アーグ岬と核燃料再処理工場

2012/07/15 - 2012/07/15

コタンタン半島（Cotentin）の北西の端っこがアーグ岬（LE CAP DE LA HAGUE）

シェルブールでもらったアーグ岬のパンフレットを見て、絶対行ってみたい！と思って　車でドライブ。

私達が持っていた　フランスの大きな地図には記載されてなかったけど、小さくて　かわいい村をいくつか通過して　ようやく　たどりついた岬は　ほんとに　のどかで　時間の流れが　ゆっくりしたところでした。

今まで訪れた　ＸＸ半島の先、ＸＸ大陸の端っこ、っていうのは　絶壁になっている場所が多かったけど、ここは　平地のまま、気がつけば　大陸が終わって　海につながっているような感じがしました。
特に何があるわけでもなく、ただ　灯台が見えるのと、救命ボートが展示してある大きな小屋、土産物屋さんがあるだけ。

救命ボートの前には　2012年にこのボートによって救助された船と人数が記されていた。けっこうな　数の船が　この救命ボートによって　助けられている事を知って　あらためて　すごい！って思った。

ところで　このアーグ岬について語る上で　特筆すべきなのが　「ラ・アーグ核燃料再処理工場」

フランス、ドイツ、ベルギーなどヨーロッパ諸国からの核燃料、人類のつくりだした地球ゴミが　ここで再処理される。なんと　はるか遠い日本の核燃料も　ここで再処理されているそう。

人間が作り出した　放射性廃棄物。これから　どう処理していくか、ほんとに大きな課題だ

エリア フランス

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 2.5
• 交通: 1.5

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満

シェルブールから　海岸線を走る

海がキラキラしていて　綺麗だった

もうすぐ　半島の終わりのはずなのに　海が見えてこないなぁ〜

フランスの電波より　イギリスの電波のほうが強いのか、ケータイ電話は　イギリスのプロバイダーの電波のマークが表示されていた・・・

もしかして　この地で　フランスに電話をかけると　国際電話料金とられるの？？

コタンタン半島の先端　アーグ岬（LE CAP DE LA HAGUE）

北はイギリス海峡、西にサンマロ湾および

ノルマンディー半島はとも呼ばれる　コタンタン半島は　南東から北西へ約100km

このあたりは　Gouryという呼ばれる村らしい
（って言っても　ほとんど　人が住んでない気が・・・）

アーグ岬の灯台（PHARE DU CAP DE LA HAGUE)

風が強くて　寒いけど、天気予報が　見事に外れて　快晴！

サラも　ご機嫌！

半島のおわりにぽつんとあった　この建物はSNSM（ライフボートステーション）

中には　救命船とお土産物屋さん

近くで　みると　圧倒される大きさの救命船　"Mona Rigolet"

もちろん　いつでも　出動できるように　準備は万端

こっちが　救命ボート（canot de sauvetage)

この救命ボートが救った船と人数、日付が記されていた

2012年は　すでに　15回も出動してました

ヨットやボートで　海に出ても　安全運転をしてくださいねー

のどかな風景

一瞬　高原にいるような気になるけど、振り返れば　ノルマンディーの海

このアーグの豊富な緑を食べて育っている牛たちは　今までのどこの場所で　出会った牛たちよりも　巨大！

海からの潮風にさらされても　傷まないようになのか　石造りの家が多かった

これば　市役所

教会

もちろん　中には　船の模型が　飾ってありました

海に出る人たちの安全をお祈りして

ここからの景色は　綺麗だった

海が　深い青だったり　薄い水色だったり

ところで　画家のミレー（Jean-Francois Millet）は　このコタンタン半島、マンシュ県出身

ラ・アーグ核燃料再処理工場
（Usine de retraitement de la Hague）

おそらく刑務所よりも厳重な警備がされているんじゃないかと思う。

2重の金網になっていて、ゲートも　2回通って　やっと敷地に入れる。

ものものしいフェンスにぐるりとおおわれた　大きな工場が　なんだか　この　のどかな景色と アンバランスな感じでした。

放射性物質、核燃料、人類の難しい課題の１つが　ここにある。