フィンランド　秋のオーロラ

2011/08/31 - 2011/09/07

秋のオーロラを見に行こうと北欧へ。JALマイルを利用し、サーチャージが不要なフィンランド航空でヘルシンキに。そこからスウェーデンのアビスコ国立公園に行く予定が…。当日のトラブルから、目的地急きょ変更！ホテル代や飛行機代など追加の出費もありましたが、無事念願のオーロラ観測できました

エリア サーリセルカ(フィンランド)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

JALマイルは、ほとんどの航空会社でサーチャージ・燃油代が取られるが、フィンランド航空、アメリカン航空、エミレーツ航空は例外。55000マイルでヘルシンキまで行き、そこからSASのチケットを別途手配し、ヘルシンキ→ストックホルム→キールナと向かい、オーロラ観測のメッカ、アビスコを目指す予定だった…。
　しかし、30日のフライトがエンジン故障！のため欠航。別途手配していたキールナまでのチケットは紙切れに。急きょ、翌日出発に向け目的地を検討。キールナまでは4日ほど満席でチケットが取れない。同じフィンランド航空で、イヴァロまで行き、サーリセルカという街に向かうことに。直前に買ったiphone4を駆使し、ホテルとフライトを手配したのだった・・・
　

31日、1日遅れで出発したもののヘルシンキのホテル事情を甘く見ていて、予約なしでも安宿が見つかるだろうと思っていたら大誤算！1万5000円以上の宿しかなく、夜まで市内をぶらぶらし、深夜に空港に戻り、ベンチで仮眠。バックパッカーのようになってきた。

午前10時過ぎ、イヴァロまでのフライト。こんなに疲れた旅は初めて…。チケットは、フィンランド航空のムーミンパスで片道100ユーロ。

ホテルは、「ラップランドホテル・リエコンリンナ」。サウナもあり、部屋も快適。成田空港で焦りながら、エクスペディアで急きょ検索して一番よさそうだったが、ハズレなし。シーズンオフで直前だからか、4泊で25000円程で泊まれました。

部屋からはウルフコッホネン国立公園の黄葉の景色がきれい。wifiは部屋ではダメだったが、廊下の共有スペースはok。無料で入った。ヘルシンキの空港といい、ホテルといい無料wifiは嬉しい。
ただ、海外のパケット高額請求が怖くて、本当に大丈夫か半信半疑。３Ｇ回線はもともと切って、ネットですぐに検索して、大丈夫だと分かり一安心。

ホテル敷地にトナカイ。近くで飼われているもののようです。

ホテル敷地内のオーロラ観測小屋。周りの木が邪魔なのと、村といえどもホテルが林立し、明るいので写真には向きません。

ウルフコッホネン国立公園。広大な大地が黄色に染まって見事なものです。秋のオーロラは、アラスカも北欧も黄葉とセットで鑑賞できるのが強みですよね。

村のスーパー。大体なんでもそろいます。食堂もあり。

ミートボール。ラズベリーソースが付いているところが北欧風？味は癖もなくおいしかった

トナカイの肉料理。正直、臭みが強くあまりおいしいものでもなく…マッシュポテトと一緒に、ラズベリーソースで食べるのですが、うーん。二度目はないなあという感じ。鮭がたっぷり入ったクリームシチューがイチオシでした。

さて夜9時、秋のオーロラ観測は時間が短いんです。夜11時から1時くらいが北欧の場合、オーロラチャンスといわれていますが9月初めだと夜11時でようやく暗くなる程度。

9時ごろはヘッドライトなしで歩けます。この日は、ホテル街を外れた村の高台の住宅地へ。

なかなか広く開けたところが見つかりませんでしたが、うっすらと雲のようなものが見えます。ひょっとしてぇと思ってシャッターを切ったらきれいな緑色。肉眼では、コレくらいはっきり色は分かりません。

だんだん薄雲が出てきました。オーロラそのものは広がっているのに。

雲の合間で写真で見たほうがきれいでした。

翌日、近くのトレイルを歩きます。青空がきれいで、夜のオーロラへの期待も高まります。

冬場はスキー場となる丘を探索。バスでもあがってこられます。

ホテルから15分ほど歩いて登ったところに観測適地発見！ほぼ360度見渡せます。明かりになりそうなものはまったくなし。

夜準備を整え、観測場所へ！午後11時前、うっすらと昨日のように雲のような動きが。
▼ペンタックスＫ１０に、「魚眼ズーム10-17ミリ」の10ミリで撮影。
▼露出は30秒で三脚固定。
▼三脚は、VELVONの「ULTRA REXi　L」。コンパクトで堅牢な作りで多少の風で　も安心して使用できました。

昨日と違い、どんどんうねりながら光が変化します。

およそ30分後、大きくなってきました。

幅が広がり、光のカーテンのように揺らめき始めます。

明るさもどんどん増してきます。

観測開始からおよそ1時間後、0時ごろピークを迎えます。全天を光のカーテンが駆け巡るようになりました。思わず一人でいるのに、「すげえ」「感動！」と言葉を発しながら、シャッターを切ってました。昨日とはまったく違う天体ショーの神秘に身震いしました。

エベレスト、オーロラ、皆既日食が、小学生のころから一生に一度見たいものとして頭にインプットされていただけに、エベレストに続く2つ目の体験に大満足！！

帰国後、天気を調べたところ、当初予定していた晴天率が高いはずのアビスコは曇りが続いていたようです。エンジントラブルという不運が、偶然にもオーロラに導いてくれたのかもしれません。
出発前日に行き先を変更するという、あちこち放浪している中でも経験のなかった出来事ですが、見事なオーロラで心身ともに満ち溢れた瞬間でした。

翌日は再びトレッキング。小川がきれい。

名前は分かりませんが、うまくフレームに収まってくれました。

トレイルの丘の上には、レストランもあり地平線を見渡せる広大な景色が広がってます。

朝は晴れてましたが、午後からは曇り。夜には厚い雲に覆われてました。サーリセルカには4泊しましたが、結局オーロラが見えたのは2日間。

日中は晴れていても、夕方曇る日もあり、なかなか難しいものです。

ヘルシンキに戻ってからは市内観光。まずは定番の大聖堂。

みなと前の広場ではあちこちの店でサーモンのスープ。これはうまい！7ユーロ。

路面電車が街の風景にマッチしています。

町中で剣道のパフォーマンスをするフィンランド人たち。

夕方には、港を回るクルーズに参加。

夕日が街に沈んでいきます。

宿泊は、街中は高いので、スメリオンナ島のユースに。1泊4000円ほど。

世界遺産の要塞の島、軍事防衛の拠点だったそうです。要塞を歩いて

帰りは窓側にリクエストし、機内からオーロラが見えないか眠い目をこすりながらおきてましたが、それらしきものは見えず。
　
最初、欠航＆SAS満席→行き先変更とばたばた出の出発。予定を大幅に変更してあっという間の8日間でしたが、オーロラを体感で大満足でした。

この旅行記へのコメント （2）

• deracineさん 2013/03/25 12:37:04

  秋のオーロラ、キレイですね

  初めまして！
  
  オーロラ一人旅、フィンランドということで共通点が多いので興味深く読ませていただきました
  
  秋のオーロラは寒さが厳しくないので疲れないのがよいですね
  ただし確率は冬より劣るので強運の持ち主としか言えません
  
  ところでこのブレークアップの時の色は肉眼ではどのように見えましたか？
  暗いところでの色覚は個人差が大きいらしいですがカラフルに見えたのなら
  きっと強いオーロラだったのでしょう
  
  私はキルナ、アビスコでのオーロラウォッチングの際、SASを利用しましたがあまり良い印象を持っていません
  今回利用したFinnair及びフィンランドの人々の方が親日的でおかげで旅を楽しむことができました
  
  これからも海と山の旅を楽しく続けてください　　時折お邪魔したいと思っています　　どうぞよろしく！
  

  TAKU-TAKUさん からの返信 2013/03/26 00:40:23

  RE: 秋のオーロラ、キレイですね

  色は残念ながらあまりよく分かりませんでした。輝く白い光の筋が、天空を舞っているような感じでした。アビスコのほうがトレッキングのコースも魅力的だったのと、最北の鉄道でノルウェーのナルビークに行くこと、と重要イベントを楽しみにしていたのですが。いつかアビスコにも行ってみたいし、秋のマッキンリーでのオーロラにもチャレンジしたいです。今後ともよろしくお願いします！