2012/05/28 - 2012/05/28
2位(同エリア6件中)
ベームさん
5日目、5/28.
今日はハンブルクを発ちシュトルムの生地フーズムに行きキールに泊まります。
フーズム:人口2万6千人。北海に臨み船舶製造用木材の積出港として14世紀ころより発展。
テオドール・シュトルムの生地。シュトルムはその著の中でフーズムのことを”海辺の灰色の町”と言っており、その本の中でいつも北海から吹き付ける寒い風と陰鬱な町を描写している。しかし私が行ったときは初夏の光が降り注ぎ明るいとても綺麗な町だった。太陽は北の町にも公平に降り注いでいました。
キール:人口25万人、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州の州都。海運と造船業の町。
言わずと知れたかっての軍港。第2次世界大戦時ドイツ海軍のUボート基地だった。そのため先の大戦では徹底的に破壊された。多くの他のドイツの町が戦前の町の姿に復興したのに対しキールは元に戻らず現代風に再建した。
1918年11月、第1次世界大戦の末期にここで起こった水兵の反乱がドイツ革命を引き起こし、ひいては大戦終結の引き金となる。
1283年ハンザ同盟加盟。哲学者ヴァイゼッカーの生地。
ドイツ入国来好天と暑い日が続きましたが明日から一転します。
写真はキール港の豪華クルーズ船。ステナラインとあるのでスエーデンの船でしょう。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
赤まる
ハンブルクから北へ、フーズム、キール。
キールの右下ににリューベックがあります。 -
ハンブルク7:20発のREでフーズムに向かいます。列車はキール行きですがエルムスホルンで乗換えまず目指すはフーズム。
掲示板の左上に7a、下に小さく7bとあります。同じ7番線なのですがホームが長いので真ん中あたりでaとbに分かれています。 -
乗換えたエルムスホルン駅。7:55。
-
乗換えた列車NOBの車両はコンパートメントでした。個人的には一人旅ですと部屋に閉じ込められているようであまり好きではありません。女性の方はどうでしょうか、怖くはありませんか。
NOBはNord Ostsee Bahn/北海・バルト海鉄道の略。この地方の鉄道企業体です。DBのパスで乗れます。 -
列車のトイレです。綺麗でしょう。
-
北の方に来ると発電用の風車が増えるようです。海に近づいてきて風が強まるのでしょうか。
後でわかったのですがこのシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州は風力発電量がドイツ1だそうです。 -
車窓風景。馬です。車窓で見かけるのは殆ど牛ですが時々馬や羊も見かけます。
-
さあいよいよシュトルムの生地フーズムに到着です。
9:28。
掲示板の黄色の表示は出発時刻表、右の白は到着。途中の駅の到着時刻も表示されていて便利。 -
フーズム駅。
-
駅前から北へ続くアドルフ・ヘルツォーク通り。
北国の抜けるような碧空。 -
北フリースラント博物館。
-
市街地に入ってきました。
-
突き当りを右に曲がるとノルダー通りの街並み。
シュトルムの小説で想像していた暗い北風の吹き抜ける風景とは全く違います。 -
オスターエンデ通り。
ドイツも北に来ると木組みの家はあまり見かけなくなります。 -
少し歩くと道路沿いに聖ユルゲン墓地がありました。うらぶれた墓地です。
今度ドイツに来る前にシュトルムの「聖ユルゲンにて」という、聖ユルゲン修道院を舞台に、去って行った恋人を待って一生を終えた貞淑な女性の物語を読んできましたのでとても懐かしく感じました。 -
案内板。
「文化の小道11。聖ユルゲン墓地。ヴォルトセンとシュトルム一族の墓。
1807年古い墓碑石を使って造られた。ここに詩人テオドール・シュトルムが眠る」。
ヴォルトセンとはシュトルムの母方の家系。シュトルムの父の家系は近隣で代々粉屋を営んでいたが、シュトルムの父は学問を志しフーズムで弁護士を開業した。ヴォルトセン家はフーズムの名家。 -
シュトルムの墓。
シュトルムの略歴を他の書籍からからちょっと抜き出してみます。
テオドール・シュトルム:1817年9月フーズムに生まれ1888年7月ハーデマルシェンという所で死去。フーズムの一家の墓地に葬られた。
リューベックのギムナジウム、キール、ベルリンの大学で法律を学ぶかたわら文学に親しんでいった。26歳の時フーズムで弁護士を開業。当時この地方を治めていたデンマークへのレジスタンス運動に参加したため弁護士業をはく奪され苦難の道を歩む。
職を求め各地を放浪、ポツダム、ハイリゲンシュタットで裁判所判事の職を得る。この間詩作など文学の道も深めていった。
47歳の時この地方の政治情勢が変わりフーズム市の要望で市長として帰郷した。その後また判事に左遷されるなど曲折はあったが63歳で官職を引退、ハーデマルシェンに隠棲。このフーズム時代に数々の小説の名作が生まれた。
代表作(私の好みですが):みずうみ(イムメンゼー)、三色菫、大学時代、ヴェローニカ、聖ユルゲンにて、溺死、美しき誘い、白馬の騎手など。 -
シュトルムの墓。
沢山の花が供えられていました。 -
「テオドール・シュトルム 1817・9・14~1888・7・4」。
-
くすんだ墓石が散らばる中で比較的くっきりしたお墓を見つけました。
碑文「アンナ・カタリーナ・アスムッセンの思い出に。1793~1868年」。
勝手ですがこれを「聖ユルゲンにて」のあの貞淑な女性のお墓と決めました。 -
聖ユルゲン墓地。
正面にシュトルムの墓。 -
墓地の横にある元聖ユルゲン修道院。現老人ホーム。
1571年アドルフ公により設立。今のファサードは1878年。 -
奥にある聖ユルゲン修道院教会。
-
聖ユルゲン修道院教会。
-
質素な教会です。
-
祭壇。
-
聖ユルゲン修道院教会。
-
ステンドグラスも地味で美しい。1517年、マルチン・ルターとなっています。
-
領主ヘルツォーク・アドルフ公。
-
フーズムのメインストリート、ノルダー通りの街並み。
町の中心マルクト広場に向かいます。 -
ノルダー通りの観光案内所。
-
立派な家が並んでいます。
通りに観光案内所があったので立ち寄りシュトルムの「三色菫/Viola Tricolor」を買いました。読めるかどうかわかりません。記念です。 -
「三色菫」の表紙。
-
街並み。
-
マルクト広場に来ました。教会はマリエン教会。
-
広々としたマルクト広場。
-
マルクト広場。
周りを綺麗な建物、教会、市役所が取り囲んでいます。 -
マルクト広場。
-
フーズム市役所。
-
マルクト広場に面したシュトルムの生家。
今は時計・装身具の店になっていました。右の扉の上にプレートがあります。 -
生家のプレート。
「テオドール・シュトルム
1817年9月14日
生家」
簡単なプレートであっけない感じ。高い所に小さく掲げられてをり、探しながら気が付かず何回か前を通り過ぎていました。 -
漁師の娘ティネの泉。
-
ティネの泉。
広場の真ん中にすっくと立っています。 -
ティネの像と聖マリエン教会。
-
フーズム城。
マルクト広場から北に、フーズム城に向かいます。 -
フーズム城。
アドルフ・フォン・シュレスヴィヒ公。1580年。 -
お城のレストラン。気持ちのいいテラス。
-
お城のテラスで昼食、といいますかあまりお腹が空いてなかったのでビールとケーキという取り合わせ。
何回かのドイツ旅行で初めてケーキを食べました。ドイツのケーキはおいしいと聞いていたので一度試したかったのです。でも日本のそれと同じでした。 -
城の公園にあるシュトルムの像。
-
港の方に向かいます。
ノイシュタット通りの立派な家。 -
港に近いシュトルムの住居。
この家で多くの小説が書かれました。 -
「この家にテオドール・シュトルムが1866~1880年まで住んでいた」。
-
シュトルム記念館。
時間がないので入りませんでした。わざわざシュトルムの生地を訪ねてきたのに、一泊するべきでした。 -
「議員フリートリヒ・ヴォルドセンの住居(1725~1811)。
テオドール・シュトルムの曽祖父。シュトルムの小説「議員の息子たち」の舞台。
シュトルムの母方になる。 -
ビンネンハーフェン/川の港。
北海に続いている運河には小さな港があります。 -
港。
-
港沿いのハーフェンシュトラーセ。
レストランが軒を連ねます。 -
港らしく古い倉庫。
-
干潮時だったのか運河には水がありません。
-
運河。
ここまで来て駅に向かいました。
シュトルムの故郷を訪れることが出来て満足です。もう少し暗い殺風景な街を期待していたのですが。 -
オヴシュラーク駅前。
フーズム発12:35のRBでキールに向かいました。ところがキールまで行くと思っていた列車が途中のオヴシュラークで止まってしまいました。乗客が全部ここでぞろぞろ降りてしまうので何事かと思いました。キールまでどうやって行けばよいのか車掌に訊くとバスで行けという。
幸い駅前にバスが止まっていたので運転手にキールへ行くかと訊いたら行くと言うので一安心。
最初からそいうダイヤだったのか急に変更になったのか分かりませんが、ドイツでは急のダイヤ変更は珍しくないので乗車直前に確かめた方が良いと思います。 -
キール駅。
バスはDBのキール駅前に着きました。乗車時間約40分。 -
キール駅。
別の入り口。同じ駅でも全く違う。 -
キール駅構内。
近代的な駅です。 -
キール駅前。
-
突然ですがキールの自動車のナンバープレート。
旧ハンザ都市ではハンブルクのHHのようにハンザのHを付けていますがキールのはKielのKだけでHがない。キールはハンザ同盟ではあまり主役ではなかったのですねているのかな。 -
キールのホテル、ラベスホテル・キール。駅から数分。今回初めてバスタブつきでした。長く湯につかりすぎのぼせました。
1泊朝食付65ユーロ。 -
さっそく運河沿いに歩きます。
-
オストゼー/バルト海から20キロほど入っていますが大きな港です。なにしろかってはドイツ1の軍港だったのですから。
-
大きなクルーズ船も接岸しています。
この船は翌朝にはいなかったので飾り物ではなかったのです。 -
キール港。
-
海運関係の会社が入っている建物。
-
埠頭では太公望も。
-
キール港
-
埠頭からアルトシュタット方面。教会はニコライ教会。
-
埠頭のそば、カイ通りの市庁舎。
-
アルトシュタット/旧市街。
旧市街といってもあまり古い建物はありません。
ニコライ教会。キールにはニコライ教会が二つあり、これはプロテスタントの教会。 -
アルトシュタットとニコライ教会。
-
ニコライ教会。
-
昼はフーズムでケーキしか食べなかったので早めの夕食。教会のそばのイタリアンレストランでスパゲッティとビールにしました。ビールの銘柄はJEVERとなっていました。おまけにミルクセーキ/Milch Shakeまで飲んでいます。14ユーロ。
追記:後日ある方の旅行記を拝見したらこのJEVERビールのことが書かれていました。それによるとこのビールはブレーメンの西北、北海に近い小さな町JEVER(イェーファーと発音するのでしょうか)で造られる有名なブランドだそうです。 -
食後さらに歩きます。大きな池と綺麗な公園に出てきました。
-
この池はかって海、フィヨルドの一部だったそうです。
-
-
ビスマルク像。
どうしてここにビスマルクが。平和で静かな公園に似つかわしくありません。 -
広島公園!?
どうしてここに広島が。
ここで推理を働かします。キール、広島、ビスマルク。キールと広島はかっての軍港、それに鉄血宰相ビスマルク。共通項は軍事。
もしかして両市は姉妹都市なのかもしれません。 -
戦なんか想像もできない美しい公園です。家族連れが楽しそうに遊んでいました。
-
公園のそばの立派な建物。裁判所だったかな。
-
オペラハウスもあります。
左の看板は「マノン」、右の看板は「3人姉妹」、チェーホフでしょうか。 -
キール。
-
キール旧市庁舎。
-
旧市庁舎。
-
旧市庁舎。
-
旧市庁舎と聖ニコライ教会。
前に出てきたニコライ教会はプロテスタントの教会で、これはカトリックの教会です。 -
アパートメント。
まだ明るいですがホテルに帰ります。キールは戦災からの復興で全く新しい街に生まれ変わり、昔の面影を偲ばせるものは余りありませんでした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
-
- wy1さん 2012/11/04 15:52:08
- エルムスホルン
- エルムスホルンに友人がおります。今回は残念ながら、私の旅行中、ほぼ同じ日程でデンマーク旅行とのことで、寄れませんでした。静かなよい町だと思いますが、日本からは余程の訳が無い限り訪れる人は居ないのではないでしょうか。
- ベームさん からの返信 2012/11/11 19:33:11
- RE: エルムスホルン
- wy1さん、
お返事が遅れてすみません。
エルムスホルンはフーズムに行く途中乗り換えただけの駅で全く知りませんが、普通の日本人で訪れる人はまずいないでしょう。4traのブログでもないと思います。
ドイツ各地に友人がおられるのは良いですね。私も以前にはドイツにメル友がいましたが途切れてしまいました。
あらたな旅行記お待ちしています。
ベーム
-
- wy1さん 2012/10/31 09:12:52
- フーズム
- ベームさん ここも私と重なっていますね。フーズムは二回目でした。前回は7年半前で、シュトルム博物館の館長さんProf. Dr. Laageの案内を受けました。その時は博物館とWattenを見てその他は殆ど見ていませんでした。今回は、博物館と隣のアルヒーフも見せてもらいました。後は、街を一寸ぶらつきました。Binnenhafen(内港)は実際に使われているのでしょうか。
- ベームさん からの返信 2012/10/31 19:12:33
- RE: フーズム
- wy1さん、
フーズムでは肝心のシュトルム記念館には入らずに残念なことをしました。
シュトルムの作のイメージが強かったので意外に明るい町にびっくりしました。
ビンネンハーフェンは私の訪れたときは写真のように干上がっていて港の機能は感じられませんでしたが、潮が満ちてくるとどうなるのかは分かりません。泥の上に船が2・3艘係留されていましたが。
ベーム
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
4
94