元気ハツラツになる沼津沖の淡島＆マリンパーク紀行

2012/10/20 - 2012/10/20

熱海の興亜観音を参拝しました。
ここには東京裁判で刑死された、東條英機、松井石根をはじめとする、７人の遺骨が、埋葬されています。

大戦時の首相である東條英機については、次のようなエピソードがあります。
東條は天皇陛下から、当時は珍しかった金平糖をいただきました。
この金平糖を、周りの人間に与えます。
帰途についた東條は、最後の一つの金平糖を、「これをおまえにやろう」と言って運転手に渡しました。

東條英機は自ら望んで首相になったのではありません。
首相の座に押し上げさせられて、開戦の責任をとらされ、そして敗戦の責任も取らされたのです。

またこの興亜観音には、戦争犯罪人として刑死した１０６１人も祀られています。戦犯裁判は報復の色合いが強く、かなりの冤罪があったようです。

興亜観音のある伊豆山を下ると、気分が落ち込んできました。
そこでどこか楽しい場所はないかと考えていたら、淡島マリンパークが浮かびました。

実際に淡島にきてみると、イルカやアシカのショーがあり、本当に楽しいです。今回はヒトデやナマコも直接触ることができました。

もう人生つかれたとよくため息をついていましたが、盛りだくさんのイベント、生き生きと働いている若い従業員の方たちをみて、元気ハツラツになったのです。

エリア 沼津(静岡)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 新幹線 徒歩

熱海の伊豆山に興亜観音があります。
昭和１５年（１９４０年）２月、陸軍の松井石根大将によって、支那事変（日中戦争）での日中両軍の戦没者を”怨親平等”に、等しく、弔慰、供養するために建立されたものです。

この高さ３・３ｍの興亜観音像は、日中戦争で激戦地となった、南京地域の戦場の土でできています
合掌印の観音像は、優しさをたたえ、中国大陸南京の地に目を向けているのです。
松井は戦後の東京裁判で戦犯として、いわゆる南京大虐殺の責を負い、昭和２３年（１９４８年）１２月２３日、刑死されました。

観音の本堂には、観音菩薩を安置、右側に日本軍、左側に中国軍戦死者の位牌が、平等に並んでいます。

伊豆山を下山すると気分が落ち込みました。

どこか明るい場所にと

そうだ」、淡島マリンパークに行こう

マリンパーク行きの切符売り場

淡島の地図

淡島行きの船

淡島です

淡島の桟橋

ウミガメに餌やりできます

ヒトデを触らせて説明。

鰻の仲間

韓国の方は、よく食べるようです

桁外れに楽しいショー

イルカのジャンプ。

対岸
島を反時計まわりに一周します

真白き富士の気高さを　心の強い楯として
御国につくす女等は　輝く時代（みよ）の山ざくら
地に咲き匂う国の花

愛国の花という歌がありました。

確かに富士山は気高い感じがしますね。

サミュエル・ジョンソンの有名な言葉に

　「愛国心は悪党の最後の隠れ家である」

というものがあります。

靖国神社に参拝しろ、愛国心を持てとおっしゃっていた論客のお方が

派遣切りにあった若者に対して「自己責任」とか「日本の若者は甘えすぎ」とバッサリ。

確かに否定できない面もありますが、こんな発言は昭和なら許されないです。

見よ東海の空あけて　旭日高く輝けば
天地の正気溌剌と　希望は踊る大八洲
おお晴朗の朝雲に　そびゆる富士の姿こそ
金甌無欠揺るぎなき　わが日本の誇りなれ

愛国行進曲から

確かに富士山は、わが日本の誇りです

靖国参拝を積極的に行っている、真の愛国者であるジャーナリストの先生たち
竹島、尖閣に対しては、声を荒げます。
でも北方領土に対しては、かなりトーンダウンします。
沖縄での婦女子への暴行事件、ノーコメント。

トリプル・スタンダードがあるんですね。






この桟橋は、かつての海軍のものです。

富士の高嶺に　降る雪も
京都先斗町に　降る雪も
雪に変わりは　ないじゃなし
とけて流れりゃ　皆同じ

お座敷小唄の歌詞です

昭和の時代は、均質な世の中でした。
安心、安全がありました。
みんな同じ日本国に住む同志でした。

今は違いますね。
非正規雇用の形態が定着しました。
一つの会社の中でも、同志じゃないんです。
広がる格差、増え続ける犯罪率。
そして学校でのイジメ。

これから生まれてく子は、可哀そうですね。

「愛国心はパンのように必要だ」という、せんせいもいます。

このせんせいは次のことも、「生活保護者は感謝の念が無い、堂々としている」
さらに「足腰のたつ受給者は、霞が関の分離帯の草むしりをさせろ」とも。

このせんせい、敬虔なクリスチャンです。
聖書の読みすぎですね。
聖書にはパンがでてきますが、お米のことは皆無。

日本人なら「お米のように必要だ」の方が、表現が正しいかも知れませんね。

淡島にあるりゾート・ホテル

一度泊まってみたいですね。

でもアヂーン（露語で一人の意味）じゃあ無理かな。
鳥羽ではアヂーンはニェット（露語でダメ）でした。

最近チョンガーなので、皮肉屋になりました。
(チョンガー、韓国語で独身男性の意味。差別用語なので注意。自虐的に使うのは、ノン・プロブレムですが）

沼津からタクシーに乗って、淡島行きの船乗り場まで頼みました。
ドライバーの方が「ここからですか。高いですよ」と。

「構いません、お願いします。チョンガーだし、酒もタバコも無縁ですから」

いけませんねえ、あの偉大な哲人カントも、チョンガーだったんですからねえ。
私も胸をはらないと。

小さい灯台

トンネルに

トンネルの中のチャペル？

最後の船

離岸します。

淡島マリンパーク
桁はずれに楽しかったです。

従業員の方も、生き生きと働いていました。

見ていて気持ちがいいです。

最近の日本、つまらないですねえ。
ホテルのフロントでもレストランでも売店でも、あのマニュアル化された微笑みばかり。「じゃるすまいる」と言うんですね。
最近では公的機関でもそうですね。
気味が悪いです。

ハバロフスクやウラジオストクのホテルのフロントにいる、オバチャンの無愛想な態度が懐かしくさえ思います。
このオバチャンたち、働くことが大嫌いです。

でも、このオバチャンたちに露語であいさつして、「この町は美しいですね」と言うと、満面に笑顔を見せてくれます。
こっちの方が、よほど人間らしいですね。

さようなら、淡島

楽しい思い出を有難う。