2013/02/07 - 2013/02/09
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ぽんちゃんさん
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冬の日本海の味覚を楽しむ2泊3日の旅です。
旅行社のツアーですが、6組の夫婦のグループですので、夫婦で個人旅行をしているような雰囲気です。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス 新幹線 JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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新宿駅8:30発の「あずさ7号」に八王子駅から乗車。
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ゆったりとしたグリーン車で出発です。
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諏訪湖を過ぎた辺りから雪国の風景になりました。
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下車駅の松本に着く前に旅行社から配られた「銀座大増の特製弁当」をいただきます。会席料理の老舗の弁当ですので美味しく完食しました。
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松本駅で下車し、迎えの大型バスに乗車。旅行客12人と添乗員ですので、一人で2席、3席と余裕。
梓川沿いの上高地方面に向かう国道を高山目指して進んでいきます。 -
高山観光の中心スポット「中橋」。
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中橋の近くにある「高山陣屋」。江戸時代の名残をとどめた表門。
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高山らしいレトロな町並みが残る上三之町を中心に散策。
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向かい合った二軒の造り酒屋のうちの一軒「舩坂酒造店」。
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一時間半ほど散策し、今夜の宿泊地「飛騨古川」へ向かいます。
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一日目の宿泊旅館「八ッ三館」。国登録有形文化財の老舗料亭旅館。
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玄関正面。昭和の初めに建築された部分。
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案内された客室。明治、昭和、平成に建てられた趣の異なる客室が用意されているとのことで、この客室は新しいようです。
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抹茶をいただき冷めた体がホッとします。優しいもてなし!
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町の散策に出かける前に館内を散策。
ロビー横のライブラリィ。昭和初期の水屋棚には数々の書籍が置かれています。 -
明治の時代に建てられた旧玄関。黒光りした階段があり、歴史を感じます。
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古川の町は高山に似せて造られたとのことですが、高山と異なり観光客が少ないためか静かな雰囲気で町並み散策を楽しめます。
この建物は古川にある二軒の造り酒屋のうちの一軒で、「蒲酒造所」。国登録有形文化財。 -
造り酒屋の玄関の軒先に掛けられている「酒林(さかばやし)」。杉の葉を球状に束ねられているそうで、毎年新酒ができる11月下旬頃に取り替えるとのこと。
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和ろうそくを作る店で、江戸時代から続く老舗。全国でも数少ない手作りの和ろうそく店とのこと。
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飛騨牛の販売店。今夜いただくA5等級の飛騨牛は100g 約5,000円!
旅館の部屋にあったメニューではA5等級飛騨牛のステーキ(100g)は6,300円。 -
町並みのあっちこっちで見られる軒下の白い装飾は、大工が自分で手がけた建物に残したサインで、「雲」と呼ばれています。飛騨の匠の文化でしょうか。
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現在、この「雲」の形は約170種あるといわれています。
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古川の中心部を流れる「瀬戸川」沿いの白壁土蔵。夕方5時に街路灯が点灯され、レトロな風情を一層強く感じさせてくれました。
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いつもは大きな錦鯉が泳いでいるとのことですが、冬の間は別の場所の池に集められているそうです。
普段は観光客も少ない静かな古川ですが、毎年4月19・20日は天下の奇祭といわれる「古川祭」が行われます。その勇壮な祭りの様子は「飛騨古川祭り会館」で3Dの映像で臨場感を味わうことができます。 -
夕食が始まりました。
先付は白子豆腐。八寸は鴨味噌煮、鰯紫蘇おろし焼き、百合根きんとん等。 -
造りは河ふぐ薄造り。河ふぐとは飛騨地方で云う「ナマズ」のこと。初めての食材でしたが、淡白で美味しい。
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地元の老舗、「渡辺酒造」の地酒。
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いよいよ出ました! 飛騨牛A-5ステーキ。柔らかくて期待通りの美味しさです。
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次に出された飛騨牛煮込み。これも美味。
そのほか数々の料理が並び、食べきれないほどでしたが、これも飛騨地方のもてなしの気持ちの表し方だそうです。 -
最後は浅蜊御飯。ご馳走様!!
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小さな町ですので町中の物音一つせず、静かに夜が深まっていきます。少し雪になりました。
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朝を迎えました。今年の飛騨地方は雪が少ないとのことでしたが、昨夜は雪で、荒城川をはさんで旅館の対岸にある「本光寺」の屋根が雪化粧をしています。
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朝夕の食事はおやすみ処と表示されたこの部屋でいただきます。
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小さなコンロで焼いた朴葉みそをご飯にのっけていただきます。焼けたみその良い香りがして飛騨に来た実感がわいてきます。
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2日目の旅は金沢経由で山中温泉へ向かいます。
東海北陸自動車道の白川郷付近はトンネルが多く、トンネルからトンネルの間はわずか数秒間。 -
その数秒間に有名な白川郷合掌集落ではありませんが、合掌造りの家を車窓からの撮影に成功しました!
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2日目の宿泊旅館「かよう亭」。
1万坪の敷地に客室はわずか10室。隠れ家的ないやしの宿として有名だそうで、國内外のVIPに愛されている由。 -
玄関ロビー。
ロビーにフロントはなく、到着と同時に客室担当の仲居さんが出迎えて部屋へ案内してくれました。 -
玄関ロビーの上がり口に置かれている火鉢。
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玄関ロビー横のホールの一角。
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ホールの一角に土産品コーナー。品数は少ないが品良く陳列されています。
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館内は畳敷きになっており、階段まで畳敷き。
この回廊を早朝に旅館のご主人が容器でお香を焚きながら回っており、翌朝その様子に遭遇し、ご主人と立話をするチャンスがありました。山中温泉出身の料理人道場六三郎氏と幼なじみの由。 -
端正な客室。一室ごとに造りが異なっているとのこと。
部屋に貴重品BOXはありますが、部屋鍵はありません。部屋内からは鍵はかけられますが・・・・ -
化粧室。
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窓側に炬燵が用意されています。
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急に激しい雪になりましたが、旅館で雨靴と傘を借りて温泉街の散策に出かけました。
旅館近くの「黒谷橋」を渡ります。昔はこの橋(当初は木橋)を渡って旅人が山中温泉を訪ねた由。 -
雪の中10分ほどで山中温泉の中心部にある湯元近くの「菊の湯(おんな湯)」の前に到着。松尾芭蕉も称えた日本三名湯の一つ。
ここから先は散策スポットの「ゆげ街道」へと続きますが雪が激しくなり、夕食前に一風呂浴びたいので旅館へ引き返すこととしました。 -
途中、山中で唯一の地酒蔵「松浦酒造」に立ち寄り。
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ここの酒は「獅子の里」と総称されています。
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200円で2種の銘酒を試飲。最初に発泡日本酒「鮮」。シャンパン風で軽やかな味。次に原酒「無垢」。力強く芳醇な香り。
そういえばシャンパン風日本酒は昨日の古川の地酒蔵「蒲酒造場」でも販売していました。名づけて「じゃんぱん」(笑) -
店主の勧めもあって、12月から3月までの季節限定の純米吟醸生原酒「無垢」を購入。 720ml 1,800円
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次に立ち寄った「小出仙」は温泉たまご、かまぼこが自慢の店。
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この温泉たまごは4travel会員のGGさんのお勧めで、早速試食しましたが、ねっとりとした濃厚な味の黄身で、美味。
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温泉たまごのほかにかまぼこも美味しそうでしたので購入。この地方ではかまぼこのことを「はべん」と呼んでいるようです。
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もう一軒立ち寄りの店「山中石川屋」で名物「娘娘万頭」を購入。
注:山中温泉観光には入会無料・即入会できる「山中温泉ファンクラブ」の会員証を加盟店舗(みやげ屋、飲食店、旅館等)で入手すると様々な特典が得られます。 -
この地方では娘のことを「ニャアニャ」と呼ぶそうで、この万頭は「にゃあにゃあまんじゅう」。
他の加賀言葉で私は「ウラ」、横むくは「ヘゴムク」、お尻は「オンドベ」・・・・・ -
いよいよ蟹会席料理の夕食。
部屋担当の仲居さんがこれから調理する活きた蟹を見せてくれます。青色タグの付いた正真正銘の「加能蟹」。 大きい!! -
仲居さんにお願いして夕食の献立を書いてきて欲しいと話したところ、旅館のご主人直筆の献立をいただきました。ナント我々の名前入りで感激!!
世の中に一枚しかない献立になりました。 -
胡麻和えの先付で食前酒をいただきます。
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分厚いにしん子持昆布など前菜の一品一品はどれも美味。
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吸物は蟹しん薯。
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造りは蟹洗い。
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小皿に取り分けて頂く蟹足の身。ふっくらとした身でぷりぷりした食感に甘みを感じます。
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しのぎに蟹寿司せいろ蒸し。
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焼物は炭火コンロで焼いた焼蟹。
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分厚い爪の部分の身に酢橘をかけていただきます。
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たっぷりと詰まった蟹みそ。
お酒がすすみます! -
酢の物は香箱蟹。メスのズワイ蟹ですが、身は濃厚で甘みが強く美味しい。
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身の下にはお腹の中にある外子(卵)。プチプチした食感がたまりません!
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このあと赤だし、香の物でご飯をいただき、豆乳杏仁でご馳走様です。
2時間かけた大満足の蟹会席料理でした!! -
食後に持参のブランデーを少し飲んで就寝。
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朝、一晩で降り積もった新雪の庭を眺めます
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朝風呂入口。
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大自然を写す全面ガラス張りの大浴場。お湯は源泉掛け流しのためややぬるめだが心地よい湯加減。
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露天風呂からの眺め。自然の息吹を感じます。
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日本一の朝食と絶賛されている創業以来の定番の朝食。
夕食時間もそうですが、朝食時間も自由に指定できます。 -
湯気の立つ熱々ふわふわの出汁巻き卵。
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炭入の箱に乗せられた手摘みの岩のり。ご飯に巻くとねっとりとした感触で、焼き海苔の香りが最高。
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炭火で焼かれた県内産のハタハタの一夜干し。絶品!!
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チェックインは12時、チェックアウトは12時の24時間滞在できますが、ツアーですので9時に旅館をあとにしましたが、帰り際にびっくりしました。靴に紙のカイロが敷いてあり、優しい行き届いたもてなしの名旅館であることをつくづく実感しました。
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地元のガイドさんの案内で、最初に訪れた山中座。
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山中塗りの施されたホール入口の扉。
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このホールで有名な「山中節」の唄と踊りが披露されます。
ホールもいたるところに山中塗りが施されています。 -
次に向かったのは「こおろぎ橋」。
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昨夜の雪で積もった約20cmの新雪。
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白銀の世界で幻想的!!
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鶴仙渓の中間地帯にある「あやとりはし」。草月流家元がデザインしたモダンな橋。
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ここからも美しい眺めです。
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山中温泉からは北陸自動車道、能越自動車道を通って「氷見」へやってきました。
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割烹民宿の「げんろく」で昼食に氷見の寒鰤をいただきます。
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造りは鰤、真鱈の子付、やりいか、甘海老。
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ぶりしゃぶ用の切り身。小さなコンロで温めただし汁をくぐらせると、口の中で溶けていくような食感で美味しい!
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地酒「立山」の昼酒が効いてきます。
このほかぶり塩焼きなど料理が並びまして、最後に氷見産コシヒカリのご飯をいただき、氷見の味覚を満喫しました。 -
氷見の海岸に来ましたが、遠くの立山連峰は雲に覆われて残念ながらはっきりと見えません。
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ところが、2012年開通の新湊大橋の場所からは立山連峰が美しく顔を出してきました。 感動のシーンです。
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白銀の峰々を眺めながら新湊大橋を渡り、富山駅へ。
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富山からは越後湯沢経由で東京へ向かいました。途中、美しく輝く立山連峰、新潟県内豪雪地帯の白銀の世界を車窓から眺めながら冬の北陸旅情の余韻を楽しみました。
日本海の幸「加能蟹」、「氷見の寒鰤」と「飛騨牛」の美味しい旅でした!!
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この旅行記へのコメント (9)
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- 旅するうさぎさん 2013/03/02 15:55:28
- 美味しいものづくしの旅
- ぽんちゃんさん
飛騨牛、加能蟹、氷見の寒鰤と、
美味しいものづくしの旅行記を拝見しました。
特に山中温泉は
一度行ってみたいと以前から思っていたのですが、
ぽんちゃんさんの行かれたお宿は
風情があって素敵だと思いました。
お料理も繊細な感じで、
一度行ってみたいと思いました。
(でも、高そう〜)
旅するうさぎ
- ぽんちゃんさん からの返信 2013/03/02 17:30:27
- RE: 美味しいものづくしの旅
- 旅するうさぎさん、こんにちは。
ご訪問・ご投票、ありがとうございました。
「かよう亭」は料金は少々高めですが、料理、心遣い、雰囲気等々で十分納得できると思います。加賀温泉郷の中では山中温泉は見所も多く、一番楽しめる温泉地だと思います。「かよう亭」、お勧めです!!
旅するうさぎさんのチロル風物詩、いつも楽しく拝見しています。
チロル旅行の夢、実現したくなります・・・・・
ぽんちゃん
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- 38うさぎさん 2013/02/26 22:03:29
- 訪問ありがとうございます
- 日にちを見たら
自分が福岡に向かった日じゃありませんか
寒波襲来で極寒の山口でしたが
ぽんちゃんさんも
見事な雪国になっていますね
ふだん
雪に慣れていないと
なんでも綺麗に見えてしまい
ついつい写してしまいますが
暖かい温泉につかって
良かったですね
おまけに
美味しそうな料理の数々
早く暖かくなってほしいが
その前にスキーがやりたい
38うさぎでした
- ぽんちゃんさん からの返信 2013/02/27 10:52:30
- RE: 訪問ありがとうございます
- 38うさぎさん、こんにちは。
冬の北陸旅行記をご覧いただき、コメントありがとうございました。
普段住んでいては見ることのできないような雪景色を楽しんできました。
38うさぎさんの綺麗な花の写真、癒されます。
楽しませていただきました。
ぽんちゃん
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- tadさん 2013/02/26 11:11:15
- ためいき。。。
- 暖かなところに住んでいるので、こういう冬景色には憧れます!
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- tadさん 2013/02/26 11:08:08
- 冬景色美しい!
- 冬景色美しい!!!いい旅でしたね。私もこういう旅を次はしたいですね。
- ぽんちゃんさん からの返信 2013/02/26 11:57:49
- RE: 冬景色美しい!
- tadさん
北陸旅行・アンダルシアの旅行記にご投票、ありがとうございました。
冬の北陸へは昨年も訪ねましたが、普段住んでいては見れない冬景色の風情を楽しんできました。
ぽんちゃん
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- わんぱく大将さん 2013/02/26 02:57:29
- 雪を見ながら温泉
- ぽんちゃん
外は寒くても、中は温泉、美味しい料理と心温まる。そして細やかな心使い、やはり日本ですね。
火ばちは懐かしいです。うちでも座敷で使ってました。(こたつはなくても、火ばちはあると)
大将
- ぽんちゃんさん からの返信 2013/02/27 10:32:45
- RE: 雪を見ながら温泉
- 大将さん、こんにちは。
日本は毎日例年よりも厳しい寒さが続いていますが、スペインはいかがですか。
冬の北陸旅行記にご投票、ありがとうございました。「かよう亭」は料理が美味しく、その上優しい心ずかいで日本を代表する名旅館の一つだと思います。
いつも好奇な目で大将さんの旅行記を楽しみながら拝見していますよ。
ぽんちゃん
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