2008/03/19 - 2008/03/31
26位(同エリア30件中)
ミールさん
2008年の3月19日から4月の終わりにかけて、フランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの巡礼街道(約800キロ)を歩きました。まだミール君とは出会っていない頃なので、本当に一人旅です(笑)。
ずいぶん前にこの巡礼街道のことをテレビで見て、いつかこの大自然の中を歩いてみたいと漠然と思っていました。そしてドイツでのワーキングホリデーを終えた2008年に、『ついでだから巡礼街道も歩いちゃおう。どうせなら誕生日にゴールのサンティアゴに着けたら良いプレゼントになるかも』と思って、軽い気持ちで挑戦することにしました。
英語もスペイン語も話せないのに全行程をたった一人で歩きましたが、今振り返ると我ながら怖いもの知らずだったと思います。でもそのおかげでとてもいい経験ができました。困ったことが起きても意外と何とかなったり、どんな天候でも毎日歩いていると心身共に鍛えられたり、リュックが重すぎると背中からひっくり返って転ぶことがあるということもこの旅から学びました(笑)。
当時の携帯電話で撮った画像なので画質があまり良くないかもしれません。また巡礼街道を歩いてからだいぶ時間が経っているので、日記をたどってもよく思い出せなくてコメントがない画像も多数ありますがあしからず。
この旅行記では2008年3月の分をまとめました。4月分はまた後ほど。
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巡礼街道を歩いていた時にお世話になったリュック。毎日15キロくらいの荷物を背負って歩いていました。
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2008年3月19日にフランスの小さな村、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーからスタートしました。
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巡礼事務所でクレデンシャル(スタンプ帳みたいなもの)を買いました。これにスタンプを押してもらうと、ゴールのサンティアゴで巡礼証明書をもらうことができます。ちなみにスタンプは教会、宿泊施設、バルなどで押してもらえます。
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国は違うけど、ハイジに会えそうなほどのどかな景色です。
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ところどころにこのような道標がありました。
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この日は知らぬ間に国境を越えていて、気づいたらスペインに入っていました。
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バルカルロスに到着。巡礼宿での初めての宿泊は無料で、他に誰もいなかったので貸切でした。
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3月20日。国道沿いのダラダラと続く上り坂を歩きました。
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この辺がイバニェタ峠かと思います。
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ロンセスバージェスの教会。
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ブルゲーテに到着。この日は巡礼宿が見つからなかったので、カマ(シャワー・トイレ共同の個室)に泊まりました。日記によると、暖房の効きも悪く、シャワーも途中からお湯が出なくなったそうです。
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ブルゲーテの教会。
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スーパーや食料品店が見つからなかったので、前日から持っていた食料(パン、ハム、チーズ)で夕食終了。
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3月21日。この日ものどかすぎる道を歩きました。
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これはポルティージョという扉で、家畜が境界線を越えないようにするための柵です。通った後はちゃんと閉めなくてはいけません。最初は珍しくて楽しかったのですが、何度も繰り返しているとだんだん開け閉めがめんどくさくなってきました。
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スビリに到着。この日は暖房の効いていない寒い巡礼宿に泊まりました。宿の近くの食料品店のおじさんに『行ったり来たりするな!』と文句を言われたらしいのですが、会計の時には1セント負けてくれたとか。全く記憶にありません。
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3月22日。バルにいたスペイン女性5人組に撮影を頼まれ、一緒にパンプローナ(この日泊まる予定の街)まで行こうと誘われたので途中まで一緒に歩きました。しかし彼女たちは土日を利用して歩いているため、軽そうな荷物でサクサクと歩いていくので着いていくのが大変でした。そのためパンプローナの手前の村で別れることに。知っている英単語を駆使して何となく会話ができてたので残念無念。
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雨で川がかなり増水中。
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この日は一日中雨だったので、カッパを着て歩きました。
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パンプローナに到着。
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昼ごはんを食べたお店のおばさんがとても親切でした。店の外に置いていた雨で濡れた杖(ストック代わりに利用していた倒木)と軍手を店内に持ってきてくれて、軍手はレンジみたいなものの上で乾かしてくれました。グラシアス!!
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パンプローナのマンホール。
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『→は行ってもいいよ!』で、『×はこの道じゃありませんよ』という説明文だと思われます。たぶん。
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スペインでは何度もお世話になったスーパーのEROSKI。
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EROSKIで買ったかわいいチーズ。
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EROSKIと書かれているので、プライベートブランドだと思われます。日本のPB商品もこれくらいかわいければいいのに。
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3月23日。パンプローナでは変な矢印に騙され、街を出るのに一時間もかかりました。
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途中ですれ違った地元のおじさんに、『荷物が重すぎる。日本かサンティアゴに送れ!!』と無理なことを言われた。でもじっくり話を聞いてみると、荷物は郵便局で留め置きしてくれるとのこと。貴重な情報を入手できて助かったが、持っていた水は半分以上捨てられた。親切だけど、とてもワイルドなおじさんだった。
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途中で雪が強くなってきたので、予定よりも手前の街で泊まろうと思って巡礼宿へ行ったが受付は14時からだった。その時はまだ12時半だったので待ち切れず、結局次の街へ向かうことにしたのですが…。
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その後、ペルドン峠でとんでもない猛吹雪に見舞われました。ほんの10メートル先くらいまでしか見えなくなったり、あまりの強風でよろよろしたり。そんな中で崖を登らなくてはいけない場所があり、本気で死ぬかと思いました。
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何とか無事に峠を越えて、目的地のウテルガに到着。この日はだいぶ疲れていたので巡礼宿の個室(バス・トイレ付きで48ユーロ。当時のレートで約7500円)に泊まりました。ドミトリーだとだいたい5ユーロから10ユーロくらいなので、かなり奮発しました。
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3月24日。周りに何もないので遠くからでもよく見えましたが、いくら歩いてもなかなかたどり着かない。そんなマニェル村でした。
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この日はロルカという村の巡礼宿に泊まりました。村はずれの食料品店のおじいさんがいろいろと商品説明をしてくれましたが、スペイン語なのでほとんど分からず…。とりあえずスープの素、オレンジ、サラミ、ビールを買って宿に戻りました。
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3月25日。この日は数キロしか歩かなかったのに濃い一日でした。猛吹雪の日に銀歯が取れたので、少し大きな街エステージャに着いてから歯医者に行きました。スペインの歯医者ではBGMにポップスが流れていて、歯科衛生士は歌いながら仕事していました。さすがラテン系。
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道路にはめ込んであった巡礼路のタイル。ホタテ貝は巡礼のシンボルです。
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歯の治療が終わったので、EROSKIで大好物のハード系のパンを買いました。ついでに郵便局にも行き、あまり必要なさそうな荷物を送りました。取り置きは二週間しかしてくれないそうなので、二週間以内に着けそうな街の郵便局に送ることにしました。この日から少し荷物が軽くなって、だいぶ楽になりました。
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この日はキテレツ大百科が、数日前にはクレヨンしんちゃんが放送されていました。
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3月26日。こちらのワインの泉(Fuente del Vino)はワイン好きにはたまらない、蛇口からワインが出るというもの。二つ蛇口があって右をひねれば水、左をひねればワインが出ます。わざわざペットボトルの水を捨ててワインを入れていた、飲んだくれと思われるおじさんもいました。
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ワインの泉は、ボデーガス・イラーチェという会社が巡礼者のために提供しているそうです。
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『この日は珍しく朝から晴れていた』と日記に書いてあったので、よほど毎日雨が降っていたのでしょう。
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ビジャマジョール村に到着。
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何だか雲行きが怪しくなってきました。この後、どうやら雨と強風で大変だったようです。
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27日も雨と強風に悩まされていたようで、画像が一枚もありませんでした。というわけで、ここから3月28日。久しぶりの晴れです。
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この日はなんと29キロも歩いたそうです。すごいなあ。
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小麦工場の壁に書かれた、ナヘラ近郊の司祭が作った詩。『サンティアゴ巡礼へ行こう!』(中谷光月子著)という本に訳が載っているので、興味のある方はそちらを参照してください。
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巡礼者を励ましてくれるような内容の詩です。
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ここからはドイツ語版。なぜかスペイン語とドイツ語版だけが書かれていました。
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ドイツ語版はケルンからの巡礼者が書いたのでしょうか?
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3月29日。この日は左足がかなり痛くて辛かったようです。
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アソーフラ村では、誰もいない巡礼宿でスタンプだけ押してきました。
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アソーフラ村とシルエーニャ村の間ののどかな道で、いつの間にか現れた白い犬。ドイツ人のおじさんに『君の犬?』と聞かれたけどもちろん違います。
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シルエーニャ村には何もないと本に書かれていましたが、私が歩いた頃には新興住宅地っぽくなっていて、バルやゴルフ場までありました。
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こんな道、日本だと北海道にでも行かないとお目にかかれそうもありません。
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目の前の道は、すごく遠くのほうに見える道までつながっています。途方もないようなことに思えますが、諦めないで歩いていればいつかはたどり着きます。
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遠くに街らしきものが見えてきました。たぶんこの日の目的地のサント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダだと思われます。
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サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダに到着。通りすがりのおじいさんに突然握手を求められたり、泊まる場所を探してうろうろしてたら『巡礼宿はこっちだ!』と道案内されたりして、ホタテ貝の威力はすごいなあと思いました。
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3月30日。朝の7時過ぎには出発しました。
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この日は数日前に高地で抜かされた青年に再会し、『さよなら!』と日本語で挨拶されたそうです。
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休憩がてら寄った巡礼宿で会話した女の子がドイツ人だったので、二つ先の村まで一緒に歩くことになりました。『誕生日にサンティアゴに着くように歩いている』と言ったら、『良いアイディアだね!』と褒めてくれました。
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3月31日。カスティージャ・イ・レオン州の看板。
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本当に水が出るんですかね〜。
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たったの12キロしか歩きませんでしたが、この日の目的地のビジャフランカ・モンテス・デ・オカ村に到着。この後は厳しい山越えが待っているので、この日は早めに切り上げて翌日に備えました。
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時間がたっぷりあったので、なるべく安い宿を探してまわりました。ある宿から従業員らしき女の子が出てきたので値段を聞くと、18ユーロで共同のお風呂とキッチン付きとのこと。読書室みたいな部屋もあり、全体的にきれいなのに3000円もしないなんて驚きの価格でした。しかも他にお客さんはいないようだったので、貸切でこの値段です。
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読書室では友達や家族へのエアメールを書きました。スーパーで買ってきたレンジでチンするパエリアをキッチンで食べていたら、先ほどの女の子がワインを瓶ごと差し入れてくれました。日本人もびっくりのおもてなしでした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ロータスさん 2016/06/05 11:17:52
- 幻が見えた感じですね〜(笑)
- ミールさん、
日本の街道以外にも海外へも行ってるんですね。
いつも楽しく読ませていただいております。
ペルドン峠でのホワイトアウトは大変でしたね。
写真も吹雪の凄まじさを物語っていて色が変わっていますね(^^;
どこへ行っても地元のスーパーでの買い物は楽しいですね。
EROSKIは知りませんでしたが、牛さんマークかわいいです!
次回の旅行記も楽しみにしています!
- ミールさん からの返信 2016/06/10 20:06:33
- RE: 幻が見えた感じですね〜(笑)
- ロータスさん、コメントありがとうございます。
巡礼街道の旅行記は当時の日記も参考にしながら書いたので、
いろいろと思い出すこともあり、楽しく書けました。
後半部分もそのうち投稿できたらと思っているので、
いつになるかわかりませんがお楽しみに。
日本でも海外でも、地元のスーパーはぶらぶらするだけでも楽しいですね。
ちなみにスペインのスーパーは、レジ袋のデザインもかわいいものが多かったです。
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