ハワイ4島クルーズ③　ハワイ島・ヒロ　ペレの怒り

2012/02/21 - 2012/02/21

ハワイ４島クルーズ４日目はハワイ島・ヒロ港に寄港します。

ビッグアイランドの愛称を持つハワイ島はハワイ州の中で最も大きい島です。
最初は東側のヒロ港、翌日は西側のコナ港に接岸します。

きょうは世界遺産キラウエア火山国立公園の観光付きです。

エリア ハワイ島(ハワイ)

8：00　ヒロ港に接岸　
8：20　下船

ここは屋久島か？と錯覚するほどの雨(~_~;)
本日のガイドさんは日系3世の女性の方で「こんなに雨が降って申し訳ない。」と気にされていました。
先ず最初に立ち寄ったのがコーヒーショップ。
風が強くて傘はさせないとのことで、ビニールカッパが売れています。
ここで、ビーペリー（198g入り＄21）を購入。
明日、寄港するコナがコーヒーの本番なんですけど・・・

ベーブルースの寄付で植えられたマングローブは、雨の多いヒロに多いです。
他にも有名人が植えたマングローブが大きく育っていました。
雨の中、慌てたので手振れです。

キラウエアに向かう途中、立寄ったのが日系の方が経営するアカツカ蘭園。
なんだかホッとする暖かさです。天国に来たみたいな・・・
ここから外に出たくない感じです。

昨日は相当に冷えたようで、4205ｍのマウナ・ケアで雪が積もった写真を見せてもらいました。
マウナ・ケアでスキーを楽しみ、午後はビーチで海水浴が出来るのがハワイ島の特徴なのだとか。

立派なカトレアがたくさん並んでいました。
お土産用のランもありますが、お値段が良い。

次に向かったのが蒸気の噴気孔
雨足が弱まったけど、気温は低く肌寒いです。

地中の溶岩が地下水を温め、水蒸気となって吹き出します。
今日は雨なので勢いがあります。

傍に近付くと、一瞬で眼鏡が曇って
でも、ほんわか暖かい。

火の女神ペレが住むというハレマウマウ火口は、神聖な場です。

黒髪でハワイアン美女の「女神ペレ」
ハワイ神話で最も恐ろしい、嫉妬深くて、我儘で身勝手な女神。
噴火はペレの怒りの表れなのだとか。

ペレの髪は溶岩で表現され、何だか威圧感があります。
メデューサとどっちが怖いか？

一向に止まない雨・・・
おかげでミュージアムは混んでいました。
左：パホエホエ（Pahoehoe）溶岩
右：アア（A'a)溶岩

JAPAN Earthquake
3月11日の東日本大震災がハワイでも観測されました。

東側のハワイ島・コナでも津波による被害が7件あったと聞いて驚きました。
「日本はどれほど大変だったことか」と案じ、Ｔシャツを作って販売し、売り上げを全額寄付して下さったそうです。
目頭が熱くなるお話でした。

溶岩が焼き払った異様な光景に脅威を感じます。

Pele’s hair
噴火した溶岩が空気中に飛んで出来たガラス質が繊維状になったもので、ペレ伝説を裏付ける「ペレの毛髪」と言われています。
あら、漆黒の髪ではなかったの？

触ることはできませんが、髪の毛のように見えます。

こちらはペレの涙
噴火の際に飛んだガラス質のものが空気中で丸くなった溶岩で、その形から「ペレの涙」と呼ばれています。

Lua Manu Crater
地下のマグマが移動したため地表面が陥没してできたクレーター。

「きょうは誰かがレフアの花を摘んだんでしょう。」とガイドさん。
レフアの花を摘むと、雨が降るという言い伝えがあるそうな・・・
写真は溶岩大地に育つオヒアの木に咲く赤いレフアの花。

☆ハワイ神話のオヒアとレフアのお話
火の女神ペレはハンサムなオヒアに一目惚れをしますが、オヒアにはレフアという恋人がいました。怒ったペレは二人を焼き殺し、オヒアを木に変えてしまいます。悲しむレフアを可哀想に思った神様が赤い花にしてオヒアの木に咲かせました。
レフアの花を摘むと二人が悲しんで雨が降るというのです。

オヒアの木に残っているレフアの花は、とても少ないです。

不気味に広がる溶岩台地に立つと、ペレが怒らない様に祈りを捧げようかという気になります。

流れる出る溶岩が道路を覆う度に道路を造り直すのだとか・・・
それでも、キラウエア火山が噴火するのを待ち望んでいるのです。
地元の人達にとって迷惑どころか、花火見物にでも行くような感覚みたいです。
オアフ島を始め世界中の人が見物に来るので、楽しみなのだそうです。
太古の人達も流れ出る溶岩を船に乗って見物（表紙の写真）していましたから、そういうものかも知れません。

溶岩で焼けた幹の跡がスッポリ抜けています。
その焼け跡に最初に生えるのがオヒアの木です。
別名パイオニアの木と呼ばれています。

この溶岩を記念に持ち帰ると災いが起きるので、絶対に拾わないようにと言っても、中には持ち帰る人がいるそうです。
実際に不幸に遭った人から石が送り返されているというので、触るのも気が引けました。

溶岩の中に見える緑色っぽい部分は火山の石で、宝石名はペリドット。

母の誕生石(8月)で、これが『女神ペレの涙』です。
ですから、持ち帰ることはできません。

ツアーの〆はお土産屋さんへ・・・
ビッグ・アイランド･キャンディースに立ち寄りました。

ここのクッキー＆チョコレートが美味しいというので、自宅用とお土産に3個購入。
とっても美味しいのですが、スーツケースの中で殆どのクッキーが割れていました。なかには粉々になったものもあり、袋入りは失敗！箱入りタイプがお勧めです。

椰子の木に寄生する欄の花
気候条件が合うと、簡単に育つのね。

お土産も買ったし、Jack'Sツアーの車で港に戻ります。
本船に戻るのに、毎回パスポートとIDカードの提示を求められ、これが実に面倒です。

キャビンに戻るとカエルがお出迎え！
毎回工夫を凝らしたタオルアートが楽しみでした。

16：30
体調も回復したので「生花蘭でレイ作り」に参加しました。

山盛りのデンドロビュームが置かれ、これで二人分です。

糸と針を渡されて、花の中心に針を通してレイを作ります。
思ったより簡単、簡単♪

ツアーの方達とリトル・イタリーを予約しました。（＄10）

アメリカ船籍の船で、イタリア料理を期待してはいけません。
味が濃くてピザもイマイチでしたが、楽しかったのでOKです。
写真は前菜ですが、これ以降はツアーの方達とお話が弾んで、写真がありません。

18：00 コナに向けて出港。
キラウエア火山の噴火が無く、溶岩展望が不可能なので南方へ向かわず、北上してコナ港へ向かいました。
噴火は怖いけど、本船から赤く流れる溶岩が見られないのは残念です。