2012/06/01 - 2012/06/01
275位(同エリア984件中)
アリヤンさん
ワレワレは進んで成都に来たわけではない。
少しでもトルファンに近づく手段としてやってきたのです。
だから成都の売りである、九塞溝まで分け入る為に長い時間を割くつもりは無い。
(ワレワレは、行くなら極力、時間をかけてでも自力で行きたい)
しかし、ここ蜀の国にきて、その実感を得られるにはどうしたら良いか?
考えました。
毎日地図を眺め、見つけました。
四川博物院です。
ここなら、古くから蜀=天府の国、と称されてきた秘密が解かれるのではないか?
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
地図を睨んで、発見。
市内バス34番が博物館の近くまで行きます。
時計回りに一環状道路を回っています。
27番が反時計回りなので、帰路に使えます。
ちなみに市内バスはOne Ride2元です。
しかも成都周辺の観光にもなります。
あり難い観光バスと思えば良いわけです。
拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9912/SANY00052.JPG -
こんなレトロな市内バスも走っています。
木製バスです。
一度は乗ってみたいですネ。 -
さて、バスに乗るとワレワレはすぐに席を譲られます。
よっぽど年寄りに見えるらしい。
(本人たちにその認識は薄いケド)
最近は都会人のマナーが付いてきたようです。 -
外周道路ですから結構な距離を走ります。
たくさんのバスストップに停まります。 -
-
メインの人民路を横切ります。
-
交通のクセモノは、電動2輪車です。
-
音も無く忍び寄ってくるので、危ないのです。
それに無免許でだれでも乗れるらしいのです。
そう、子供でも乗れるらしいのです。
実際に子供が運転しているのをたまに見かけました。 -
イチオシ
観光サイトのひとつになっている「青羊宮」。
紀元前の周の時代に道教寺院として創設され、後代にいろいろ付け足された。
中でも、12支の動物全部の特徴をそなえた羊の銅像が霊験あらたかとされているらしい。 -
パートナーがトイレに行きたい、というのですぐ近くの「百花譚公園」に行った。
-
イチオシ
午前の公園ではそれぞれが思い思いのことをやっています。
こちらは盆踊りカナ?
端のおばチャンに
「チーソー、ツアイ・ナール? (トイレ、どこ?)」
と聞けば、アッチという。
違うおばチャンはコッチという。
結局、アッチに行ってみたが、よく分からなかった。 -
本当にトイレが見つかるまで、かなり走りまわらされた。
広東語ではチーソーというのだが、普通語のチが難しく、チとシの間のような発音で、とても難しい。
結局、手を洗うふりをして分かってもらった。 -
親切に標識があるのですが、そっちの方に行くと、普通はすぐにあるのだが、こちらではすぐには無くて、曲がって曲がって有ったりする。
-
若い男女が少林寺かなにかの練習をしていた。
-
お年寄りとそのマゴ、というケースが多かった。
一説には、老齢化が日本より早く進んでいるらしい。
20年くらいで、老齢社会になって、大変な社会問題となっているかも知れません。
その時、あの天安門事件の世代がどう動くか?
で、時代が変わるカモ???
(アリヤン大迷予言!) -
天安門事件で登場した「自由の女神像」のような女神像があった。
-
太極拳の団体もやってます。
-
この公園は広大で中々くつろげそうである。
-
トイレも済ませたので、安心してまた青羊宮に戻ってきました。
ココからちょっと西に行ったほうに、ワレラが目指す四川博物院があるのです。 -
博物院が見えてきました。
病人、妊婦、身体障害者、軍人、老人は入場料免費とあったので、ワタクシたちはチケット売り場でパスポートを見せて無料のチケットをもらいました 。 -
家族連れが多いように見えました。
-
中はドーム状の吹き抜けになっており、非常に開放的なムードでした。
-
いきなり陶器のコーナーから始まりました。
確か、宋の時代の青磁器が、中国で一番文化が昇華された美術品との評価が高いものだったと思う。 -
宋時代の青磁は中国史でも、陶器文化がシブイ 時代であった時で、その技術と芸術性は最高だった、とどこかで読んだ記憶があります。
それが朝鮮につたわり、朝鮮の青磁になり、のちに日本に伝わった、ラシイ。 -
宋代の景徳鎮の白磁を習って、ドイツではマイセンになったらしい。
-
-
-
-
-
-
古代・巴蜀の青銅器コーナーです。
台北の故宮博物館には、紀元前十何世紀かの青銅器が一杯展示されていて、感動したのを記憶しています。
ここでもそれくらい古いものがあれば、中国帝室の神話時代の夏や、実在を証明されている殷代のものに匹敵すると考えられます。 -
紀元前17世紀あたりのものが成都周辺地域で発掘されている、とのこと。
「謎の長江文明」と云われている「三星堆遺跡」からも青銅器がでている様子です。
そうすれば、ここ揚子江の上流域には黄河文明に匹敵する文明が栄えていたことになります。
世界4大文明=黄河文明、インダス文明、メソポタミア文明、エジプト文明の4つですが、黄河文明と云う言い方を変えねばならないでしょう。 -
-
音階を調べるために人間の喉を切って調べて、 このようなベルを作成した、と台北の博物院には書いてあった、と記憶しているが、、、、
さぞかし多くの奴隷たちがのどを切られたのか?、、、、 -
紀元前のものばかりです。
-
-
銅の印章。
こんな小さな銅製品もあったのです。 -
-
-
イチオシ
出ました!
3本足の銅の鼎です。
殷代に沢山産出したものです。 -
-
こんなに沢山の古い青銅器製品が成都付近で発掘されていたとは、知りませんでした。
-
これからは、中国文明は黄河と揚子江上流域で同時に発生したと認識せねばならないでしょう。
-
紀元前10世紀~紀元前771年と幅が大きい。
今後のもっと緻密な研究が待たれます。 -
-
-
-
-
-
-
発掘された場所を示す地図
拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9912/SANY0077L.JPG -
成都周辺の石窟やお寺に残されていた壁画などを1949年ころに模写して、中国史に膨大な資料をもたらした画家のコーナーがあったので、覗いてみた。
-
-
敦煌や高昌古城や交河古城などにのこされていた壁画も模写して残した、と説明されていた。
-
-
今度は四川省の「工芸美術」品のコーナーです。
-
イチオシ
コーナー入り口にはパンダを刺繍で現したものがありました。
-
約1万年前~4千年前と幅はあるが、1万年とは!?
先の氷河期の終わりが約1万年と云われているのを考えると、スゴイものです。
メソポタミアやインダスやエジプト以上の古さです。 -
-
ベルトのバックルみたいなものですが、どのような人種が使っていたのでしょうか??
ペルシャ系?モンゴル系?トルコ系?漢人系?
三星堆で出た目の飛び出た人面像から想像するに、ペルシャ系かトルコ系でなかったか?
背が高かったし鼻も高かったから、ペルシャ系かナ?
当方独自の洞察による古蜀人の分類でした。
(エエかげんなモンですから信用しないでください) -
これでも紀元前16世紀~紀元前1066年のものですよ。
驚きです。 -
-
-
-
これらはそんな古いもので無く、唐や明の時代のものです。
-
-
-
-
-
「北魏、馬太后」のドラマで見たことのある大掛かりな機織機です。
-
-
象牙細工です。
台北の故宮博物館でもこのような皇室で使われた精緻な細工物があって、しきりに感心したものですが、四川の成都でまた出会えるとは。
山奥の四川での文化・技術水準が如何に高かったか、が窺がえます。 -
-
-
サイの角の細工物です。
-
いやあ、古代蜀の文化水準の高さを垣間見て、中国文明の奥の深さを見せ付けられました。
昔の話ですが、、、、 -
最後にチベット仏教の文物展示を見ました。
-
-
こんなに多くの派閥が有ったとは、、、、
-
ここに飾られてある文物は、誰かの寄贈による物なのか?
それともイヤガるチベット人から奪ってきたものなのか?
よく分かりませんが、チベット人の多い地域だけに気になります。 -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
漢代(紀元前3世紀〜紀元後3世紀)の陶器や石の芸術品の展示です。
-
お墓の棺おけのフタ。
-
-
棺おけやそのフタに掘り込まれた文を、こうした拓本にすると、非常に分かりやすい。
こうした拓本のおかげで、当時の様子が分かるのでしょう。 -
-
-
-
奈良の明日香山で掘り出されたお墓などに書かれてあった「玄武」。
日本のものは紀元後800年くらいのものですが 、これは紀元後25年〜220年のものです。 -
-
-
帰りは反時計回りの27番バスに乗って、帰りました。
古代蜀の高度な文明の一端を垣間見た満足感で満たされて、成都の街を眺めながめながら帰りました。
三国志時代の諸葛孔明さんは、こうした高い文明が蜀には古代からあったことを、当時すでに知っていて、「天下3分の計」を劉備に説いて、蜀に新国家を創ろうとしたのではないか?
(アリヤン博士の独断の見解)
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
101