北スペイン周遊旅 19.　京都みたいな大学町、サラマンカのじっくり町歩き(前)

2013/06/19 - 2013/06/19

サラマンカは、スペイン最古の大学のある町です。
ポルトガルで大好きだったコインブラとか、アルゼンチンで17日間も滞在してしまったコルドバとか、京都に惚れ込んで住みついた私には、大学町の雰囲気は性が合うようです。
それゆえ、期待してましたが、やっぱりやっぱり大好きでした。

最初にホテルを探して迷った時も、道を教えてくれたオジサンが、最後に、「ありがとう」と日本語で言いました。
サラマンカは、もっとも標準的なスペイン語を話す地域としても有名で、昔から、日本人留学生も多いんですよね。そんなところから、親日派の人も多いのかもしれません。

サラゴサやブルゴスよりは、観光客数が多いですが、訪問個所がたくさんあり、それも美術館や博物館が充実しているのと、観光客が出入りするところは限定的なので、町中をうろうろしていると、「学生さんが多い」ゆえの雰囲気も楽しめます。

町を歩くと、蛙にまつわる土産物が多くて、謂れを尋ねると、「サラマンカ大学の正面の彫刻の中に蛙があり、それを見つけたら、コースに合格できる」とか「幸運が訪れる」などというそうです。
しかしこれ、ロンリープラネットのガイドブックには、ちゃんと説明されていたので、やっぱり、ここに来て、「予習不足」が前面に出てしまってました。
まあ、ガイドブック通りのことをする必要もないのですが、やっぱり予習しておくと、行くべき所を見逃すことなく、良いものに出会える確率も増えますから、必要なことと、私は考えます。

ではまず、町並みの写真を時系列で入れていきます。
今回、最初の２泊は、町中のホテルにして、後半は、川向こうにある、パラドールに移動しました。町中のホテルも、チェックイン時に、「景色の見える部屋があれば、お願いします」(La habitacion con la vista, por favor)というと、カテドラルがバッチリ見える部屋をくれました。
表紙の写真は、窓から見える夜景です

エリア サラマンカ(スペイン)

サラマンカの町並みは、この色合いの石に統一されているようで、町全体が、少し赤みがかったベージュの一色になります。

やはり、カテドラルと大学の建物が、アクセントになると、町の風景は、ぐんとひきしまります。

太陽が傾いて、光に色がついてきました。
部屋からの眺めです。

町の道は、くねくねと複雑に入り組んでいるので、方向音痴の私は、迷いまくりでしたが、迷っていると、目の前に、こんな建物が出て来るサプライズが、ステキでした。

貝の家、と呼ばれている建物です。
ただ、貝殻のモーチフがついているだけなんですが、ここは観光名所で、いつも人がたくさん出入りしています。

塔の上には、コウノトリ。
ブルゴスあたりから、とてもよく見る光景になりました。

スペインで最も美しいと言われる、プラサ・マヨール。
昼間はそう納得しなかったんですが、夜のイルミに息を飲みました。

カフェで、軽食を食べて、私がトイレに行って、戻ってきたら、イルミネーションが始まっていたようで、トイレの数分感で、プラサの光景は、ガラリと変わっていました。
こんなサプライズが、ステキな町です。

けっこう幅が広いので、広角が得意のコンデジも、すべてをとらえることができません。
バラバラの写真になってしまいます。
つまり、現地で、このイルミネーションに四方を囲まれた時の感動、それは現地に行かないと、見れません。是非、行かれてくださいね。

プラサに名残を惜しみつつ、マジックアワーの写真を撮りながら、ホテルに戻ります。

と、街灯のきれいな所へ所へと歩いていったら、迷ってしまいました。
通行人に２度３度と道を尋ねていたら、３人組の陽気な人たちは、ホテルまで一緒に行こうと、連れて帰ってくれました。
なんでも、ここには、日本人会があるから、寄っていけ、と言われました。
「日系移民の会ですか」と問うと、「いいえ、simpatizanteの会よ」と言われて、興味津々になりました。つまりは、日本好きのスペイン人の会ですから、行けば歓待されるかもしれません。
彼らは、皇太子のスペイン訪問のニュースやら、観光のお得情報やらを色々と教えてくれました。
ホテルが見えた時は、「このホテルは、カテドラルが見える部屋があるんだよ」と言うので、「お願いして、見える部屋に入ってます」というと、彼は、Perfecto(完璧じゃないか)と叫んで、笑いました。

サラマンカは、昔から日本人留学生も多い町なので、親日派がたくさんいるようです。