２０１２年アメリカ西部放浪記その２３

2012/08/25 - 2012/08/26

ロッキー・マウンテン国立公園です。日本でも有名な人気公園だけあった観光客で渦巻いてました。ですので、更に混雑が見込まれる中心には行きませんでした。結局何か落ち着かなくて、キャンプも人気公園らしく形式的、役人的な管理であまり居心地も良くなかったしで一泊して早々に逃げ出しました。
後で訪問したイエロー・ストーンもそうなのですが、「人気で調子に乗りすぎじゃないか」と云う感じがあってどうも馴染めません。ユタの素朴な公園をドサ廻りしている方が楽しめます。

エリア ロッキーマウンテン国立公園周辺(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

アダムス・フォールのトレイルです。

通りすがりのムースです。

ティンバー・クリーク・キャンプ場です。どこも混雑していてやっと取れました。山火事で木がまったく無いカンカン照りのキャンプです。
規則が矢鱈細かい割には設備が不足だったり、熊の注意が矢鱈と煩い割にはベアー・ボックスの数が全く足りなかったり、何か公園側がキャンパーの努力ばかり促して自分達は適当にやっている感じに好感が持てません。熊の被害が本当に深刻ならグレート・サンド・デューンや、アリゾナの田舎の国有林の公園であるケイブ・クリークのキャンプ場ぐらい真剣に１サイトに一つのベアー・ボックスぐらいは用意すべきです。何と言ってもキャンプ料金も高いのですから。この後に訪れたグランド・ティートン国立公園内の無料キャンプ場にさえ１サイトに１つのベアー・ボックスがありました。もし本当はそれほど熊の被害が深刻で無いならあそこまで煩くキャンパーに求めるべきでもありません。
マ、お隣さんのキャンパーが好い親爺だったので楽しいキャンプではありましたが。

翌朝キャンプを出ようとしたところでエルクの群れを見ました。１０頭ぐらいいたでしょうか、これがリーダーのようです。

しかし風景は綺麗です。大体標高は３０００ｍを超す所ばかりですから山頂付近は森林限界です。

コロラドに入ってからこの手の看板が多くなりました。トレジャー・フォール近くのコヨーテ・クリークにもあったと思います。
要するにロッキー山脈がアメリカ大陸の分水嶺になっているのです。左（（東）側がミズーリ川、そしてミシシッピ川へ、最終的にメキシコ湾、要するに大西洋側に流れ込み、右（西）側がコロラド川に流れ込み最終的にカリフォルニア湾に流れ込み、太平洋に流れ込みます。
この分水嶺はアラスカからホーン岬近くまで縦走すると書いてあります。私も１９７０年にアメリカから中・南米を自作キャンパーで縦走しましたが、その時に中米でも太平洋側や大西洋側を行ったりきたりして、南米もアンデス山脈を何度も越えたりして最終的には南米最南端、ケープ岬手前のフェゴ島まで行ってますので結局この超長い分水嶺を縫うようにして北・中・南米を走ったことになります。
しかし疑問が一つ、確かにコスタ・リカなどは如何にも山越えがありましたが、パナマだけは太平洋側のパナマ・シティと大西洋側のコロンの間は平坦で山らしい山があった気がしないのですが・・・それでも少しぐらいは高低差があったと思うのでそれが“背骨”だったのかもしれませんね。

風景は明媚と云う感じで絵になります。

マ、如何にも熊が沢山居そうな風景ではあります。

森林限界ギリギリの地点です。上の部分はツンドラです。

８月の盛りですが所々に未だ雪が残っているのも見えます。多分このまま冬になってまた新しい雪が上に積もる万年雪なのでしょう。

ツンドラの中を行くトレイルです。

何か面白い奴が“転がって”います。

慌てる風も無く、何かこちらを気にするでもないマイペースでノンビリと草でも食べているらしいです。マーモットといわれる所謂ヂリスですが、日本で言うモルモット（ギニー・ピッグ、アンデス地方で云うクイ）とは違います。

直ぐ近くでノンビリ、ノソノソしている奴ですが、聞くところによると本来は警戒心が強い動物らしいです。全く虐める人がいないので気楽にしているのでしょうね。これくらいの高山で人通りが多い割りに見渡しの良すぎる場所になると明るい内は熊、狐、コヨーテなども来ないでしょうから天敵は猛禽類ぐらいのものではないでしょうか。

何やら面白い岩もあり、説明書きもあったのですが忘れてしまいました。スンマセン・・・

全く木が見えないですが、多分４０００ｍに近い標高ではないかと思います。しかし不思議なのは全く息苦しさを感じないことです。私の場合は普通３５００ｍぐらいになると高山病になるのですが・・・そう云えば昨日のキャンプも散々ビールやウィスキーを飲んだのですが全く平地と同じ状態でした。なんでダロ？？？

花も高山植物です。

その花も殆ど見られません。

この後はサウス・ダコタのバッド・ランドへ行くつもりなので明日はネブラスカ州でキャンプとなりそうです。