2012/08/09 - 2012/08/09
13位(同エリア53件中)
アリヤンさん
さて、イランのビザも取れたので、トラブゾン訪問の初期の目的は果たした。
ホテルも落ちついたし、トラブゾンを探索してみよう。
ここトラブゾンは中世時代はビザンチン帝国(東ローマ帝国)の重要な部分を担っていて、ここトラブゾンにはトレビゾンド帝国(13世紀~15世紀)があった。
ビザンチン帝国皇帝の何人かはこのトレビゾンド帝国から出ていたとのことだ。
トレビゾンド帝国はビザンチン帝国滅亡最後の帝国だったのだ。
そういう中世時代にこの黒海沿岸の町は繁栄し、帝国の象徴がアヤソフィヤ大聖堂だった。
15世紀にオットーマン・トルコに征服されて、キリスト教会だったアヤソフィアはイスラム教寺院であるモスクに転用された。
いわゆる、西洋文明の根の部分が残されている貴重な文化遺産なのだ。
今日は町の西方約3kmのところにあるアヤソフィアヤ大聖堂に行ってみることにした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今日も6時には起きだして、ちゃんとホテルの朝食を平らげて、8時にはアヤソフィアに向けて出発です。
同じく散歩中のシニアBPのオッチャンにホテル・ベンリーの前で出会い、ちょっとおしゃべり。
一人旅の同胞シニア男性は世界中どこでも結構アチコチで見かけるので、大抵の場合声をかける事にしています。 -
ホテル・ベンリーの裏側の通り。
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イチオシ
アタチュルク広場からメインストリートのマラシュ通りに出ます。
南側に見える山のうえには「TRABZON」の大きな文字が見えます。
あそこには何かあるようです。 -
トラブゾンは海のすぐそばまで山が迫っているので、ちょっと神戸の雰囲気にも似ていますが、神戸ほどの大都会ではありません。
地中海沿いのリゾート都市、てな具合です。 -
グルジアでもそうでしたが、銀行ATMでクレジット・カードやプラス・カードが使えるのがウレシイ。
ワタクシたち、今回の旅行計画ではこんなヨーロッパ近くまで来ることは予定していなかったので、手持ち外貨が少なく心細かったのです。
*後で気がついたのですが、クレジット・カードで引き出す現地通貨には金利が付いてきます(18~28%くらいの)。
今後はレートがちょっとわるいけどプラス・カードだけにしよう。 -
トルコはパンがウマイ、ときいていたが、旨そうなパンが並ぶパン屋さん。
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マラシュ通りをしばらく西方面に行くと、このような砦の壁が見え始めます。
いつの時代から築かれたのか分かりませんが、この黒海沿岸はギリシャ時代のポリス(都市国家)が築かれたとの話もあるので、相当な昔から軍事的要衝であったに違いないでしょう。 -
砦が見えはじめる地域の海沿いエリアには市が立っており、果物屋や八百屋などが出店しています。
そういう市場もワタクシたちが好んで見て回るトコロです。 -
城砦遺跡の上に立つ住宅。
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城砦は町の中を横切る。
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骨董品屋のウィンドーで見かけたコパー製品。
パートナーはワタクシがクウェート駐在時代に、趣味でコパーをやってたので、こうしたものを見るのも大好きです。 -
イチオシ
街を横切る城砦遺跡。
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時にはそびえる城砦遺跡。
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城壁の基壇部分は昔のものだが、上の部分は最近に修復されたものと思われる。
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モスクはアチコチで見られます。
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1時間ほど歩いて、アヤソフィアらしき建造物、発見です。
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このようなシンプルでシブイいでたちは、ビザンチン様式と言うらしい。
なるほど、グルジアでも見てきた正教教会もビザンチン様式なのだろう。
ということは、グルジアも昔はビザンチン帝国の一部だったのカナ? -
最初、東側から入ろうとしてかなり寺院近くまで近づいたのだが、入り口が見つからず、近所の人に聞くと、入り口は西側にあるとのこと。
それでUターンして海側に向かい、寺院の西側に回る。 -
やっと入り口発見して中に入ります。
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入場料5トルコリラ(約225円)。
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入ってすぐのところにこのような青いタイルが飾られてありました。
名前は黒色の海だけど、やっぱり碧い海に見えたのでしょう。
黒海の青をベースとした壁タイルです。
モチーフは魚です。
もとはソフィア大聖堂に使われていたのでしょう。 -
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十字架にギリシャ文字。
ビザンチン帝国(東ローマ帝国)の香りが漂ってきます。 -
14世紀の「カイマクリ修道院」の書き物、との解説があるが、この文字はラテン語?
ワタクシには解読不能デス。 -
ドラゴンに乗る天使?
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これはライオン、と分かり易い。
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これは文字か?絵か?
文字ならイスラム時代の「アッラー・アクバル」と書いてあるのか? -
アラビア文字ですからイスラム時代のもの。
15世紀以降のものでしょう。 -
これもアラビア文字。
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ここ黒海沿岸はさぞかし地中海沿岸と似ていたのだろう。
オリーブ栽培がなされていたと思われます。 -
庭には色んな骨董品オブジェが並んでいます。
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イチオシ
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イチオシ
アヤソフィア大聖堂に近づきます。
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ハヒヤ ソフィア寺院(イスラム時代にはアヤソフィアと言われた)は13世紀のトレビゾンド帝国の皇帝コムネノスが建立したそうで、この南門には双頭の鷲ならぬ「単頭の鷲」(皇帝コムネノスの意匠)が彫られている、とのこと。
(パンフレットの説明文から)
良く見ても、ようワカランが、、、 -
今では、イスラムの象徴の三日月がドームの尖塔に使われている。
おそらくビザンチン時代には十字架の尖塔だったのだろう。 -
この中のフレスコ画がすばらしい、との説明。
だいたい「フレスコ画」とは?
フレスコは、まず壁に漆喰を塗り、その漆喰がまだ「フレスコ(新鮮)」である状態で、つまり生乾きの間に水または石灰水で溶いた顔料で描く。やり直しが効かないため、高度な計画と技術力を必要とする。失敗した場合は漆喰をかき落とし、やり直すほかはない。
(ウィキペディアより)
なるほど、失敗の利かない一発勝負で描いた絵なのだ。
よほどの信仰心が無ければ、もしくはよほどの技量がなければ、こんなイキを飲むような絵は描けないでしょう。 -
キリスト教徒ならば感動のフレスコ画なのでしょう。
教徒でなくとも、感動と神秘性に溢れていました。 -
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イチオシ
本堂をでると紺碧の海が、、、
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イスラム教徒が引っかいて絵を台無しにしています。
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裏庭には海が見え、静寂のひと時を与えてくれます。
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随所にイスラム建築様式も見られます。
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オリーブの実。
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紺碧の黒海。
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黒海沿岸の町、トラブゾン。
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イチオシ
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もうフレスコ画はおしまいか?っと思われたが、
まだまだあります。
これがどうも、「アダムとイブの創造」の図らしい。 -
ワタクシのへたな写真では分かりにくいので、パンフレットにあった同図をみると、良く分かります。
どこか抽象画家カンディンスキーの絵のようにも見えますが、、、 -
「アダムとイブの天国での生活」や「アダムとイブが天国から放逐」される場面とか「許されざる知恵の果物を食べる」シーンとか、カインとアベルの話とかが描かれている、のですが、ワタクシたち不信心なヤカラにはどうも良く分かりません。
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ただ絵を前に、うなづくのみです、、、
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それにしてもイスラム教の他宗教への攻撃は尋常ではないですねえ。
宗教的には兄弟関係にあるのですが、それだけに憎しみ合いも激しかったのカ??
ワレワレ、どっちかと言うと仏教徒には理解を超えた仕業です。
まあ、砂漠で生まれたイスラムには妥協を許さない、ナニカがあるのでしょうネエ。 -
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最後に、入場時チケットと一緒にくれたパンフレットをどうぞ。
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外にはみやげ物屋さんが軒を連ねてあります。
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確かベッキーが集めていた(TVの世界)ペッタンコ磁石が沢山ありました。
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帰りに野菜市場ものぞいて、黄色いヤツはカボチャかハラボゼ(ペルシャのメロン)か?で議論。
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同じ買うなら、これならスイカと分かるので、これを買おうとなった。
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帰りはマラシュ通りより山側に一本入ったとおりを歩いて帰りました。
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サッカー・スタジアム。
たしか前のワールドカップでトルコは良い線行っていた、と記憶していますが。
まえの、と言っても日本韓国共同開催のヤツです。 -
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通りを変えると、同じものでも見える感じが変わるので、ワタクシたちはたいてい行きと帰りは、違う道をとります。
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街のウィンドーには豊富なオリーブの漬物が、、、
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イチオシ
それに巨大なパンも、、
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アヤソフィア見学時間も入れて往復5時間のウオーキングを終えてホテルに帰還。
ご飯を炊いて、途中で買ってきた野菜とピクルスで遅いランチ。
テレビを回していて、NHKジャパンを発見。
久しぶりに日本のテレビを見ました。
(もう日本を出て3ヶ月目となります) -
今日のウオーキングマップです。
大きなサイズの地図は;
⇒http://www.geocities.jp/skfdc390/trabzonmap2_001.html
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この旅行記へのコメント (1)
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- 一歩人さん 2012/12/19 16:07:41
- ふ、ふ、歴史を感じます、ぺったんこ磁石はかわいいかも
- アリヤンさんへ
ふ、ふ、宗教の遺産でしょうか。いいですね。
ふ、ふ、ぺったんこ磁石?楽しいですね。
そう、そう、私は浄土真宗。宗教心ですよね。檀家の務めかしらね。
ありがとうございました。
失礼しま〜す♪
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