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九州陶磁文化館の第5展示室には、柴田夫妻から寄贈された<br />江戸時代の初めから幕末までの有田磁器の歴史的変遷がわかるように、<br />様々な種類の作品がそろえられています<br />テーマを設け、有田磁器の各年代の様式の特徴、<br />技術の変化などを紹介しており<br />毎年12月には展示替えを行っているそうです。<br /><br />その展示品の品々を観てきましたので抜粋してご紹介します(2012.8)<br /><br /><br />

『柴田コレクションの魅力』⑩

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2012/08/26 - 2012/08/26

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kokono

kokonoさん

九州陶磁文化館の第5展示室には、柴田夫妻から寄贈された
江戸時代の初めから幕末までの有田磁器の歴史的変遷がわかるように、
様々な種類の作品がそろえられています
テーマを設け、有田磁器の各年代の様式の特徴、
技術の変化などを紹介しており
毎年12月には展示替えを行っているそうです。

その展示品の品々を観てきましたので抜粋してご紹介します(2012.8)


同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
自家用車

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  • 染付山水唐草文輪花大皿<br />有田 1600〜1650年代<br />

    染付山水唐草文輪花大皿
    有田 1600〜1650年代

  • 表紙写真です<br /><br />色絵山水唐草文大皿<br />有田皿山 1650〜1660年代<br />

    表紙写真です

    色絵山水唐草文大皿
    有田皿山 1650〜1660年代

  • 染付花唐草文小皿<br />有田 1610〜1630年代<br />

    染付花唐草文小皿
    有田 1610〜1630年代

  • 染付吹墨鷺文皿<br />有田皿山 1630〜1640年代<br />

    染付吹墨鷺文皿
    有田皿山 1630〜1640年代

  • 染付窓絵松竹梅石畳四方襷文皿<br />有田皿山 1640〜1650年代<br />

    染付窓絵松竹梅石畳四方襷文皿
    有田皿山 1640〜1650年代

  • 染付雲割山水四方襷木目文皿<br />有田皿山 1640〜1650年代<br />

    染付雲割山水四方襷木目文皿
    有田皿山 1640〜1650年代

  • 色絵山水葡萄文輪花大皿<br />有田皿山 1640〜1650年代<br />

    色絵山水葡萄文輪花大皿
    有田皿山 1640〜1650年代

  • 色絵葡萄栗鼠文大皿<br />有田 1650年代<br /><br />解説には・・<br />黄色の地文の上に大きな葉が描かれ紫色の栗鼠が大きく描かれている<br />口辺唇部は平らにカットし、口銹を塗る<br />裏面には大きな雲気文を四方にほどこし、高台内には「誉」の<br />字に似た複雑な銘が記されているが、文字の意味は不明<br />このように器面全体を色釉で塗り埋めたものを「青手」と呼ぶそうです<br />

    色絵葡萄栗鼠文大皿
    有田 1650年代

    解説には・・
    黄色の地文の上に大きな葉が描かれ紫色の栗鼠が大きく描かれている
    口辺唇部は平らにカットし、口銹を塗る
    裏面には大きな雲気文を四方にほどこし、高台内には「誉」の
    字に似た複雑な銘が記されているが、文字の意味は不明
    このように器面全体を色釉で塗り埋めたものを「青手」と呼ぶそうです

  • 染付十字花文輪花皿<br /><br />有田皿山 1650年代頃<br /><br />解説には・・<br />やや灰色を帯びた細かい貫入の多い独特の素地、<br />高台径の割りに大きい「福」字銘<br />見込みの十字形に表した珍しい文様などの特徴が<br />山内町ダンバギリ窯出土品と一致する<br />内面文様は1650年代の技術革新初期にあって<br />旧来の初期伊万里の色を強く残した文様である<br />

    染付十字花文輪花皿

    有田皿山 1650年代頃

    解説には・・
    やや灰色を帯びた細かい貫入の多い独特の素地、
    高台径の割りに大きい「福」字銘
    見込みの十字形に表した珍しい文様などの特徴が
    山内町ダンバギリ窯出土品と一致する
    内面文様は1650年代の技術革新初期にあって
    旧来の初期伊万里の色を強く残した文様である

  • 染付山水窓絵花文輪花大皿<br /><br />有田皿山 1650〜1660年代<br /><br />解説には・・<br />一風変わった口作りをした大皿<br />口縁部の三方を稜花形に作り<br />その間を弧状に切り欠いている<br />見込には山水楼閣を表し<br />周囲四方に如意頭状の窓を設け<br />そこに簡略な花弁文を描いている<br />背景はびっしりと七宝繋ぎ文を描き<br />呉須を塗りこめている<br />外周は二方に蔓草を配している<br />高台内ハリ目跡1個<br />17世紀中頃の力強い染付作品の優品である<br />

    染付山水窓絵花文輪花大皿

    有田皿山 1650〜1660年代

    解説には・・
    一風変わった口作りをした大皿
    口縁部の三方を稜花形に作り
    その間を弧状に切り欠いている
    見込には山水楼閣を表し
    周囲四方に如意頭状の窓を設け
    そこに簡略な花弁文を描いている
    背景はびっしりと七宝繋ぎ文を描き
    呉須を塗りこめている
    外周は二方に蔓草を配している
    高台内ハリ目跡1個
    17世紀中頃の力強い染付作品の優品である

  • 青磁色絵鳳凰七宝繋文大皿<br /><br />有田 1670〜1690年代<br />

    青磁色絵鳳凰七宝繋文大皿

    有田 1670〜1690年代

  • 色絵双鳥松竹梅文輪花皿<br /><br />有田皿山 1670〜1690年代<br /><br />解説には・・<br />温かみのある乳白色の素地を乳白手(濁し手)と呼び<br />傷も歪もない完璧な素地を柿右衛門窯が作り<br />この美しい白地をたっぷり残した構図で<br />色絵を施したものが典型的な柿右衛門様式である<br />

    色絵双鳥松竹梅文輪花皿

    有田皿山 1670〜1690年代

    解説には・・
    温かみのある乳白色の素地を乳白手(濁し手)と呼び
    傷も歪もない完璧な素地を柿右衛門窯が作り
    この美しい白地をたっぷり残した構図で
    色絵を施したものが典型的な柿右衛門様式である

  • 色絵鳳凰草花馬文十角鉢<br /><br />有田皿山 1670〜1690年代<br /><br />解説には・・<br />折縁口縁の十字輪花鉢、口縁は口銹が施されている<br />外面は草原に遊ぶ四頭の馬を赤、青、黄で多彩に描き<br />特に赤の馬は金で毛並みを足している<br />足元の輪を繋げたような草の表現はこの時代の特徴である<br />内面を見ると口縁には宝繋ぎ文、側面に団鳳凰文と<br />様式化された草花文を対角に、見込み中央には五弁花を<br />一つそれぞれ配す<br />各文様は赤、緑、青で表現し、合わせて要所に金を用いている<br />

    色絵鳳凰草花馬文十角鉢

    有田皿山 1670〜1690年代

    解説には・・
    折縁口縁の十字輪花鉢、口縁は口銹が施されている
    外面は草原に遊ぶ四頭の馬を赤、青、黄で多彩に描き
    特に赤の馬は金で毛並みを足している
    足元の輪を繋げたような草の表現はこの時代の特徴である
    内面を見ると口縁には宝繋ぎ文、側面に団鳳凰文と
    様式化された草花文を対角に、見込み中央には五弁花を
    一つそれぞれ配す
    各文様は赤、緑、青で表現し、合わせて要所に金を用いている

  • 色絵岩草花梅牡丹文皿<br /><br />有田皿山 1670〜1690年代<br />

    色絵岩草花梅牡丹文皿

    有田皿山 1670〜1690年代

  • 染付五弁花綾形文皿<br /><br />有田皿山 1680〜1710年代<br /><br />解説には・・<br />1670〜1690年代に技術的に完成期を迎えた有田では<br />画一化された意匠の絵付を省力化して表す方法が考案される<br />型紙摺、次いでコンニャク印判である<br />これは両者の方法を併用した作品<br />

    染付五弁花綾形文皿

    有田皿山 1680〜1710年代

    解説には・・
    1670〜1690年代に技術的に完成期を迎えた有田では
    画一化された意匠の絵付を省力化して表す方法が考案される
    型紙摺、次いでコンニャク印判である
    これは両者の方法を併用した作品

  • 色絵団龍雲割花文皿<br /><br />有田皿山 1690〜1710年代<br />

    色絵団龍雲割花文皿

    有田皿山 1690〜1710年代

  • 色絵蓮唐草文碗<br /><br />有田 1700〜1740年代<br /><br />解説には・・<br />内面は白磁、外面は金泥で大きな唐花文を四方に配し<br />唐草文を描く、唐草文は針で金を掻き落して花弁を<br />ひとつひとつあらわす<br />唐草の葉と茎は金泥の輪郭線で描き、葉の内側を<br />丁寧に金泥でダミ塗りする、そして低火度で<br />金を表面に焼き付けている<br />背景地は緑の色絵を塗り込める<br />高台内染付銘「長命富貴」<br />

    色絵蓮唐草文碗

    有田 1700〜1740年代

    解説には・・
    内面は白磁、外面は金泥で大きな唐花文を四方に配し
    唐草文を描く、唐草文は針で金を掻き落して花弁を
    ひとつひとつあらわす
    唐草の葉と茎は金泥の輪郭線で描き、葉の内側を
    丁寧に金泥でダミ塗りする、そして低火度で
    金を表面に焼き付けている
    背景地は緑の色絵を塗り込める
    高台内染付銘「長命富貴」

  • 色絵雲龍文鮑形皿<br /><br />有田皿山 1730〜1750年代<br />

    色絵雲龍文鮑形皿

    有田皿山 1730〜1750年代

  • 染付唐草文細首瓶<br /><br />有田皿山 1780〜1820年代<br />

    染付唐草文細首瓶

    有田皿山 1780〜1820年代

  • 色絵猩猩文皿<br /><br />有田 1780〜1820年代<br /><br />解説には・・<br />猩猩は、猿に似て体は長毛で覆われ、顔は人に、<br />声は子供の泣き声に似て酒を好むという想像上の獣<br />そのために酒壷や柄杓とともに描かれる<br />能や歌舞伎、狂言の題材となり<br />江戸時代には有田焼でも描かれた<br />

    色絵猩猩文皿

    有田 1780〜1820年代

    解説には・・
    猩猩は、猿に似て体は長毛で覆われ、顔は人に、
    声は子供の泣き声に似て酒を好むという想像上の獣
    そのために酒壷や柄杓とともに描かれる
    能や歌舞伎、狂言の題材となり
    江戸時代には有田焼でも描かれた

  • 染付菊蝶文輪花皿<br /><br />有田 1820〜1860年代<br /><br />解説には・・<br />全体を一つの菊に見立てた皿で、見込から放射状に<br />広がる頭花を染付の細線と濃み塗りで描き<br />輪花により菊の花弁を表現している<br />内部には葉脈を墨はじき技法により表現した<br />菊の葉と2匹の蝶を描き、外側にも染付で3枚の<br />菊の葉が描かれている<br />

    染付菊蝶文輪花皿

    有田 1820〜1860年代

    解説には・・
    全体を一つの菊に見立てた皿で、見込から放射状に
    広がる頭花を染付の細線と濃み塗りで描き
    輪花により菊の花弁を表現している
    内部には葉脈を墨はじき技法により表現した
    菊の葉と2匹の蝶を描き、外側にも染付で3枚の
    菊の葉が描かれている

  • 色絵茄子文蓋付鉢<br /><br />有田皿山 1780〜1840年代<br /><br />解説には・・<br />蓋と身の六方に、赤地に茄子文様を白く抜いて表した蓋物<br />蓋の中央に金彩された小さな摘みがつく<br />茄子の蔕の部分には紫と緑の上絵の具を塗る<br />高台は蓮弁文様帯をめぐらす<br />

    色絵茄子文蓋付鉢

    有田皿山 1780〜1840年代

    解説には・・
    蓋と身の六方に、赤地に茄子文様を白く抜いて表した蓋物
    蓋の中央に金彩された小さな摘みがつく
    茄子の蔕の部分には紫と緑の上絵の具を塗る
    高台は蓮弁文様帯をめぐらす

  • 染付茄子文輪花深鉢皿<br /><br />有田皿山 1700〜1740年代<br />

    染付茄子文輪花深鉢皿

    有田皿山 1700〜1740年代

  • 色絵瑠璃釉梅樹瓢箪文茶筅形瓶<br /><br />有田皿山 1658〜1670年代<br />

    色絵瑠璃釉梅樹瓢箪文茶筅形瓶

    有田皿山 1658〜1670年代

  • 染付桃文輪花長皿<br /><br />有田皿山 1650〜1660年代<br />

    染付桃文輪花長皿

    有田皿山 1650〜1660年代

  • 色絵桃唐花文輪花鉢<br /><br />有田皿山 1640〜1650年代<br />

    色絵桃唐花文輪花鉢

    有田皿山 1640〜1650年代

  • 染付色紙重蛇籠鳥文皿<br /><br />有田皿山 1655〜1670年代<br />

    染付色紙重蛇籠鳥文皿

    有田皿山 1655〜1670年代

  • 色絵桜樹東屋丸紗綾形文長角皿<br /><br />有田皿山 1650〜1660年代<br />

    色絵桜樹東屋丸紗綾形文長角皿

    有田皿山 1650〜1660年代

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この旅行記へのコメント (2)

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  • shima77さん 2012/09/07 19:09:26
    今晩は・・・ご無沙汰していました・・・
    kokonoさん 如何お過ごしでしたか? 今年の夏も暑く・・・年々体に厳しくなる夏冬です・・・

    しかし陶器は500年以上の季節を見てきているのですね・・・デモ今は冷暖房に入れて貰っているのでさらに長生きでしょうね・・・

    今月は甥っ子が結婚・・・またまた目出度い儀式に参加させていただきました・・・

    未だ今しばらく暑い日がぶり返すと思いますのでお互いに体を労わり100歳まで頑張りましょう・・・。

    のんきで 気ままな shima77さん でした。

    kokono

    kokonoさん からの返信 2012/09/08 16:48:45
    RE: 今晩は・・・ご無沙汰していました・・・
    嶋さんこんにちは、

    今年の酷暑は有田郷でも凄い暑さで熱中症患者が多くみられましたよ
    陶芸教室ではクーラー無しの扇風機フル回転で、
    休憩者が多いこと、老体には響きますねぇ、笑い

    展示品の陶磁器類はいいですよねぇ
    訪れる展示室は冷房完備、温度管理や湿度管理が行き届いているから、苦笑い

    えぇっ、100歳
    嶋さん、希望がすっごく高いところにありますなぁ〜
    さては、お孫さんの結婚式に参加したいんだなぁ
    私〆も同感ですよ

    お互いに健康維持に努力して、
    子孫繁栄の栄えある儀式に参列しましょうよ

    お頼りをありがとうございました。♪♪
    ココノよりご返信です

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