2013/05/24 - 2013/05/24
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schneewittchenさん
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5月24日(4日目)、リンツ、ザンクト・フローリアン、ムジークフェライン
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
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今日は金曜日。ブルックナーオルガンを聴くのなら今日だわ、リンツとザンクト・フローリアンに行ってみようと思い、ウィーン西駅からリンツへ。ウィーンは晴れ間ものぞくかな、というお天気でしたが、西へ向かうにつれ雲が厚くなり、リンツは雨もよいの曇天。しかも相変わらず氷の寒さです。
ここはリンツ市内、中央広場です。中央駅から少し離れているのでトラムに乗ったほうが便利。建物が白っぽく、比較的こじんまりまとまったきれいな街。ウィーンよりきれいかも。
そういえばトラムに乗る前に、リンツの駅を出ようとしたら出口にホームレス風の人たちが2,3人いました。一瞬躊躇しましたが「別にどうということもない」と思って、普通に歩いていくと、おじさんの一人が「マダム、どうぞ」といわんばかりにうやうやしくドアを開けてくれました。私は、妙におどおどしないほうがいいと思っています。
この日は何かの行事があったのか、中央広場にはテントがたくさん出て、舞台で何かしゃべっていました。おいしそうな食べものもたくさんありました。そういえば以前テレビで見たけれども、ここのブルックナー管弦楽団のコンミス(?)も日本人だったような。。 -
ドナウ川のほとりまで歩いてみました。
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高台の上にお城のようなものも見えます。リンツの町はザンクト・フローリアン行きのバス(12時30分発)を待つ間、少し歩き回っただけですが、きれいで感じのいい町、という印象。お天気がよければもっとよかったな。
とにかくあまりにも寒いので、ここのH&Mでトレーナーを購入。 -
リンツ駅に戻り、ポストバスでザンクト・フローリアンへ。ポストバスは終点がザンクト・フローリアンと表示されていなくても、410番のバスであればザンクト・フローリアンを通るようですので、運転手さんに確かめてください。町を離れ、少し丘陵のようになっているところを登っていきます。リンツ駅から30分くらいです。
ここはザンクトフローリアンの町の中心部のようです。なんてきれいな町なんでしょう!すっかり気に入りました。人はあまりいなく、郊外なので鳥のさえずりが聞こえます。修道院はここから少し坂を上ったところです。 -
修道院入り口。
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建物は大きく、内部はメルク修道院ほどではありませんが、かなり荘厳です。しかし大きく異なる点は、ここはほとんど観光地化されていないという点です。中にはショップやレストランもあるので、ある程度は観光客も来ると思いますが。
この平和な静けさに、すっかり魅せられてしまいました。人はほとんどおらず、小鳥の声に包まれるだけ。そのためか、なにか暖かさのようなものさえ感じられます。交響曲7番の第一楽章といえばいいのかもしれませんが、むしろ、9番第三楽章のいちばん最後、静けさに満ちたあの不思議なフレーズそのもの。。
故朝比奈隆さんと大フィルの楽員たちはどのような思いで、ここの地を踏みしめたのでしょうか。 -
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内部の写真撮影は禁じられていませんが、写真を撮るべき場所ではないように感じられて、絵葉書を買うだけにしました。オルガンはCDジャケットの写真より古びた感じで、え、これがそうなのかな、「オルガンはどこ?」と聞いてしまったほどです。2時30分からの演奏を聞くことができました。
演奏時には団体の人たちもやってきましたが、敬虔な人たちばかりで、がさがさした感じはまったくありませんでした。この中で異邦人の私が一人、音楽を聴くことができるのはとても不思議な感じがします。
私はブルックナー自身にはあまり興味がないので(すみません)、お棺は見なかったのですが、ここにあるはずです。申し出れば見学できるかもしれません。 -
建物の周囲にはきれいなお墓もあります。
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3時のバスに乗らないと、この旅行最大の目的、ムジークフェラインのコンサートに間に合わなくなるので、オルガンの演奏が終わるといそいでバス停へ。リンツからのバスは町中に停車しますが、リンツへ戻るバスは修道院のすぐわきが停留所です。ここは停留所の周囲です。
ザンクト・フローリアンにはすっかり魅せられました。このような場所を訪れることができ、本当に幸せです。。 -
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ウィーンに戻り、いよいよムジークフェラインへ。ここはカールスプラッツのすぐそばにあります。赤いレンガでできているのですぐにわかります。コンツェルトハウスも近くにあります。ムジークフェラインの前には、国立歌劇場前ほど観光客はいません。
壁にはティーレマン、ウェルザーメスト、シフなど日本でもおなじみの人たちの大きなポスターが。今日のオーケストラはウィーントーンキュンストラー管弦楽団です。こちらのチケットはムジークフェラインのHPで簡単に買うことができました。曲目はグリンカ、チャイコフスキー、ムソルグスキーと、ロシアンナイトです。ムジークフェラインの内部は撮影禁止です。
「ルスランとリュドミュラ」の最初の音が鳴り響いたとたん、「なんて響きなの!」。これまでベルリンのフィルハーモニー、ドレスデンのゼンパー、ライプチヒのゲヴァントハウスと聴いてきましたが、この黄金のホールのように豊かで深く、しかも温かみのある音は初めてです。すっかり魅せられました。
このためにこそウィーンに来る価値があるというもの!
ヴァイオリニストはヴィルトウォーゾタイプで、カデンツァが終わったとたん、思わず拍手が起きたほどでした。
音楽ファンなら、ここは必ず来なければ! -
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