2013/05/12 - 2013/05/12
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kodeyanさん
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2013年4月、韓国鉄道公社(KORAIL)から新しい観光列車の運行がスタートした。
循環をイメージする「O」から名づけたO−train(循環列車)
そしてValley(峡谷)の「V」をとったV−train(峡谷列車)である。
パンフレットによると、
循環列車のO−trainはリスをイメージした愛らしいデザイン。
峡谷列車のV−trainは白虎をイメージした勇ましいデザインだ。
O−train&V−train
中部内陸観光列車は、なにやら楽しそうだ。
早速5月に乗ってみた。
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中部内陸観光列車の予約はソウル駅と提川(チェチョン)駅からできるようなので、このときは順天から東テグ経由で提川へ向かった。
提川はバスターミナルと駅が2キロほど離れている。
路線バスもあるが歩くと30分くらいかかる。
駅前に気になる石像があった。 -
どんな顔か気になって前にまわって見ると
こ〜んなお顔でした。 -
提川駅のツアーマネージャーはブラウニーくん。
ヨロシクたのんます。
部下の女性所員が手際よくチケットの発券をしてくれたわん。 -
5月12日、提川駅から中部内陸観光列車の乗車開始。
乗車の前に駅を散策すると、8000形電気機関車8両連結というすごい光景があった。
なにを牽引するのだろう? -
山岳専用機関車なのに、
なかなかキュートな横顔^^ -
中部内陸観光列車は、だいたいピンク○のあたりを走る。
提川〜太白〜栄州〜丹陽〜提川の循環コースの運行は
1日4回。
13の駅を循環する。
山と川、森、そして岩と絶壁。
地形の険しさから近寄りがたかった地域を走る観光列車だ。 -
時計回りが1日2便、反時計まわりが1日2便ある。
こちらは待機中の反時計回り#4853編成。 -
ソウル〜提川のO−trainは1日1往復のみ。
ソウル発7:45 提川着9:44
提川発20:00 ソウル着22:05
これを利用すればソウルから日帰りで中部内陸観光列車の旅を楽しめる。
ソウルからO−trainに乗車した乗客が提川駅で大勢下車した。
山歩きの格好のひとが多い。
提川で下車し、ツアーバスでどこかへ出かけ、途中からV−trainに乗車するツアー客のようだ。 -
O−trainもなかなかキュートなリスさんの横顔である。
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扉もカラフルで楽しい
-
客車の入口はステンドグラスがはめこまれている。
-
客車 照明
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客車 天井
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O−trainは4両編成、205席で白頭山脈の美しい四季をモチーフにデザインされているそうだ。
こちらのカフェ・展望車は「秋」だろうか。
紅葉の赤と黄葉をイメージした座席、
パーテーションはイチョウの黄葉が散りばめられたもの・・
と、勝手に想像してみた。 -
また、1A2A横、3Cの後ろに車椅子スペースがある。
そのため1A2A3Cは一人掛けシートとなっており車椅子の乗客の介護者優先席となっていると思われる。
しかし空きがあれば一人旅におススメの席。 -
各車両に液晶テレビがあり先頭車両のカメラが映す走行風景が流れている。
展望モニターは韓国初だとか。 -
この車両にはカウンターもある。
回転椅子は3脚あった。
缶ビール片手に車窓を眺めるのによい。 -
カウンターの後ろが売店になっている。
売店で販売しているものは
缶ビール1900w
KTXおみやげセット(おかし詰め合わせ)1万w
弁当は7500wと1万wの二種類
ほかにスナック類、おつまみもカウンターで女性販売員が売っている。 -
こちらが、KTXおみやげセット(おかし詰め合わせ)
買おうか迷ったが買わなかった。
買っておけばよかったかも、ち〜っとばかり後悔。 -
1号車と2号車の間にトイレがある。
男性用トイレと内装に凝った車椅子対応トイレの二つ。 -
車椅子対応トイレの脇にカエデが散りばめられたアクリル板が間接照明を兼ねて設置されていた。
このあたりにも四季を意識した演出がされている。 -
3号車は山ツツジのように鮮やかなピンク色を基調にした座席で明るい雰囲気だ。
春爛漫である。
ボックスシート( 向かい合わせに掛ける配置)なので四人旅ならオススメのシート。
予約するならシート番号は
例 3C3D&4C4D
3A3B&3C3Dで取ると横一列に並んでしまう。 -
3号車は家族やカップルを対象にしているようだ。
キッズルームに遊具があった。
豚さん 馬さん ベビーベッドもある。 -
赤いオープンカーもある。
ここで親子三代で遊んでいたファミリーがいた。
-
また竹を編んだ模様のパーテーションで仕切られた個室感覚の座席もある。
ひとつの車両に種類の違う座席が混合するのも興味深い。 -
パーテーションの向こうはこんな感じだ。
こちらはカップルルーム。
二人の世界に浸りロングシートで車窓が楽しめる。
競争率は高いだろう。
しかし、閉塞感があるのでアツアツのカップル向き。 -
こちらはファミリールーム。
二世代、三世代の旅も想定しているようだ。 -
1号車と4号車は一般席になっている。
爽やかなグリーンの座席は夏の新緑のイメージだろうか。
壁付けのコンセントも2つあるのが親切である。 -
提川からO−V−Oと乗り継ぎ周遊するチケットは3枚となった。
堤川9:55 O−train4851 12:14鉄岩
鉄岩14:20 V−train4864 15:27汾川
汾川17:45 O−train4854 19:47堤川
セマウル号と同価格帯の設定だそうで、
トータルで37100w
5月の為替相場でひとり3500円ほどだ。 -
チュチョン駅で10分停車。
駅にストーリーウェイ(コンビニ)があった。
前はあったかなぁ?なかったような・・
桜が咲き山の駅で花見気分である。
ここはヘランに乗車した冬に下車した駅。
冬と春で雰囲気が違うものだ。 -
たくさんの乗客が下車し健康飲料のようなものを購入していた。
乗車時のO−trainは2,3,4号車はほぼ満席。
1号車は7割程度の乗車率。
4月12日のスタートから一ヶ月で二万人の利用があったようだ。 -
忠清北道の提川を出発し、
チュチョンで10分下車し江原道の太白を通り鉄岩に到着。 -
石炭産業全盛期に労働者であふれた町である。
1980年代に12000人だった人口は3000人に減っているそうだ。
それでも1日平均駅利用者15人から中部内陸観光列車スタート後は358人に急増しているそうなので地域と観光列車が連携し活性化している証だろう。 -
さて、O−V−Oと循環列車と峡谷列車を乗り継ぎ一周するのにネックがあった。
鉄岩駅で二時間、汾川駅で二時間二十分の待ち合わせ時間があるのだ。
さっさとランチを済ませ、
レンタル自転車を利用すればよかったわ。
ち〜っと後悔している。 -
平地がなく川沿いに家が建っている。
ドラマのロケ地のようなレトロな建物が残っていた。 -
食べるところは徒歩圏で探したところ3箇所あった。
一番利用しやすいのは駅を出てすぐ右にある食堂。
席数が少なく下車後散歩してから行ったら満席だった。
30分ほど待つ。
カルメギサル(豚肉の横隔膜と肝の間にある筋肉の多い部分の肉)は練炭で焼くので香ばしい。
肉も柔らかくうまい。
ただし品切れだったのかサンチェが出てこなかったは残念。
混雑に慣れていない様子であたふたしていたものね。
そりゃそうだわ、観光客急増だもの。 -
ぶらぶら散歩して昼ごはんを食べても時間を持て余してしまった。
くどいがレンタル自転車を利用すべきだった。
さて、鉄岩から白頭山脈の峡谷を走るV−trainに乗車する。
両元、承富を経て汾川まで27.7km。
時速30kmでゆっくり走り片道1時間10分の旅だ。
1日3往復する。 -
V−trainは全3両、158席。
2号車には乗務員のカウンターがあり、その横に自販機がある。
2号車の二人掛けクロスシートはオールA,B席。
ロングシートはC席になっていた。
V−trainにトイレはないので飲みすぎに注意! -
エアコンはなく扇風機のみ。
V−trainは環境に配慮した列車なのだ。
屋根に太陽熱を利用した自家発電設備を設置し二酸化炭素の排出を最小にしていたり、折りたたみ式ドアだったり。
木炭ストーブまで設置したあった。 -
山間地のダイナミックな車窓風景を楽しみながらの列車旅。
-
単線ってところがたまりません。
かぶりつき!
気持ちはわかりまっせ。 -
イチオシ
スンプ(承富)駅で10分下車。
山ツツジが綺麗にん咲いていた。 -
乗務員はサファリルック風のユニフォーム。
ちなみにスタートから一ヵ月後のこの日は、
1,2号車は、ほぼ満席。
3号車は6割の乗車率だった。 -
V−trainを利用せず、ローカル線で来ようと思ったら不便な場所だ。
こうして津和野駅に復元されたような現役駅名標を見られて嬉しゅうございます。 -
プリティな駅待合室もあった。
日本でいうところの「秘境駅」でがんす。
岩泉線を復活させて日本版V−trainを走らせるとか、
木次線、芸備線、三江線、山陰本線を循環させて日本最大規模の秘境駅「備後落合」で下車するとか、出雲坂根の三段式Z字型スイッチバックを体験するとか、そいうのも楽しそうなんだけどなぁ。
と、V−trainに乗って思った次第。 -
閑話休題。
座席はオレンジ色の枠にグリーンの背もたれ。
水色の座席とパステルカラーでコーディネートされている。
窓枠はピンクでキュートなリゾート列車の雰囲気。
窓際に巾20cmの木製カウンターがありドリンクを入れる穴がある。
3号車は天井に星座をデザインした絵が描かれておりトンネルに入り暗くなると蛍光色に浮かび上がる。 -
窓は3段になっており真ん中の段が三分の二開く。
1段目と3段目はFIX窓だ。
韓国初解放型観光列車で安全性に慎重になったのか、寒い地方だからなのか。
トロッコ列車のようなオープンエアー感はあまり楽しめないようだ。 -
慶尚北道奉花群の汾川駅に着きましたよ。
虎(ホラギ)さん大人気で皆さん一緒に写真を撮っていた。
時計回りのO−trainの乗り継ぎまで汾川駅で2時間20分の待ち時間がある。
はてさて、なにで時間をつぶそうかと駅前を歩く。 -
駅を出て右側に100mほど進むと新築プレハブの食堂が数軒、ひとつ屋根の下で営業している。
床は砕石敷きと簡易的なつくり。
鉄岩駅と汾川駅はV−trainとO−trainが合流する駅なので新しく造ったもののようだ。 -
適当な一軒で酒でも飲むか。
ということでドンドンシュをグビグビすることにした。 -
酒を飲むとあっという間に時間が過ぎるから不思議なものだ。
しかし、まあ、ここのひとは親切で感じがいい。
サービスでビビンバまで出してくれた。
おじさんがどこかから取ってきた草を水洗いして出してくれたり。 -
山のなかでヘムル(海鮮)パジョンというのもオツなものだ。
後ろに写っているのがサービスのビビンバでござる。 -
汾川から時計回りのO−trainはがらすきだった。
すべての座席に座ってみた(笑)
個人的には2号車の窓を向いた一人掛け席がよかった。
ヘッドレストがあり回転する。
座席は硬いが快適。
ところで、気になったのでスタッフに運行日を聞いたのだが
週末と祝日という返事だった。
でも後からもらった資料をよく見ると平日料金も書いてある。
なので平日の運行もあるのかどうかは未確認であります。 -
列車旅の楽しみのひとつが朝日と夕日だ。
山の夕日もしみじみしてよかった。
乗車した雑感、
まず家族で楽しめる観光列車なので夏休みにかけてますます人気が出てくるだろう。
汾川駅などに臨時レンタカー受付があったりレンタル自転車もあり列車とレンタカーや自転車の併用で観光の幅も広がりそうだ。
しかし、駅前にはなにもない田舎町で二時間の時間つぶしはネックになる。
外国人観光客や高齢者を考慮したウォーキングプランやバスツアーでもあるとうれしいと思った。
〜韓国の絵画村偏につづく
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この旅行記へのコメント (4)
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- 4人目のふーさん 2013/05/15 10:41:24
- おお!
- kodeyanさん、アンニョン♪
素敵な電車ですね〜
とっても気になります!
コメント楽しみにしていますね♪
- kodeyanさん からの返信 2013/07/26 17:50:56
- RE: おお!
- ふーさん あんにょん^^
やっとこさ、UPいたしました〜
遅くなってすんませんです。
ではでは☆彡
- 4人目のふーさん からの返信 2013/07/26 21:28:43
- RE: RE: おお!
- kodeyanさん、こんばんは!
楽しみにしていました♪
O-train、カラフルでいいですね〜
車内もいろんな席があって面白そうです。
ビール片手に車窓を楽しみたいです。
KTXおみやげセットもかわいいわぁ。
V-trainは車体は男らしい感じだけど車内はカラフルでいい♪
韓国、いろいろ面白い列車を運行していますね!
- kodeyanさん からの返信 2013/07/27 10:23:14
- RE: おお!
- ふーさん どーもです^^
コレイル頑張ってますよね。
予約も順調みたいですよ。
秋は紅葉の彩りもあって素敵かも。
お土産セット気になりますよね。
ほんと、買っておけばよかったわぁ。
ではでは☆彡
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