2012/04/23 - 2012/05/03
105位(同エリア154件中)
ちゃおさん
中国仏教は基本的には大乗である。だから同じ仏教でも東南アジア諸国で盛んな上座部とは教義が異なっている。日本は6世紀以降中国から仏教を学んだので、日本も又大乗であり、祀る仏は同じである。
中国寺院を訪問するのは一昨年の五台山、懸空寺以来だが、五台山は文殊菩薩の聖地であって、五台山にある50以上のお寺の中では、大なり小なり文殊が各寺の主祭神となっているが、五台山以外のお寺では、通常の大乗、釈迦三尊なり観音菩薩などが祀られている。
中国には焚書坑儒があったが、日本のような廃仏毀釈はなかった。比較的宗教には寛大だ。仏教も道教も広い意味の中国教として中国化されてきているのだろう。しかし、廃仏毀釈はなかったとしても、幾多の戦乱、動乱で古い史蹟、寺院などは打ち壊されたり、荒廃したり、中の神仏なども奪い持ち去られてしまった例が多い。従って、現在の中国に安置されている仏像など、当時の物そのままかどうかは疑わしい。
それは兎も角、どのお寺でも最初に迎えてくれるのは弥勒菩薩で、その大きなお腹をせり出して、大口を開けて大笑いして客人を迎えてくれる。弥勒布袋だ。日本では余り見られないが、中国では、どこでも最初にこの布袋様が入口に居座っている。現実志向の中国人の好きな金腹家、金満家の象徴としてあるのかも知れない。
- 旅行の満足度
- 4.5
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