2012/04/21 - 2012/04/21
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traveldogさん
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今春、常陸太田の真弓神社のある真弓山に登った。昨年の大震災でかなり社殿付近が崩れたと聞いていたので、事前に状態を神社社務所に聞いておいた。登ることは可能らしい。大鳥居のある西参道から20分ほどで着くとのこと。
常陸太田に縁がある者として、一度真弓神社を参拝したいと思っていた。
以前に車で常陸太田市内を経由して真弓神社入口まで行ったことがあるが、随分と車を走らせた記憶がある。
今回は、常陸太田経由でない常磐線大甕駅からの径路をとった。
東京方面から行く場合、水戸で水郡線に乗り換えてわざわざ常陸太田に出なくとも、常磐線でまっすぐ行き、大甕駅で下り、そこからタクシーで行く方が早いと判断。
常磐線大甕駅で下車、タクシー運転手さんに「真弓山の真弓神社の近くまで行ってください。西参道の標識があると思います」と頼む。寒水石の砕石工場を過ぎると間もなくのはずだ。注意して道路わきの西参道の標識を探す。「あれだ」と思ったが、タクシーは通り過ぎていく。あわてて運転手さんに停めてもらい、下車。この辺りは採石場が近いためトラックが走ってきた。真弓山は古来から寒水石の産地として著名である。
参道入り口には確かに大鳥居があった。その近くに真弓神社沿革碑があり、それには真弓神社の祭神は大己貴命と少彦名命とある。出雲系の神様だ。
鳥居を潜ると登山道に入る。我々以外誰も登る人はいない。参道はがれきで荒れていた。両側の猿の石像のうち左側がかなり傷んでいた。
山道を登り、20分ほどて真弓神社の社殿に着いた。この辺りは震災のためかなり崩れたようだ。寄進者が記載された碑が横倒しに倒れ、破壊されて、無残な状態だ。ところどころ工事中の柵が設けられ、新たに土台がセメントで固められ、復旧が進みつつあった。社務所らしき建物があるが、無人。
尾根道を歩く。表参道は、ロープが張られ通行禁止の状態。やはり被害は大きかったのだと痛感する。
せっかく来たのだからと樹齢940年の「爺杉」を見ることにした。下った場所にあったが、下り口の標識が小さいので、見落としてしまった。やっとの思いで下り口を見つけて、巨大杉にたどり着いた。木肌が赤くつやつやしている。途中から幹が二俣に分かれ、近づくとかなり大きいことが分る。幹周囲10.4mとのこと。
帰路も西参道を下り、タクシーを待たせてある石の集積場に着く。ここまでの所要時間2時間強。まあまあの行程か。帰りに麓にある真弓神社社務所に寄って、お守りを授った。
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真弓神社入口。この先、かなり急な車道が続く。遠くの白い山肌が真弓山だが、古来から寒水石(大理石)の産地のため、山肌が削られている。神社は真弓山上にある。(写真は以前に撮影したもの)
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「西参道」の標識。小さいので車だと見落としてしまうかも。運良く気づいたためタクシーをあわてて止めてもらう。
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近くに採石場と集積場があるので、トラックがよく通る。
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真弓神社の由来を書いた「真弓神社御由緒沿革略記」。
神様は大己貴(おおなむち)(=大国主命)と少彦名(すくなひこな)。出雲系の国つ神だ。かつて大和朝廷の支配に属さない地域だったのだろう。 -
鳥居を潜ると登山道が続く。頂上までは20分ほどで着く。
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「おねがい
皆様へ
災害復旧工事を行っております。
ご注意、ご協力をお願い致します。
真弓神社社務所 」
・・・真弓神社も被害が大きかったんだな・・・ -
登り始めるとまもなく、猿の石像が出迎えてくれる。左側の像がかなり欠けていて被害が大きい。
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真弓山頂付近。「あぶないのではいってはいけません」の標識。頂上付近は随分と荒れているようだ。
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真弓神社の社殿が見えてきた。社殿は無事だったようだが・・・
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本殿付近の復旧状況。ところどころ土台を造り直したのが分る。やはり随分崩れたみたい。
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何かの神社の記念碑だろうか、横倒しになって破損していた。寄進者の名簿が割れて無残。
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無事神社に到着。参拝。二礼二拍一礼する。
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真弓神社からの展望
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表参道への下り道は、ロープが張られて通行止めになっていた。
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せっかく来たのだから樹齢940年の「爺杉」を見ようとその場所を探したが、なかなか見つからない。ネットの写真では幹が確か二俣に分かれた大きな杉の木だった。
それらしい杉の木があったので、写真を一枚。「これがそうだ」と一瞬思う。
だが待てよ、本物の「爺杉」なら案内板があるはずだ。ないので偽物と考えて、再び、爺杉を求めて、探索開始。 -
もと来た道を戻り、やっと「爺杉」に下りる道を発見。案内板が小さいのでさっき見落としてしまったようだ。
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これぞ真弓神社の御神木「爺杉」だ。県の天然記念物に指定されている。案内板によると、推定樹齢940年、樹高45m、根元15.4m、幹周囲19.4m、最大枝張り15mとのこと。爺杉の所在住所も書いてある。ここは常陸太田市真弓町276番地か。
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爺杉。別の角度から見ると二俣に分かれているのが分る。
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もと来た道を下山し西参道入口に到着。途中、猿が見送りをしてくれる。
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県道近くの真弓神社社務所に行き、お守りを授かった。
4月に真弓神社を訪れてから半年がたったが、復旧工事はどの程度進んだことだろうか。復興を心から祈っています。
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