U２とエルビスプレスリーを繋ぐ街、メンフィスを訪れて_1990。

1990/09/03 - 1990/09/14

"４トラベルの訪問国地図を塗りたいから旅行記を書いてみた"シリーズ、第１弾。（←長いよ）

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Ｕ２が好きでレコーディングをしたスタジオを見たい！テネシー州メンフィスへ。

Sun Studio　サンスタジオ。
エルビスプレスリーが最初のアルバムを録音したスタジオ、そしてU2が「Angel of Harlem』をレコーディングした。

そのレコーディング風景は、Ｕ２の映画”Rattle＆Hum”に出てくる。少しうらぶれたメンフィスの町の雰囲気。

決して治安がいい街ではなかったと思うのだけど、なんせ若かったので怖さをいうものを知らなかったのだ。

”I have a dream." を語ったマーチンルーサーキング、キング牧師が暗殺されたのは、ここメンフィス。その場所はかなりヤバい地域だったと思うだが、せっかくだからと見に行った。（今では信じられない行動（汗））

バスに乗ったら、とんでもないところへ着いてしまったり、『一人歩きは危険だから』と、半日ずっと一緒に歩いてくれた現地の若者がいたことを（今思うとこれも結構恐いな。）そぞろ思い出す。

エリア アメリカ

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

９０年代のU2。　ダブリン出身の４人の若者は、勝負の場を海の向こう、目と鼻の先にある英国ではなくアメリカに定めた。

その伝説のツアー、ライブの数々は語り継がれ。。。

わたしがU2を好きになったときには、既に３枚目のアルバムが出ていた。

"Angel of Harlem"を録音したスタジオSun Studio。

そのスタジオに立った。

スタジオの隣にあるコーヒーショップ。

決して”カフェ”って感じではなくて。

お客もチョロチョロとしか来ないような、でも

ジュークボックスから流れる音楽に、懐かしさと暖かみの感じられるような空間だった。

このスタジオに来れたことが嬉しくて
夜も見に行ってしまった。

ここはグレースランド。

エルビスプレスリーの家、豪邸。そして今はプレスリーミュージアムになっている。

ここはプレスリーが住んでいただけでなく、埋葬の地でもある。

つまり、この裏庭にプレスリーのお墓があって。

彼のファンだったU2ドラマーのラリーには、それが辛かった。

RATTLE & HUMという彼らの全米ツアーを追ったドキュメント映画は、U2がここを訪れた様子を映している。そしてラリーが語る。”彼のお墓は見たくなかったんだ。メンフィスのこの場所に来れて本当に嬉しかったのに。プレスリーはもういないっていう現実に引き戻された。僕のなかで彼はずっとスターだから”　と。

ここは何度見ても、泣ける。

こんなスポーツカーが何台も何台もある、庭には自家用飛行機の展示も。

プレスリー、わたしにとっては　”立て襟に、腕に縄のれんが付いた衣装を着たド派手なおっさん、おまけにモミアゲ濃いし。”という印象しかなかったが、

ここへ行ってから、U2のその映画にも感化されてプレスリーも聴くようになりました。

バイクも大好きだったプレスリー

映画RATTLE&HUMでは、　U2の４人がこのミシシッピー川の土手で夕暮れに佇むシーンがありました。

向こうにみえる橋にポツン、ポツンと灯りがともる感じがなんとも良いんですね。。。

このシーンで”HEARTLAND"が流れますが、それはこの南部アメリカ、コットンフィールドの町を歌った曲。

およそ数日の滞在だったけれど、その南部のゆる〜く、怠惰な空気感は今でも覚えている。

若さ故にコワいものをしらない学生だった南部アメリカひとり旅1990、おしまい。