短期出張者にお薦め　北見での楽しみ

2012/03/30 - 2012/04/01

北見に出張しました。北見については旅行ガイドブックやインターネットでもあまり紹介されていませんでした。でも着いてから地元の人から教えてもらって、北見の良さを知ることができました。今回は仕事の合間に楽しんだ短い「観光」を紹介します。北見の歴史が学べるピアソン記念館と北見ハッカ記念館はお薦めです。そしてグルメと家族へのお土産、もちろん旬の毛ガニも・・・。

エリア 北見(北海道)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: ANAグループ

羽田をたってから２時間近く、ついにやってきた北海道。阿寒湖が見えます。今回はあくまで仕事！。でも仕事の合間で少し北海道を楽しもう。結果的に短い時間を有効に楽しむことができました。

さて、間もなく女満別空港に到着します。３月３０日。雪が積もっています。これから空港につき、今日は北見に宿泊します。

女満別からバスに乗り、約４０分で北見到着。バスターミナルから徒歩１０分弱で、今回の宿泊先ホテルドーミーイン北見に着きました。３時前ですがチェックインＯＫでした。

さっそく地図を見て、単に近いというだけで行ったのがピアソン記念館でした。ホテルから商店や飲食店が並ぶ道を歩き、ちょっと坂を上り住宅街にはいった辺りに、ありました。歩いて２０分程度。

ピアソン宣教師夫妻の家だったとしか前知識はありません。
ちょっとスイスの山小屋っぽく、おしゃれだな。

玄関に入りました。
無料！
じゃあたいしたことないかな・・・・・

これが夫妻の写真。

わっつ。素敵な部屋。
実は。ここからが驚きの連続でした。

この写真の隅に写っている方。＊すいません、正式にここに書くと言ってなかったので、ぼかしを入れてご迷惑にならないようにしました。

この方の説明で、驚きと楽しい時をすごさせていただきました。
ありがとうございました。
この方はこのピアソン記念館を運営・管理されているＮＰＯ法人ピアソン会のＨさんです。

実は、この建物、超有名な建築家の設計だったのです。
ＴＨＲＥＥ　ＯＡＫＳは、ピアソン夫妻が名付けたここの地名です。
以前はこの家の前に３本の柏の木がありました。

この建物は、この図面にあるように「あの！ウイリアム・メレル・ヴォーリズ」氏の設計だったのです。ヴォーリズの作品の中で日本の一番北方の地にある建築物で、さらにさらに、それがわかったのは、１９９５年。この建物が記念館として開館したのが１９７１年。

ある大学の先生の研究でわかったそうです。みんなびっくりしたそうです。
ヴォーリズというと著名な建築家であると同時に、メンソレータム（現メンターム）を日本に普及させた実業家でもあり、キリスト教徒伝道者でした。

廊下も素敵です。
ヴォーリズの建築物は好きで、近江八幡だけでなくいろんなところで見にいきました。
もちろん全国に約１６００あるということですので、見る機会も多いわけです。

２階です。２階からは北見市内がよく見えます。ただし、昔は遠くまで見えたそうですが、今では遮るビルも多くあります。
北見市は、昔市制がひかれるまでは、野付牛という地名だったそうです。アイヌ語で野のはてという意味で、北海道で最東端とは言えませんが、広い広い原野が広がっていたことでしょう。

さらにＨさんの北見にまつわるお話しが続きます。実は、北見には高知県から開拓移民として明治の時代に多くの家族が移ってきておられます。その移民たちを導いたのは、なんと坂本竜馬の甥である坂本直寛でした。

ヴォーリズの建てた、木のぬくもりのある優しい空気の中で、北見の歴史を勉強させていただきました。とっても楽しいひとときでした。

陽がだいぶ傾いてきました。写真右手にある大きな木が、明治からある柏の木です。ＴＨＲＥＥ　ＯＡＫＳの中で１本だけ残りました。

さて、ここからがらっと変わります。ピアソン記念館のＨさんから、オホーツクビアファクトリーのビールは美味しいと聞いて、さっそく来てしまいました。地ビールでは最も古いということで、お薦めのビールと食事まで紹介され、行かないわけにはいきません！記念館から歩いてすぐ１０分程度です。

広いホールがあります。お客さんはたった１組。それもそのはずまだ１７時です。１１：３０から開いているというのが良いですね。

ビールは５種類。でもＨさんのお薦めヴァイツェンをためらいもなく、注文しました。ジョッキ７２０円。飲み放題２０００円は、ジョッキ３杯で元をとると薦められましたが、まだまだ次を予定したいたのでとりあえず１杯です。

食事も、おすすめの知床牛の黒ビール煮込み１４５０円也。

いただきます！　ヴァイツェンはお薦めです。フルーツの味わいがあって、こくもあり今まで飲んだ地ビールの中でも最高でした。２杯目はここでしか飲めないというエール（ろ過前）を飲みましたが、ヴァイツェンの方が好みです。

さて、オホーツクビアファクトリーを後にして北見駅前商店街に戻ってきますが、さびしいです。

さて次に行く前に、昼間行ったホテルの近くのラーメン店を紹介します。すっきりした味の塩ラーメンを食べました。

今回お薦めの居酒屋さん、そのままの店名「居酒屋倶楽部」さんです。別の旅行記で紹介しました北見出身で東京に転勤した同僚から紹介されたお店です。ドーミーイン北見から歩いて１分。このお店の隣が駐車場でそこを通ると目の前がホテルです。・・・駐車場を通ることをおすすめするのは良くないかも・・・

カウンターと奥にテーブル席があります。

友人の話しでは、名物マスターがいて明るく元気なお店と聞いていました。でもこの日はまだ時間が早いせいか（１８時頃）、そういう感じではありませんでした。

あまり店内で写真ぱちぱちとは失礼と思い、数点しか撮影していません。カキの酒蒸しは美味しかったです。カキが大きいですね。この他にさすが玉ねぎステーキは甘くて美味しいですね。

さて、明日以降で列車に乗りたいと思い、北見駅に行きました。昔道東をヒッチハイクで歩いたことがありますが、鉄道は乗っていません。帰りに空港へ途中まで鉄道という選択肢もありかなと思っていました。

待合室　さびしいな、でも学生さんがいる。１９時半ごろです。

時刻表です。むむっ。１時間に１本もない。これでは行動が限られる！

キオスクも店終いの準備。あっ。北見はたまねぎの産地なんだ。北海道のたまねぎは抜群に美味しいです。味噌汁が美味しかった。焼き肉の野菜として美味しかったと想い出しました。

Ｂ級グルメ！塩焼きそば。これが名物とは全く知りませんでした。ここでブルドックの塩焼きソバソースとインスタントのカップ塩焼きソバを購入！
その夜
インスタントはホテルでビールのつまみとして食べました。
しかし、良く飲むな〜

最終日。午後１３時４５分までの時間。
はっか記念館とお土産を買いに行きました。
ホテルから徒歩で約２０分。はっか記念館に到着しました。

ここでも最初は特に期待していませんでした。

古い建物。

「はっか」という言葉から良く昔「はっか」のアメを食べたのを思い出します。北見は昔世界の７０％の生産をしていたんだ。
でも「薄荷」という漢字なんだ。

そこへ館長のＡさん登場。「はっか」は、要するにミントだよ。えっそうか、ミントか。当たり前のことに気がついていませんでした。スペアミントもペパーミントも自分で育てているのに。・・・・・・

ミントと考えると、薬にもガムなどお菓子にもいろんなところに昔から使われているな。

昔からあるんだ。

Ａ館長のお話しだと最盛期には北見周辺に２万ヘクタールもはっかの畑があったそうだ。しかし、石油で合成ができるようになって、すべて合成に代わってしまった。今では６ヘクタールしか畑はない。

天然のはっかからとれた油は１０℃以下で結晶になる。しかし、石油製品ではならない。

はっか記念館に隣接する薄荷蒸留館です。

薄荷の製造方法を実物で説明しています。

さて、最期はお土産店を回ります。
ＪＲ北見駅の隣にはデパートがあり、地下１Ｆに食料品やお土産があります。ここではロイズのチョコを購入。子どもと会社でのバラマキ用です。白い恋人もありました。

駅前の商店街なら北都。海産物もお菓子も豊富。特にお酒のつまみになるひものを購入。

そして最期に北見市公園町39−12　「伊藤ストアー」
教えていただいた北見市在住のＭさんありがとう。
最高でした。場所は野付牛公園。３９号線から入ってすぐ。
駅からタクシーで８００円ぐらい。バスなら２００円。

ごくごく普通の食料品店。でも奥にあるある。魚介類が、

真ん中の巨大なほっけ。これは今うちの家族のお腹の中にあります。もう完全に消化しましたが。

ほっき貝につぶ貝。つぶ貝はさしみもうまかったですが、バター焼きも格別でした。

ほたて最高！

つぶ貝もほっき貝もさばき方を教えていただきました。

これは見本で教えていただいたつぶ貝ですが、買ったのはもっと大きな身でした。

そして出ました。旬の毛ガニです。

大きさによって値段が異なります。

・・・・（無言）

････

素直に、こんな美味しい毛ガニを食べたことありません。
本当に素朴なお店でした。

良い出張になりました。