2013/02/12 - 2013/02/12
40位(同エリア122件中)
まりあさん
30年前の海外発体験、メキシコ留学で住んだ地、メリダを再訪しました。
常夏のメリダは、今回の旅行でも、もっとも暑いという印象でした。それでも冬ゆえに、暑さも湿気もましですが、留学は7月からスタートしたので、メリダの思い出は、まるでサウナの中で暮らしているような、強烈な湿気と40度を越える、超ど級の暑さです。
今も昔もオアハカ、という町が大好きなのですが、それは、メリダに住んで、マヤ族のたら〜〜〜っとして、のんびりし過ぎて、早く言えば、メッチャ怠け者的な雰囲気のある町で、律儀で真面目で、どちらかというゲルマン的な気質をもつ私は、思いっきりのカルチャーショックに苦しんだのでした。
せっかく決死の覚悟で、スペイン語を身につけようとしているのに、ユカタン大学は、教師のストライキに、職員のストライキで、長々と閉鎖してしまうし、何かをしようと計画しても、ぜったいに計画通りにならないメリダの生活で、私は、「メキシコののしり病」に苦しんだのでした。
そんなメリダから脱出すべく、たびたび旅をしましたが、オアハカの町に入った時に、ユカタンとは明らかに違う空気に触れ、それが、先住民が、マヤ系からミソテカとかサポテカ系の居住地へと変わったゆえの、文化差だと気づいて、メキシコの中では、素朴だけど、勤勉で、ちょっと暗い目のオアハカに惹かれまくったのでした。
そんな経緯があり、メリダの町は、あまり好きな町ではありません。今回もまた、セントロを歩いていて、「相変わらず、センスのない、ごちゃごちゃした町だな」との印象を再認識して、留学時の私の苦しみが、どんどん蘇ってくるのでした。
ユカタンへの愛着の少ない私ですが、それゆえ、ユカタン料理をあまり試したことがなく、今回は、ちょっとステキなレストランで、ユカタン料理を試してみよう、と計画していました。
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メリダに向かう道路です。
このあたり、広々とした亜熱帯草原で、地形に変化はなく、まったく同じ風景が、延々と続きます。
大学がストライキになり、学割の長距離バスで、カンクンへと通った日々、このまったく変わらない風景こそが、当時のメリダの印象的な風景かもしれません。 -
メリダの4つ星ホテルは、今回の最安値で、60ドルでした。
60ドルでも、プールつきです。 -
常夏の地域では、バスタブは、ないのが普通ですが、メキシコ暮らしに慣れてからは、暑いエリアでは、バスタブよりも、しっかり湯量のあるシャワーの方がいいと感じています。
バスルームは、広々としてましたが、要注意なのは、なかなか暑い湯が出ないことです。安い目のホテルの時は、陽の高いうちにシャワーを浴びると、ぬるい湯でも気になりません。夜に湯が出ない時は、諦めて、欧米人的に朝にシャワーを浴びるようにするといいです。
夜に湯が出なくても、朝なら熱い湯が出る場合が多いです。 -
メリダには、40年近くの歴史をもつレストランが数カ所あります。
この日はまず、Portico del Peregrinoに行きました。
中庭のテーブルで、少しずつ日が暮れていき、灯りがともる時間帯は、とてもステキな空間でした。 -
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パンやバターも、オシャレになりました
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ソパ・デ・リマ(ライム・スープ)は、さっぱりしたコンソメに、緑色のメキシコのレモンのピールが入っていて、その苦みと酸味が、いい味を出していました。
トルティージャのパリパリとした食感もいい感じです。 -
Pollo pibil という、鶏料理ですが、バナナの皮に包んで蒸し上げたものです。ちょっと身がパサパサしてますが、おいしかったです。
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こちらは、豚肉のグリルです。ユカタン風に、少し香辛料がつけてあるようでした。
付け合わせは、定番のフリホーレス、豆の煮込みですが、この味付けなども、昔とちがい、進化が見られて、今回のフリホーレス、けっこうおいしくいただきました。
留学中は、まずい印象で、たいてい、手つかずでした。 -
夕暮れのパティオはステキでした
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うまく写せませんでしたが、空の色も印象的でした。
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中庭で食べましたが、店の中も、古い調度があり、なかなかいいムードでした。
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夜のメリダの町。
昔より、教会の照明なども進化して、なかなかステキでした。
この時期、カーニバルに遭遇してしまい、祭りと混雑が苦手な私には、ちょっと残念でした。メインストリートは、観覧席が作られて、歩きにくかったし、パレードは、少し見たけど、たいしたことなかったです。 -
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メリダのソカロにある、S字型のベンチです。
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そのベンチに座って、チュッチュッするカップル。
メキシコは、スペインなどと比べても、往来でのキスが、多い国ですが、とりわけユカタンでは、あちこちで、カップルが熱烈なキスをしています。 -
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タコス・アル・パストールの屋台です。
昔は、贅沢な食材として、限られた店でしかやってませんでしたが、ここ数年は、国の経済レベルがあがったのか、夕暮れになると、町のあちこちで、こうした屋台が出て、そこで、でっかい肉の固まりが焼かれています。
この肉を食べ切る消費者が出て来た、ということなんですよね。 -
おお、懐かしのホテルです。
30年前のメリダの町で、唯一といっていいほどの、居心地のいいコーヒーショップのある、ホテルでした。他の店が、オープンで天井のプロペラ扇風機だけだったのに、ここは当時からエアコンつきでした。留学生たちの、憩いの場だったんです。
が、今は、パックツアー御用達になっているようで、星も4つもついて、賑わってました。けど、賑わってはいるけど、昔の人なつこいウェイターもおらず、料理も、ツアー客用の、しょぼいものになってました。 -
朝食のフルーツサラダ。明らかに、長時間放置されていたようで、表面が乾いてました。
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店内は観光客を満足させるようなインテリアになってましたが、スタッフの態度は???でした。
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今回の旅では、各地のレストランで、民族主義的な傾向が見られて、朝食も、ユカタン風、ベラクルス風とか、「ご当地朝食メニュー」になってました。
けど、あんまり美味しいとは思わないんですよね。
これは、ユカタン風の朝食メニューで、Huevos Motulen~os。
トルティージャの上に卵やら何やらが乗ってます。 -
昔から大好きだった、Huevo a la Mexicana メキシカン・スタイルのスクランブルエッグです。サルサ・メヒカーナと呼ばれる、トマトと玉葱とチレ・セラーノのみじん切りをまぜて、炒り卵を作るのですが、チリの辛さがきいていて、とってもおいしいです。
今回、ご当地メニューにおされて、このメキシカン・エッグが、朝食セットメニューから消えていて、あまり回数を食べられなかったことが、残念でした。 -
このホテルの客室側です。
ここに、留学当時、わりとましなトイレがあったので、ここが憩いの場所だったんですが、そのトイレに30年ぶりに入って、ノスタルジーを感じてしまいました。
(トイレって、生活の大切な部分ですよね) -
懐かしいメリダのマーケットをうろつきました。
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ユカタンには、アチョーテと呼ばれる赤い香辛料があります。
タコス・アル・パストールも、このアチョーテに浸すから、肉がおいしいのです。 -
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チレも元気です
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マヤの服を着た、先住民系のオバサン。
30年前は、先住民系の人は、ほとんどが、このウィピールと言われる、白い地に刺繍をした服を来ていましたが、年々、着る人が減り、今では、シニアぐらいがその習慣をキープしています。
まあ、日本の着物と同じような感覚でしょうか。
ブータンにせよ、インドにせよ、この20年で、民族衣装がどんどん消えていっているのは、なんとも残念ですね。という私も、着物など面倒くさくって、着ようとはしませんが・・・ -
メキシコ料理には、よくカボチャの花が使われますが、calabazaという単語で、この手のカボチャと、ズッキーニのような野菜も、両方を呼ぶようです。
今回、この手のカボチャ料理を口にすることがあったのですが、あっさりして美味しかったです。 -
マンゴが熟していて、何度か買って食べましたが、すこぶる美味しかったです。
日本で、メキシコ産のアップル・マンゴを買うと、ひとつ千円ぐらいしたりしますが、メキシコでは、この黄色いマンゴの方が、アップル・マンゴより高いようでした。
といっても、キロあたり100円ぐらいで、マーケットで、バナナやマンゴやメロンを買いましたが、これらは今でも、すこぶる安いです。
旅先でのマンゴの食べ方ですが、マンゴは、真ん中に、平べったい種があるので、ナイフで、縦に3分割します。幅1センチぐらいに種があるので、真ん中を残して、3分割すると、両側の実は、スプーンで楽々と食べれます。真ん中だけは、皮を向いて、洗面所で、そのままかぶりついて、種のまわりの実をほおばります。
洗面所で3分割すると、まな板や皿などなくても、ナイフとスプーンだけで、うまく食べられます。
メロンも同様で、洗面所で半分に切って、種の部分はトイレに流してしまえば、スプーンで食べられます。水道水は飲めないので、水で洗わずに、食べれば、しっかり皮のあるフルーツは、衛生上の問題なく、安心に食べられます。
私のスーツケースには、フルーツナイフと、スプーンとフォークを、果物処理用に、常備しています。 -
真っ青な空は、メキシコのシンボルです。
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メリダの政庁の建物には、壁画がたくさんあり、一般に公開されています。
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二階にある、美しい広間も、無料で自由に入れます。
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この日もカーニバルのパレードがあるそうで、ぎゅうぎゅう詰めの観覧席は、ひとつ230円ほどで、私が着いた時には、すでに完売してました。
皆さん、炎天下,長々とパレードの到着を待たれてました。 -
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カーニバルの扮装をしたお嬢さんたち。
メリダのカーニバルは、学芸会レベルのものですから、たいしたことないと思います。 -
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2度目のユカタン料理は、やはり、老舗のLos Almendrosに行きました。
店内は、可愛い感じで、観光客というよりは、地元の人ばっかりでした。ランチタイムには、トリオの音楽をやっているようでしたが、夕方はもう、それもなく、静かでした。 -
Pave en relleno negro
七面鳥のブラックソースがけ
この料理、見た目は悪いのですが、黒いソースの味は、絶品でした。七面鳥は、いつものパターンでパサパサぎみですが、ソースの味にひかれて、食が進みました。 -
Lomitos de Valladrid
豚のヒレ肉にトマトベースのソース -
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町の老舗のカフェ。
観光客やら地元の人やらで、にぎわってました。 -
ここで食べた、メキシカン・エッグは、やっとホンモノの味にあえた、というイメージでした。でも、この後も、なかなかいいのにはお目にかかれずで、残念でした。
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ベラクルスのガイドブックの説明で知ったのですが、lecheroという、カフェオレ的なメニューです。
濃いコーヒーを入れたあとに、ミルクを注ぎ込みます。
日本でも、昔のカフェオレって、こういうロンググラスに出てきましたが、その手のパターンが残っているようです。
味は、どうってことなかったです。
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この旅行記へのコメント (2)
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- galaxiasさん 2013/07/31 17:45:43
- 私も30年前、グアダラハラに遊学
- メリダは行ってみたいところです。私も30年前グアダラハラに3年弱、遊学していました青春時代を思い出しながらの、良い旅行でしたね。
- まりあさん からの返信 2013/08/02 14:22:05
- RE: 私も30年前、グアダラハラに遊学
- 書き込みをありがとうございます。
3年間も留学されていたんですね。
さぞかし、メキシコが懐かしい場所になっていることと思います。
メキシコは、この30年間、刻々とその姿を変えているようでもあり、また、昔のままのようでもあり、不思議な国です。
メリダは、ほとんど昔のままかな、と感じましたが、グアダラハラは、ステキになっています。
また、何度も行かれてくださいね。
まりあ
> メリダは行ってみたいところです。私も30年前グアダラハラに3年弱、遊学していました青春時代を思い出しながらの、良い旅行でしたね。
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