悠久の大河　ヴォルガ河クルーズ（４）。。。ゴリツイー（世界遺産フェラポントフ修道院）

2012/10/01 - 2012/10/01

午前中は”フェラポントフ修道院”見学
ロシア北西部　ヴォログダ地方にあるがアクセスに難あり知られざる名所。
ロシア正教修道院建築の中で他に類を見ないほど保存状態がよいため
２０００年に世界遺産に登録された。

午後は伝統工芸講座、映画「シベリア鉄道１万キロの旅」観賞
夕食後はクラシックコンサートを楽しむ。

エリア その他の観光地(ロシア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス 船 徒歩
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

昨日のうちに”リビンスク水門”を通過し
リビンスク貯水池（大きな人造湖）に
来ているらしい。
１９３２年、スターリン時代　貯水池計画が
行われ７００の村が水没した。
１９４１年に注水が始まってより洪水の被害あり
藻の発生による水質悪化で水の色が緑色を呈し
魚も激減した。深さは６ｍ。

気温１３℃　雨のち晴れ
9:30 ゴリツイーに入港　バスで４０分走って
フェラポントフ修道院へと向かう。

湖に浮かぶかのように.....

町が姿を現してきた

堂々と優雅に立ち並ぶ建物群

それらしき建物群が近づいてきた

尖った尖塔を持ち１３９８年の創建と伝わる
この修道院は...

ロシアの統一が成され、国家として文化面でも
発達した１５〜１６世紀に建設が進んだ。
１７世紀イヴァン４世時代にさまざまな特権を
得た修道院は６００の村を所有したという。

一時期は宗教的価値を失い流刑地の扱いを
受けた時期がある。、

１６１１〜１６８０年のポーランドの侵攻による
疲弊から立ち上がり３つの教会と３つの鐘楼が
完成。
１７９８年ピョートル３世によって廃止
となる。

１９０４年失地回復したものの２０年後に
ポルシェビキにより再び廃止の憂き目にあう。
男子修道院から女子修道院になる等
変遷を経て１９７５年　博物館・美術館として復活。

２０００年に認定された世界遺産のプレート

鐘楼のある入り口　
内部は撮影禁止だが１５〜１６世紀に活躍した
フレスコ画家・デイオリシーが描いたフレスコ画が
鮮やかに残っていた。昔の暮らしを物語る道具類も
展示されている。

手持ちの参考資料抜粋による
”生神女誕生聖堂内壁の聖ニコライ像”

および入り口の扉付近のフレスコ画

裏手に回るとまだまだ修復が進んでいない状況

足元に目をやれば寒さの中可憐な花が咲いている

周囲を取り囲む自然がのびやかで美しい

中庭から湖を一望

空の青と水の青とが溶け合って夢のよう

いつまでも眺めていたい清涼感

左手出口に向かう

修道院を出たところ

さっきは閉まっていたお土産やさんが
戸を開けて待機している

帰船する車中から眺める木造民家の佇まい

窓は二重ガラスなのか

煙突が見えるが薪ストーブなのか

伸びやかな田園地帯をひた走る

小さな村が見えてきた

船が待っているようだ

船着場までの道筋で民芸品を売っている

手先の器用なレース編みに見とれる

いろいろと応用できるパーツが見事

ランチはビタミンタップリのサラダに始まり

ペリメリノクリアスープが出され

メインにはつぼ焼きのジャガイモとポークの
煮込み

デザートにはオレンジドリーム＆テイー
で完結。

船内案内があってデッキに出ると
恐らく人造湖建設で沈んだ教会の
廃墟が見えてきた

ＳОＳの幕が悲しい

遠ざかって行く姿に愛惜の思いを

有志の方の手作り教室あり
伝統工芸講座あり
映画「シベリア鉄道１万キロの旅」を観たり

夕暮れの河を眺めたり思い思いに過ごす

お待ち兼ねのデイナータイム
サラダカプレーゼ（トマトとモッツァレラチーズ）
の前菜

グルジョア風スープ　”ハルチョー”

メインはゴルブツイ　（ロシア風ロールキャベツ）

デザートはサクランボロール　紅茶

何故こんなに美味しいのかと思う

夕食後はクラシックコンサート
チャイコフスキー、ラフマニノフ、
ショスタコービッチなどの名曲を
１２曲堪能した。

プリマの女性シンガーは色白で
喉から胸にかけて赤くなるほど
の熱唱

ギターの男性は粋で情熱的な
技巧派

最後は全員で素晴らしい合唱を
聞かせて貰った