中国共産党　烈士たちの現在

2012/12/29 - 2012/12/29

地下鉄２号線に「烈士墓」という駅名がある。何かと学生に尋ねると共産党員殉教者の墓であるという。それだけの情報でいざ出陣。さて、どうなることやら。

エリア 重慶(中国)

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

重慶大学C区のバス停から１５分程度で歌楽山の駐車場に到着。
白公館をめざす。ここは共産党殉教者の聖地として小学校の教科書にも登場し、中国人なら誰でも知っている場所だという。そのためか急坂を登っていく中国人の姿は案外多い。しかし、日本人を含め外国人はほとんどいない。

１０分ほど歩くと白公館。もともとはアメリカ人の別荘だったものを国民党が接収。

鉄条網が張り巡らされた高い塀の内側は、コロニアンスタイルの木造洋風建築。

館内に入ると「国民党員守礼規則」が掲げられていた。私にとって、中国の公的な場所では初見。感慨深く眺めた。

国共合作から再分裂期に重慶で活動していた知識人の共産党員が捕らえられ、ここで幽閉生活を送った。そして、最後に処刑。その中には一〇歳の子どももいたとのこと。

彼らにまつわる遺品や手紙等が残されている。

獄中の彼らが「五星紅旗」の存在を知り、想像して作成した彼らの「五星紅旗」
これらのことは、多くの演劇や物語として伝えられているそうだ。

鉄条網の向こうに見える朝平門方向

防空壕が訊問室となっていたという。