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香港はまるで中国大陸の盲腸のように、と言っては御幣もあるが、第1次及び第2次アヘン戦争によって、当時の中国大陸を収めていた清国はこの戦争に敗れ、香港島と次いで九龍島南端を英国へ割譲し、統治下にゆだねることになった。<br /><br />さて、その香港が、この年の7月1日を持って、清国ならぬ共産中国に返還されることになった。すなわち、99年間の英国租借の期限が切れるのだ、<br />暗に租借期限を延ばしたい英国と、自国の一部である盲腸のような香港の返還を切望する中国との間で、かなり激しいやり取りが、時の両国の首相、眷小平と鉄の女サッチャーとの間でなされ、欧米民主主着と資本主義によって反映してきた香港が、一夜明ければ社会主義政策の下でどうなるのか、現地に未だに権益を持つ英国等は危惧をぬぐえなかった。<br />結局、向こう50年か(2047年まで)は特例として、これまでのように香港を収めると言うことになった。<br /><br />しかし、香港在住の富裕層、中国本土に在住し、以前から香港に権益を持つ企業人等は、資産を自由世界へ移すとか、移住するとか、カナダ・バンクーバー旅行の際に目にした、湾岸地帯に建設中のビル群のほとんどは、そう言った香港財閥の所有のものだと言うことだった。<br /><br />そんな慌ただしい香港へ、2泊3日の旅行をした。<br /><br />JAL便によって、成田から飛び立ち、林立するビルの間を擦り抜けるように、九龍の啓徳空港へ着陸した。<br />ビルとビルの間を抜けて行く時、ビルの窓からビルの中が覗け。<br />執務する人々は、窓の外に目を向けて気にする風も無く、機内の私らは、良くこんな目の近くを飛来する人工鳥の羽が、窓を破ったりしないかと、心配になるほどだった。<br /><br />この旅行は、ある会社の株式上場記念旅行の1員として参加したものだった。<br /><br />東洋の真珠などと言われる香港、先ず、高い空からの侵入は、林立する高層ビルの間を抜けてランでイングし、お定まりの入国審査、関税検査も、団体と言うことで、面倒も無く通過し、待っていた統治国、英国ロンドン同様のダブルデッカーバスにて、先ず市街周遊観光。<br /><br />狭い道路は、行き交う車、両サイドは、勝手気ままに空へ立ち上がる高層ビル群の合間に、つつましく低いビルの商店等、その合間を群れる人の流れ、一言で混沌として、ごった煮の鍋の中の感じだ。<br /><br />ダブルデッカーの上の階は屋根が無く、普通のバスの屋根の上に、デッキを重ね、ベンチを置いたと言う塩梅。<br />うっかり立ち上がったり、頸を伸ばそうものなら、縦横に張り巡らされた電線に首を引っかけかねない。<br /><br />街中をあちこち走り回り、此処が香港映画俳優のジャッキー・チェーンの自宅だなど、夕景のヴィクトリアピークへ、しかし、天候に恵まれず、せっかくの100万ドルの夜景はスモッグに包まれて、ぼーっとして瞬く幾つかの灯りを目にするだけだった。<br /><br />ホテルは、九龍島側のマルコポーロ・ホンコンだった。湾岸に近く、ショッピングセンターが繋がって、何かと便利だった。<br /><br />団体旅行のため、同室者が居て、一人歩きが出来ず。やっと、何とか自由を見つけて、翌日の午後、街中で、中華料理で昼を済ませた後に分かれて、単独で、ハッピーバレーの競馬場他を散策した。<br /><br />楕円形の走路と、中央の芝地、競馬場そのものが高層ビルに囲まれ、壺の底で馬を走らせているような感じだ。<br /><br />街中を歩くと、いたるところで、やがて来る変換の日、制度が変わるかと、そんな危機感のようなものは感じ取れなかったが、商店は何とか、在庫を整理して、いざと言う時のためにと備える気配か、売り尽くしセールに声をからし、一方、なるようにしか成らんさとうそぶくような、のんびり方、将に混沌とした風情だった。<br /><br />ほんの3か月後に、行政がどのように変わるのか、不安と、楽天とないまぜになった雰囲気の中、慌ただしい2泊3日の旅行だった。

99年の軛からの解放

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1997/04/04 - 1997/04/06

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horseriderさん

香港はまるで中国大陸の盲腸のように、と言っては御幣もあるが、第1次及び第2次アヘン戦争によって、当時の中国大陸を収めていた清国はこの戦争に敗れ、香港島と次いで九龍島南端を英国へ割譲し、統治下にゆだねることになった。

さて、その香港が、この年の7月1日を持って、清国ならぬ共産中国に返還されることになった。すなわち、99年間の英国租借の期限が切れるのだ、
暗に租借期限を延ばしたい英国と、自国の一部である盲腸のような香港の返還を切望する中国との間で、かなり激しいやり取りが、時の両国の首相、眷小平と鉄の女サッチャーとの間でなされ、欧米民主主着と資本主義によって反映してきた香港が、一夜明ければ社会主義政策の下でどうなるのか、現地に未だに権益を持つ英国等は危惧をぬぐえなかった。
結局、向こう50年か(2047年まで)は特例として、これまでのように香港を収めると言うことになった。

しかし、香港在住の富裕層、中国本土に在住し、以前から香港に権益を持つ企業人等は、資産を自由世界へ移すとか、移住するとか、カナダ・バンクーバー旅行の際に目にした、湾岸地帯に建設中のビル群のほとんどは、そう言った香港財閥の所有のものだと言うことだった。

そんな慌ただしい香港へ、2泊3日の旅行をした。

JAL便によって、成田から飛び立ち、林立するビルの間を擦り抜けるように、九龍の啓徳空港へ着陸した。
ビルとビルの間を抜けて行く時、ビルの窓からビルの中が覗け。
執務する人々は、窓の外に目を向けて気にする風も無く、機内の私らは、良くこんな目の近くを飛来する人工鳥の羽が、窓を破ったりしないかと、心配になるほどだった。

この旅行は、ある会社の株式上場記念旅行の1員として参加したものだった。

東洋の真珠などと言われる香港、先ず、高い空からの侵入は、林立する高層ビルの間を抜けてランでイングし、お定まりの入国審査、関税検査も、団体と言うことで、面倒も無く通過し、待っていた統治国、英国ロンドン同様のダブルデッカーバスにて、先ず市街周遊観光。

狭い道路は、行き交う車、両サイドは、勝手気ままに空へ立ち上がる高層ビル群の合間に、つつましく低いビルの商店等、その合間を群れる人の流れ、一言で混沌として、ごった煮の鍋の中の感じだ。

ダブルデッカーの上の階は屋根が無く、普通のバスの屋根の上に、デッキを重ね、ベンチを置いたと言う塩梅。
うっかり立ち上がったり、頸を伸ばそうものなら、縦横に張り巡らされた電線に首を引っかけかねない。

街中をあちこち走り回り、此処が香港映画俳優のジャッキー・チェーンの自宅だなど、夕景のヴィクトリアピークへ、しかし、天候に恵まれず、せっかくの100万ドルの夜景はスモッグに包まれて、ぼーっとして瞬く幾つかの灯りを目にするだけだった。

ホテルは、九龍島側のマルコポーロ・ホンコンだった。湾岸に近く、ショッピングセンターが繋がって、何かと便利だった。

団体旅行のため、同室者が居て、一人歩きが出来ず。やっと、何とか自由を見つけて、翌日の午後、街中で、中華料理で昼を済ませた後に分かれて、単独で、ハッピーバレーの競馬場他を散策した。

楕円形の走路と、中央の芝地、競馬場そのものが高層ビルに囲まれ、壺の底で馬を走らせているような感じだ。

街中を歩くと、いたるところで、やがて来る変換の日、制度が変わるかと、そんな危機感のようなものは感じ取れなかったが、商店は何とか、在庫を整理して、いざと言う時のためにと備える気配か、売り尽くしセールに声をからし、一方、なるようにしか成らんさとうそぶくような、のんびり方、将に混沌とした風情だった。

ほんの3か月後に、行政がどのように変わるのか、不安と、楽天とないまぜになった雰囲気の中、慌ただしい2泊3日の旅行だった。

旅行の満足度
4.0
観光
3.5
ホテル
4.0
グルメ
4.0
ショッピング
4.0
交通
3.5
同行者
社員・団体旅行
交通手段
観光バス タクシー 徒歩 飛行機
航空会社
JAL
旅行の手配内容
団体旅行
  • 煙る湾岸から、香港島を見る。

    煙る湾岸から、香港島を見る。

  • 天候に恵まれず、湾内を行き来する船もスモッグの中。

    天候に恵まれず、湾内を行き来する船もスモッグの中。

  • 威容を誇る香港、ペニンシュラホテル。<br /><br />出来れば、此処に宿泊したかった。

    威容を誇る香港、ペニンシュラホテル。

    出来れば、此処に宿泊したかった。

  • 建築中のコンベンションセンター。

    建築中のコンベンションセンター。

  • 時計台

    時計台

  • 市内電車が走り、道は狭く、車が走り、歩道はご覧の通りの建築足場が組まれ、通過するのも容易ではない。<br /><br />建築足場を、孟宗竹のような太い竹の棒で組んでいて、足が滑らないかと、いらぬ心配をした。<br />

    市内電車が走り、道は狭く、車が走り、歩道はご覧の通りの建築足場が組まれ、通過するのも容易ではない。

    建築足場を、孟宗竹のような太い竹の棒で組んでいて、足が滑らないかと、いらぬ心配をした。

  • 全く、日本国内では考えられない、建築現場の様子。道のあふれる、残材とゴミ。

    全く、日本国内では考えられない、建築現場の様子。道のあふれる、残材とゴミ。

  • ビルの底のような競馬場。

    ビルの底のような競馬場。

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