スルタンを魅了した楽園　～ザンジバル島

2013/01/04 - 2013/01/06

水の豊富なこの島は東アフリカとの貿易拠点として栄えた。

ザンジバル島の豊かさに魅了されたオマーンのスルタンは
19世紀にオマーンからここに首都を移転する。

美しいビーチとイスラムのエキゾチックな街並みが魅力のこの島に2泊した。

【旅程】

□12月28日（金）成田出発
□12月29日（土）ドーハ経由
　　　　　　　　タンザニアのキリマンジャロ空港着。
　　　　　　　　アルーシャ泊
□12月30日（日）アルーシャ空港から空路セレンゲティ
　　　　　　　　セレンゲティ泊
□12月31日（月）セレンゲティ泊
□1月1日（火）　セレンゲティ泊
□1月2日（水）ンゴロンゴロ泊
□1月3日（木）アルーシャ泊
■1月4日（金）キリマンジャロ空港から空路ザンジバル
　　　　　　　ザンジバル泊
■1月5日（土）ザンジバル泊
■1月6日（日）ストーンタウン観光、タンザニア出国
□1月7日（月）　成田着

エリア ザンジバル(タンザニア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

ザンジバル島でのホテルはKarafoo Beach Resort & Spa

インド洋に面した島の東海岸に位置する。

ザンジバル島はヨーロッパから直行便もあり、インド洋に浮かぶ楽園リゾートとしてヨーロッパの人たちに人気。

私たちが泊まったのはKarafoo Beach Resortの中で一番安いランクの部屋だったけど、十分美しい。

ただ、残念なことに部屋の清掃をしている人が物を盗んでいたっぽい。
というのも、初日にはあった電話の電池がなくなっていたり、夫のガムテープがなくなっていたりした。

アジア人は皆無。
お客さんはみんな一日中ビーチかプールサイドで日焼け・・・
プールに入りながらバーでお酒飲むことができるのはとてもステキ☆

私たちはスキューバダイビングしたいと思っていたんだけど
生憎、滞在中は強風のためダイビングは中止・・・
インド洋での初ダイブは暫くお預けです。

アルーシャからザンジバル島へは国内線で飛び、飛行場からホテルまでは日本から手配していたドライバーさんに送迎してもらった。

ホテルに到着してすぐに少し遅めのランチ。
床が砂の軽食屋は雰囲気もオシャレだけど、味も悪くない。

プールサイドの木のまわりに人が集まっていた。
なんだろう？と思って見上げると、ザンジバル・レッド・コロブスというザンジバル島にしか生息していない希少な猿が！！

なんか、お面みたいな変な顔・・・

そして枝に座りこんでくつろいじゃった。^^

ビーチで横になってみたりしたけど風が強すぎて早々に退散・・・

リゾートでのんびりというのは私の柄ではなく、ダイビングができなくなってかなりアテがはずれた・・・

一応、本も持ってきたけど、あまり読書気分でもないんだよなぁ。。
というわけで、バーでダラダラお酒飲んだり・・・

ホテルの前のビーチは地元の人たちが行き来している。

それだけならいいけど、スカーフとか絵の売り子さん達が、ホテルの敷地から出てきた旅行者（カモ）を待ちかまえている。

カラフルな服がかわいいなぁ。

アフリカの魅力は野生動物と人々のカラフルな服装にあるのかも・・・と思った。

砂浜って足をとられて歩くの大変だけど、自転車でよくバランス崩さないなぁ。

悠々と通り過ぎていった自転車のお兄さん。

Karafoo Beach Resortから歩いて15分くらいの距離に有名なThe Rock Restaurantがある。

海に浮かぶ岩の上に建てられた小さなレストラン♪
ザンジバル島2日目はここでランチを頂くことにした。

海側にテラスがあって、まずはここで一杯ドリンクを頂く。

日焼けが心配だけど、気持ちいい〜♪

浅瀬が続いた海はエメラルドグリーン♪

ちょうど干潮で地元の人たちが貝かカニを探していた。

バケツを持って親子で潮干狩り。
ここでは食べ物に困ることはないのかも。

The Rockは外観もステキだけど、内部もおっしゃれ〜♪
欧米人がいかにも好きな感じ。

お料理はシーフードがメイン。
お魚料理を頼んだけど、美味しかったよぉ♪

Karafoo Beach Resortには2泊した。
ここに来る人たちは通常1週間以上の単位で滞在するようだったので、2日だけ？って反応された。苦笑

ま、バカンス慣れしてない日本人なので・・・

夕食はビュッフェ形式でイタリアンナイトとかアジアンナイトなど毎晩テーマが決まっているんだけど、割と美味しかったです。

ザンジバルを出発する日。
飛行機は14時くらいだったので朝早めにドライバーさんに迎えにきてもらい、飛行場に向かう前にストーンタウンの観光をしてもらうことにした。

タンザニアでは日本の中古車がいっぱい走っている。

幼稚園のバスが公共バスとして使われて、大人達が乗りこんでいるのがちょっとウケる。笑

ザンジバル島はインド洋三角貿易で栄えた島。

奴隷や香辛料が交易されていた。

奴隷市場があった跡地には教会が建っている。

東アフリカの奴隷貿易はヨーロッパや新大陸向けではなく、専らアラブ人向けに奴隷が売られていった。

ちなみに、アラブ人やヨーロッパ人達が奴隷狩りを行っていたと思っていたけど、実際には彼らはアフリカの部族間の戦争などで捕虜になった人たちを別のアフリカ人から買うことの方が多かったらしい。

多くの部族に分かれ、未だに部族間の争いの絶えないアフリカの現状からも、なんとなく想像はつく。

教会の外にはWPPSの見慣れたプレートが・・・

タンザニアでも目にすることがあるとは・・・！

そして後ろには日本のスクールバス・・どこだここ？？笑

教会の近くには売りに出される前の奴隷が詰め込まれていた地下牢の残った建物がある。

古いピアノの残る建物の地下にその地下牢がある。

売買されていたのは13歳から18歳くらいの少年少女だったそうだ。アフリカ内陸部から首輪をつけられ、手足も鎖でつながれた状態で、ほとんど食べ物も与えられず歩かされたそうだ。

海岸に到着後は、文字通り、ぎゅうぎゅうに奴隷達を積み重ねて船に積み込み、ザンジバル島まで運んだらしい。

奴隷市場までたどり着けたのは20％ほどで、大勢はたどり着く前に亡くなった。

曲がりなりにも商品なのであればもっと大事に扱うべきではと思うけど、奴隷商人側の言い分としては、身体の丈夫な子だけを選り分ける為に体力を試していた、ということらしい。

地下牢には鎖が残っている。
狭い部屋に50人〜70人ほどの少年少女が押し込まれていた。
想像すると息苦しくなってきた。

奴隷市場の次にやってきたのは、現代の市場。

ストーンタウンはオマーンの支配を長く受けていたのでアラビア建築のドアが多い。ドアの美しい町としても知られている。

ドアは定期的に交換しているようで、ドア屋さんがある。

こちらは魚市場。

え・・エイ？！

無造作に置かれた魚たち

ストーンタウンの人たちは写真を撮られるのは嫌いみたい。

カメラを向けると嫌がられる、、、

積み上げられた野菜や果物を見慣れていると、ちょっと品不足？！に見えてしまう野菜・果物屋さん。

市場をでて、いよいよストーンタウンのドア巡りを始めましょう。

小汚い道を進んで行きます。
こういう小道が空きなのよね〜♪

ここからは

Doors of Stone Town

ってことでストーンタウンの美しいドアをご紹介♪

ストーンタウンに住む商人たちはその富を顕示するのにドアを飾り立てたのだという。

ドアの上部が丸いのはインド様式。

ドアの上部が四角いのはアラブ様式

木の色そのままの茶色いドアが多いけど、たまにこんな着色をしたドアも・・・

ヘレニズム様式とアラブ様式のミックス？
歴史と文化の豊かさを感じます。

こちらはエステのドア。

ドアの細工がめちゃ繊細で美しいけど、入り口から覗いた内部もすごくステキだった・・・どんな施術が受けられるんだろう？？エステ好きとしては気になりまくり。

ストーンタウンの細い路地は車では入れないところも多いから自転車が便利なのかも。

建物の角に学校帰りの少年が・・・角を曲がるとマドラサ（学校）がありました。

こちらのドアを突起つき。
要塞のドアみたいでかっこい〜

海に面した公園には大砲が並ぶ

House of Wonders

当時にしては最先端の豪邸・・・ということでこの名前がつけられたそう。

今は倒壊の危険があり内部に入ることはできない。

House of Wondersの近くには要塞があり、中に入る。

ここはinformationtって書いてあるけど、単なるお土産屋さん・・・--;
どうなのよ、そのだまし討ち・・・

めっちゃ繊細なドア・・
う〜んステキです★★

白いドアもステキだけど、壁が白じゃない方が、ドアの白が映えて良かったんじゃないかなぁ

ストーンタウンの街並みはボロボロ。でも、建物の歴史が感じられて、それもいいよねー。

イスラム教徒の多いストーンタウンにもひっそりと教会が建つ。

もともとポルトガル領だったので、その時代の名残だろうか？

こちらはAfrica House Hotel

オマーン領時代には奴隷商人の邸宅だった。
その後、英国の支配下の時代には英国クラブとして利用された。

内部は修復作業中だったけど、2階にあるサンセット・バーがすっごくステキだった！

目の前には港があり夕陽がきれいなんだろうな。

併設されているのは水たばこバー♪

おっしゃれ〜

アフリカ・ハウスの近くには奴隷商人ティプティプの邸宅がある。

今は集合住宅のように使われているのかな。
中を覗くとボロボロで建物の維持は行き届いているとは言えない。

辛うじてドアが往時の豪華さをうかがわせる。

ストーンタウンで最も美しいドアの一つとしてあげられることもある見事な細工。

ストーンタウン滞在時間は2時間弱という短時間でしたが堪能できました〜

この旅行記へのコメント （6）

• willyさん 2013/04/08 15:52:46

  引き込まれました

  はじめまして。
  次の目標としてタンザニアを考えていて、旅行記拝見しました。
  何よりもお写真がとてもお上手で、視線がいいなぁと思いました。
  NIKONオーナさんでいらっしゃるんですね。うなります。
  とても引き込まれましたので一言お礼をいいたくて。
  ありがとうございました。

  kumさん からの返信 2013/04/08 22:39:19

  RE: 引き込まれました

  willyさん、はじめまして！
  温かいメッセージをありがとうございます。
  
  タンザニア行きを検討されてるのですね！
  タンザニアってサファリ好きの間では有名ですが
  そうでない人からは「何があるの？」ってよく聞かれました。
  でもサファリも、キリマンジャロも、ストーンタウンも
  ザンジバル東岸のビーチもあって、とても見どころ多いんですよね〜。
  
  私のタンザニア編旅行記はあとマニアラ湖編を仕上げれば完結です。
  何かのお役に立てれば幸いです。
  
  くむ

  willyさん からの返信 2013/04/09 00:11:04

  RE: RE: 引き込まれました

  kumさん
  
  さっそく返信ありがとうございます。
  わたしは昔の名番組「野生の王国」が大好きで
  いつも登場していたセレンゲティは別格の憧れなんです。
  ナミブ砂漠も良く紹介されていて、
  これまたいつかきっと訪ねたいと思っています。
  山もやるし、ダイバーなのでザンジバルで潜れそうな
  お話を聞いて、なにはさておき、タンザニアはどうしても行かねば、です。
  
  ただ、一人旅で安く行くのはなかなか気合がいりそうなので
  どういう形態でいくか、よくよく計画してからと考えています。
  旅行記の完結編、楽しみにお待ちしています♪
  それにしてもたくさんいかれてますね！
  わたしはここ１０年くらいはダイビングメインだったので
  これから幅を広げたいと思っています。
  

  kumさん からの返信 2013/04/11 00:42:30

  セレンゲティ

  willyさん、
  
  セレンゲティかマサイマラはヌーの大移動の時にまた行きたいなぁと思いました。私の行った年末年始も、セレンゲティでは子育てシーズンの始まりだったのでベビちゃん達をたくさん見れたので良かったですけどね。
  
  あとタンザニアはンゴロンゴロがすごく良かったです。
  私たちは1泊だけで時間もなかったのでゆっくりできませんでしたが、運が良ければ肉食の狩りを見ることもできるようなので、2泊しても良いかも・・・
  
  サファリはどうしてもお金はかかりますね。
  アルーシャまで自分で行って、そこから現地ツアーというのが一番安いのかなぁ。お時間があれば、セスナを使わず車で移動するとかですかね。
  
  ダイビングは久しぶりにしたかったんですけど残念でした。
  最後に潜ったのはベリーズで、3年半以上前です・・・
  
  kum

• ぺでぃまるさん 2013/04/01 23:04:53

  やっぱステキな旅行記

  kumさん、こんばんは〜
  
  ザンジバル島って名前はQueenのフレディ・マーキュリーで知っていましたけど、アフリカの雰囲気もあるがどこか北部の香りが強いように感じました。
  文化の融合した雰囲気ある町並みですけど、そこにあるのは悲しい歴史…
  
  kumさんの旅行記は写真もその背景にも引き込まれます。
  何よりその場所が、非常に魅力的で羨ましいです♪
  
  　ぺでぃまる

  kumさん からの返信 2013/04/04 02:05:48

  ご存知でしたかー

  ぺでぃまるさん、こんばんは！
  いつも有り難うございます！
  
  フレディ・マーキュリーがザンジバル島出身とご存知でしたか！
  私は行くまで知らなくて、ガイドに「フレディの家を見る？」って聞かれて「え！？ここ出身なの！？」って驚きました。
  
  ストーンタウンはオマーンの支配の前にはポルトガルが支配していたそうなので、ヨーロッパっぽさがあるというのは確かにその通りだと思います！
  
  > kumさんの旅行記は写真もその背景にも引き込まれます。
  > 何よりその場所が、非常に魅力的で羨ましいです♪
  
  自分が気に入った場所の魅力を伝えられたらと思ってるので
  そのお言葉、とっても嬉しいです！
  有り難うございます！！
  
  くむ