【鉄道未成線探し】新京成電鉄　柴又線

2012/07/21 - 2012/07/21

本来は草野球の試合・・・。しかしあえなく悪天候で中止。代わりの運動を『鉄』で。ということで、新京成電鉄柴又延長予定線を歩いてみました。

新京成といえば、戦時中にあった鉄道連隊の線路を再利用して開業した鉄道として有名ですが、柴又延伸はあまり知られていないように感じます。私もたまたま雑誌等でその存在を知りました。
都心にも近く、作りかけの鉄道の痕跡など皆無と思われがちですが、まずは自分の目で確かめて行きたいと思います。

エリア 松戸(千葉)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 船 私鉄 徒歩

予定線を歩くならば現役線から！ということで、現終点の松戸駅に到着する新京成電車から１枚。車止めの先を想像しながら、旅の開始です。

いきなり壁。駅前の一等地ですから当たり前ですね。

柴又予定線は、しばらく常磐線に併走する予定だったとのこと。この道路か当時なかった常磐緩行線の敷地を進んでいたはず。

新型特急との併走シーンもあったでしょう。開業していれば・・・。

約1ｋｍ進んだあたりで、常磐線から別れます。千葉大園芸学部の敷地をなめるように建設される予定だったとのこと。

少し進んで松戸向きに振り返った写真。
緑の山肌が千葉大の敷地です。その際を線路が敷かれるはずでした。

大学脇の道路。ん・・なにか鉄道の敷地っぽい。

前の写真のカーブを曲がり終えた場所を松戸向きで撮影。
この付近は駅(園芸学部前？)予定地付近。道幅も広くなっているし、それらしい場所に感じます。
違うとは思いますが、ホームみたいな建造物も・・・。
建設途中で放棄されたホームだったらロマンですね。

さらに進んで、国道6号線からみた駅予定地。
路駐の車が電車だったらな。

国道6号線から柴又方面の線路予定地を。
いまは線路敷きの場所に新しい住宅が立ち並んでいます。

しばらく進むと敷地が広がり京成リブレのスーパーがあります。
ここも駅建設予定地。中矢切駅となる予定でした。

踏み切りが出来たと思われる道路から松戸向きで撮影。

この先も線路敷き予定地に住宅が立ち並びます。緩いカーブが鉄道用地の面影を残しています。複線鉄道分の敷地を挟み、反対側にも並行して同じような道路があります。

用地買収が行われた末端場所。現在は千葉銀行が立っています。ここから先は工事が行われなかった模様。

線路予定と交差している東京外管自動車道の建設現場。

高台をくだり、江戸川河川敷へ。遠くにはスカイツリーも見えます。

ひまわりが少し咲いていました。
でもなんか変？？

江戸川の土手から線路予定地を振り返ります。
開業していれば築堤が建設されたんでしょうね。

ここから若干の観光を。
写真は土手上にある『川の一里塚』。河口から約16キロの地点とのこと。
松戸市が設置した市民の憩いの場所、そして非常時の防災拠点ともなるそうです。

すぐ近くには、矢切の渡しへの道しるべ。
かつて江戸川に４０もあった渡し舟の最後の生き残りです。
細川たかしの歌でも有名ですね。

松戸市側の船着場。ほんの少し観光化？
露店でジュースやアイスが買えますよ。

乗り場。
・・・ものすごい簡素！！

渡し料金は大人100円、子供50円。
妥当かな。。。

乗船時の注意書き。と帝釈天への案内。
よく読んでから乗りましょう。

対岸から向かってくる渡し舟。
ご覧のとおり手漕ぎです。

結構混んでいたのと、水面ぎりぎりを航行するので写真は撮れず。
というよりは、キャップとか落としそうだったので諦めました。

写真は柴又側からみた江戸川。チラッと見えるブルーシートの場所が船着場。

さあ痕跡探し再開。
帝釈天と万福寺の間辺りが予定線ルートと思われます。

江戸川土手上から柴又駅方面を望みます。が、全く手がかりなし。
この辺りは着工すらしてないようなので何も無さそうです。

何も見つからないまま柴又駅に到着。
日も暮れてきたので、帝釈天は見送り。早めに帰宅してオールスター第2戦でも見ようかな。

せっかくなので寅さんの写真を一枚。
考えたら寅さんの映画って旅行記に近いですよね。
かならず恋愛するけど・・・。

最後に柴又駅のホームを撮影。
前方左側にカーブし金町駅に向かっていますが、以前はまっすぐの位置にも柴又止まりの列車用のホームがありました。その先から松戸に向けて路線延長が考えられていたようです。

最後に金町駅まで京成に乗車。見てのとおり、こち亀のラッピングがある車両でした。

あれは確か『日暮(ひぐらし)』さん。4年に一度(オリンピックの年)連載に登場するレアなキャラクター。お久しぶりです！！