中国おんなふたり旅～イケメンガイドとめぐる張家界・中～

2012/08/03 - 2012/08/05

毎年テーマを持っていくと決めた中国の第２回目。
湖南省張家界(Zhangjiajie）に２泊３日で行ってまいりました！
今回の同行者は大学時代の友人で、中国語もペラペラのＨちゃん。北京留学歴あり。
わたしたちふたりの旅のモットーはみっつ。
1、ダイナミックな中国の自然を見たい！
2、本地ならではの生活を味わいたい！
3、かわいい中国人と絡みたい！笑
中国語がしゃべれちゃう＆中国貧乏旅に慣れたふたりだからこそできた、
笑いと発見に溢れるガチンコ中国の記録をお楽しみください♪

＜登場人物＞
会った時から別れるまで、バリバリ語りまくりのかしまし二人組。
御猫：北京短期留学・上海1年の留学歴あり。
　　　ひとり旅が多かったため準備に余念がない旅をする。
　　　中国の旅の中では山登りが趣味。
Ｈ：北京1年の留学歴あり。
　　グループ旅行が多かったため面倒見がよくおしゃべり好き。
　　バスや電車を使った地元密着型の旅が趣味。

＜旅程＞
8月2日北京入り→北京泊
8月3日早朝北京→張家界荷花空港着→森林公園口より世界遺産風景区（金鞭渓・袁家界）へ→公園内泊
8月4日楊家界（烏龍zhai）・天子山風景区→武陵源→市内泊
8月5日天門山登山→市内観光→北京空港着→北京泊
8月6日・7日北京市内観光→帰国

エリア 張家界(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

おはようございま〜す！

朝ごはんをホテルで食べ（一人10元）
８時にガイドさんと待ち合わせて観光地へ出発！

はじめに風景区内の三大景点の一つ「楊家界」へ。
これは奇形の石なんですけど、何に見えますか？

これ、鳥です！
この石のふもとから右手側に入っていくと、
楊家界の中心地「烏龍zhai」へ入っていきます！

そうそう、この旅行記のタイトル「イケメンガイド」
いままで出てきませんでしたよね。
何がイケメンだよと思っている方もいらっしゃることでしょう。


ふふふ…

これですよ！イケメンガイドたち！
みんな土家族！！！
彼らはですね〜お互いにすごく仲が良くて、
道の途中ですれ違うと「お！げんき〜？」みたいな感じで
声を掛けあうんですよ。
細く鍛えられた躯。
はじけそうなほどかわいい笑顔と仕事時のきりっとしまる顔のギャップ。
山を登って行っても汗ひとつかかない体力。
なかよし土家族５人組で写真を撮らせてもらいました♪
私たちのガイドは右から二番目のヤンくん（24）
烏龍zhaiへは一番左の18歳ガイドくんがついて行ってくれました。
最大のイケメンは左から二番目。
写真も撮られなれてますｗｗ

いろいろなところでお互いに助け合ってるのがわかって
男の子たちのかわいい姿が好きな御猫たちは
ガイドの後ろでキャーキャー言い合っていましたｗｗ

18才のかわいこちゃんといっしょに、いざ烏龍zhaiへ！

すぐ脇が崖ですｗｗｗｗ
「とにかく右側を歩いて」
ということばを、最初は経路の話だろうと思っていたのですが
（実際経路の話でもあるんですが）
半分くらいは「落ちるな」ってことだったんでしょうね！

狭い狭い崖の道を上っていきます。
「デブは登れないね」
と前のおばちゃんが言ってました。
おばちゃんも、ぎりぎりだよね…

御猫の肩幅くらいしかないような通路もありました。
Hちゃんは足元のおぼつかなさからどんどん口少なくなっていきますｗｗ

せまいよ〜＞＜

今回一緒になったもう一組のツアーの人たちが
おばあちゃん連れだったのでかなり心配でした。

急な階段を10分ほど登っていくと…

抜けました！　ここが楊家界です！！

先に鮮やかな色のパラソルが見えますよね。
あそこまで、つり橋と梯子を渡って登っていきます！

しっかりしたつり橋なんですけど、
もうね‥Hちゃんがね……
まあまずはしゃべらなくなりましたよ。
そして私たちが渡るときに、橋の真ん中でしゃがんで動けなくなっちゃった漢民族の観光客がいて、半泣きで「もうむりいいぃぃぃぃ(´･ω･｀)」って言ってるんですよね
それを見てさらにHちゃんは混乱

Hちゃん「どいてよおおお！！！（日本語）」

中国人「下見られないぃぃぃ（中国語）」

御猫「ちょ、ちょ、（日本語）だいじょぶだから！下見ないでとりあえず歩きましょう！（中国語）」

ガイド「（苦笑）」

なんやかんやでわたりきってくれたんでよかったんですが、
ほんとのほんとに高所恐怖症なひとは来ない方がいいです笑

つり橋の次は急な梯子！
足場が細いんですよね〜
さっき半泣きしていた女性はさらに混乱して私たちに道を譲ってくれました。
Hちゃんはえ？これ登れると思ってんの？とガクブル
脚踏み外したら死ぬな、という感じはありました笑

けれどね、崋山よりはましですよ…
（崋山の旅行記もあるのでぜひご覧ください）

登り切りました！
楊家界の絶頂、天波府。
見渡す限りの青い山に、恐怖も忘れて身を乗り出します。
いままでよりもパノラマ感がすごい！

地層の特徴がよく出た景色です。
このあたりは砂岩らしいんですが、
地震と地すべり、地層系の災害を何度も経て
このような景色が作られていったとのことです。
つまりはこのあたり、断層の巣なんですよね。

詳しいことはわからないのですが、
町の所々に地層災害への備え、という看板が立っていたので
いまもなお、地層を作るような動きは続いているのかもしれません。

前の写真から左へ頭を向けるとこんな感じ。
町の方まで見えてしまいそうな青空。

半泣きのお姉さんが言っていました。
「上がってきたってことは降りるのよね」
「降りるほうがもっと怖いわ…」
そうですよ…降りるんですよ…
Ｈちゃんはこの地点では写真を撮れないくらいに胸が詰まっていたようです…

下からも撮ってみました。
まだＨちゃんは降りてきていませんｗｗｗ

やっと降りてきたときわたしはもうつり橋もわたり終えていました。
がんばれＨちゃん！
日本語をしゃべっていると後ろから
「あれ！？何語！？」
みたいに言われました。
そんな地域なのだと改めて確認。

展望台の下の方に来てみました。
落ちる影から、山の高さがうかがえますね…

湾曲した形でえぐれた石の波。

一回5元と書いてあった土家族のブランコ？
どうやって乗るんだろうね、と二人で話し合いましたが、
大学の同学部（＝文学部）出身のため
加えて理系に完全に疎い学生時代を過ごしたため
よくわからず素通り。

あいかわらず細い道を抜けてバス乗り場の方へ出てきました。
Ｈちゃんはすっかり消耗した様子で、
怖かった、本気で怖かったと繰り返しますｗ
とあるレストランで魚香肉糸と土豆糸をたべました。
ユーシャンロウスにいっぱい人参と木耳が入ってるのはめずらしいですよね〜！

御飯の後は三つ目の風景区「天子山」へ。
こちらは前評判としてはあまり見るものがないということで、
実際も確かにあんまり…だったので観光の時間も短めでした。

賀龍公園が一番見る意味を感じなかったｗｗ
一応写真撮りましたけど！

手前の石、軍艦に見えるのがわかりますか？

天子山風景区は今までの谷に沈んでいくような奇形岩ではなく、
山を滑り降りていくような細い岩並が特徴的です。

一本一本が細いですよね〜。
楊家界を見た後なのでさらにそう感じます。

賀龍公園を抜けたところに商店街がありました。
ここが山の上では最後のお買いものどころになります。
張家界市内に出てしまうと、土家族独特の小物を扱うお店は余りありません。
洋服やたばこなどを手に入れようと思うのであれば、
このあたりの商店で買い物を済ませてから下山しましょう。

わたしは土家族の手製タバコがほしかったのですが、
ここで逃してしまったため手に入れることができなくなりました(´･ω･｀)
またこんど…

仙女散花。
女性の影が見えるでしょうか？

これが最後の景点、天子閣です。
5階建てだった、かな？それをあがっていくと涼しい風に吹かれ、
今まで歩いてきた景色が遠く見えました。

感慨深いものがあります。

今回のガイドは本当に当たりで、
最後の最後まで思いやりを忘れない気配りに感動しました。
土家族のネットワーク、仲の良さ……
そういうものに、少数民族の生活を垣間見た気がします。

しみじみと見下ろすやまやま。

帰りの道は、歩きとロープウェーどちらにするか聞かれたのですが、
上り下りの多い歩きの道を3時間、と言われたので
それはロープウェーだろうということでおとなしく乗ることにしました。
52元です。
並んでから1時間ほど待つことにはなりましたが、
今までの道を思い出し、語りつくしているうちにすぐ順番になってしまいました。
ここでもガイドさんは私たちの大きい荷物を持ってくれ、
先に降りて待ってるからね、と行ってくれました。

ガイドさんはどの風景区・経由地でもガイド専用の通路や順番で優先的に動いて行ってくれます。
張家界はそういう支援が行き届いているらしく、
食事や帰りのバスでさえも、ガイドとわかる人は無料でした。
黄山ではガイドがロープウェーに乗るとき私たち観光客に料金を求めてきて不愉快な思いをしたことがあったのですが、
そういうことがなくて非常にスムーズなやり取りが印象的でした。

山を下りて入場門を抜けた後に川べりで一休み。
ここらへんはこういうボート競技の強化地区らしく、
旅行客も簡単に体験できるとのこと。

偶然やってきたボートは一つ目の段差で船の中にバケツで何杯も水をかきださなくてはならないほど水をかぶり、
これは二段目を落ちる瞬間を撮ったところです。
あまりにも濡れるので、乗客たちは怒っていましたｗｗｗ

ガイドさんともここでお別れ…
最後に三人で一枚写真を撮って、風景区を離れました。

市街地に向かうバスに一緒に乗り込んだガイドさん。
長いトンネルを抜けたところで旅行者の車と落合い、
そこで私たちの大きな荷物を渡してくれて、
またね、またね、とさっぱりお別れしました。

その後Ｈちゃんは彼と何通もメールをしていましたがｗｗ

彼のおかげで、大きなトラブルもなく順調な旅を楽しめました。
初めての都市はいつも緊張するものですが、
Ｈちゃんとガイドのおかげで日本にいるのと同じようなやすらぎのまま
風景に身を任せることができたのではないかと思います。

ありがとうございました！

市内に降りた後はその夜のホテルに向かい、
荷物を整理した後ご飯を食べに出ました。

ホテル：如家快bian酒店大庸府店

こんどはお風呂とトイレが一体になってるところじゃありませんでしたよ！笑

御飯は三下鍋（もつ鍋）！
ピリ辛の具材が大変おいしい！
辛いもの好きな私たちは疲れを忘れてぼりぼり食べまくりましたｗｗ

バランスが怖かった私は空芯菜の炒め物も。
ニンニクたっぷりの二つの料理で滋養がついたかな？

この一番奥に見える高いところにある灯が今夜の宿です。
明るい街並みの奥にあったのですが、
このあたりは夜も早く、22時には大抵のお店が閉まっていました。

街を歩いていると、中国ではあまりかがない香りが…
何かと思うと漬物なんですよ。
日本の漬物に近い、すっぱ〜いにおいがしました。

今回はすごく短い期間しかいなかったので買えませんでしたが、
いろいろなレストランでメニューに入っているので、
挑戦してみてもいいかもしれません！

ちかくのコンビニで見かけたにゃんにゃん。
かわいい///
カメラの明かりがいやらしくすぐに逃げてしまいました〜＞＜

ということで、この夜はこれにて終了！
久々にゆっくり眠れた私たちは、
今回の中国旅行の折り返し地点を迎えてたまった疲労の中
めずらしく何も語ることなくずっぽりと眠りのツボへとはまっていったのでした…

（下編へつづく！）