2013/02/20 - 2013/02/27
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kentaさん
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海外旅行に目覚めて35年。特にアジアは数多く渡航したけれど、訪れなければならない地域なのに、残ってしまっている国がある。暑いだろうし、人が多くて息苦しいだろうし、食べ物はカレーだけだろうし。
リタイア3年生。残り時間が少なくなり、体調を崩して寝込む前に、意を決してインドツアーに参加してみた。北インドの名所旧跡を網羅して、バラナシ(ベナレス)、カジュラホー、アグラ、ジャイプール、デリーを巡る8日間。小さな頭で大きなインドを理解するにはほど遠く、心身ともに疲れた。
バラナシ
夜。ヒンドゥー教の儀式、プージャを見にガンジス河岸へ出掛ける。
バスの車窓から見える景色は布をかぶり軒先に横たわる人、暗がりにたむろする半裸の人々、物乞い、食べ物を取り合う犬と子供。虚空を見つめ身動きしない老人。まるで池の底を覗くお釈迦様の心境。
多くの巡礼者、バイク、リクシャで道路が一杯になってバスが進めなくなったので、歩くことになった。道路はゴミ溜めで、そこに牛の糞がまじり、たまに人や犬が座り込んでいる。それらを踏まないように下を見て歩くと前に隙間ができる。その隙間に対向者やバイクが割り込んできて進退が窮まる。ものすごい数の警笛が止まらない。いつのまにか物乞いや土産売りに取り囲まれている。財布を確認し、手を払いながら進む。無秩序を通り越した混沌。頭に軽い痺れを伴ったストレスが充満する。マナーなど守れば前へ進めない。やっと河岸に出てボートへ乗り込むも、ボートが多すぎて祈祷台には近づけない。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 飛行機
- 航空会社
- エアインディア
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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朝靄のガンジス河畔。静寂につつまれ人々は茶褐色の水中に体を浸し、口中を清める。朝焼けの太陽はキラキラと全ての物を美しく照らし、火葬場の煙は天に向かって昇り、また一日が始まる。
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朝の祈祷台
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カジュラホー
寺院の壁面全てに性技の彫刻。大昔に見たカーマスートラの映画と同様に性教一致の教義か。あまり考えても理解出来ないであろうし未熟者に解脱はあり得ないので、只々、興味深い彫刻として写真に記録したが少々胸焼け感が残った。
ワイセツ感はまったく無い真面目な彫刻で、簡単に言えば「スゴーイ」という感想。
※この写真は陳列罪に問われない あたりさわりのないもの -
タージマハル
白く輝く大理石の建物は文句なしに美しい。ただ、この旅行で観光した多くの構築物はムガール朝の遺跡。トルコでローマの遺跡を見せられたと同様の違和感を覚えた。他民族の遺跡・服従の歴史を観光資源にすることをインド人はどう思っているのだろうか? -
月明かりのタージマハル。
神秘的ではあるが物足りない。
俗人はミナレットをライトアップすればと思う。 -
遠景。どこから見ても美しい。
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アンベール城
象に乗って登城すると思っていたが、ジープでの登城となり、下手なジェットコースターよりスリルが有って面白かった。山上の城砦は重厚で美しく、麓の水上宮殿も麗美で一度で良いから富と権力を握ってみたいと思った。 -
道路
都市間の移動はバス。日本と同じ車両は左側通行。片道3車線の道路がかなり整備されてきているが……通行するのはバス、トラック、乗用車、バイク、トラクター牽引車、牛車、リクシャー、速度の違うあらゆるものが通る。トラックはセンター車線を譲らないので、追い越しは左車線からするが、そこにトラクターが走っていブレーキング。うつらうつらしていると急ブレーキで目が覚める。なんと正面から対向車がライトを点滅して走ってくるし、その路肩をやはり対向してトラクターが走ってくる。我々のバスは急ハンドルで2台の対向車の間をすり抜ける。まるでカーチェイス映画のような光景。
集落に入ると路肩部と1車線は駐車場になり、人や牛が頻繁に横断する。道路は「自由」が占拠していた。 -
食事
食事は予想通り、毎食カレーを主体としたブッフェ食。カレーに挑戦と全て味見した。味の広がりと奥行きを体験できて苦にならなかった。一方、生水とそれで調理したサラダと果物はご法度。エジプトでカルナック神殿をパスした苦い経験が有るので細心の注意を払った。でも、生野菜を食べずに三日と過ごせないので少しずつ食べ始めた。まったく異常なしで、カレーには正露丸と同じ成分が含まれていると解釈した。インドで暮らす自信がついた。 -
また行かなければと言う思いと、二度と行きたくない思いが交差して結論が出ない。不治の病に罹ったときにバックパッカーするかな?
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