自然と科学技術

2012/05/10 - 2012/05/24

ニューメキシコ州アルバカーキーを訪問しながら金環日食を見たり、世界遺産でもあるカールズバッド国立公園、ホワイトサンズ国定公園、古都サンタフェ、ロスアラモス研究所、UFO事件で有名なRoswell（ロズウエル）と言う町など素晴らしい大自然と科学技術の暗い面（ロスアラモス研究所は第二次世界大戦中に原爆開発の為に極秘で開かれた、そして世界初の長崎へ投下された原爆実験がなされたのが現在でもミサイル試射場であるホワイトサンズで有る）が絡み合った日本人にはとても複雑な思いの旅行で有った。

それにしてもカールスバッドの地底の自然の造形美、気の遠くなるような時間の経過による創造性には正直圧倒された。
そして良く整備されたトレイルはとても歩きやすい坂道で手すりも添えられているので、是非数分で降下出来るエレベーターではなく、自然洞穴入り口から歩いて降りるのをお勧めする。それでもこの広大な地底はごくごく一部だそうで、レンジャーによる（要予約）明かり持参のツアーにもぜひ参加をお勧めする。

エリア カールズバッド(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

ロスアラモス研究所の公開されている博物館。何故日本に原爆が投下されたかの意見表示がなされている。

ロスアラモス研究所の博物館。何故日本に原爆投下したかの意見と反対に
日本側からの資料を同時に展示する姿勢には敬意を表する。
因に当時のロスアラモス研究所長は原爆投下後、世界初の原水爆反対の立場を取って研究所を追われたと言う。

アルバカーキーから南へカールスバッドへ向かう途中のUFOの残骸発見で有名な町
Roswell（ロズウエル）に立ち寄る。
ロズウエル事件として有名になった、当時残骸が発見されたと言うニュースを発信した器具が展示されている。

UFO博物館内部。

あまりにも有名なカールスバッド洞窟群国立公園。世界遺産でもある。
洞窟群の極一部だが、手すり、スロープ、エレベーターなど足腰、時間の余裕の有無によって選択の幅は広いが、是非自然洞窟入り口（夜間には有名な何万羽ものこうもりがえさを求めて出て来る）から下って行く事をお勧めする。

洞窟内のごくごく一部。自然の気の遠くなるような時間と圧倒されるような造形の見事さにただただ畏敬の念にうたれた。

ホワイトサンズ。この見事なまでの真っ白な砂（すべすべとそれは気持ちの良い石膏だそうで、それゆえ熱を通さずちょっと掘ると水分がしみ出して来ると言うある意味変な砂漠）が東京２３区もの広さにわたっている。この美しい白砂もごく一部しか公開されておず、先に触れた原爆実験が世界初に極秘に行われた地だと言う。現在でも米軍、ミサイル試射場で時に一般の入場が制限されると言うのだから、人間として日本人として複雑な気持ちで有る。でも一方、この地が車でかなり奥まで入れ、この写真のように日よけ、バーベキュー施設、トイレが完備しているので有る。

ホワイトサンズ。案内所の売店でそりを購入。使用後にレシートと共に返却するといくらかの返金有り。その後使う予定無しで荷物になる場合は便利。
５月と言うのに真冬にも見える景色の中、そりで滑り降りるのは壮快！
体力勝負で何回でも。ただし砂がいたる所に入り込むが不快ではない。

山上からホワイトサンズを見下ろした時は声を失った。東京２３区にあたる広大な広がりと美しさ。

２０１２／５／２０　１９：３０頃のニューメキシコ州、アルバカーキーでの金環日食。西が地平線までの平に開けた場所なので完璧な金環日食が見られた。