中国ぶらぶら歩き　温州編

2012/04/26 - 2012/04/26

中国浙江省の温州に行きました。温州と言えば、「温州みかん」「温州商人」など観光以外のことを思い出しますが、やっぱり実際行ってみても観光スポットは少ないところでした。（というか約８時間の滞在だったので見きれていない。。）そういえば、昨年７月に中国の高速鉄道が衝突したところも温州でした。
最近の温州の話題と言ったら温州経済の不調ですね。「温州商人」は商売の才能があり、「中国のユダヤ人」とも言われています。経済自由化の波に乗り、革製品や靴、衣類などを温州近辺で生産し、それを海外販売して得た利益で、中国全土から世界中の不動産を買いあさっています。北海道のニセコ町などにも相当進出しているという噂も。。。特にフランスやイタリアとのネットワークが強く、高級ブランドの生産にも深くかかわっているそうです。ところが、欧州経済の破たんで輸出が止まり、温州の工場の倒産が相次ぎ、経営者の夜逃げや自殺も発生。。。という連鎖なのですが、実際は、他の中国と同様勢いを感じる町でした。。。
とても地方都市とは思えないマンション群や高層ビル、そして江南風の庭園など。。。ミニ上海のような温州をご覧ください。
ちなみに「温州みかん」はこの温州とは関係ないという説が有力のようです。

エリア 温州(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

温州へはおなじみ上海虹橋駅から高速鉄道で約５時間半。意外と時間がかかります。朝７時２６分発、D3105福州南行きに乗りました。

新幹線は東北新幹線はやてモデルのＣＲＨ２でした。上海から杭州、寧波を通って温州に向かいます。寧波から温州間は最近できた路線です。それまでは、飛行機やバスしかアクセスはなく、上海からもだいぶ時間がかかったそうです。

今回新幹線に乗って発見。この水は果たして飲めるのか？飲めないのか？？英語を信じれば飲めるのですが。。。

温州南駅に予定通り１２時４９分に到着しました。
温州南駅の手前で昨年の事故現場を通過しましたが、今は面影は全くありませんでした。
色々と言われる中国の新幹線ですが、とくに危険を感じることはありませんので、安心して乗れますよ。（普通の鉄道の２倍ぐらいしますので客層の良さを実感します。）

温州南駅の駅舎です。温州市街からは１０ｋｍぐらい離れています。
新しく新幹線開通にあわせてできた駅舎なので綺麗ですね。

こちらは駅前のバス乗り場。市内に向かう路線がたくさんあり便利です。

温州南駅から７８路のバスに乗って九山公園に行きました。この公園の山頂には立派な塔がたっていました。景色がよさそうなので登ってみましょう。

塔の下につきました。入場料は無料です。

塔は７階建て。エレベータは無いので、歩いて階段を登ります。
結構きついですが、町が一望できるので、ぜひ登ってみてください。
これは街の西側の景色です。

これは街の北側です。
結構緑が多い町です。

街の東側です。面白い形をしたマンションがありました。
地方都市とは思えない大都会です。

こちらは南側です。商業地区で、高層ビルが連なります。

商業地区の一番高いビルはこれです。「世貿中心」文字通りワールドトレードセンターですね。下には高級ブランドのショッピングモールがあります。

温州人のゴールド好きはこんなところにも表れていますね。
銀行の看板も金色、ホテルの看板も金色です。そして「黄金」ショップが至る所にあります。

街の中心はこんな建物が並んでいます。
１階は商店や問屋、低層階は靴や革製品の工場、その上は従業員の家のようです。

こんな市場も町中にあります。

農産品市場もこじんまりとありました。この町では農産品市場は肩身が狭そうです。食料系は大型スーパーも少なく、地場系コンビニや個人商店が中心でした。

街の中心地、五馬路です。レストランやショップが並んで歩きやすい町でした。

新装開店の麺屋がありました。なんだかおいしそう。

海老三鮮麺を頼んだら、なんと出てきたのは見た目も味も「ちゃんぽん」そのものでした。

ここは天一角という所です。この先は古い町並みが広がっていました。

五馬路の裏道に入ると、一瞬日本の街なみにも見える風景が広がりました。

さらに裏道を行くとこんな感じです。

温州にも中山公園がありました。
中には池や、孫文を記念した建物もありました。
温州の良いところは公園がすべて無料ということです。

こちらは馬鞍池公園です。江南風の水を活かした公園でした。

街には水路もたくさんあります。
何となく、東京の芝浦近辺にも見えてきました。。。。

すっかり夕方になってしまいましたが、これは温州市政府です。地方都市のほうが政府の建物の大きさが目立ちますが、それでもひときわ大きい建物ですね。

これは温州市博物館です。
残念ながら到着が遅く、中には入れませんでした。

これは、新幹線ではない一般鉄道の温州駅です。温州から浙江省の金華というところまで、温州商人がお金を出し合って作った鉄道です。

帰りは温州空港を利用しました。
温州市内から空港まではタクシーで約４０分かかりました。
夕方５時半ごろ市内を出発しましたが、全くタクシーがつかまらず、相乗りで苦労して空港へ。メーター料金ではないので８０元はらいました。タクシーは他の地方都市と同じレベルです。

この空港も温州商人がお金を出し合って作ったそうです。地方空港とは思えない、綺麗で充実している空港です。
短い時間だったので、温州のすべての良さを知ることはできませんでしたが、今度は宿泊もして、温州を堪能したいと思います。