東葛の膳二題　～吉川・糀家と牛島・魚元～

2013/03/01 - 2013/03/01

埼玉県の東端部を東葛地方などといいますが、その昔江戸から船で川を上って遊びに行くのが粋とされていたことがあった場所のようです。仕事場が近くなので、その中で印象に残った店を２つ紹介します。表紙の写真は糀家さんの入り口です。

エリア 三郷・吉川(埼玉)

• 旅行の満足度: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

まずはこちら。吉川市で１３代続く老舗の割烹「糀家」さんです。中川の近くにあり、吉川駅からも徒歩（ちょっとあるかな）圏内です。中に入るとロビーからはきれいな日本庭園が。

室内は純和風で、多少複雑なつくりになっています。落ち着いた雰囲気で、話し声も自然とひそひそレベルになっていました。政治家の利用もあるようで、自○党の○曽根さんや谷○さんの写真なんかもありました。

吉川は、なまず料理が有名な土地ですが、川魚全般を中心に旬のいろいろな食事が楽しめます。今日はお昼だったので、鰻重をいただきました。肝吸いや香の物、葛きりがついてきます。ふっくらした鰻はおいしいね。

この店のもうひとつのウリは、店内に展示してある美術品のすごさです。ショーケースの中には葛飾北斎や初代安藤広重の絵（鑑定書つき！）や、魯山人・柿右衛門をはじめガレやドームといった有名どころの焼き物、あるいは東山魁夷・平山郁夫等の名画がズラリと並びます。廊下にも何気に後藤純男や片岡球子などの絵がかかってたりして、訪れる人はみなビックリするそうです。

さて、次にやってきたのは吉川から北西に位置する「藤の牛島」という駅の前です。東武鉄道野田線で春日部から柏方向へひとつ行ったところです。ここは大きな藤棚があるのでこの駅名となったそうです。この駅の南側に「魚元」さんという店があるのですが、この大きなお椀を見てください。スゴすぎる･･･。

お椀の中には刺身やら何やらたくさんのおかずが小鉢に入って並んでいます。けっこうな迫力なので、初めてのお客さんはみなビックリ（またかい！）します。これにご飯とお味噌汁がつきます。

このお椀は定食の種類のひとつなのですが、デザートとコーヒーもオシャレにつきます。５種類のスイーツが少しずつ三角のお皿にのってでてきます。すべて食べ終わるころには、かなりおなかも満たされて満足！決して敷居の高いお店ではないし、駐車場もあるのでぜひ訪れてみてくださいね。