2012/09/16 - 2012/09/19
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tuviajeroさん
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3ヶ月の放浪の旅も残すところ後わずかになりました。今日からはカヌーでグリーン・リバーの町からグリーン・リバーのラビリンス・キャニオンと云う区間を4日間で下る予定です。因みにこの区間から更に3日ほど下るとグリーン・リバーとコロラド・リバーが合流してキャタラクト・キャニオンになりますがもう直ぐ(13年8月)封切り予定のジョニー・デップのローン・レインジャーはここでもロケをしたそうです。前にも書きましたがボブが全部世話をしたそうです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 1.0
- グルメ
- 1.0
- ショッピング
- 1.0
- 交通
- 1.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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普段はグリーン・リバー町中の州立公園のボート・ランプから乗り入れるのですが、今回はボブにカヌーを運んで貰って町の直ぐ下流に当たるクリスタル・ガイザーから乗り入れることにしました。先客のグループも居ました。
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こんな手作り感満載の古風なボートまで持って、他にも変わったボートもあるし、イタリア人も居たりしましたからモグリのアウトフィッターかもしれません。コロラド河老舗のアウトフィッターのボブは別に文句も云っていませんでしたが・・・
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このボブからレンタルしたカヌーに4日間を預けることになりました。
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さあ、4日間の完全自由な旅の始まりです。
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煌めく水面を眺めながらパドルを漕いでいると世界中の全てを肯定しても良いような気持ちになります。
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今日はこのまま、こんな風に寝ます。
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広々とした砂浜を独り占めです。
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実はこの対岸のブッシュの中に丸太を割ったベンチまである丁度良いキャンプがあるのですが、水位が低すぎて手前の泥が露出していて岸まで到達不能でした。でも、ここも悪くありません。
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朝直ぐに有名なランド・マークの一つであるインク・ウェル(インク壺)が見えてきました。見ての通りに名前のマンマです。
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未だ、ラビリンス・キャニオンに入る前で平坦な風景です。
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何かの鳥の巣のようです。多分、ガチョウや鴨のようではないですから一番良く見られる青サギ、ブルー・へロンではないでしょうか。
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灼熱の中、独りパドルを差していると水面に水の粒が見えました。「何だろう?何かガスでも湧いているのか」と近付いて見ると水に落ちた小さな蝶々がもがいているところでした。パドルで掬い上げようとした時にはもう水面に浮かぶだけで動かなくなってしまいました。
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救い上げた蝶々は元気がありませんでしたが未だ死んではいません。しかし、周りを見ると無数の同じような蝶々が川を行ったり来たり元気に横切っています。多分、もう寿命ではないか、既に生きる力そのものが尽きようとしているのではないかと思いました。
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どうにかならんかと濃縮還元ではない100%天然ジュースを垂らしてやると這い寄って一生懸命と云う感じに吸っていました。涙が出るほど健気です。多分彼の生涯で最も豪華な食事だったのではないかと思います。其の後に何度か懸命に羽ばたいて飛ぼうと試みたのですが結局空へ戻る事はありませんでした。
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結局、私の目の前で暫時弱って行き息を引き取りました。息を引き取る瞬間、断末魔が判った様な気がします。父が息を引き取る時にも立ち会いました。
何か彼の最期は、つい数日前に砂漠の太陽を見上げながら死を覚悟した自分が反映して我が身につまされるものがありました。
何か彼が必死で抜け出そうとしていた水に戻す気になれずに陸に上がって丈の低い枝の葉に載せてやりました。 -
こちらはガンの一家です。
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この徳利のような泥の塊はイワツバメの巣です。グリーン・リバー沿いには到る所で見られます。
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ブルー・へロンです。三浦半島の城ヶ島の磯に子供を連れて朝っぱらから行った時に誰も居ない磯で青サギが直ぐ目の前で小魚を獲っていたのを思い出します。
私も砂浜で育ったのですが青サギや白鷺が浜辺に来るのを見た記憶が有りません。 -
川岸の藪の中に獣道のような小路を発見して入って行くとキャンプ地を発見しました。
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御覧の通り、なかなか良好なキャンプです。
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周りも広々として結構大きな“船団”でも受け入れ可能です。
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ただ、川岸から荷物を引き揚げる距離は結構あります。どうせ一人だし、いっそうの事川岸で寝ることにしました。
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しかしそれにしても小部屋の如く隔離された区域が多いので大きなグループにはピッタリです。
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周囲の環境も良好です。
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こんな風変わりな岩のオブジェ付の“部屋”もあります。
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結局、荷物を上げるのが面倒になったし、カヌーの見張りも兼ねて岸辺に寝ることにしました。対岸遠くに別のグループがキャンプしています。
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これがラビリンス・キャニオンです。
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朝のうちは陽射しも未だ優しいです。
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ラビリンス・キャニオンは美しい断崖が左右に大きく曲がりくねって更に沢山のサイド・キャニオンが入り込んでいます。其の中でも有名なのがこの少し先に在るホース・シュー・キャニオンで、多くの先住民の壁画でも有名ですが、映画127時間(実話)の主人公が救助された場所としても有名です。彼が事故に遭ったのが更にそのサイド・キャニオンのブルー・ジョン・キャニオンです。
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こちらは鴨の一家です。
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ラビリンス・キャニオンの真っ只中です。
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この岩の屏風が一部崩れたサドルも有名なランド・マークでボウノット・ベンドの象徴です。ボウノットとは蝶ネクタイのことですが川が殆ど円を描くほど湾曲してこの部分がちょうど蝶ネクタイの結び目に当たるからです。寧ろ真ん丸い徳利の口と言うか、リンゴのヘタの部分と言う方が解り易いかも知れません。
この屏風の直ぐ裏側には現在の箇所の下流が流れています。カヌーを流れのままに大きな円を描いて漕ぐと1・2時間掛かる距離ですがこのサドルを横切れば2・3百メートル程度の距離です。 -
こちらはガンの一家です。
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ボウノット・ベンドを回っているところです。
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今夜は此処で一泊です。このままの状態で寝るわけですがカヌーのロープをスリーピング・パッドの下を通して端をパドルに結んで異常が有ったら判るようにします。
向こうに先ほどのサドルの裏側が見えます。あそこに着いてやっとボウノット・ベンドを回り切ったと云う事です。 -
こんな感じで寝ます。
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今日も夕焼けを肴に酒盛りです。
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もう肴に困りません。盛り合わせ状態です。
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朝に漕ぎ出して直ぐにサドルの反対側になりました。これでボウノット・ベンドを一周です。
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サドルから真っ直ぐ前です。正面に見えるサイド・キャニオンが2マイル・キャニオンです。其の直ぐ右隣には良好なキャンプ場があります。
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これがホース・シュー・キャニオンの入り口です。この谷を真っ直ぐに行けば先住民の壁画の大ギャラリーと崖のトレイルを上がれば駐車場に行き着けます。この奥の砂漠で私は彷徨って死にそうになったのです。
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またブルー・へロンです。
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もう殆ど目的地のミネラル・ボトム・ボート・ランプです。この角を曲がれば正面の筈です。
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この正面です。
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真正面に川岸の緑が途切れている部分があります。それがミネラル・ボトム・ボート・ランプです。
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これがミネラル・ボトムです。簡易トイレがあるだけです。実は少し前までヒッピーのようなレンジャーが犬と一緒にトレイラー・ハウスで常駐していたのですが、マリワナを栽培していて担当官に“如何に問題が無いか”を証明するために喫煙して見せて退職と云う事になって代わりも居ないそうです。彼は本当に好い奴で個人的にも友人なので本当に残念なことでした。
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このミネラル・ボトム・ボート・ランプを見逃すと後3日は引揚げのチャンスがありません。しかも、そのコロラド河とグリーン・リバーの合流点に当たるスパニッシュ・ボトムも引揚げポイントではなく、モアブ(コロラド河側)からジェット・ボートで来て拾って貰ってモアブまで連れて帰って貰うしかありません。スパニッシュ・ボトムはユタでも秘境とも云えるキャニオンランズ国立公園のメイズ区域の一番奥なので待ち合わせ場所と云うだけの話です。そしてこのスパニッシュ・ボトムを過ぎたら後は5・6日掛かるレイク・パウウェルのハイト・マリーナまで引揚げ不能ですが、それ以前に激流で名を馳せるキャタラクト・キャニオンになるのでカヌーで入ったら自殺行為です。
ローン・レインジャーの撮影は其のキャタラクト・キャニオンで行われてボブが其の面倒を見たのは前述したとおりです。 -
後は荷物とカヌーを引き揚げてボブの到着を待つばかりです。彼にボートとその他装備とシャトルの手数料を払おうとしたらまた「オゴリ」にしてくれました。何か申し訳ないですがこの国では他人の好意には引け目を感じずに素直に感謝するのが道です。
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このミネラル・ボトムはキャニオンランズ国立公園のアイランド・イン・ザ・スカイ区域を廻るホワイト・リム・ロードの一端です。
トレイルとしてはモアブに行くのですが、行き止まりも実は飛行場・・・ま、畦道か獣道みたいなものですがセスナが発着する場所があります。
ボブのモキ・マックでのキャタラクト・キャニオン・ツアーに参加するとグリーン・リバーの町の飛行場から此処まで飛んで来ることになります。荒れ果てた台地のひび割れに飛行機で飛び込んで目も眩むような断崖に挟まれた谷間を縫いながら獣道のような空き地に着陸するのはそれだけでも特別な体験です。 -
ミネラル・ボトムの対岸、メイズ方向です。この左奥辺りがホース・シュー・キャニオンになります。
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川から抜け出せる唯一の道です。しかし、これも3年ぐらい前に洪水で流されて1年近く交通不能になっていました。無事旅が終わりました。これからグリーン・リバーの町へ帰ります。
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