2012/10/16 - 2012/10/16
126位(同エリア199件中)
シベックさん
秋の花を探して静岡県浜松市の北にある秋葉山に、お詣りを兼ねて行ってきました。秋葉山の山頂にある秋葉神社は、天竜川の上流部に位置し、標高866mの秋葉山を御神体山として崇敬された神社。火の幸を恵み、悪火を鎮め、火を司る神様として崇められています。初めての秋葉山でしたので、あちこちを歩き回りましたが、目的の花にもめぐり会うことができました。
写真は、幸福の鳥居から望む 秋葉山本宮秋葉神社。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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-
風車の見える丘
東名高速道から新東名に入り、浜松SAで一息。天気はよく、真っ青な秋空が広がっている。
トンネルを抜け、通って来た引佐付近の尾根に、10基ほどの風車が建っていた。最大総発電量は約2万kW。高は120mもあり、浜名湖対岸や遠州灘近くからも見えるらしい。
このあたりは、石灰岩の山が多く、採石場跡地に建てられているらしい。自然発電は好ましいと思うが、景観上はどうなのだろうか。 -
新東名・浜松ネオパーサ
楽器の鍵盤を思わせるファサード。
楽器の街・浜松らしく、施設コンセプトは
「音のある風景」。
音楽をテーマにした演出で「思い出に残る旅と休息」を
車旅の人たちに提供してくれる施設だそうだ。 -
駐車場側 西の鳥居
新東名・浜松浜北ICから約20km。
国道152号腺脇の西雲名橋からスーパー林道天竜線で
上社の駐車場に登ってきました。
駐車場は、大型が20台、
普通車は300台以上が駐められる大駐車場でした。 -
参道に咲くアザミ
大鳥居をくぐると参道は二手に分かれていた。
長い階段は、苦手なので急坂の車道を選び、
草花を探しながら登る。
山の斜面に小さなアザミが目についた。
花が下を向いて咲いているので、多分キセルアザミでしょう。 -
参道の木陰で
切り通しで南側向きの日向で、
しかもカラカラの山肌に咲いていた
エンシュウハグマ。
数ヶ所で咲く遠州白熊の自生地を見ているが、
こんな日当たりのよい場所にでも咲くとは、
驚いた。
何株かが自生していたが、咲き終わり
ほとんどは綿毛の種子になっていた。 -
西の神門
坂道を登り終わると門が見えた。
門の向こうには、階段がのぞいている。
この門は、西の閽(かどもり)の神門と呼ばれ、
秋葉神社の鎮座1.300年記念事業の一環とし、
スーパー林道沿いの参道に造営された。
建立に使用された材料は、
地元産の天竜杉で、平成17年10月に竣工した。
神門の四隅には「四神」として
南部白雲作の(青龍・朱雀・玄武・白虎)の
彫刻が施されている。
門の奥の階段を登ると、秋葉茶屋(食事処)があった。
疲れたし・・お腹も空いたので、
こちらで食事休憩・・。秋葉神社 寺・神社・教会
-
投射所
秋葉茶屋を出て、左に歩くと投射所がありました。
崖下の竹林には丸い輪っぱが設置されていた。
かわらけ投げができるようです。
でも、投げている人はいませんでした。
素焼き皿や日干しの土器のかわらけ投げは、
厄よけなどの願いを掛けて、高い場所から投げる遊び。 -
秋葉山
遠州灘の望める投射所を振り返ると
手洗い所が建ち
石段があり、一段上には金色の鳥居が建っていた。
青空だった空には雲がわき始めた。
でも、大崩れはしない模様。秋葉山 自然・景勝地
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幸福の鳥居から望む本殿と拝殿
高い石垣が組まれた上社の最高域に、
秋葉山頂の木立を背にして建つ、
現社殿は、1986年(昭和61年)の再建。
流れ造りの本殿と入母屋造りの拝殿を
幣殿で繋ぐ権現造りで、
建坪は130坪。
総檜造りの拝殿正面には、唐破風の向拝が続く。秋葉山 自然・景勝地
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一文字の注連縄 拝殿
南に正対して建つ本殿と手前側の拝殿。
御神体の秋葉山を背に鎮座される。
総重量1tという大しめ縄を前に厳かに参拝する。秋葉山 自然・景勝地
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南側の眺望
本殿前の鳥居は黄金色。
南面が開かれ、晴れた日には遠州灘が望めるそうです。
肉眼では、かすかに水平線が見えた。 -
石垣に咲く
キセルアザミの咲く、表参道。
本殿から表参道を
秋葉寺(三尺坊)を目指して下ります。
行きは よいよい、帰りはつらい・・。 -
表参道 神門
上社から少し下った表参道に建つ、境内に唯一残る江戸時代の建築物。入母屋造り、銅板葺きで、軒下に1812年(文化9)諏訪三郎の作と伝える華やかな彫刻がある。
棟札には1831年(天保2)信州上諏訪の立川流の工匠である冨昌、和蔵父子と次右衛門富保・喜三良父子の手で再建されたと記されているそうです。和蔵 グルメ・レストラン
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エンシュウハグマ
遠州白熊は、キク科モミジハグマ属の多年草。
静岡県遠州から愛知県東三河にかけて
見られる地域限定の野草で、
地域名が名前の由来となっている。
この花は、開花間もない花。
蕾から花弁が開くとき、くしゃくしゃ状態で開き、
後にトモエ状にカールした花弁にのびる。
蕾の開花順序は、
花茎の頂部の蕾から開きはじめ、
順次下の蕾へと咲いていく。 -
林内に咲く
葉は、茎の下部に輪状に固まって付き、
長さ2〜6cmで掌状に3〜5深裂する。
頭花は直径約1cmほど、
花冠がねじれて風車のように3個の小花が
固まって咲く。 -
遠州白熊
花期は9〜10月。
草丈は10〜30cmで山地の木陰や林内に生育する。 -
エンシュウハグマ
名前の白熊(ハグマ)は、
ヤク(ウシ属)の尾毛のことで、
この花の果実につく冠毛をヤクの毛に
見立てたといわれる。
ヤクの尾毛は 黒毛、白毛、赤毛があり、
武士の総髪兜や幕末の新政府軍の軍帽として
使用された。
黒毛の軍帽を黒熊(こぐま)、
白毛の軍帽を白熊(はぐま)、
赤毛の軍帽を赤熊(しゃぐま)と呼んだそうだ。
また、白熊(はぐま)は、
法具の払子(ほっす)にも使われている。 -
遠州白熊
エンシュウハグマの花は、
トモエ状にカールした淡いピンクの花弁で、
繊細なリボンのようにも、
またカザグルマようにも見え、
ハグマ類の中では、際立って美しい花だと思える。 -
エンシュウハグマ
秋葉山に咲く秋の花 エンシュウハグマ。秋葉山 自然・景勝地
-
秋葉杉
樹齢100年を超える老杉が鬱蒼と茂る。
この秋に通過した台風で
倒木もあったようですが、
今は切断され片づけられ、
参道の安全は確保されていた。 -
青々としたカエデ
神門から見る森の木々は、
まだ夏のように青々としていた。 -
立枯れの杉
-
白い野菊
小振りの白い菊が盛りを迎えていた。
まだ見たこともない初見の野菊。
シロヨメナに似たキク科の花。
アキハギクかも・・。 -
白いアザミ
キセルアザミの一種だろうか。
同じ草姿で淡い紫色の
アザミは参道に沢山散見できた。 -
アキハギク
秋葉菊は、シロヨメナに近縁の菊で、
関東地方南部から東海地方にかけて分布。
花の色や大きさはシロヨメナとあまり変わらない。
相違点は、葉柄があり柄に翼があること。
名前は静岡県西部の、ここ秋葉山に由来する。
草丈は、20〜50cm。
別名をキヨスミギクと言い、
千葉県の清澄山から名が付けられている。 -
石垣のキセルアザミ
キセルアザミは湿地に多いが、
この石垣も山からの湧水があるのだろうか。
小型で痩せた草姿が優しげ・・。 -
モミジガサとミズヒキ
紅葉笠は、キク科コウモリソウ属の多年草。
茎の高さは60〜80cm。
葉は長い葉柄をもって茎に互生し、
葉はモミジ状に裂ける。
花は8〜9月に、円錐花序状にやや紫色を帯びた白色の頭花をつける。 -
秋葉杉の林立する表参道
以前から、一度はお詣りしたいと思っていた秋葉神社でしたが、思いが叶いました。
終盤でしたが、咲き残っていた綺麗なエンシュウハグマにも会うことができ、満足な旅になりました。
また、来たい秋葉山・・・。
〜end〜
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 旅猫さん 2013/01/19 09:18:14
- こんな花があるのですね!
- シベックさん、こんにちは。
エンシュウハグマ、繊細な花なんですね。
遠州という名が付く花を初めて知りました。
でも、自生地は限られているのでしょうか?
こういう小さな花が、いつまでも咲いていてほしいですね。
キセルアザミも初めてです。
こんな花の小さなアザミもあるんですね。
秋葉神社の境内も、奥へ行けば自然がかなり残っていていいな。
江戸時代の建築物も残っていて、ちょっと嬉しいです。
旅猫
- シベックさん からの返信 2013/01/20 16:36:07
- RE: こんな花があるのですね!
- 旅猫さん、こんにちは。
昨日は出かけていて、お返事が遅くなりました。
>エンシュウハグマ、繊細な花なんですね。
遠州という名が付く花を初めて知りました。
でも、自生地は限られているのでしょうか?
こういう小さな花が、いつまでも咲いていてほしいですね。
僅か1cmほどの小さな花ですが、淡いピンクの花びらがカールしていて綺麗です。
自生地は遠州から東三河地方で、今では自生地も限られているようです。
珍しい花には、絶滅危惧種が多いですが、踏み荒らしたりしないように大切にしたいものです。
>キセルアザミも初めてです。
こんな花の小さなアザミもあるんですね。
下向きに咲くキセルアザミは湿地でよく見かけますが、こちらでは小型のものでした。
ひょっとして、秋葉山の固有種かとも思ったのですが、調べても分からず、キセルアザミとしました。
アザミの白花は初見のものでした。
>秋葉神社の境内も、奥へ行けば自然がかなり残っていていいな。
江戸時代の建築物も残っていて、ちょっと嬉しいです。
一般には麓の下社から参道を登ってお詣りするそうですが、今では林道で頂上近くまで行くことができます。
登山は時間もかかり、足に自信がない私は、車の力を借りて行ってきました。
下社から上社への参道は、大木が茂り四季折々の野草が咲くそうです。
いつか、チャンスがありましたら、お詣りを・・。
シベック
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