水仙の花畑

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イラン南西部にあるファルス州は、シラーズ市のバラとオレンジの花、メイマンドのモハンマデ（香水用のバラの一種で、主にヨーロッパに輸出されています）など、花で有名ですが、1月下旬からは、街の通りに水仙売りの少年たちを見かけるようになります。
シラーズから車で約2時間、長距離バスでは3時間、くねくねとした山道を行くとカーゼルーン市に着きます。ザグロス山脈の麓にあるため、緑が多く、地下水が豊かなこの街の郊外には、水仙を栽培している農家がたくさんあります。こちらの水仙は、日本のものよりも小さく、茎が70センチ以上もあります。香りが強くもちがよいので、家の中に数本置いているだけで1週間以上いい香りが家中に充満します。
農家の方々に聞いて見たところ、ここ数年は地下水が減り、近くにある大きな湖もだんだんと水量を減らしていて水仙の出来があまりよくなかったとのことでした。しかし、今年はいい雨がたくさん降っているので見込みはよい、と笑顔で答えてくれました。