JOSANの「微笑みの国」ウドンだより　244回目「2013年・今日は三宝節の仏日です。」

2013/07/22 - 2013/07/22

今年も三宝節の仏日が、やつて来ました〜。（祝）

２０１３年７月２２日

今日は陰暦８月の十五夜の満月の日です、この日は
タイの３大仏教行事の１つ、三宝節の日です。

「三宝節」とはお釈迦さまが悟りを開いてから7週間後
に、修行時代の友人5人に初めての説法を行い、その
5人が僧侶になった事から「仏・法・僧」の三宝が成立
した事を祝う仏日なのです。（祝）

ちなみに、２０１３年のタイにおける３大仏教日の日付
は以下のとおりです。

２月 ２５日（月）「万仏節」ワン・マーカブチャー
　　　　　　　　
5月 ２４日（金）　「仏誕節」ワン・ヴィサカブーチャー
　　　　　　　　
7月２２日（金）　「三宝節」ワン・アーサーラハブチャー

タイでは「三宝節」の様な仏教行事の日は、国中で禁酒
に成るので、バーなどはお休みです、そして何処のお店
でも、お酒の販売はマジで禁止です。

例年「三宝節」の翌日はカオパンサー(入安居)に成るの
が決まりです、パンサーとはパーリ語で「雨季」という意
味で、この日は「雨安居」とも呼ばれます。

この雨季のあいだの3カ月間は、全国の僧侶達は自分
のお寺にこもって、オーパンサー（出安居）まで厳しい修
行に励むのです。

エリア ウドーン・ターニー(タイ)

今年のワン・アーサーラハブチャー（三宝節）は、
ピムの弟のノイ君が、去年住職に就任したお寺
に、みんなでタンブンに行きました。

ノイ君は去年若くして、サンガの昇級試験に優
秀な成績で受かり、プミポン国王から表彰され
て、異例の若さでこのお寺を任されたのです。

タイで1番大きな宗教教団「サンガ」は、毎年厳し
い昇級試験を行い、僧侶の位を試験で決めて行
くのです。

ですので僧侶達は、日々勉強に励み高みを目ざ
すのです、僧侶達は長年仏門に入つても、試験
に受からなければ、高位の僧には着けません。

ですので僧侶は日々良く勉強するので、知識が豊
富ですのでみんなから、尊敬され色々相談を受け
るのです。

田舎のタイ人は、何か事を行う時は必ず自分の
師事する、僧侶に相談してから事を行うのです。

今日の様な仏日には、僧侶達は托鉢には出かけ
ずに、お寺で大勢の方からタンブンを、受けるの
が習わしです。

ノイ君のお寺には、４名の僧侶が居ますがー番若
い、ノイ君が1番の高位の僧侶なのです。

三宝節の翌日のカオパンサーは、雨季に始ります、
これは雨季に成り水が増し、道や畑の区別が付かず
小さな生き物を、踏みつぶす事のない様に、布教中
の仏陀達は庵に留まり雨季が終わるまで、庵を出ず
に修行を行つたのが始まりです。

この仏陀達が留まつた庵が、後のお寺の始まりなの
です、この時期は未だお寺と言う形態は無く、仏陀達
は旅先で、辻説法で布教をして居たのですと、私はノ
イ僧侶に教えて貰いました。

タイ人は信仰深い人達ですが、お寺にタンブンに
来る人は殆どが女性で、男性は１０分の１にも成
りません。

しかし不思議な事にタイの仏教では、女性は不浄
な者で仏門にも入れず、僧侶は女性に触れられる
と今までの修行が、無になると教えれて居ます。

タイの僧侶は教義で、１日で食事は午前中２回ま
で許されて居ます。

普段僧侶は、タンブンされた物しか口に出来ず、
贅沢は禁止されて居ますが、今日は特別にご馳走
が振舞われます。

長いお経が始ると、今日のタンブンが始ります。

今日の三宝節のタンブンには、特別に黄色い
大きな蝋燭が寄進されます。

これは昔は蝋燭が大変高価で、夜明かりが無
くては、僧侶達が勉強出来ないとの事で、蝋燭
が送られる様になつたそうです。

ですのでこの三宝節の時期には、各地で蝋燭
祭りが行われるのです。

特にタイで有名なお祭りは、ウボン・ラチャタニ
の蝋燭祭りが有名ですね。

今日の様に特別な仏日には、朝の托鉢だけでは
大勢の人がタンブン出来ないので、お寺にみん
なが来てタンブンをするのです。






ビデオ；三宝節①
http://youtu.be/1EoU6qMNsEE

先ずは少人数の男性陣から、タンブンが始ります。

男性陣がタンブンを済ませると、次は女性陣の
タンブンの番に成ります。

我が家のピムと陽子が、タンブンに来ました。




ビデオ；三宝節②
http://youtu.be/x50z1HHHHT8

陽子も３歳から毎年、タンブンをしているので
慣れた者です。

タンブンの品は、もち米とお菓子、お金が主で
別に決まりは有りません。

最後にー礼して、今日のタンブンは終りです。

最後は前列に座つて居た、白装束の女性信者
達がお経を唱えて御終いです。

大体１時間位で三宝節の行事は終り、みんな
は家に帰り田植えを始めます、農家には日曜
祭日は有りません、田植えが終わるまで休日
は無しです。

お寺の本堂の壁には、字が読めない人の為
に、仏陀の教えを物語風に絵で書いて教えて
居ます。

田舎では昔からお寺が、学校の役目をして居
たのですね〜。




（終）

この旅行記へのコメント （4）

• yoshihiroさん 2013/07/29 14:09:00

  三宝節

  JOSANさん、サワッディーカップ
  yoshihiroです。
  
  我が家もタンブンに行って来ました。
  我が家では毎年必ずお参りに行くお寺があります。
  
  ピサヌロークにある
  ワット・プラ・シー・ラッタナ・マハータート
  通称ワット・ヤイです。
  
  僕の住んでるチョンブリからですと
  往復約１０００キロの道のりになります。
  このお寺は僕ら夫婦にとって非常に思い出深いお寺なのです。
  
  このお寺、僕と妻が知り合って1年位経った頃、
  初めてお参りに行きました。
  当時は自家用車も無かったので、長距離バスを利用しました。
  
  お参りが終わり、境内でおみくじを引いた所、
  そこには、近々男の子を授かると書かれていました。
  その時は二人とも半信半疑で笑っていたものですが、
  その後、本当に子供を授かったのです。
  この妻の妊娠を機に、僕はタイで職を見つけ今の人生がスタートしたのです。
  生まれたのはおみくじに書かれていた通り男の子でした。
  
  子供が生まれた後、一度お参りへ行ったのですが、
  それ以降、時間も取れず暫くお参りへ行く事は出来ませんでした。
  また、当時の息子は体が弱く頻繁に入退院を繰り返していました。
  そんな時です、地元のお寺へお参りに行った際、
  何かのきっかけで僧侶に子供の話をしました。
  すると僧侶から毎年一回でも良いから必ずワット・ヤイへ
  お参りへ行くよう助言を受けました。
  僧侶曰く、生まれてきた子供はあのお寺と何らかの繋がりがある。
  おみくじに書かれていたのは偶然ではないとの事でした。
  
  これ以降、毎年必ずお参りへ行くようになりました。
  病気がちだった息子もすっかり元気になりました。
  本当に不思議なことです。
  
  二人から始まったお参りは、三人になり、今では五人です。
  月日の経つのは本当にあっという間ですね。
  今思えば、あの最初のお参りが今のタイでの生活・人生の
  大きな節目だったのかも知れません。
  彼女と二人並んでおみくじを読んだ境内の大きな木の下、
  今では子供達三人が一緒です。
  
  
  にしても・・・
  今年は諸般の事情から往復約１０００キロの道程を日帰りしましたが、
  やはりコレはかなりシンドイです・・・
  通常は一泊二日何ですけどね。
  
  長々としたコメント失礼しました。
  
  yoshihiro
  
  
  
  

  josanさん からの返信 2013/07/29 17:28:42

  RE: 三宝節

  今日は〜 yoshihiroさん、私の妻の様に田舎で生まれた者は、
  生まれた時から死ぬ時まで、何か事が有る時には必ず、信仰
  して居るお寺の僧侶に、何事も相談してから決めます。
  
  例えば進学、結婚、新しく商売を始める日程、新しく家を建
  てる場所等々、何でも僧侶に聞き、結婚の日程、家を建て始
  める日程、住み始める日程を教えて貰い、全てそれに従い暮
  らして行きます。
  
  面白い事には、新車を買うと必ずお寺に行き僧侶にお払いし
  て貰い、車に呪文を書いて貰い、それが済んでから初めて車
  に乗り始めます。
  
  田舎のタイ人達は、自分の人生の大半を僧侶に決めて貰い、
  生きて居ます、有る意味で楽な生き方かも知れませんね。
  
  
  
  
  ウドンよりＪＯＳＡＮ。
  

• NAOさん 2013/07/29 11:09:15

  ＪＯＳＡＮさんは、タイ仏教に、本当に詳しいですね。

  ＪＯＳＡＮさん。こんにちわ。
  ＪＯＳＡＮさんは、本当に、タイ仏教に関する知識が豊富で、詳しいですね。
  私なんか、自分で経験したタイ仏教行事（タンブンなど）の事しか解りません。
  ですから、仏教のアレコレのことを、自分のブログ記事にする場合は、大体
  インターネットのサイトなどで調べてから、掲載しています。
  ＪＯＳＡＮさんの、タイ仏教に関する知識は、凄いです。

  josanさん からの返信 2013/07/29 17:00:33

  RE: ＪＯＳＡＮさんは、タイ仏教に、本当に詳しいですね。

  > ＪＯＳＡＮさん。こんにちわ。
  > ＪＯＳＡＮさんは、本当に、タイ仏教に関する知識が豊富で、詳しいですね。
  > 私なんか、自分で経験したタイ仏教行事（タンブンなど）の事しか解りません。
  > ですから、仏教のアレコレのことを、自分のブログ記事にする場合は、大体
  > インターネットのサイトなどで調べてから、掲載しています。
  > ＪＯＳＡＮさんの、タイ仏教に関する知識は、凄いです。
  
  
  今日は〜ＮＡＯさん、私の場合義理の弟が僧侶でとても仲が
  良いので、何でも質問出来るので少し詳しいだけです。
  
  義理の弟のノイ君が、出家してからの４年間で、色々教えて
  貰つたので、詳しい事はまだまだです。
  
  
  ウドンよりＪＯＳＡＮ。