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 韓国の一人旅もこれで7回目、今回の旅は前回2004年9月とは逆に往路は釜山、復路はソウルとういう旅程で韓国西南部の遺跡を回ってきた。休暇の関係上旅程は5日間と短期間、初日は釜山から光州への移動、最終日は大田からソウルへ移動し帰国と、滞在期間は実質3日間と短かったため、長距離の移動は避け韓半島の西南部の古墳や遺跡を集中的に回ってきた。<br /><br /> 初日は釜山から羅州への移動のみ、金海国際空港から入国するのは今回が初めて、釜山ではなく馬山行きのリムジンに乗ってしまったのが最初のつまずき。到着したのは馬山の市外バスターミナル、そこから光州行きのバスは無く、数キロ離れた高速バスターミナルへの移動を余儀なくされた。当然タクシーで向かおうとしたのだが何故か乗車拒否!通りかかったおまわりさんに助けを求め、タクシーを止めて貰い窮地を脱出、17時、馬山の高速バスターミナルから無事に光州へと向かうことができた。光州到着後バスを乗り継ぎ、目的地の羅州には20時過ぎに到着、温かいキムチチゲで疲れた体を癒した。<br /><br /> 2日目、早朝に羅州の伏岩里古墳群を見学後、霊岩郡の終始面へ移動、内洞里古墳群、新燕古墳群、沃原里古墳群などと立て続けに古墳を見学、午後から海南まで足を伸ばし韓半島南端の前方後円墳である長鼓峰古墳を見学。光州へ戻ったのは夜の7時、その日泊まったモーテルは大失敗だった。<br /><br /> 3日目、咸平へと移動、雪がちらつく中、前方後円墳の竹岩里古墳、そして葺石で覆われていたといわれる金山里古墳を見学。再びバスターミナルへ戻りタクシーで馬山里古墳へと向かったのだが古墳の場所が分からず苦戦、苦労の末無事に見学。午後から高敞へと移動、バスターミナル近くの旅館に落ち着き、夕方から底冷えのする禅雲寺へ、帰りは日も暮れて寒かったけど旅館のオンドル部屋は暑いくらだった。<br /><br /> 4日目の朝、高敞支石墓を見学、遺跡案内所で出会った男性職員の方に近くの支石墓まで案内して頂きバスターミナルへと、途中高敞邑城の見学を勧められ立ち寄ることに。そこで日本人ガイドさんと出会う。井邑を経由して内蔵寺へ、うっすらと雪が積もった内蔵寺はひとけはほとんどなし。貸し切り状態のロープーウェイで内蔵山に登り景色を堪能。再び井邑を経て全州へ、さらに高速バスで大田へと移動、最後の晩は高速バスターミナル近くのモーテルに宿をとる。夜になって雪が降りだし5cm程の積雪翌朝の交通機関の乱れのないことを祈りながら就寝。<br /><br />最終日、積もっていた雪は消え予定通りに朝7時発のソウル行きバスで帰路に。大田からソウルへは2時間弱、ソウル高速バスターミナルから地下鉄で明洞へ、この旅最後の食事は参鶏湯だったが大失敗、ソウルは好かん、悔いが残っている。<br /><br /> 馬韓(マハン)は、紀元前2世紀末〜4世紀中葉にかけて、韓半島南部にあった三韓の一国。帯方郡の南、黄海に接し、東方は辰韓、南方は弁韓に接していた。この国が発展して後の百済になったといわれている。教科書的には、韓半島に馬韓・辰韓・弁韓のあった時代を原三国時代と呼び、馬韓が百済へ、辰韓が新羅へ、そして弁韓が伽耶諸国へと発展し、高句麗・百済・新羅そして伽耶諸国の三国時代となったとある。しかし近年、霊岩など旧馬韓の領域である全羅南北道の遺跡の調査が進み、馬韓が、6世紀初頭まで存続しており、かつ百済に引けをとらない高度の文化を保有していたことが明らかになりつつある。<br /><br /> 実際に、全羅南北道の古墳は、百済の中心であった公州や扶余の地域とは異なり、ユニークな形状の古墳が多く、特に注目されるのが、日本固有の墳形といわれる前方後円墳が多く見られる。この旅でも、この前方後円墳を見学するのが一つの目的だった。<br />

韓国の遺跡探訪 馬韓編

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2005/01/07 - 2005/01/11

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あなもりや

あなもりやさん

韓国の一人旅もこれで7回目、今回の旅は前回2004年9月とは逆に往路は釜山、復路はソウルとういう旅程で韓国西南部の遺跡を回ってきた。休暇の関係上旅程は5日間と短期間、初日は釜山から光州への移動、最終日は大田からソウルへ移動し帰国と、滞在期間は実質3日間と短かったため、長距離の移動は避け韓半島の西南部の古墳や遺跡を集中的に回ってきた。

初日は釜山から羅州への移動のみ、金海国際空港から入国するのは今回が初めて、釜山ではなく馬山行きのリムジンに乗ってしまったのが最初のつまずき。到着したのは馬山の市外バスターミナル、そこから光州行きのバスは無く、数キロ離れた高速バスターミナルへの移動を余儀なくされた。当然タクシーで向かおうとしたのだが何故か乗車拒否!通りかかったおまわりさんに助けを求め、タクシーを止めて貰い窮地を脱出、17時、馬山の高速バスターミナルから無事に光州へと向かうことができた。光州到着後バスを乗り継ぎ、目的地の羅州には20時過ぎに到着、温かいキムチチゲで疲れた体を癒した。

 2日目、早朝に羅州の伏岩里古墳群を見学後、霊岩郡の終始面へ移動、内洞里古墳群、新燕古墳群、沃原里古墳群などと立て続けに古墳を見学、午後から海南まで足を伸ばし韓半島南端の前方後円墳である長鼓峰古墳を見学。光州へ戻ったのは夜の7時、その日泊まったモーテルは大失敗だった。

 3日目、咸平へと移動、雪がちらつく中、前方後円墳の竹岩里古墳、そして葺石で覆われていたといわれる金山里古墳を見学。再びバスターミナルへ戻りタクシーで馬山里古墳へと向かったのだが古墳の場所が分からず苦戦、苦労の末無事に見学。午後から高敞へと移動、バスターミナル近くの旅館に落ち着き、夕方から底冷えのする禅雲寺へ、帰りは日も暮れて寒かったけど旅館のオンドル部屋は暑いくらだった。

 4日目の朝、高敞支石墓を見学、遺跡案内所で出会った男性職員の方に近くの支石墓まで案内して頂きバスターミナルへと、途中高敞邑城の見学を勧められ立ち寄ることに。そこで日本人ガイドさんと出会う。井邑を経由して内蔵寺へ、うっすらと雪が積もった内蔵寺はひとけはほとんどなし。貸し切り状態のロープーウェイで内蔵山に登り景色を堪能。再び井邑を経て全州へ、さらに高速バスで大田へと移動、最後の晩は高速バスターミナル近くのモーテルに宿をとる。夜になって雪が降りだし5cm程の積雪翌朝の交通機関の乱れのないことを祈りながら就寝。

最終日、積もっていた雪は消え予定通りに朝7時発のソウル行きバスで帰路に。大田からソウルへは2時間弱、ソウル高速バスターミナルから地下鉄で明洞へ、この旅最後の食事は参鶏湯だったが大失敗、ソウルは好かん、悔いが残っている。

 馬韓(マハン)は、紀元前2世紀末〜4世紀中葉にかけて、韓半島南部にあった三韓の一国。帯方郡の南、黄海に接し、東方は辰韓、南方は弁韓に接していた。この国が発展して後の百済になったといわれている。教科書的には、韓半島に馬韓・辰韓・弁韓のあった時代を原三国時代と呼び、馬韓が百済へ、辰韓が新羅へ、そして弁韓が伽耶諸国へと発展し、高句麗・百済・新羅そして伽耶諸国の三国時代となったとある。しかし近年、霊岩など旧馬韓の領域である全羅南北道の遺跡の調査が進み、馬韓が、6世紀初頭まで存続しており、かつ百済に引けをとらない高度の文化を保有していたことが明らかになりつつある。

 実際に、全羅南北道の古墳は、百済の中心であった公州や扶余の地域とは異なり、ユニークな形状の古墳が多く、特に注目されるのが、日本固有の墳形といわれる前方後円墳が多く見られる。この旅でも、この前方後円墳を見学するのが一つの目的だった。

旅行の満足度
4.0
観光
4.5
ホテル
3.5
ショッピング
3.0
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
航空会社
大韓航空
旅行の手配内容
個別手配
  • 関西空港から大韓航空機で空路金海空港へ

    関西空港から大韓航空機で空路金海空港へ

  • 金海空港から馬山へ向かってしまった。

    金海空港から馬山へ向かってしまった。

  • やっと光州行きの高速バスに乗り一安心

    やっと光州行きの高速バスに乗り一安心

  • 光州で市外バスに乗り換え羅州へ到着。まずは宿を探して落ち着く

    光州で市外バスに乗り換え羅州へ到着。まずは宿を探して落ち着く

  • 早朝の羅州の町

    早朝の羅州の町

  • この日はまず伏岩里古墳群をたずねる

    この日はまず伏岩里古墳群をたずねる

  • 伏岩里古墳群

    伏岩里古墳群

  • 伏岩里古墳群

    伏岩里古墳群

  • 羅州に戻り、バスで終始面へ向かい、内洞里双墓を見学<br /><br />

    羅州に戻り、バスで終始面へ向かい、内洞里双墓を見学

  • 内洞里双墓<br /><br />

    内洞里双墓

  • 終始面

    終始面

  • 終始面のバスターミナル

    終始面のバスターミナル

  • タクシーで新燕里古墳群へと向かう。古墳までは10分程度、途中、沃野里古墳群の脇を通り位置をしっかりインプット。

    タクシーで新燕里古墳群へと向かう。古墳までは10分程度、途中、沃野里古墳群の脇を通り位置をしっかりインプット。

  • 狭い領域内に古墳がひしめき合うように並んでいて、またその形状がユニーク。細長いヘチマのような形状をした古墳、周堀のある方墳などなど、韓国では円墳が多いのだが、馬韓地域の古墳はバラエティーに富んでいるので見てて楽しくなる。

    狭い領域内に古墳がひしめき合うように並んでいて、またその形状がユニーク。細長いヘチマのような形状をした古墳、周堀のある方墳などなど、韓国では円墳が多いのだが、馬韓地域の古墳はバラエティーに富んでいるので見てて楽しくなる。

  • 歩いて沃原里古墳群の見学に向かう。

    歩いて沃原里古墳群の見学に向かう。

  • 沃野里古墳群:古墳群は農道を挟んで二つに分かれていて、一際大きな円墳の前に案内板が立っていた。大きな円墳のある区域から、道を挟んだ反対側に小型の円墳が数基、そしてその背後には周溝を持つ楕円形墳が3基並んでいた。

    沃野里古墳群:古墳群は農道を挟んで二つに分かれていて、一際大きな円墳の前に案内板が立っていた。大きな円墳のある区域から、道を挟んだ反対側に小型の円墳が数基、そしてその背後には周溝を持つ楕円形墳が3基並んでいた。

  • 沃野里古墳群:古墳群の直ぐ下に民家が並んでいる

    沃野里古墳群:古墳群の直ぐ下に民家が並んでいる

  • 沃野里古墳群

    沃野里古墳群

  • 付近の風景

    付近の風景

  • 田園地帯

    田園地帯

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