2012/04/24 - 2012/05/03
136位(同エリア160件中)
ちゃおさん
国内や東南アジア、中国の五台山等、各地のお寺を訪問しているが、境内に蔵経堂があるのは珍しい。多分こうした経堂を見るのは初めてではないだろうか。以前厳島に行った時、神社に併設されている博物館で清盛の納経した金文字の平家納経、即ち大般若経を見たことはあるが、こうしてお寺でお経本を見る機会は少ない。
この経堂は1階、2階に分かれていて、1階部分は仏像、書画などの展示場になっているが、2階部分が蔵経堂で、そこは全くお経の図書館の趣である。四面の壁びっしりに大蔵経、大智度論、大般若経等の大部の経本が整然と並べられていて、まるで見本市のごとくである。
どの経本も真新しく、手に取った訳ではないが、ひも解けば新刊の匂いもするかも知れない。紅衛兵時代の批林批孔で、多くの史跡が破壊されたり、この様な経本も焚書坑儒に遭ったが、今は再びこうして整備されつつある。弘法大師や伝教大師の頃は、一冊づつ写経し、日本へ持ち帰ったが、今は印刷技術の発達で、お金さえあれば、こうして簡単に複製できるのだろう。
しかしどうしたものか・・。果たして現在の中国人にとってこれ等の経本は猫に小判ではないだろうか。毛沢東が推進した簡体字の普及で、従来の旧字体とは似ても似つかぬ文字が生まれ、現代中国人にこの様な経本を読むことは困難だろう。今経本を読めるのはお坊さんか、特殊な研究者に限られているのではないだろうか。とすると、こうして麗々しく並べられている大部の経本も一般の参詣者にとっては、飾り物に過ぎない。
2階のテラスからは白馬寺境内の裏側に広がる畑地がずっと先まで見渡せる。多分この光景は1400年前と変わらないだろう。建物は壊され又再築され、経本は焼かれ又印刷され、旧に復され、目前の光景も又一時は荒地になっても今は又営々と営まれる農地になっている。歴史的場所に立ち、歴史を感ずることができた。
- 旅行の満足度
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