2012/10/12 - 2012/10/22
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空飛ぶドクターさん
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【まずはローマへ】
今回が14回目のイタリア旅行ですが、はっきりした目的があります。トスカーナ州近辺の温泉を視察することです。うまくいくかどうかわかりませんが、近い将来旅行会社と組んでイタリアの湯治を組み入れたツアーを作りたいからです。5か所ほど調べています。仕事の関係でいつものように、金曜日出発で翌週の日曜日に現地を出発して月曜日に帰国する9泊11日の旅です。10月12日出発と、温泉には少し遅い季節です。地方によっては、夏場しか開いてない温泉地もあります。
今回の格安航空券は変則的で、行きが福岡〜羽田(全日空便)、成田〜ローマ(アリタリア便)、帰りはローマ〜アムステルダム(KLM便)〜成田(KLM便)〜福岡(日航便)です。いつものように、朝早い8時ちょうどの便で福岡から羽田へ行き、自分で成田まで移動するとあまり時間に余裕なく、国際線のアリタリア便の搭乗手続きをしないといけません。ところが、福岡空港に着いて手続きすると、7時55分の便で成田行きに変更できるそうです。もちろん、お願いしました。おかげで、13時15分発のローマ直行便AZ785便の手続きも3時間前と時間的にゆとりがあります。すると、1万5千円追加料金でプレミアム・エコノミー席へアップグレードできると誘われます。しかも、元々、たったの14万円程度の格安チケットです。迷わず、申し込みました。
乗ると、ガラガラで楽勝でした。ただ、座席は少しゆったりとはしているものの、料理はエコノミー席と同じワンプレートです。美食の国、フランス、イタリアのエールフランスもアリタリアもエコノミー席のワンプレートの食事は大したことありません。リクライ二ングも中途半端です。でも、途中でエコノミー席を見に行くとそれなりに込み合っているので、多少はましかなという感じです。
機内ではいつものように映画を見ますが、ウッディ・アレンの出演する映画はハリウッドですが、To Rome with Love というタイトルでわかるように、ちょうど到着先のローマでの話です。もう一つ、イタリア語の映画を英語字幕で見ます。両方ともイタリアについての映画らしく、恋愛の話です。心は早くもイタリアです。
18時過ぎにはローマ・フィウミッチーノ空港へ着き、入国審査ですが名ばかりで、ちらっとパスポートは見るものの、さすがにイタリア、手抜きで入国スタンプも押してくれません。これが後で困るのですが・・・ 以前に乗った記憶のある列車(レオナルドダビンチ号)でローマ・テルミニ駅へ着きます。夜なので、ここだけは日本で予約しています。89ユーロ(今回の旅行中は円高で1ユーロ、たったの103円程度)で駅から歩いて行けるところを選んでいます。取り敢えず、軽くミネストローネ・スープとピザを食べます。予想通り、ローマでもトマトソースのあまり入っていない赤くない野菜スープです。私はやはりナポリなど南部の赤い(トマトソースの入った)ほうが好きです。ローマピザはやはりナポリほどはおいしくないです。
【ヴィテルボ、法王の温泉へ】
翌朝、いよいよ出発です。前調べしていて、テルミニ駅でなくオスティエンセ駅出発なので、メトロ(地下鉄)で移動します。メトロの駅はテルミニ駅の地下にあります。地下鉄の 1.5 ユーロはともかく、1時間半以上もかかるヴィテルボまでの電車代がたったの 5 ユーロです。今は1ユーロが100円強ですから、以前の150〜160円台をよく覚えている私からみるとずい分安く感じます。日本のJRと比べると明らかに安いのですが、どうもイタリアはじめヨーロッパの国々では、公共の鉄道とかは大事な国民のインフラということで、税金(補助金)が投入されているからのようです。
12時前にヴィテルボ・ポルタ・ロマーナ駅に着きます。しばらく、どこへ行けば街中へ行けるのか方向がわからず不安でしたが、ようやく城壁の門(ポルタ)を見つけ、そこから中世の面影の色濃い街並みを歩き、レストランで昼食もとります。ここは、中世には多くの法王が住んでいたりして「法王の町」とも呼ばれる由緒ある町だそうです。何とかホテルまでたどり着きました。一泊たった44ユーロのホテルで、昨夜電話予約しました。地球の歩き方で調べ、珍しく英語も通じないフロントのおばさんでしたが、こういう時に最低限のイタリア語が役に立ちます。ホテルでわかったのですが、実はもう一つのヴィテルボ・ポルタ・フィオレンティーナ駅のほうが近くてわかりやすかったのです。チェックインするとすぐにタクシーを呼び、Terme dei Papi(法王の温泉)へ急ぎます。受付の英語のわかる女性と話し、この近くにあるらしい天然露天温泉のことを聞くと、タクシーで回らないと無理とわかり呼んでもらいます。
思ったより遠くまで連れて行かれて最初の露天風呂へ着きました。Le masse(堆積)という名前の天然温泉で、たぶんこれがBS日本テレビ放送(世界の温泉)でちらっと見たことがある温泉です。大小5つくらいの丸い形の自然にできた温泉です。次には、Comune di Viterbo (ヴィテルボ公共風呂?)と書いてあるかなり大きな天然風呂です。ここは平地なので、目の前にかなり大きな温泉が広がります。一つだけで丸いですが、ちょっとしたプール並みの大きさです。白い石灰(?)を勝手に顔に塗ってパックしている女性もいます。無料で、広々としたところにあり、いかにもみんな自由にくつろいでいます。
フロント女性からタクシーの運転手には説明してもらっていたはずですが、帰ろうとします。必死にイタリア語で説明し、まだあるのなら全部見たいと何とか理解してもらいます。次は、少し起伏のある所に少し立体的に5つくらいの露天風呂があります。最後にもう一か所、少し散らばって存在する5つくらいの露天風呂へ連れて行ってもらいました。ここは四角いのもあります。全部で4か所も回りましたが、たぶんどれも泉質は同じで白っぽい感じで、石灰を含んでいると思われます。もちろん、みんな水着を着て、勝手に入浴している感じです。のどかなもので、服を着たまま岩場に腰をかけて入浴者と一緒に喋っている人もいます。この雰囲気自体が私には心地よく感じます。さすがに、色々連れまわしてもらったので、タクシー料金は70ユーロしました。でも、おかげで効率的に4ヵ所もの天然露天温泉を見学できました。
「法王の温泉」へ戻ったのは午後5時過ぎでもうすぐ暗くなりますが、後は室内もありゆっくりです。今度は自分も入浴します。12ユーロ(入場料)プラスGrotta(洞窟を利用したトルコバス?)の料金13ユーロです。しかも、これを利用するには医者の診察を受けないといけません。イタリアでは、一部医療保険も適用されるようで、実際に温泉医が常駐しているところも多いのです。若いきれいな女医さんでした。私が日本から来た医者でイタリアの温泉に興味があると自己紹介すると、自分は英語がまだ苦手だと言い訳していました。でも、近いうちに3ヶ月ほどロンドンに行くので英語も勉強できると言っていました。温泉専門医かと聞くと、研修医、ローテーター医のようでした。血圧測定し、102/72 と問題なく、後は簡単な問診だけでした。
これだけ面倒な手続きをしたトルコバスとやらは確かに洞窟を利用していますが、要するにただのミストサウナでした。幸か不幸か、イタリア人はサウナでもちゃんと水着を着ています。ドイツ語圏のように、サウナは裸ではありません。肝心の本体の温泉施設ですが、ローマから法王が歴代来ていたという歴史はともかく、正直イタリアの温泉水プールとしては、大きいだけであまり特色はありません。一角に打たせ湯はありますが、ジェットもあまり種類がありません。結論から言うと、ここヴィテルボでは名前だけの「法王の温泉」より、無料の露天温泉のほうがお勧めです。
夜は近くに地元の人で賑わっているレストランを見つけました。若者の10人以上のグループが誕生祝をやっているようでした。大好きなムール貝料理、モッツァレラチーズと生ハムの前菜、スパゲッティ、グリルした魚料理と食べました。期待通り満足できました。
【鉄道のスト?】
私の最初の予定では、段々北上していくのでサトゥルニアに行くことにしていましたが、どうも今日が日曜日のせいかバスもないと言われます。仕方がないので、予定変更して列車で行けるキアンチャーノ・テルメへ行くことにします。歩いて近いヴィテルボ・ポルタ・フィオレンティーナ駅からの出発です。またしても、乗り継いで1時間半以上かかるのに、料金はたったの7ユーロです。朝8時半に出発して遅れたものの9時20分にはアッティリアーノ・ボマルツォ駅に着きます。ヴィテルボ駅から一緒のルーマニア出身の男性とイタリア人夫婦とで、片言のイタリア語での楽しいひと時でした。
ところが、田舎の駅で降りて乗り換えようとすると、何故か10時9分のキウージ・キアンチャーノ行きの接続列車案内がありません。反対方向のローマに戻る列車は予定表にあります。駅員もいないような田舎の駅です。インド人の家族がいますが、同じく戸惑っているようです。他の英語のわかる客から、今日はどうもストをやっているので、列車が間引かれているようだとわかります。次の12時9分発はSOPとかで休止らしい。時刻表によると、次は早くて14時9分です。困りました。まだ旅行のスタートですから、少しくらいの時間のロスは何とかなりますが、最悪ここで泊る必要があると思い、キャスター付きのカバンをを引きながら歩きました。もちろん、コインロッカーもありません。こういう時のために、荷物は軽い方がいいのです。何にもない田舎町です。
かろうじて一軒ホテルを見つけました。安心しました。最悪、ここで寝れると。それからもずいぶん歩きましたが、レストランもありません。コーヒーの飲める、また軽食だけのバルです。あまり、パニーノ(イタリア風サンドイッチ)などは好きではありません。結局、さっき見つけたホテルへ戻り、野菜サラダとスパゲッティを頼みました。家族経営ののんびりしたホテル・レストランで、私のすぐ横で3世代家族と従業員が仲良くおいしそうに昼食をとっています。
どうせ暇ですから、14時9分の列車にかすかな期待をして駅に戻ります。ところが表示板には Orario(Time) 14:09, Retardo(Delay) 00:05 しかありません。何と、何とか動いているが、真夜中の24時5分まで列車がない! あきらめて、駅に唯一あるバルの若い女性と片言のイタリア語で喋りながら時間を潰していました。14時14分頃になって、突然そのお姉さんがどうももうすぐ列車が来ると言っているみたいです。半信半疑で荷物を持って、地下道から向かい側のホームへ渡ろうとします。すると、目の前に列車がやって来ました。慌てて、地下道を走り、ホームを目指します。でも間一髪、目の前で列車のドアが閉まりました。せっかく来た列車を逃がしてしまいました。
冷静に考えると、上記の表記は出発時刻が00:05に変更されたのではなく、たった5分間の遅れと書いてあるとも読めるのでした。そんな〜〜〜。バカでした。決めつけたのが間違いでした。次は16時9分ですが、これはまったく表示の気配なし。しばらく、何もない町をぶらぶらして、18時16分発に期待してまた駅へ戻って来ました。しかし、今度も表示はありません。でも、時間的にこれが来なかったらホテルに泊まろうと覚悟を決め、少し早目に駅へ戻って来ました。相変わらず表示にはないのですが、何故か人が少し集まっています。何を根拠にか不明ですが、次の列車が来ると確信しているようでした。先ほどの失敗で懲りたので、ホームで待つことにしました。そうすると、ホームの表示板にも相変わらず何も書いていないのに、次の列車が来るのをイタリア語と英語でアナウンスします。これで確信して待ちました。
18時16分の列車に予定通り乗り、50分ほどで目的地のキウージ・キアンチャーノ駅に着きます。前日、インターネットで予約していたホテルへバスはないか電話して聞くともう遅いのでたぶんバスはないからタクシーに乗るように言われました。30ユーロでキャンチャーノ・テルメの Grand Hotel Terme へ着きました。一泊59ユーロにしては広くて立派な部屋でした。最近はどんな安ホテルでも、Wi-Fi はあるし、テレビも多チャンネルが映ります。夜は遅いし面倒なので珍しくホテルの定食、30ユーロで済ませました。まぁまぁでした。
【キャンチャーノ・テルメ】
翌朝、事務所が開きそうな9時を待って、ホテル近くの案内所へ行き情報を集めます。何とここキャンチャーノ・テルメには piscina termale(温泉水プール) がないのだそうです。地名にテルメ(温泉)が付いているくらいですから、温泉自体はあります。でも、来年春にようやくプールができるそうです。今あるのは、治療用の個室タイプだけのようです。そう言えば、私の泊まっているホテルにもちょっとした室内プールの温泉はあります。私が調べてきた温泉以外にもこの近くにはいくつか温泉があるようですが、どこもバスで移動等は難しく、車で回ったほうがいいとアドバイスされました。トスカーナのこの地区の温泉のパンフレットをもらえました。幸い、こんなこともあるかと国際運転免許証と日本の免許証(以前は日本のは必要なかった)を持って来ています。
ホテルに帰って、レンタカーはあるかと聞くと、大手ではないものの地元の会社を紹介してくれることになり、会社の人が迎えに来てくれました。車で5分くらいの所へ行くと、本当に小さな作業所みたいな会社で、4〜5台くらいしかなさそうな雰囲気でした。使い慣れた Garmin 社のカーナビ(英語版)もあるし、ディーゼル車ですが、保険料込で一日たったの60ユーロということです。でも、いよいよ運転しようとすると、オートマ車ではなく、マニュアル車ということに気がつきます。ヨーロッパでは、マニュアル車が多いというのです。少し不安でしたが、何とか運転できるだろうとクラッチを踏まずにエンジンをかけようとすると、とんでもないとストップがかかりました。真面目なイタリア人で、最初から言ってくれれば、時間を無駄にしなくてよかったのにと少し怒っています。
結局、夕方には1台オートマ車が戻って来るので、それからということになり、ホテルで待つことにしました。昼食は近くの高級っぽいホテルへ行き、ランチ(お任せメニュー)にしました。さすがに、ある程度選べます。アルコールのダメな私は、最近は飲み物には炭酸入りのミネラルウォーターを、パスタはキノコ入りのタリアテッレ、子牛料理、ミックスサラダ、チーズは2種類選べて、ペコリーノともう一種類、デザートも選べて、もちろんエスプレッソと一緒です。しめて30ユーロの豪華な昼食でした。支払いの時に、絵葉書の温泉水プールに気がつくと、ここのホテルの内部にある屋外温泉のようでした。つまり、この町には日本のように各ホテルには温泉があるようです。
前日聞くと何故か私のホテルの室内温泉風呂は午後2時から8時くらいまでしか空いてないので、暇なこの日に入浴してみます。個人的には、広々としたイタリアの屋外温泉が好きで調べていますが、よく考えるとここの温泉も日本の温泉と広さ的には遜色ありません。ただ、日本の温泉「風呂」と違って洗い場がありません。そこが習慣の違いです。でも、それ以外は広々としているし、お湯の照明の色が黄色、赤色、緑色、青色と刻々と変化し、よく見ると2ヵ所くらいはジェットが出てマッサージもできます(ハイドロマッサージと呼ぶようです)。時々、滝のように上からお湯が出てきて、打たせ湯もできます。
レンタカーは約束では午後5時頃持ってくるはずですが、なかなか来ません。遅いのは構わないのですが、もし来なかったら明日以降の予定がまた大きく狂うので心配しましたが、30分遅れでやって来ました。さすがに安いだけあって1300cc程度の車で、ランチャという会社(フィアット系列らしい)のムサとかいう小型車でした。昨日は電車のストで移動に丸一日かかり、今日も案内を聞いてレンタカーを借りるだけで一日潰れますが、今さらあせっても仕方がありません。明日から何とかなるでしょう。
夜は車に慣れる意味でも、少し離れた Il Buco というレストランへ行きました。レンタカーの会社に行く途中に見え、名前が気になっていました。スパゲッティ、豚肉とソーセージのミックス、グリル野菜などで28ユーロ、室内が多層階になっていて内装が洒落たお店でした。もちろん、味も予感した通りで満足しました。
【一気に三つの温泉巡り】
このホテルは値段の割にはまぁまぁです。でも、朝食は大したバイキングではありません。イタリア料理は大好きな私ですが、朝食は「コンチネンタル」で、主にパンとコーヒーなどの飲み物だけの質素なものがヨーロッパの一般的な朝食で、しかもパスタがおいし過ぎるせいか、イタリアのパンは塩気も味気もないのも多いと思います。最近少しましなところはサラミや生ハムとチーズがあります。それと、ヨーグルトはあります。ジュースと果物もあります。こうやって書いていくと、意外と色々あります。何で、自分で満足感がないのかと自問したら、冷たい料理しかないからかもしれません。コーヒーは朝食にはカプチーノが多いようです。でも、一杯だけのカプチーノよりもエスプレッソでない普通のブレンドコーヒーと温めた牛乳がたっぷりくるカフェオーレ(イタリア語でカフェ・ラッテ)を自分でつぐほうが一々お代わりしなくてもたっぷり飲めます。左手にコーヒー、右手にホットミルクを持ち、同時に両側からカップに注ぐのです。単純な私は一度どこかで見て以来、真似しています。
今までの遅れを取り戻すべく、今日は朝から張り切って温泉巡りをします。地図の直線距離ではそんなに遠くはないのに、田舎道のせいか8時過ぎに出発したのにようやく11時過ぎに最初の目的地、ペトリオーロへ着きます。まずは、建物になっている温泉センター、Terme di Petriolo(直訳、ペトリオーロ温泉)へ入ります。外見からして、どうも大したことなさそうなので、11ユーロの入場料を払わずに中だけ見学させてもらい、写真だけ撮ります。3階建ての屋上に四角いプール状温泉があり、2階には屋内の温泉プールがあるだけで、安いだけありあまり大したことはないと思いました。
次に、すぐ近くの通り過ぎた川沿いにある天然露天温泉を見学に行きます。看板には Bagno di Petriolo(直訳、ペトリオーロ風呂)と書いています。上から見おろしましたが、これは日本にもありそうな自然の温泉でなかなかいいです。もちろん無料です。3、4組の家族連れがいます。日本と違い水着をつけているので、見られても構わず勝手にのんびりとお湯に浸かれます。日本人らしい人がいたので声をかけます。イタリア、クレモナ在住の人で建築家、料理人など色々な仕事をしているようです。
ちょうどイタリアに関する本を読んでいて、イタリア人も怠け者だけではないと私自身思っていましたが、彼も同意見でした。でも、そうは言ってもラテン民族で根は明るいのです。イタリアでも最近は年間自殺者が3千人に増えたと大騒ぎしているそうです。でも、日本は10倍の3万人と言うとビックリされるそうです。やはりレベルが違います。13時頃まで楽しく喋っていたのはいいのですが、いつの間にか家族連れが温泉から出て、昼食をとっています。おかげでいい写真を取り損ねました。
次の目的地に向かうと、高台の高速道路に出ます。ちょうど立派なホテルが右手に見えます。昼食には豪華すぎますが、他にレストランはなさそうです。Petriolo Spa Resort & Hotel (ATAHOTELS) という名前のようです。幸い、ホテル内にビュッフェだけですがレストランもあるようです。25ユーロです。イタリアでビュッフェは珍しいと思いました。どうも前菜やサラダのみが食べ放題のようで、次にパスタ、そして肉の煮込み料理と出てきました。ここは高台にあり、外にはトスカーナの山というか丘というか絶景が見えます。ここでひらめきました。名前通りこのホテルにはきっと温泉水プールがあると。
フロントで聞くと、やはり温泉水プールがあります。中までは入れませんが、プールの様子がわかる所までは許可をもらって入って行きました。かなり、遠方下部ですが、はるか遠くに飛び出したプールが見えます。レストラン同様に、プールからはトスカーナの絶景が見えるはずです。そういえば、先ほどの日本人から近くのホテルのオーナーがあの素晴らしい天然露天温泉を閉鎖しようとしていて、住民から反対運動が起こっていると聞きました。きっとこのホテルです。ここは泊り客しか入れない温泉水プールのようですが、きっと素晴らしいと思います。でも、あの素晴らしい露天風呂を自分の利益のたに閉鎖しようとしているのは許せません。
約1時間後に次の目的地、Bagno Vignoni(ヴィニョーニ温泉)へ着きます。ここには二つホテルがあるようです。最初に Hotel Posta Marcucci へ行きました。外から La Piscina Val di Sole(太陽の谷プール)という名前の温泉水プールが見えます。でも、あまり魅力的ではありません。隣にある Adler Thermae Hotel に行くと、こちらは素晴らしい! 昨日、案内所の人が言っていただけのことはあります。時間の関係で、取り敢えず次のサン・フィリッポ温泉を見に行くことにします。20分足らずで到着します。どうも休みのようで、人影がほとんどありません。隣接したホテルも閉まっているようです。何故か硫黄臭い巨大なプールに一部だけ水が入っています。たぶん、硫黄成分の温泉でしょう。イスキア島のように、夏のみの営業なのでしょうか?
Adler Spa Resorts(ヴィニョーニ温泉)へ戻り、今度はここでゆっくりお風呂に浸かることにします。受付では先ほど丁寧に説明してくれた女性がまた来てくれます。たぶん、彼女が一番英語がうまいのだと思います。このホテルの温泉はいくつも温泉水プールがあり、素晴らしいですが、入泉料が50ユーロと少し高めです。泡ぶろ、打たせ湯、ジャグジータイプなど色々あり、流れるプールもあります。別料金で、洞窟のミストサウナもあるようです。舐めるとしょっぱいので、塩化ナトリウムが主成分の温泉と思われます。こちらではよくあるように、室内と室外プールが連続しています。スイス人と結婚している日本人女性がいました。男の子三人のお母さんのようです。彼女も50ユーロは少し高いと思っているようでした。
少し贅沢に75ユーロのアーユルベーダを受けました。以前から不思議でしたが、インドのアーユルベーダですが、香料は使うものの私にはオリーブオイルマッサージと区別がつきません。やってもらっている時は気持ちがいいのですが、終わってみるとオリーブオイルが髪の毛までたっぷりついてべたつきます。帰りはもう8時過ぎで真っ暗です。駐車場が離れていて、真っ暗で照明がなく不気味でした。遅くなりましたが、帰りは意外と近く40分足らずでホテルに帰り着きました。遅いので、近くのちょっとしたレストランで食事をします。ラビオリ9ユーロ、トスカーナ・スープ7ユーロ、野菜サラダ4ユーロでそれなりにおいしい食事でした。
【最高の露天風呂】
昨日は欲張って3ヵ所回りましたが、今日は2つの予定で少し余裕があり、9時45分頃ホテルを出発です。距離は90Km程度で12時前には目的地、サトゥルニア温泉へ到着します。ありました。素晴らしい! これが、BS日本テレビ放送「世界の温泉」とEテレのイタリア語講座で見たことのある天然温泉です。もちろん露天風呂です。でも、昼食時なので、まず近くにあるホテル(Hotel Terme di Saturnia)の温浴施設に先に行くことにしました。
ゴルフ場を持つ壁に囲まれた巨大な敷地にあるホテルで、最初に行ったフロントはゴルフと宿泊者用の受付で、温泉水プールのある施設は反対側の入り口ということで、車でも5分以上かかりました。入浴料はたったの22ユーロ、昨日の50ユーロと比べるといかにも安い(でも、駐車料は有料で4ユーロです)。きっと、大したことないだろうと思いました。安いだけあって、バスタオル等も貸してくれません。こういう時に備えて、最低限のバスタオルを水着と持って来ています。
最初に目に入ったのが、屋根のある半室内の温泉水プールです。やっぱりと思いました。でも、よく見ると中はかなり広いのです。一安心して、まずは腹ごしらえです。カフェテリア形式で、野菜サラダにモッツァレラチーズ、豆スープにパプリカのグリル、しめて22ユーロと安くありませんが、おいしかったです。
あまりゆっくり浸かる時間はありませんが、意外と充実した piscine termale(英語で thermal pools)(温泉プール)を探索します。ジャクジー、打たせ湯、泡風呂、冷たいのと温かいのを交互に歩かせる歩行浴タイプもあります。これはもちろん、交互に血管を収縮させたり、拡張させたりして血管を刺激するのです。次いで、すぐ近くの天然露天風呂に行くので、ほとんどバスタオルだけ体に巻いて車に乗り込みました。
有難いことに、この天然温泉は当然の如く無料の上、すぐ近くに無料の立派な駐車場も完備されています。途中に一軒店があってLe cascade と書いています。どんな意味か調べると、「滝」です。確かに、この素晴らしい露天風呂は小高い所に小川があり、それが小さい滝になって落ち、そこに偶然にしてはうまくできすぎるくらいの5層、6層の湯船になっているのです。そして、また小川になって下流に流れて行きます。みんな好きなところで入浴しています。少ないけど、小高い小川や、下流の小川に入浴している人もいます。でも、大多数はこの滝の下の素晴らしい天然の「浴槽」に浸かって楽しんでいます。滝業のように、打たせ湯にしては強すぎる滝を楽しんでいる人もいます。ここは硫黄泉だと思われます。でも、石灰岩も多いので、底の方は白いぬるぬるしたものが触れます。滑りやすく危険な面もありますが、さすがに過剰規制の日本と違い、自己責任らしく、よく見ると結構高齢者も入浴しています。とにかく、これは日本にもない最高の天然露天風呂です。私自身、1時間以上ゆっくりと写真を撮りながら楽しみました。
ツアーを作るという目線で調べている私からすると、ここはゴルフ場もあるので、男性客にもいいかもしれません。ゴルフをして、露天風呂に入り、着替えもしやすいホテルの温浴施設に移動する。そんな事を考えながら、小高い目立たないところで着替えました。
ちょっと遅くなり、次の目的地サン・カシャーノへ出発したのは3時45分頃になり、意外と遠く、城のようなサン・カシャーノの街へ到着したのは5時過ぎでした。温泉水プールらしき所へ着きましたが、どうも終了のようです。普段は7時まで開いているけど、この日は特別5時で終了とのことでした。どうも、この施設はホテルの所有らしく、ホテル宿泊客のみが入れる温泉風呂もあるということです。そこで、予定を変更して翌日この少し高そうな立派なホテルに宿泊することにしました。臨機応変です。キャンチャーノ・テルメのホテルに引き返しますが、またしてもたった30分で帰り着きます。地図での距離感と実際が一致しません。慣れない土地なのでしかたがありません。
今晩は7時過ぎとまだ早いので、ちゃんとしたレストランを目指します。2日前に閉まっていて気になっていた Trattoria Brocca d’Oro へ行くと今日は開いていました。時間的にも開いたばっかりのようでした。こちらのレストランは遅く開くことも多いのです。予感が当たりました。今回の旅で一番おいしいレストランでした。ピッツァ・マルゲリータ(しかも最近覚えた認証(d.o.c.)付きの水牛の乳からの最高級モッツァレラチーズ入り)は、ナポリ以外では最高のピザでした。魚介類入りの漁師風リゾットも感動しました。イタリアでも、リゾットで感動したのは二度目です。まさに、米のアルデンテです。ただ、オレンジ風味のクルマエビ(Gamberoni all’arancia)料理だけは好みの問題で、私の好きな味付けではありませんでした。これは注文のミスです。これだけおいしいと、飲み物込みで31ユーロが安く感じます。
【高級ホテル宿泊】
18日(木)朝、4日間過ごしたホテルをチェックアウトします。夕食1食分足してもたったの275ユーロです。安い割には部屋も広く、室内の温泉もあり、快適なホテルでした。もう450Km走っているので、ガソリン(ヨーロッパに多いディーゼル)を満タンにします。57ユーロです。満タン返しではないので気楽です。
今夜は昨日予約したサン・カシャーノ温泉に行きますが、その前にもう1ヶ所、反対方向、北に位置するラポラノ温泉へ行きます。今日はカーナビが高速道を選んでくれます。A1(ナポリ〜ミラノ間、幹線)です。昨年、ジェノバ〜ミラノ間は確かA5でした。Aは Autobahn かと思いましたが、ドイツ語のはずもなく、イタリア語も似た単語で Autostrada のようです。ちなみに、俗語で曲線美の乏しき(高速道で直線が多いので)セックスアピールのない女という意味もあるようです。さすが、イタリア人!
おかげで、100Km以上ありそうなのに、1時間ちょっとでラポラノ温泉にある Terme Antica Querciolaia に到着します。外見は立派です。入浴料はたったの12ユーロです。いきなり室内プールで、値段から言っても大したことないのかなと心配しました。ところが、実際には広大な屋外の温泉水プールに繋がっているのでした。例の冷温水を交互に歩かせる温泉、ジャクジー、打たせ湯、など何でもありです。成分はここも石灰岩を含むようで、足元がまっ白い粉でヌルヌルします。硫黄も含んでいるようで臭います。説明には、20分おきにお湯から出るように書いています。イタリアの温泉は38℃以下で温いので長く浸かっても湯のぼせしません。ですから、普通はこんなことは書いていません。でも、たぶん硫黄分が強烈だから、そう書いてあるのだと思います。
私は一人ですから、いつも暇なのですが、目が合ってある婦人と話し始めると珍しくアメリカ人と言います。アメリカには温泉に入る文化がないから、あまり見かけません。しばらくするとご主人がやって来てイタリア人と言います。英語のわかるイタリア人なので、色々聞きたかったことを尋ねます。認証モッツアレラチーズのd.o.c.の正式な意味を確認します。実は、d.o.c. は間違いで、ワインのための用語らしく、正しくは d.o.p. だそうです。
こういう風に話しがはずんだので、ずっとお湯に浸かって話していました。つまり、20分間ルールなんか関係ありません。しかも、360度トスカーナの田園風景に囲まれているので、絶景を見ながらリラックスできます。途中で、奥さんはマッサージの時間だと消えたので、女の子二人の世話をしながらのご主人とずっと喋っていました。一歩目の印象と違い、広くて立派な温泉でした。
近くのレストランで気になっていたトスカーナ名物らしい Pici ragu を食べます。ragu ですから、ミートソースですが、パスタがスパゲッティと違い少し太麺のようなもちもちした食感でした。でも、アルデンテではありません。ちょうど、日本のつけ麺ラーメンのような太麺です。好みの問題ですが、私は普通のスパゲッティの方がいいです。野菜サラダに日本の安っぽいソーセージのようなのが入っているのにはビックリしました。イタリアでこんなのは初めて見ました。でも、まずくはなかったです。
ここにはもう一つ、温泉施設があるようで、車ですぐの所でした。Terme San Giovanni です。ここも入浴料がたったの13ユーロと格安です。ここもかなり広大で、まっ白いお湯(やや青い)、つまり石灰質と硫黄成分は同じようです。特に、打たせ湯は5から10分以内にするように書いてあります。ここでも、勝手に石灰パック(?)をしている女性がいます。同じく回りにはトスカーナの田園風景が広がり素晴らしいのですが、唯一の差はもう少し立体的な段差のある作りです。ここラポラノ温泉は二つとも入浴料が安い割には立派です。今考えると、ヴィニョーニ温泉のアドラーホテルの温泉施設はよかったけど、50ユーロもしました。値段を考慮したら、ここラポラノ温泉の方がはるかにいいです。
ここから昨日行った今夜の宿泊地、San Casciano dei Bagni へ向かいます。チェックアウトしたばかりのキャンチャーノ・テルメを通り過ぎます。高速のA1を使えるので、距離の割には1時間半ほどで午後4時過ぎには到着します。ホテルのチェックインをすませ、早速温泉に入ります。まずは1階にあたる外部の人も入れる温泉水プールです。かなり広いプールと小さいのがあり、1ヶ所打たせ湯用に滝のようにお湯が流れています。但し、ここは外部の景色は見えません。次に、別料金らしい2階にあたる Bioaquam と呼ばれる温泉へ上がります。泡の出るジャクジーやハイドロマッサージと呼ぶジェット風呂が数種類あります、つまり立ったままや寝そべってなどです。体勢、体位によって体の色々な部分のマッサージができます。ここは別料金だけあって、回りのトスカーナの風景を楽しみながら入浴できます。特に、足を投げ出してリラックスしながら景色を眺め、ジェットでマッサージを受けるのは最高です。
最後に、宿泊客専用の3階にあたる温水プールに入ります。ここからは、眼下に先ほどの2つの階の温水プールが見下ろせ、よりいっそう回りの景色を楽しめます。プールの端が絶壁になっていて、淵にあごを乗せ眺める絶景は最高です。宿泊客だけの特権です。時間的に夕焼けの写真をたくさん撮りました。
さすがに、今さら外へ食べに行くのは面倒なので、そのままホテルのレストランで軽く夕食を取ることにしました。肉のカルパッチョと魚の料理を頼みました。カルパッチョは軽くておいしかったですが、魚料理はちょっとこっている割には味はそこそこでした。パスタを注文しなかったので、珍しくデザートを頼みました。さすがにホテルで58ユーロもしましたが、満足度はそこまでありません。
昨夜インターネットで予約した部屋は192ユーロで私としてはめったに泊まらない高級ホテルです。しかも、アップグレードしてくれて Queen の部屋で、さすがに広くて立派な部屋でした。温泉地で必要もないのに、部屋にも立派なバスタブが付いています(イタリアの安ホテルにはまずない!)。40ユーロの温泉水プール入浴料は込みですが、後でわかったのですが、2階の Bioaquam は20ユーロ別料金でした。しかも、夕方と翌朝の2回とちゃんと2回分の料金が取られていました。高い!
【ローマへ】
10月19日(金)、朝食はイタリアにしては豪華でした。さすが高級ホテルです。と言っても、卵料理(オムレツを選ぶ)が加わるだけですが。ほとんどは冷たい料理だけです。ハム、サラミとチーズ。少し大きめのミニトマト、ヨーグルト、カプチーノ、カフェオーレです。美食のイタリアですが、パンはあまり期待できないので食べないことが多いです。チェックアウトの11時ギリギリまで朝の温泉水プールを楽しみます。朝方の写真もたくさん撮ります。いよいよ温泉地巡りも終わりです。
昼食は昨日もうろちょろした街の広場にある地元のレストランへ行きました。女性の名前の店で案の定、出てきたオーナーの名前でした。いかにもイタリアらしく人の良さそうな気さくなおばちゃんの店です。お勧めのサラダを食べました。どうもここトスカーナ名産の白トリュフたっぷり入りのサラダです。初めて食べましたが、微妙な味でした。正直、まずくはないけどそんなにおいしいとも思いませんでした。変わった味というのが正直な感想です。たまたま立ち寄ったモデナでのバルサミコ酢のようには魅せられませんでした。さすがに、サラダだけで18ユーロもしました(後で聞くと日本ではそんなものではなく、ものすごく高いそうです)。14ユーロの自家製パスタ(やや太麺)は普通においしかったです。飲み物等入れると41ユーロとちょっと贅沢な昼食でした。
昨日の経験でここサン・カシャーノからキャンチャーノ・テルメまでは30〜40分しかかからないと計算できます。個人経営のレンタカー・オーナーへ電話するとちょうど昼休みで3時過ぎまではダメだと言われます。何とか粘って、2時半にホテルへ車を取りに来るように頼みました。出発前に20ユーロほどディーゼルガソリンを追加し(満タン返しなので)、今朝チェックアウトしたホテルのフロントで待っていました。ほぼ時間通り来てくれたので、2時45分のバスにゆっくり間に合いました。日付で数えず、24時間単位で数えるらしく5日間借りたのに、丸4日分のたった240ユーロですみました。
バスに乗ってから気がつきました。来る時のタクシーと違って数ユーロのはずですが、こちらでは乗る前にたばこ屋などで切符を買っておかないといけないのです。また失敗しました。英語と違って、イタリア語でバスの運転手に簡単に説明できません。でもなるようにしかなりません。30分たらずでキウージ・キアンチャーノ駅に到着しました。切符がないと言い、お札を見せますが、案の定お金のやり取りは運転手の仕事ではなさそうです。降りて、駅で支払えと言います。とにかく、降りました。どう見ても、駅にバスの窓口は見当たらず、無賃乗車を決め込みました。白状すると、成り行きで何度かあります。
民営化されたイタリア鉄道(トレニタリア)はさすがに忘れずに自動販売機で切符を買います。IC、特急でローマ・テルミニ駅まで1時間半も乗るのにたったの18ユーロです。但し、2等席です。以前からの経験で1等と2等の差は値段ほどはあまりないのを知っているからです。20分遅れで列車はやって来ましたが、それでも午後5時35分には駅へ到着しました。どこでもいいけど、到着時に泊まったホテルへ行きましたが、珍しく満室で、隣の数軒のホテルで満室が続いて少し焦ったものの、名前がロマンチックな Hotel Romantica で部屋が取れました。いずれにせよ、60ユーロ程度の安ホテルです。どうせ寝るだけですし、私には十分です。
ローマは何回目かですから、あせらずスペイン広場にでも地下鉄で行きます。焼き栗を買って食べながら、階段をゆっくり登ります。次にトレビの泉にでも行こうとしましたが、迷ったのと暗くなったのでやめました。
夕食は、福岡市在住のアントニオさん推薦の Giggetto(ジジェット)、ローマ郷土料理店へタクシーで行きました。アントニオさんはローマっこです。地元名物、ズッキーニの花に詰め物(サーディン、モッツァレラチーズ)をして、オリーブ油で揚げたのとユダヤ風と呼ばれるアーティチョークのフライを前菜に頼みました。両方とも珍しいですが、そんなにおいしいとは思いませんでした。体調がいまいちだったせいか、パスタもそれなりだし、サルティンボッカもフランス風というか少し味がくどい気がしました。正直、期待外れでした。支払いは41ユーロと普通でしたが。前にローマへ来た時、たまたま入った裏通りのレストランの方がはるかにおいしかったです。そこで会ったローマ人はここがローマで一番おいしいとまで豪語していました。
【ローマを歩く】
帰りのフライトは明日早朝の便です。ですから、丸1日はブラブラできます。まず、アントニオさんに聞いた新鮮なブッファラ(水牛)のモッツァレラ(チーズ)の手に入るフランキ総菜屋へ行き、250g(5個入り)をたったの 3.9 ユーロで買いました。次にテヴェレ川の船乗り場を探しタクシーに乗ります。
タクシーの運転手は日本に住んでいたそうで、非常に親日的でした。ミラノが東京で、ナポリが大阪にあたると言いました。前者は経済の中心、後者は食い道楽で猥雑、活気がある点で似ています。ナポリのピッツァと大阪のお好み焼きです。まさに、私が感じていたことと全く同意見だったので、ビックリしました。ここローマは首都ですが、歴史の町で観光地でもあり、日本で言えば東京というよりは京都でしょう。親切な運転手でしたが、携帯電話で友人に聞いても船乗り場はわかりませんでした。仕方なく、テヴェレ川畔で下してもらい、モッツァレラを食べながらブラブラそぞろ歩きを楽しむことにしました。
昼時になり、カポナータ風の野菜料理ののった珍しいピザを見つけました。ローマのピザはあまり期待しませんが、衝動的にレストランへ入りました。直観はあたっていました。具にあたるグリル野菜はそれなりにおいしいのですが、肝心のピザは全くおいしくありません。珍しく残したくらいです。だいたい衝動的に入った表通りのレストランは失敗します。しばらく、ぶらぶら歩くと人だかりがあります。何だろうと、通過する途中に「真実の口」が見えました。わざわざ並ぶほどのことはないし(ここも以前に来たことがある)、人がポーズをとっているのを写真に撮りました。
Teatro di Marccello(何故か日本語はマルケルス劇場)の近くに美術館らしき建物(カピトリーニ美術館?)があり、途中に階段があり、そこでプロの写真家が新婚さんの写真を撮っています。あまりに絵になるので、いつものように遠慮なく近づき、一緒に写真を撮ります。数回練習していたのですが、花婿、花嫁が黄色とピンクの帯を持ったまま投げるのです。我ながら、シャッターチャンスがばっちりで素晴らしい写真が撮れました。さすがにプロが選んだ構図で最高です。ローマらしい白い彫刻の背景が絵になります。気に入った私は「ローマの花嫁」と名付けました。
後でわかったのですが、船乗り場はサンタンジェロ城の近くにあったようです。ローマにいくつかある眺めのいい小高い丘へ行こうと思い、タクシーでジャニコロの丘へ行きました。帰りのタクシーが拾えない恐れがあり、お金がかかっても待たせようかとも一瞬考えましたが、いつもの貧乏性でやめました。何とかなるだろうと。期待通り、ローマを一望できる素晴らしい眺めの丘でした。子供向けの紙芝居もやっています。反対側には今回は行かなかったヴァティカンが近くに見えます。
5時頃になり、そろそろ帰ろうとするとやはりタクシーなんか来ません。まだ時間はあるし、地図もあるので歩いて丘を降りようかとも思いましたが、結構ありそうです。行先が定かではないですが、バス停があります。しばらく待つと一台やって来たので、乗ることにしました。街の方向へ近い所で早目に降りようかとも思いましたが、タクシーが拾えるか不安で躊躇しているうちに、どうも中心地とは反対側へどんどん行きます。しかも、タクシーなんか拾えそうにない郊外へどんどん行きます。中途半端なとこで降りると何もなさそうで、覚悟を決めずっと40分くらい乗っていました。ようやく、大通りらしいところへ来たのでバスを降ります。直角に交差する大通りへ歩きます。やった!バス停がありそうです。それも、どこまで来たのかわかりませんが、行き先に「M」のマーク、つまり地下鉄の駅です。やっと光明が見えてきました。何とかなると。
バスには乗ったものの、どこで降りていいかわからないので、しつこいくらい何度も運転手に「メトロ、メトロ!」と聞き、意思表示しました。そのせいで、降りる時に中年の男性が一緒に地下鉄まで案内してくれました。こういう不安な時は非常に有りがたいものです。地球の歩き方に地下鉄地図はあるので確認すると、やはりかなり南東の駅まで来ていました。地下鉄は駅名もわかりやすいし、地図もあるので乗ってしまえば楽勝です。取り敢えず、テルミニ駅まで戻ります。駅には大きな本屋があり、イタリア全土の地図帳を見つけ 19.9 ユーロで買いました。ヤフーやグーグルのインターネット地図も出せるのですが、やはり本も捨てがたいので買いました。
夜食用を兼ねて、もう一度フランキ総菜屋へ戻り、昼間目を付けていたオリーブの実、マグロのたたき風、ズッキーニやチコリなどの野菜のグリルを買いました。昼間失敗したので、夜はいつもの私のやり方で、まず近くの裏通りをひたすら歩き地元の人で賑わいそうなレストランを探しました。数軒候補がありましたが、一軒に絞りました。でも、やはりイタリアのちゃんとしたレストランは開店が遅く、8時からということでまだ40分もあります。ここであせって他の店で妥協すると失敗します。ひたすら近所を歩いて時間を潰します。8時5分前に行くと、期待通りもう店は開いていました。
昼とは違い、普通においしいレストランでした。ミネストローネ(野菜スープ)はこの店もトマトソースなしで、赤くありません。やはり、ナポリ以南の南部まで行かないとトマトソースが主流ではありません。フェツッチーネ(パスタ)もあまりトマトソースが利いていません。イタリアでは珍しくステーキを頼みましたが、これも可もなく不可もなく。私にしては軽かったので、珍しくデザートにティラミスを頼みました。隣の席にはいかにも、脳梗塞で片マヒの男性と奥さん、親戚(?)の3人連れが、昨日私が頼んだローマの前菜をたっぷり食べていました。明らかに、地元の常連客です。でも、私にとっては前回のレストランほどの感動はありませんでした。値段も51ユーロとそれなりでした。地下鉄でホテルへ帰り仮眠です。
【アムステルダム経由で帰国】
帰国のフライトは早朝6時20分発予定です。ですから、仮眠程度に寝ただけで朝(?)3時過ぎに起き、昨夜買った惣菜を朝食にし、予約しておいたタクシーで3時50分に出発し、4時25分にはフィウミチーノ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)空港へ着きます。KLM便で2時間、アムステルダムへ到着したのは午前8時50分。乗り換えで14時55分発の成田行きですから、時間はたっぷりありますから当然の如く出国し、市内観光します。そこで気がついたのが、うっかりカバンの中にセーターを入れて預けてしまったので、さすがにアムステルダムの市内を歩き回るのは寒そうだということです。空港でセーター(69ユーロ)を買いました。ついでに、2〜3日の外泊用のしゃれたリュックサック(190ユーロ)も買いました。財布(190ユーロ)も一つ予備が欲しかったので買いました。普段、お土産も買わない私としては珍しく三つも大きな買い物をしました。
スキポール空港からのアクセスはよく、5.5 ユーロの列車でアムステルダム中央駅へ25分足らずで到着です。最近リニューアルした東京駅のモデルという説があるくらいにそっくりな首都、アムステルダムの駅です。でも、最近の説ではこの駅が東京駅のモデルではないそうです。どうでもいいけど、似ていることは確かです。
駅のすぐ前にボート乗り場があり、ちょうどいいタイミングで飛び乗り運河めぐりをします。14ユーロ程度です。ここの案内は、オランダ語以外は英語とスペイン語でした。運河からオランダらしい家が並び、黄葉がきれいでした。次いで、運河沿いをそぞろ歩きです。以前の古〜〜〜い記憶では、植民地のインドネシアのレストラン等の面影だけでしたが、今回はアジア全体の看板が目立ちます。もちろん、中華系もあり、足ツボなどのマッサージ屋もあります。オランダ料理も大したことはないし、ありふれたアジア料理もなあと迷っていたら、アルゼンチンのステーキレストランを見つけスペアリブを頼みました。まぁまぁでした。
運河沿いの家の一階の窓を見ていて思い出しました。あの夜のとばりほどではありませんが、ところどころ赤いライトの怪しい小部屋が見えます。胸も露わな女性がウィンクを送ってきます。いわゆる「飾り窓」です。英語で red light district と言いますが、30年前に偶然遭遇した時には、薄暗くなってからで、文字通りだなと感心したのを思い出します。昼間でも少ないですが営業しているようです。これを知っているから面白いのですが、この一角に green light district という名前のレストランがあります。しかも、ネパールのカトマンズに行った時に印象に残ったあの目玉マークがあります。ちょっとしたシャレでしょう。
トランスファーの時間を有効に過ごし、空港へ戻り帰りの成田便へ乗るために出入国審査へ並びます。ところが、EU(欧州連合)への入国記録がないとクレームがつきます。確かに。記念の入国スタンプ程度に考えていましたが、ローマの入国時にスタンプも押してくれないのでこんなことになるのです。アリタリア航空でローマ入りし、今日出国し、アムステルダムで乗り換え時間を使って出国し戻ってきたと説明すると、証拠はあるかと聞かれます。幸い、成田・ローマ間搭乗券の半券を持っていたのでそれを見せ、何とかなりました。半券がなかったらもっと面倒だったかもしれません。
KLMオランダ航空カウンターへ行くと、予想通り帰りも150ユーロでプレミアム・エコノミー席へアップグレードできるというアリタリアと同様のサービスがあります。少し迷ったけど、席が少し広いだけで料理も一緒だしとエコノミーのままにしました。乗った途端に込み合ったエコノミー席、しかも通路側でもない両側に人のいる席、少し後悔しました。でも、左側の中年日本人女性と話しをするとスイス人のだんなさんでスイス在住らしく、右側には東大修士留学中のレバノン人の若い女性がいて話がはずみます。さすがに、彼女はイタリア語も少しわかります。狭いけど、エコノミークラスの方がこういう楽しみもあります。 (終わり)
空飛ぶドクター(登録商標)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ヴィテルボ城壁の門
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ヴィテルボの街並み(中世)
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巨大な温泉プール「法王の温泉」
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露天温泉(ヴィテルボ)
Le masse(堆積) -
露天温泉(ヴィテルボ)
Le masse(堆積) -
露天温泉
Comune(共同風呂) -
露天温泉
Comune(共同風呂) -
3番目の露天風呂
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4番目の露天風呂
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巨大な「法王の温泉」
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「法王の温泉」
打たせ湯を楽しむ女性たち -
ヴィテルボ(中世の街並み)
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キャンチャーノ・ホテルの内風呂
打たせ湯もあり
色がどんどん変わって神秘的 -
ホテルの夕食
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トスカーナの田園風景
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トスカーナの田園風景
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ペトリオーロ天然風呂
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ペトリオーロ天然風呂
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ペトリオーロ・ホテル・レストランからの風景
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イチオシ
ホテルの一郭にある温泉水プール
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ホテルの一郭にある温泉水プール
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アドラーホテル(ヴィニョーニ温泉)
温泉水プール -
アドラーホテル(ヴィニョーニ温泉)
温泉水プール -
アドラーホテル(ヴィニョーニ温泉)
温泉水プール -
イチオシ
アドラーホテル(ヴィニョーニ温泉)
かなり広大 -
イチオシ
トスカーナの田園風景
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サトゥルニア天然露天風呂
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サトゥルニア天然露天風呂
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サトゥルニア天然露天風呂
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イチオシ
サトゥルニア天然露天風呂
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サトゥルニア・ホテルの温泉水プール
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サトゥルニア・ホテルの温泉水プール
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サトゥルニア・ホテルの温泉水プール
典型的な歩行浴 -
イチオシ
再び、サトゥルニア天然露天風呂
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再び、サトゥルニア天然露天風呂
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再び、サトゥルニア天然露天風呂
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最高のシーフード・リゾット
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ラポラノ温泉
Terme Antica Querciolaia
(外観) -
ラポラノ温泉
Terme Antica Querciolaia -
ラポラノ温泉
Terme Antica Querciolaia -
ラポラノ温泉
Terme San Giovanni -
ラポラノ温泉
Terme San Giovanni -
ラポラノ温泉
Terme San Giovanni
周りの風景 -
ラポラノ温泉
Terme San Giovanni
パックしている女性も -
ラポラノ温泉
Terme San Giovanni
室内風呂もあります -
サン・カシャーノの街(遠景)
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サン・カシャーノ、ホテルの豪華な部屋
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ホテル、温泉水プールからの眺望
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一般用の1階の温泉
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2階、別料金のジャクジー等
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3階、ホテル客専用の温泉水
ロマンチックな夕焼け -
サン・キャシャーノ温泉
朝の景色 -
2階のジェット風呂
自分の足を見ながら(足を伸ばして)、絶景を -
3階から2階、1階を見下ろす
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白トリュフ入りサラダ
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美しいトスカーナの道路風景
特徴的な糸杉 -
帰りにローマへ
映画で有名なスペイン広場 -
アーティチョークのオリーブ油揚げ
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新鮮な野菜市場
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魚市場
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テヴェレ川にかかる橋
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真っ白いモッツァレラチーズ
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「真実の口」
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幸せそうな新婚さん
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イチオシ
ベスト・ショット
「ローマの花嫁」 -
ジャニコロの丘からローマを一望
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ローマの地下鉄内
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KLMオランダ航空
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イチオシ
東京駅に似ている
アムステルダム中央駅 -
アムステルダム
運河から -
運河
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オランダらしい屋根
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怪しい窓
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Green light district
レストラン
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