愛知　母の旅～津島市　藤棚　～詩編

2013/04/25 - 2013/04/25

美しい花の下では誰もが魅了される・・・

エリア 愛知

• 旅行の満足度: 3.5

差し込む初夏の光に　その姿を浮かび上がらせた藤棚の下では
誰もが花に魅了され、夢中になる。

『花かんざしのようだね』
芳しい香りを放つ　たわわに垂れた薄桃色の藤を見て
あなたはふと　そうつぶやいた。

確かに可愛い舞妓さんの黒々とした髪には
その花房が・・・とてもよく似合うだろう。

ふと自分の薄くなった髪に気づく
私はもう女盛りはとうにすぎて
髪の毛に白いものもまじりはじめた。

すると、あなたは愛しそうに私の頭をやさしくなでて
『あの藤がおまえに似合いそうだね』と優しく手を引く

同じ道を歩いてきて
同じように年を重ねてきた

長く連れ添った手が私の手に
その思いを伝えてくれる。

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藤浪の里、尾張津島藤まつりにて。