11年末イスラエル・ドライブ旅行　～カイサリア、ハイファ

2011/12/29 - 2011/12/30

2011-2012の年末年始はイスラエルに行ってきた。

29日の深夜2時過ぎにテルアビブのベングリオン空港に到着・・・
あまり寝る時間もないのにテルアビブの高いホテルに泊まる気にもならず、この日の宿はなし。

日本からAvisのレンタカーを午前3時に借りられるようウェブ予約をしていたけど、いきなり暗い中を知らない土地で運転する自信もないので、明るくなるのを空港で待つことに。少し休みたいしね。

さすが戦時体制のイスラエル。空港内は警備も厳しくて安心。しかも無料wifiがあるので時間つぶしもできてしまう。

そして少し明るくなってきたところでレンタカー屋のカウンターに向かう。GPSはターミナル3のAvisのカウンターでは借りられず、別ターミナルの近くにあるレンタカー返却のオフィスまで取りに行かなければならない。そのオフィスの場所が全然分からなくて（看板が少ないんです！）空港を出たのは8時前だった。

【旅程】

□12月28日（水）成田発
■12月29日（木）テルアビブ着（レンタカー）、カイサリア経由、ハイファ泊
□12月30日（金）アッコン、ナザレ経由、ティベリア泊
□12月31日（土）ガリラヤ湖、ニムロッド要塞、ティベリア泊
□1月1日（日）マサダ要塞、クムラン、エルサレム泊（レンタカー返却）
□1月2日（月）現地ツアーでヘブロンとベツレヘム。エルサレム泊
□1月3日（火）エルサレム泊
□1月4日（水）テルアビブ発、機中泊
□1月5日（木）成田着

【フライト情報】
1.スイス 161便(機材：AIRBUS A340-300)
(フライト時間：12時間35分)

12月28日（水）11:15 発 東京（成田）
12月28日（水）15:50 着 チューリッヒ

2.スイス 4222便(機材：BOEING 737-700)
(運航：エルアルイスラエル航空)
(フライト時間：4時間5分)

12月28日（水）21:00 発 チューリッヒ
12月29日（木）02:05 着 テルアビブ

3.スイス 4221便(機材：BOEING 737-800)
(運航：エルアルイスラエル航空)
(フライト時間：4時間35分)

1月4日（水）07:30 発 テルアビブ
1月4日（水）11:05 着 チューリッヒ

4.スイス 160便(機材：AIRBUS A340-300)
(フライト時間：11時間50分)

1月4日（水）13:00 発 チューリッヒ
1月5日（木）08:50 着 東京（成田）

エリア その他の都市(イスラエル)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

テルアビブのベングリオン空港からカイサリア（カイザリヤ）までは車で1時間半もあれば着くはずだったのだが、ちょうど通勤ラッシュにあたってしまって、テルアビブを通り過ぎるのだけで1時間くらいかかってしまった。

イスラエル人は運転が荒いと聞いていたのは本当だった。
ウィンカー出す人なんて誰一人いないし、渋滞した高速道路は戦いの場です。笑

なんとか辿り着いたカイサリア。

ここはヘロデ大王が築いた古代都市の遺跡。
ヘロデ大王は紀元前37年から前4年にかけてパレスチナ地区を統治していたユダヤの王。エルサレムの大神殿の改築、マサダ要塞の建築のほか、このカイサリアの都市を築いたところで知られる。

当時のパレスチナは既にローマ帝国の属州に組み込まれてたが、まだ自治は認められていた。

ローマと良好な関係を築いていたヘロデ大王はこの港町にカエサルの名前をつける。

カイサリアは、ペトロがローマの百人隊長コルネリウス（ユダヤ人以外で初めてキリスト教徒に改宗した人）に宣教したところであり、パウロが２年間総督府で監禁された場所でもある。

良港の少ないパレスチナで貴重な港町として繁栄したカイサリア。

ローマ帝国が崩壊した後も地震で都市は大きな損害を被るものの都市は存続する。十字軍が一時支配したが、13世紀に完全に破壊される。

こちらはプール付宮殿跡のプール。

建物は残っていないけど、プールとその手前に床のモザイクが辛うじて残っている。

春に来たら綺麗なのかもしれない。
冬は結構寒くて、花も枯れている。

カイサリアの遺跡は広い。

まず南にある円形劇場、プール付宮殿などを見たあと、車で十字軍の要塞のあるエリアに移動。

入場料は全部共通なので一回外に出ても、チケットを見せれば再入場できる。

十字軍の要塞のある入り口から入るとレストラン、カフェなどが並ぶ。

お腹も空いたのでこちらのカフェでブランチ♪

トマトソースに卵、リコッタチーズの入った一皿をオーダー。

リコッタチーズが思いの外、ヤギ臭が強くて、ちょっと苦手・・・

さて、カイサリアの歴史をまとめた映像の上映時間をダラダラと待っていると、水飲み場にスズメが♪

ここら辺では何が釣れるのかなぁ？？

映像室のロビーで上映時間を待っていると、ツバメが間違えて入ってきた！
勢いで室内に入ってしまったものの、どうやって出るのかが分からないらしくて、暫く行ったり来たり。心配になってずっと見てたら15分くらいかかってなんとか外に出れた！よかった〜*^^*

カイサリアは、、、というか、
イスラエル全体的にアートに力を入れているみたい。
カイサリアの遺跡の仲にもこんなオブジェがあったり
ギャラリーがあったりする。

そして遠くに見えるのは長い橋。
近代的な世界の中に取り残された二千年前の世界。

このアーチ・・・イスラエルのLonely Planetの表紙の場所かなぁ？？

カイサリアの遺跡の北の方にある水道橋。

ここも少し離れているので車で移動した。

海辺の水道橋って初めて見た。
そんなに大きなものではないけど、ローマからこらだけ離れた地でもローマの建築技術が見れるのはちょっと感動だ。

老人と海。

ってシチュエーションが違うけど。笑

この水道橋は20キロほど先のカルメル山から水を運んでいたのだそう。

カイサリアを見学した後に訪れたのはハイファという港町。

ここは比較的新しい港町だが、今ではイスラエルで3番目に大きな都市。

ハイファを有名にしているのはバハーイー教という新興宗教の聖地、バハーイー庭園。奥に見える階段状の庭園がそれで、ガイドブックでは全然興味がもてなかったのだけど、行ってみたら超カッコイイ!

バハーイー庭園は触りだけなら自由に見ることができるけど、フルで中まで見ようと思ったら毎日正午集合のツアー（事前予約は不要）に参加しなければならない。

私たちは正午なんてとっくに過ぎた時間にハイファに到着したので、ツアーに参加できず。うー、無念・・・

次回の楽しみにとっておきましょう。

バハーイー庭園はかなり広くて、一番下に入り口その１がある。

庭園の真ん中あたりと、上にも入り口があり、それぞれゲートを入って少しだけ庭園を見ることができる。

中はめちゃめちゃ綺麗に手入れされていて、庭園にさして興味のない私でも大興奮！

山を効果的に使った階段状の庭園、きれいに整えられた草木、規則正しい音できれいな水が流れる噴水。人工的過ぎる庭園も、ここまでくると完璧。

日本の自然にとけ込むような庭園とは全く異なるが、私はどちらも好きだ。

ちなみにバハーイー教というのはアブラハムにその教えの源が遡るので、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と根っこは共通する一神教。

でも他の宗教に対しても寛容で、きわめて平和主義的な教団らしい。

バハーイー教の教祖はバハーオッラー（バハーウッラー）という、イランが出身の人。

バハーイー教を興すも、弾圧され、アッコンに移され、そこで生涯を終える。アッコンというのはハイファから北に来るまで30分ほど行ったところにある港町だ。

ベングリン通りとぶつかる庭園の下の入り口から出て、右手に向かって歩いて行くとケーブルカー式の地下鉄の駅があります。歩くと10-15分くらいか。

最寄りの駅に向かう途中にやたらとあったドレス屋さん。中にはこんなセクシーなウェディングドレスも！写真だと見づらいけど、ブラトップとロングドレスのセパレート！日本だと親族席から白い目で見られそうです^^;

こちらが地下鉄駅のホーム。なぜかピカチュウが堂々と描かれていますが、使用許諾は得てなさそうだぞ。汗

世界でも珍しいケーブルカー式の地下鉄なのにそこら辺、適当そうだ。

ガンハエム駅というカルメル山の上の駅で降ります。バハーイー庭園の上の入り口から今度はちょっとだけ入れてもらおうという魂胆です。

迷いながら住宅地を歩いていたらこんなかわいい消火栓が(#^.^#)
顔みたいにしてるのはわざと？！
イスラエルって厳格なイメージがあったけど意外とユーモア溢れる人達なのかも。

迷いながらたどり着いたバハーイー庭園の上の入り口から。ここもほんの触りだけ中を見せてもらえる。

生憎、日陰になってるけど、日が当たる時間にきたら綺麗なのかも。というか、中に入りたかった〜！

さて、この日の宿はベングリオン通り沿いにあるTemplars Boutique Hotel。
ジャーマン・コロニーというオシャレエリアにある部屋数７室というブティックホテル。

キッチンもついています。

ホテルの裏に広い無料駐車場があって、とても便利でした。

ちなみに朝食付なのですが、朝食はこの隣にあるファトゥーシュというレストランで食べます。このレストランは結構有名みたいで美味しかったですよ♪

この旅行記へのコメント （11）

• fukurandasodeさん 2014/11/19 08:07:36

  素敵な写真！

  イスラエルは2013年に行きました。現在エルサレム編をやっとアップして今南部編を作っていますが、残念ながらこんな素敵な写真は中々ありません。
  ご夫婦でレンタカー旅行というのも、羨ましいですね…(*^^*)
  私はハイファは最後に行きました。とても懐かしくまた行きたい場所でもあります。
  また見せて下さいね！

  kumさん からの返信 2014/11/20 03:16:57

  RE: 素敵な写真！

  fukurandasodeさん
  
  はじめまして！ご訪問をありがとうございます。
  
  ハイファはおもいのほか良かったのでもっと滞在時間を多めにとればよかったと後悔していました。イスラエルってさほど大きな国ではないですが、さすがに歴史や宗教的な重要性の高い地域だけに、見どころが多すぎですよね・・・
  
  fukurandasodeさんはクリスチャンでしょうか？聖書にお詳しそうだったので、私なぞよりももっと全然イスラエル旅行は印象深いものだったのではと思っています。
  
  トルコもレンタカー旅行をされているのですね。
  トルコは大好きな国の一つなのですが、いつかレンタカーで自由に旅行したいなと思ってたりしてました。
  
  くむ

  fukurandasodeさん からの返信 2014/12/13 22:37:01

  RE: RE: やはり素敵な写真！

  旅行記を見せていただきましたが、とってもアングルが素敵ですね！
  
  > ハイファはおもいのほか良かったのでもっと滞在時間を多めにとればよかったと後悔していました。イスラエルってさほど大きな国ではないですが、さすがに歴史や宗教的な重要性の高い地域だけに、見どころが多すぎですよね・・・
  >
  本当にそうですね〜(｡-_-｡)
  
  > fukurandasodeさんはクリスチャンでしょうか？聖書にお詳しそうだったので、私なぞよりももっと全然イスラエル旅行は印象深いものだったのではと思っています。
  はい そうです！
  ですから聖書で読んだ場所を実際に見るのはとても感慨深いものがあります…(*^^*)
  
  > トルコもレンタカー旅行をされているのですね。
  > トルコは大好きな国の一つなのですが、いつかレンタカーで自由に旅行したいなと思ってたりしてました。
  >
  > 私もトルコはとても好きです。
  私はイスラエルをレンタカーで旅をして見たいですね…(#^.^#)

• 一歩人さん 2012/03/18 07:08:09

  視線がすてきです

  kumさんへ
  ふ、ふ、視線が素敵です。
  そうなんですよね。景色を見ているようで
  どこかおや！とか、あれ？とか、気付かされる場面が
  あるんですよね。とても気になるというか。
  そうした疑問に答えてくれる場面場面で
  旅行記の１枚１枚を楽しめました。
  ありがとうございました。
  失礼します。

  kumさん からの返信 2012/03/21 23:46:43

  RE: 視線がすてきです

  一歩人さん、こんばんは！
  お返事が遅くなってすみません。実はお返事したつもりになっていたのですが、ネットの調子が悪くてコメントがアップされてませんでした…
  
  お褒め頂いて有難うございます。
  気になってしまう場面ありますよね。
  でも後で見返して何が気になったのかよくわからないものも結構あったりします。苦笑
  
  イスラエルはあまり知られてない見所がいっぱいあることに調べてみて気づいてしまったので、またいつか行きたいです。
  
  くむ

• crossさん 2012/02/27 23:00:34

  こんな風景好きだなぁ〜♪

  kumさん、こんばんは♪
  
  老夫婦なんでしょうか。
  いいなぁ〜、時間が止まってるような淡い雰囲気が伝わってきます。
  また、座ってる椅子のグリーンとレッドが映えますね〜♪
  こんな贅沢な時間が欲しいよ...
  
  cross

  kumさん からの返信 2012/02/28 04:01:47

  想像をかきたてます！

  crossさん、どもです！
  いつもご訪問を有難うございます〜！
  
  老夫婦かぁ。そう言われてみると、そんな可能性もあるかも。私は幼馴染のおじいさん達かなぁ、なんて思いながら見てました。年をとって、ヤンチャはできなくなったけど、幾つになっても切れない絆があるのかも〜、なんて想像を膨らませてました。笑
  
  ここは穏やかですが、エルサレムや西岸は機関銃を持った若い兵士がとてもたくさんいました。
  
  誰もがこんなのんびりした生活が営めればいいんですけどね…
  
  くむ

  ぺでぃまるさん からの返信 2012/03/21 01:58:03

  同じく！

  この写真、ステキですね〜
  こんなほのぼのした平和な世界になってほしいですね。
  
  　ぺでぃまる

  kumさん からの返信 2012/03/21 23:49:33

  RE: 同じく！

  ぺでぃまるさん、有難うございます♪
  
  この二人を見つけた時、おおっと思って急いでシャッター切っただけのことがありました！
  
  こんな平和な風景ばかりだったらいいのにね。
  
  くむ

• fujickeyさん 2012/02/27 09:46:42

  老人と海、好きです。

  kumさん
  
  こんにちは。
  ｳｲﾝｶｰなしで車線変更してくるなんて恐ろしい車の運転ですね〜(汗)
  kumさん車に事故がなくてよかったです。ちなみに運転はkumさんがされるのですか？それとも旦那さま？助手席にいても油断できませんね。
  
  空の青さがとても濃いですね。あきらかに日本の空にはない色です。
  ｢老人と海｣のｼｮｯﾄ、好きです。歳をとって、ああやってのんびり出来るようになりたいです。今は、まだ無理だな…のんびりじゃなくて、だらだらになってしまうそう。
  続きの旅行記も楽しみにしています♪
  
  fujickey...☆
  
  

  kumさん からの返信 2012/02/28 03:53:40

  kum家のドライブ事情

  fujickeyさん、こんばんは！
  いつも有難うございます♪
  
  毎回のようにレンタカートラブルがあるので、今回はかなり慎重に動きました。なので明るくなるのを待ってドライブ開始したわけなのですが、それが裏目に…
  ラッシュはすごく緊張しましたね。苦笑
  
  いつもは交替で運転するのですが、今回は100%私でした。追加ドライバーを登録し忘れたというのが理由の一つ。それと、うちは高速は私、細い市街地は夫という役割分担がなんとなくあって、今回は町の中はほとんど走らなかったので、夫の出番がなかったのです。
  
  > ｢老人と海｣のｼｮｯﾄ、好きです。歳をとって、ああやってのんびり出来るようになりたいです。今は、まだ無理だな…のんびりじゃなくて、だらだらになってしまうそう。
  
  分かります！私も憧れはありますが、まだまだノンビリって境地ではないかも。笑
  
  くむ