2013年 UKくるま事情：コッツウォルズ・モーター・ミュージアム 他

2013/05/19 - 2013/05/19

ボートン・オン・ザ・ウォターにあるコッツウォルズ・モーター・ミュージアムを訪れてみました。中には雑然と置かれた英国のクラシックカーや、一部外国車などが置かれていましたが、車以外にも車に関する工具、ガススタンド、ミニチュアカーなどがあり、時間さえ許せば２時間位は見て廻れる博物館でした。入場料は大人4.5￡、開館時間は10:00～18:00、12月中旬?2月中旬までは休館。（2013年当時）

表紙の車はヒドコート・マナーガーデンの駐車場に駐まっていた1920年代のベストセラー、オースチン７。英国人は古い物を大事に扱う人が多いので、このようなクラシックカーの愛好家が多い。

2024/02/29　一部修正

エリア イギリス

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 観光バス 船 徒歩
• 航空会社: ブリティッシュエアウェイズ JAL
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

コッツウォルズ・モーター・ミュージアムの入口。ボートン・オン・ザ・ウォターの川のほとりを歩いていると、すぐに見つかります。

1950年製　MG・TD

1933年製　モーリス・マイナー

1935年製　オースチン・ニッピー

1950年製　MGY

1937年製　オースチン10・クリフトン

1934年製　オースチン・バンタム

1951年製　ジャガー・MKV

1938年製　ライレー・アデルフィ

1946年製　スタンダード８

1034年製　ライレー・ケストレル

1938年製　BMW327

1956年製　ジャガーXK140

1954年製　サンビーム・アルパイン

1950年製　ライレーRMD 2.5L ツアラー

1911年製　オールデイズ・アンド・オニオンズ・ビクトリア

1936年製　モーガン・スーパースポーツ

1929年製　オースチン・チムニー。クランクハンドル付き(^^;;　　

????年製　フィアット500・トッポリーノ。乗っているのはソフィアローレン？

1970年製　ヒルマン・インプ

1972年製　BMC・ミニ・クラブマン

何故か突然に三菱ランサー・エボリューション・ラリー仕様が登場して、モーター・ミュージアムは終了、時間さえ許せばもっと詳しく見ていられたのに残念だった。

UKはまごうことなき車先進国のひとつ。今でも魅力的な自動車をたくさん生産している。ところが経営的に行き詰まってしまったメーカーがほとんどで、海外企業の息がかかっていないメーカーを探すのが難しいくらいだ。

ロールスロイス＆ミニはBMW、ベントレーはVW、ジャガー＆ランドローバーはインドのタタ・モータース、ロータスはマレーシアのプロトン社、MGやオースチンに至っては中国・上海自動車、そして南京自動車といった具合に。（ボグゾールは1925年からGMグループ）

写真はコッツウォルズ、ヒドコート・マナーガーデンの駐車場に駐まっていた1960年代の英国を代表するスポーツカー、ジャガーEタイプ。

ロンドンタクシーは以前オースチン社が製造していたが、今はロンドンタクシー・インターナショナル（LTI）社製。ところが、LTIは最近業績悪化のため中国の吉利自動車に経営権が移ってしまった模様。ロンドンタクシーよ、お前もか～。

写真のロンドンタクシーはロンドン市内でバスから撮影したものだが、運転席の後に2人、後ろ向きで乗っている。つまりこの車は７人乗りで、エンジンはディーゼル、ミッションはAT、天井が高いので車椅子のままでも乗り込めるそうだ。

数少ない民族資本のブリストル・カーズ。初期のブリストルはBMWがベース、キドニーグリルまで付いてきた。営業所はロンドン、ケンジントン・ストリートに一箇所あるだけ。

セント・アンドリュースで見たBMWミニの教習車。UKでは20時間以上の個人教習を受けたあと、学科、実技試験を経て運転免許を取得する。外国人の場合、国際運転免許証があれば1年間は運転できるが、1年以上滞在する場合はUKの免許が必要となるようだ。

エジンバラ城の広場に駐まっていたアイスクリーム屋に改造されたフォード・トランジット・コマーシャルバン。屋根のキルト風デザインと、エジンバラの街をシルエットにしたパネルがおされ。ロンドン市内ではポルシェやフェラーリより目立っていた。なお、フォードといってもイギリス・フォードとドイツ・フォードが合併したフォード・ヨーロッパ製。

UKでは自転車も立派な車両、従って、どんな狭い道でも車道を走ることになっており、歩道を走ることは御法度。後から2階建てバスがきているが、ぎりぎりまで幅寄せするので、見ていて怖い。パリのヴェリブと同じ登録制のレンタサイクルもあるのだが、ロンドンを自転車で走るのが初めての方には、絶対お勧めできない。

UKには日本車を生産している工場もあり、日本車は多くのUK市民に支持されている。ちなみに今回のツアーでバスを追い越して（追い抜いて）いく自動車をカウントしてみたら、UK車358台に対しドイツ車がなんと358台で同数、次いで日本車が140台、フランス車が117台、韓国車が29台、イタリア車が18台、アメリカ車が9台という結果だった。

写真はチッピングカムデンで撮影したトヨタ・プリウス。ロンドンに近くなるほど多くなった。

エピローグ

明治維新以来、日本は欧米先進国に追いつけ、追い越せと、模倣に模倣を重ねてきたのだが、一番お手本としたのが、同じ島国で資源を持たず、海軍力で７つの海を支配し、国王を頂点に頂く大英帝国だった。その大英帝国、今のUKの自動車メーカーがこんな状況になるとは誰も予想だにしなかったはずだ、日本の基幹産業である自動車産業が、外国のメーカーに乗っ取られないよう、日本の自動車メーカーに最大限のエールを送りたい。

2020/07/12　修正済み、2024/02/29　一部修正

この旅行記へのコメント （2）

• fuzzさん 2017/05/12 08:51:47

  イギリス

  chiaki-kさん、おはようございます。
  
  今年3月にイギリスへ旅行したのをきっかけに、今朝はchiaki-kさんの
  
  イギリス旅行記にお邪魔しています。
  
  まだナカナカ旅行記に手が付けられずにいて、他の方の旅行記を拝見して
  
  気分を上げようとしてます(#^.^#)
  
  こうして健康であるおかげで、毎年どこかの国へ旅が出来ていて幸せです。
  
  本当に旅はいいですね。
  
  私にとって心の栄養です。
  
  また、お邪魔します。ありがとうございました。
  
  fuzz(*^_^*)

  chiaki-kさん からの返信 2017/05/13 11:51:47

  GWは・・・

  ・
  fuzzさん、こんにちは。UK旅行記は4年前の古い旅行記なので、
  どの程度お役に立てるか解りませんが、”いいね”まで頂き
  ありがとうございます。
  
  ”今年2017年のゴールデンウィーク前・後半”拝見しました。
  
  私のGWは、いつも家庭菜園の世話で終始していますので、この
  ところ海外へ行っていないカミさんは、かなりフラストレーション
  が溜まっているみたいです。（来月解消します）
  
  ＊川崎日航ホテル・・・泊まったことはありませんが、
  　快適そうなホテルですね。ちなみに私もベッドメーキングの
  　挟み込みを、すぐに外すタイプです。
  
  ＊人は若く見られると嬉しいのさ・・・金言です
  
  ＊中野ブロードウェイ・・・学生時代（何年前だ？）
  　行ったことがありますが変わったでしょうね。
  
  ＊牛タン丼定食・・・2010年に北海道から陸路！で帰る途中
  　仙台手前のSAで食べましたが、コリコリした感触を今でも
  　覚えています。
  
  ＊あなたもマツコデラックス・・・うけました。
  
  ＊「俺の右手は南部鉄器だ！」・・・大うけしました。
  
  ＊東京に招待してくれた親子旅でした・・・良い息子さんを
  　もたれてfuzzさん、お幸せですね。
  
  > こうして健康であるおかげで、毎年どこかの国へ旅が出来て
  　いて幸せです。
  
  全く同感です。海外へは、あと何年行けるか解りませんが、
  体力と金力のあるうちに行けるだけいこうと思っています。
  
  では、また。
  
  chiaki-k