2007/04/26 - 2007/05/02
1036位(同エリア1824件中)
itotakさん
- itotakさんTOP
- 旅行記71冊
- クチコミ0件
- Q&A回答7件
- 43,156アクセス
- フォロワー4人
2007年のGWを利用して駆け足でインドの主要観光地を回ってきました。
三回目の海外で初の「一人旅」でした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 2.0
- グルメ
- 2.5
- ショッピング
- 2.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- エアインディア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
初の一人旅で、インドはちょっとハードル高いかな?
とも思いつつも、英語圏ならなんとかなるだろうと安易に計画。
短期間の休暇で見られるだけの名所を見たい。
ムンバイinでアジャンタ→エローラ→ヴァラナシ→アグラ→デリーとまわることにした。
インド国鉄のチケットのみwebで予約していく。非常に分かりにくいが何とか予約に成功。
エアインディアの直行便でムンバイにGO。
機内がスパイスくさい。CAがわりと横柄。いきなりインドの洗礼を受けた。 -
深夜。ムンバイに到着。
空港タクシーで始発駅まで送ってもらう。
22時過ぎというのに、通りに出たとたんものすごい数の車やリクシャー。
クラクションがひっきりなしに鳴り響き、どの車両も我先にと隙間に入り込んで行く。
いわゆる、「インドの光景」だ。
車に限らず、とにかくインドは人が多かった。
その分、活気はあるんだけど、いくらなんでも多すぎる。
照明も少ない深夜の駅周辺。
路地という路地に何をするでもなく人が群れている。
それはとにかく列車は、定刻通りの発車。出だしは順調だ。
列車は寝台車。二段ベッドの上段で眠る。
備品がところどころ壊れているが、特段の支障は無い。
弁当売りが回ってきたので注文してみた。
トレーに乗ったチキンの定食が出てくる。
このチキンがひどい。骨と皮だけ。失敗した。
ほぼ時間通りにジャルガオンに到着した。
アジャンターの北方のゲートタウンだ。
写真はジャルガオンのメインストリート。 -
ジャルガオン駅から南に300mも歩くとバススタンドが見えてくる。
バススタンドは単なる広場で、中心に切符売り場のオフィスの建物がある。
周りの人がだいたい親切に教えてくれるので、「アジャンタ」とだけ言えれば切符は買える。
アジャンタ行きのバスはすぐに出発だ。
これも教えてもらって乗り込む。
物売りの子供たちが乗り込んでくる。
一人に飴をあげたら、しばらくすると仲間の子供たちを呼んできて、飴を袋ごと渡す羽目になった。
まぁ、みんな喜んでいたしいいか。
アジャンタまでは40km強。
バスはどんどん進んでいく。
集落ごとに停車するたび、物売りがバスの内外を取り囲む。
それにしてもインドの集落の建物はひどい。
ほとんど廃屋のような建物ばかりだ。何よりもきちんとしていない。
運転手さんがアジャンター到着を教えてくれた。
日本人観光客はここで降りる、と客も運転手も承知していて教えてくれる。
何もなさそうな場所だったが、降りると、アジャンターと書いた小さな看板。
進んでいくと、すぐにショッピングエリアがある。
インド名物の強引セールスマンがやってきた。
店によれよれと言ってくるが、まずは遺跡見学だ。
ずっと進む。
そこそこ整備された庭園を過ぎると、アジャンタ渓谷が目の前に。 -
勝手にガイドや、反響音を実演してくれるインド人にチップをかすめとらながら進む。
石窟寺院は、ひとつひとつの窟の規模が大きくないので、あまり見栄えは良くない。
しかし、壁画なんかはその色彩がよく残っている。
柱や天井も組んだのではなく「掘り出した」のだから、興味深く見られる。 -
寝仏発見。
-
アジャンターを見学し終わり、バスに…バスってどこから出るんだ?
前の幹線道路を走っていくバスのうち、どのバスが次の目的地であるアウランガバードに向かうのかさっぱりわからない。
そこに先ほどのセールスマン。
「店見てってよ」
鉱石のショップだった。
実は鉱石好きなので、チャイをごちそうになりながら色々見せてもらう。
うーん。ほとんど水晶とか瑪瑙なんかのありふれた石だなぁ。
安いけど…この先の旅で重い石なんて持って歩けない。
結局、アウランガバード行きのバスを教えてもらう条件でちょっとだけ買ってあげました。 -
アウランガバードへ到着。
しかし…暑い。
夜もまあ暑かったが、日中はまさに酷暑。
腕時計についてる温度計は余裕で40度オーバー。
この時期のインドは酷暑期らしい。
どおりでGWの航空券でインドだけ値段が変わらないわけだ。
そして匂い。
濃密な花の芳香に満たされたかと思えば、排泄物や腐敗臭が鼻をつく。
カオスなインド。 -
ニセタージマハルとして有名なビービーカマクバラーに寄ってみる。
うーむ。
タージマハルが無ければ、この建物が世界史の教科書に載ってい…ないだろうな。 -
廟内に入るとたむろっていた子供らがたかってくる。
邪魔で写真が撮れない!
日陰という日陰にはインド人がたむっている。
唐突に昨夜のにぎわいの理由に気がついた。
日中は暑くて活動できないから、日が暮れてから活動しだすのだ。 -
続いてパンチャッキーを訪問。
これは…溜池?
観光ガイドに載っている理由が良く分からない場所。 -
翌日。
前日のうちにホテルでチャーターした車で、アウランガバードから至近にあるエローラ石窟を見に行く。
その途上にあるのがダウラダーバード要塞。インド三大要塞の一角(ホントか?)。 -
入口付近には猿軍団が。
-
牛軍団も。
人間の生活エリアにやたら動物がいるのはインドの特徴だが、少なくとも噛まれたり暴れたりということはめったにない。だからこそ彼らもそこにいることができるのだ。 -
要塞を徒歩で登っていく。
堡塁や城壁が残る正門近くのエリアを抜ける。
色鮮やかなサリーに身を包んだ女性たちが金属の多段弁当箱を片手にピクニックにやって来ている。
アジャンターの庭園にもピクニックの家族連れはたくさんいた。
彼女らの衣装は明るいカラーだ。
どんどん登ってコウモリが出るトンネルを抜ける。
休憩していた裕福そうなインド人夫婦が話しかけてきた。
彼は、地元の人で要塞の歴史について語ってくれた。
しばし歓談した後、頂上を目指す。
ついに到着。
やや赤茶けた平原。遠望すると山地が要塞のまわりをとりまいている。
先ほどの男性によるとその山地が要塞の第一線となっているらしい。
日本だと阿蘇山の外輪山がそのまま要塞になっているようなものか。
相当な規模だ。 -
ダウラダーバードから、エローラに到着。
石窟群は左右に広がっているので、ポイントにリクシャーで運んでもらうのが便利。
エローラ石窟は仏教系の石窟もあるが、ヒンドゥー系の石窟が出てくる。
ヒンドゥーの神像は躍動感に満ちていて、仏様よりも見ていて面白い。
石窟の規模自体、アジャンターよりも規模が大きい。 -
エローラ石窟のメインは写真のカイラサナータ寺院だ。
迫力のでかさ、というわけではないが、これを一枚岩から切り出したというのは凄まじい。立体感も彫刻の造型もレベルが高いし、何より発想がすごい。 -
アウランガバードに戻り、夕食。
メニューにあったジャルジーラドリンクを頼んでみた。
これは不味かった。インド版青汁的位置づけか? -
リクシャーで空港に向かう。
アウランガバードの空港はごく小さい。
デリー行きの飛行機に乗りこむ。
この飛行機実はムンバイ経由便だった。
うっかりムンバイで降りてしまい、空港の外まで出てしまった。
危ないところだった。
表の客引きのおじさんが空港スタッフに話してくれた。
裏口を通って出発前の飛行機に再搭乗。助かった。
しかし、そんなアバウトでいいのか。
日が落ちてからデリー着。
シゲタトラベルさんに依頼していた送迎車でホテルへ。 -
翌朝。
デリー市内を観光する。
まずはジャマーマスジッド。
周辺はかなり貧民街の体をなしている。
そこにあらわれる立派なゲート。
靴を脱ぐ時は念のためバッグにくくりつけていく。 -
人生初モスク。
鳥が羽ばたき、子供たちが駆け回っている。
心安らぐ空間だ。くそ暑くなければ。 -
街区の喧騒を抜け、ラールキラーへ向かう。
-
ラールキラー正門前にあるヒンドゥー寺院。
-
イチオシ
ラールキラーの正門。
ごらんのとおりかなりでかい。 -
正門をくぐるとしばらく回廊を進む。
回廊の両側は商店になっているが、どこも閉店中だ。 -
要塞のウチに入った。表の喧騒が別世界のような庭園。
しばし要塞を探索する。 -
街を抜けて、宿に戻る。
ヴァラナシ行きの列車に乗る時間だ。
オールドデリーの駅前で突然親切ぶったインド人が現れる。
曰く。バックパックは身体の前にもっていけ。危ないから。
この後、悪徳旅行代理店に連れて行かれる流れだが、ここは余裕でかわす。 -
列車は予定をやや遅れたが、想定の範囲内。夜明け前にヴァラナシに到着した。
しかし、この辺から想定の範囲外。下痢と軽い頭痛と吐き気がしてくる。
後で考えるとこれはどうやら熱中症の初期症状であった。
旅行から帰ってもしばらくは体調が回復せず苦しんだが、この経験は次回のエジプト旅行に生かされた。
ヴァラナシの駅前にもたくさんの人がいる。
リクシャーマンに一日観光を頼む。 -
まずは、ガンガーに到着。
対岸から日が昇ってくる。 -
ボートに乗る。
ここではボート漕ぎにしてやられてしまった。ぼったくられてしまった。
ボート漕ぎはボートに乗れ乗れ言いながら絶妙のタイミングでボートを岸から少し話す。
思わず乗ってしまって拉致成功。
サービス提供後であれば、いくらでもぼったくりができるというわけだ。
くやしい。
ガートで沐浴する人々。 -
イチオシ
日差しがガートを照らす。
インドのたいていの場所と同じく、ここの建物群もはっきりいって汚らしいしごった煮デザインなのだが、朝日に照らされて輝く様は、やはりドラマチック。 -
潜水艦?を発見。
-
佇む僧。
-
この後、ヴァラナシの市街地を回った。
写真は日本寺。
サルナートにも足を伸ばす。
夕方の列車で、アグラに移動だ。 -
ここまで概ね時刻表通りだったインド列車だったが、アグラ到着は結構遅れた。
それでも夕方前には到着。
観光する時間は十分ある。
それにしてもアグラは実にツーリスティックな街だ。
ぼったくりインド人も今までにも増してレベルが上がっている。 -
まずはアグラフォートから。
立派な要塞だ。 -
内部の建築もなかなかこじゃれている。
-
窓の向こうにタージが。
-
庭園にはアンテロープ?
-
堪能して表に出る。
ラクダ車発見。
インドにもラクダいるんだ。 -
イチオシ
そしてインド最強の世界遺産。タージマハルと対面。
いや、でっかい。
一人のためにこれが建ったってのがすごい。
インドの宮殿とか城ってものすごい規模が大きい。
それだけインドが豊かだったということだろうけど、その分、格差の方も絶望的に大きい。インドって歴史上常に侵奪される立場にあって、インドから域外に出ていく(といっても西は砂漠、北は山脈、東はジャングルで出ていきようがないけど)ってのは皆無。インドの偉大な建築群は、土地の豊穣さが生かしきれなかった一つの証明ではなかろうか。 -
リクシャーでファティープルシークリーにも足を伸ばした。
ここは今までにも増して暑気がすごい。
ほとんど直射日光から身を隠すところが無い。
ゲートの前の水道で子供たちが水浴びをしていた。 -
ヤムナー対岸から夜のタージを見てきました。
泊まったマヤホテルで客引きが寄ってきてオススメされたので。
川は汚かった。 -
翌朝。
体調が絶不良。
吐き気がひどい。
しかし、列車に乗り遅れる=飛行機に乗り遅れる
朝もやの中、ホテルを出るがリクシャーが走っていない。
列車の発車時刻はもうすぐ。
あせり始めたそこに、向こうからやってくる老夫のサイクルリクシャー。
駅まで20ルピー。しまった。細かいお金がない。500ルピー札しかないよ。
しかしこのリクシヤーマン。実に親切にだった。
いわゆる観光客に群がってくる商魂たくましい人たちとは違った。
途中のスタンドで両替マンを呼びつけて両替してくれた。
途中で停車し、道端で嘔吐した自分を心配してくれた。
他の旅人がみなそうであったように観光地のインド人とのやりとりで疲れ切った心が、ほろりと慰めにられました。いやホント。
駅に到着。ぎりぎり列車に間に合った。
リクシャーマンにチップをはずんで、何とか列車に乗り込む。
所要3時間。
同乗の警察官としばし歓談。彼はアグラでの勤務を終えてマトゥラーに帰宅するところだそうだ。
通勤列車になっているのか、インド人が大量に乗り込んでくる。
写真はデリーについてからタクシーの中から撮った写真。
再開発中のビルだ。こういう近代的なところには行かなかったが。
今のインドはどれだけ発展しているのだろう。 -
デリー到着。
最後にクトゥブ・ミナールを見る。 -
有名なアショカ王の鉄柱だ。
-
通称、錆びない鉄柱…錆びてますね。
鉄材の腐食は表面から進行するので、見た感じはまだまだ中の方は大丈夫そうですが。
純度の高さと乾燥した気候が、鉄柱が残り続けた要因だとか。
この後、ジャンタル・マンタルなどもみようと思っていたが、ちょっと身体が限界。
空港に移動して、帰りの飛行機が来るのをぼんやりと待っていました。
短期間の旅行だったが、やはり体に来た。
インド恐るべし。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
デリー(インド) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
46