2012/08/01 - 2012/08/18
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clooneyさん
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今回は、観光ではなくボランティア旅行。ボランティアなら国内ですべきことがあるだろうが、休暇中は旅を楽しむというスタンスは外したくなかったので、海外へ。英語ができないので初めは参加をためらっていたのだが、ロンドンオリンピックがあることをに気づき、悩んでいる場合ではなく勢いで手配をしてしまった。
ボランティア3日目までは逃げ出したい思いで、終わる日を指折り数えていた。でも4日目の夕日や、5日目のセント・キルダ島が気持ちを切り替えさせてくれ、とても晴れやかな気持ちでボランティアを終えることができた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 1.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船
- 航空会社
- ブリティッシュエアウェイズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
集合場所はスコットランドのマル島、トバモリー。ロンドンを東京とするとトバモリーは隠岐の島のような位置になる。そんなローカルな場所に集合なんて、最初からハードルが高い。
グラスゴーからバス、フェリー、またバスを乗り継いでどうにかたどり着く。しかし仲間らしい人は見つからず2時間ほど心細い時間を過ごす。集合時間間際にようやく顔を合わせられたが、今度は言葉が分からないことに不安と緊張が… -
トバモリーのマリーナ 後でわかったことだが8月1回目の満月だった。クルージングというと暖かい地域のイメージがあったので、たくさんの船が停泊していることにすごく驚いた。
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停泊する船は全部桟橋に着けるわけではないので、海上にアンカーを降ろした場合はゴムボートで船着き場を行き来することになる。今まで経験したことがなかったので今回初めて知った。
朝7時には目覚ましなのか、バグパイプの生演奏のボートが湾内をしばらく走っていた。 -
船で迎えた初めての朝
時差ぼけのせいで早く目が覚めたので甲板へ。
(すぐ下がキャビンだったので足音でクルーを起こしまい、あとで注意された。以後は時差ぼけが解消されたこともあって、起床時間までベッドで。最初で最後の日の出だった)
私たちの船はシルリアン号という名のケッチ帆船 ちょっと大きいヨットといったところか。 -
午前中は調査の概要を教えてもらい、午後はいよいよ出港
顔は笑顔でも、内心では「えらいところに来ちゃったよ〜〜」 -
午後にいよいよ出港 教えてもらいながら活動を行う。デッキでの活動は全然問題なかったのだが、キャビンに入ってPCの作業を教えてもらった時には酔ってしまい、それどころではなくなってしまった。その後キャビンでの仕事は免除され、デッキで過ごす。
この日のPC作業のレクチャーが十分でなかったことに気づいたのは、旅も8割がた過ぎたころで、申し訳ないことをしちゃったな〜
停泊はカナ島で。片隅ににパブはあったが、それ以外、人気の感じない島だった。気持ちの良いはずの散歩は緊張のため心から楽しめず… -
航海2日目はインナー・ヘブリディーズ諸島からアウター・ヘブリディーズ諸島へ。この間の海は普段から荒いらしい。決して悪いコンディションではなかったが、結構な揺れで、この日もPC作業は免除された。
しかしデッキはデッキで、非常に寒く、その上波しぶきがバシバシかかってこれまた過酷。落ち着ける場所がない〜〜 つらさMAX -
キャビンの中 船首に沿ってベッドがあるので足元は身幅ぐらいしかない。天井も低く、寝返りを打つのがやっと。
バッグも置く場所がない。スーツケースで来るなと言われた理由が分かった。
どこもかしこも居心地悪く、逃れられるものなら逃げたい、と思ってた。 -
ずっと大揺れの航海だったらどうしようかと思ってたけど、翌日以降はだいぶ楽だった。天気に恵まれてたせいもあるだろう。
ここまではそれなりに生き物が観測できて、シャチも簡単に見つかったから、私は写真も撮らず、歓喜していたクルーを不思議に思ってたんだけど、このあとはあまりお目見えすることなく(特にシャチは全く見られなかった)、後になっていかに幸運だったのか分かったのだった。シャチを撮影しなかったのも後悔(もらえたけどね)
Taransay島には連泊 2日目はビーチに沈むきれいな夕日が見られた。この時にちょっと気分が上向きになった。 -
みんなの会話に時々出てくる「セント・キルダ」 そういえば何年か前行きたいなと思ったのを思い出した。スコットランドの果ての島。果て好きには憧れの島。日本からのツアーは当然ないし、スコットランドからだってなかなか行けない。この調査隊は以前に行ったことがあるそうなので、もしかしたら上陸! なんて淡い期待もあったけど今回は横目に見るだけだった。
でもでも、思いがけず憧れの島を見ることができたし、毎日見てるだけで癒される大海原を航海して、小さな島に上陸してスコットランドの原風景を堪能して、これって私の好きなこと全部やってるじゃん! サイコーの贅沢じゃない! って段々思えてきた。 -
モナーク島上陸 スコットランドの島々は断崖のイメージがあるが、ビーチも結構ある。海もきれいだし。でも寒くて泳ぐ気にはならない。
気分が上がってきたのは、セント・キルダのおかげだけではない。天気がよくなってきたのもある(顔が日焼けでボロボロ…)。それから、船での生活に慣れてきたこともあるだろう。ちょっとずつ自分のポジションがつかめてきた。 -
この島の湾内ではアザラシたちが興味津々に我々を眺めていた。
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島の内陸は一面の草原 ありのままの自然に心がリセットされる。
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航海6日目 曇っているが海は非常に穏やか 海面がとても美しく見てて飽きない。アウター・ヘブリディーズ諸島の南端に向かう。日中の活動中は、昼食のほか、午前のおやつ(バーガー)と午後のおやつがでる。さすがイギリス、船にもオーブンがあって毎日焼きたてのクッキーやブラウニーが出た。
この日はボランティアの誕生日で、クルーがケーキを焼いてくれた。イギリスご飯はイマイチだけど、おやつはどれもおいしかった。 -
こういうところはスコットランドっぽい
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7日目は朝から素晴らしい天気
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船首で目視をする仕事が3時間おきに1時間ずつ回ってくるんだけど、自分の番ではなかなか見つけることができなかった。全体的にも少なくなったので見つかった時には積極的に写真を撮った。
イルカは泳ぐのが速くてなかなか写せなかった。運よく撮れた唯一の写真 -
空は青く海は穏やか パーフェクトデイ!
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マストに登らせてもらう。ほかの人は下で指示されながら上っていたが、私は英語が理解できないので、クルーのお手本を見てから上るように言われた。超真剣に見る。
見たことを忘れる前に上らねばと急いで上る。それが手際よく映ったらしく、みんなにえらくほめられたのだった。 -
マストの上の監視台は5mほど上がったところだが、見える世界が全然違った。一面の海に私一人 頼りない一本棒にくくりつけられて揺れるがままに身を任すのはちょっと怖い感じすらした。
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みんなが見えてひと安心
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海洋生物とともに鳥の数も数える。海鳥なんて全然知らないからまず判別に苦労する。これはフルマー、和名は多分フルマカモメ
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この日は予告通り長い航海となる。しかも動物も多く、9時過ぎの日没も航海中に迎える。夕方たくさん見られたのはバスキングシャーク(ウバザメ) ひれに似合わずでっかい体でビックリ。
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今まで見たことのない海の色に遭遇 表情は刻々と変わり目が離せなかった。
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イチオシ
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イチオシ
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自然の作る曲線の美しさ…砂漠と共通するところだと思った。
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船を挟んで太陽の反対側 優しいピンク色の海 息をのむほどの美しさだった。
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防水、防寒のジャケットとパンツは貸してもらえた。寒がりの私は、海上ではこの下に3枚ずつ着こんでいた。さらにライフジャケットを常につけねばならず、文字通り重装備。日焼け止めは1時間に一回つけてたのでメイクもしなかった。
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恐竜の背骨を思わせる船の跡 停泊地に着いたのは23時を回っていた。100マイル以上の長旅、お疲れさま。
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8日目も超いいお天気! 天気がいいと動物たちも活発に見える。この辺の島は珍しくまっ平らだった。
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きらきらの海 サングラス越しに見ると、イルミネーションっぽい
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「Dead Whale」と言われ、そういう種類のクジラかと思っていたら本当に死骸だった。結構珍しいらしい。
食物連鎖の頂点にいるクジラにも終わりがある。そして弱きものの糧となる。 -
長いと思っていた航海も終わりが見えてきた。出発したマル島だが、トバモリーとは反対側に停泊する。
残念ながら日没は見られなかったけど、しばらく夕焼けを鑑賞。 ここまで登って久しぶりに汗をかいた。血行が急によくなったからか、体がかゆかったよ〜
地面のクッションがとってもよくて、跳ねるようにして下って行った。ハイジの気分を味わう(国は違うけど) -
9日目 最後に停泊したのはマル島からちょっとだけ離れたウルバ島
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ウルバ島唯一のパブに行く。店は開いてるのに誰もいない、不用心だなぁ。飲みたい人はお金を置いて飲み物をもらっちゃってた。みんなといても話が分からないから思い切って離れてたたずむ。私は気楽でよかったけど、みんなはどう思ったかなぁ。
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帰ってきちゃったよ〜 また来たい気持ちになってる自分にビックリ!
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