街中が仮装するトローサのカーニバル　

2012/02/18 - 2012/02/19

ちょうどこの週末はスペイン中でカーニバルでした。

昔から有名なカーニバルがある所（カディスやテネリフェなど）と
近年始まったお祭り騒ぎとして適当に便乗しちゃってる所とあるのですが、ここバスク地方奥深くにも有名なカーニバルがあることを、今回来るまで知りませんでした。

TOLOSA （トローサ）はギプスコア県の県庁所在地サン・セバスティアンから25km南に位置する人口1万8千人弱の街です。
サン・セバスティアンからは近郊列車cercanias C1線で30分で来られます。

トローサのみでなく、このシリーズ旅行記１と２に出て来るBeasain, Ordizia, シードルハウスのあるIkaztegietaなどにもこのcercanias C1線でサン・セバスティアンから来られます。
http://www.renfe.com/viajeros/cercanias/

前日（土曜の朝）に市場を簡単に見に寄った時に、街中が飾り付けされてて賑やかだなあと思ってたのですが、その後ベアサインの友人がトローサのカーニバルはバスク地方じゃ一番大きなカーニバルで有名なのだと教えてくれました。
そして、日曜日から仮装パレードが始まるから行こうというプランになったのです。

トローサのカーニバル　Carnavales de Tolosa
バスク語で Tolosako Inauteriakは100年以上の歴史があるそうです。
スペイン市民戦争の前から始まり、フランコ独裁政権時代（1939-1975）スペイン中でカーニバルが禁止されていた間にも「春祭り」と称して続けられていました。

街中の人が仮装し、日曜日から水曜日まで4日間連続で仮装パレードをする。近郊の街からも仮装したまま電車に乗ってきてトローサの街を散歩する人がたくさん。よそ者の目にも楽しく賑やかで楽しめるカーニバルでした。

日曜の朝は前日とは打って変わって雨降り。雨の多いバスク地方の中でも、トローサは特に降水率が高いのだそう。だから、カーニバルの日に雨が降ったってトロサーノ達はへっちゃら！


表紙の写真　ペンギンの群れ
子供も大人もテーマを決めてグループで仮装する

エリア スペイン

• 旅行の満足度: 4.0

前日と打って変わって雨降りの日曜日

今回泊まったBeasain (ベアサイン)のホテルは、caserio（カセリオ）と呼ばれる17世紀の古い家を修復利用しています。

Hotel Dolarea
http://hoteldolarea.com/

通常価格ダブル朝食込み145ユーロ
この街でこの値段は高すぎると思う
今回は50％割引だったので泊まってみた

ジムとサウナとジャクジーがあるので利用しようと思ってたのに、結局初日は昼食からディナーまで一度もホテルに戻って来なかったので利用せず。

そうそう、バスク語でトイレは「KOMUNAK」！
スペイン語と全然違うバスク語ですので、バスク語でしか書いていないととっても困る。

前の晩遅かったので、ゆっくり朝起きて準備出来た時には、ホテルの朝食タイムが終わっていた。
ホテル、朝食込みの値段だったのに残念。
時間確認しなくて失敗した。

なので、ホテル近くのカフェテリアに入った。

Conjunto Monumental de Igartza
（イガルツァ歴史建造物群）

Beasain ベアサイン
サンティアゴ巡礼路のバスクの道（Camino Vasco）を歩かれる方なら、この街を通るかも知れませんね

カーニバル真っ最中のトローサに車で行くのは大変なので、電車で行きます

ベアサインの駅で友人ルイスさんとマリアンさんご夫婦と待ち合わせしました

週末は30分に1本しか電車がないので、ベアサインからトローサに行く人でいっぱい！

多くのベアサイン市民も仮装してトローサへ行きます

ミツバチ家族は乳母車までちゃんと仮装させてる

子供はヒヨコの着ぐるみで両親は肉屋の恰好してたり、ヒッピー家族やインディアン家族がいたり

電車で一緒になったマリアンさんのお友達は臨月のお腹を抱えた修道女というとんでもない恰好をしてた！

ちょっとインパクト強すぎて「写真撮らせて」と言い出せなかった（笑）

着いた TOLOSA トローサの駅前には、即席遊園地が出ていましたが、余り人気なし

みんな賑やかな街中の方へ向かってます

バルコニーにカラフルな布と風船を取り付けた装飾は、カーニバル中のトローサの風習

周辺の街では見ませんでした

カヴァのFreixenet と金の泡たち！

carroza （カローサ）と呼ばれる装飾した車がゆっくりとパレードしてます

パレードと言っても、ほとんどその場を動けないんですが

ボトルの口から滑り台が出てて、そこから金の泡たちが出て来る仕組みになってます

クジラ型の台車

口の中にはピノキオがいっぱい！

街中の人々が仮装してます

右の女性はフリーダかな

The A-Team!!

友達グループで女海賊の扮装♪

お尻が大きなキューバ人　（笑）

サルサ踊っていました

親子みんなで仮装して散策してます

タイタニック100周年

ボトルシップ！

この人はこの場所に毎年、大々的な仕掛けをするトローサの名物おじさんなんだそうな。

仮装してない人でも、この派手な雨合羽着てフィエスタ気分☆

ミニーちゃん親子
娘とお母さんはともかく、口髭たくわえた長身のお父さんまで同じ恰好しているのがとても微笑ましかった。


左奥にはマリオもいますねー

シェフの扮装

簡単だけど、揃うと可愛い

去年、85歳にして3度目の結婚をした大富豪アルバ公爵夫人

お相手は24歳年下の公務員

その結婚式をパロディー化したグループは皆の笑いを買ってました

トローサ旧市街の細い裏道

前日、市場が開かれていた場所は、この日は皆の休憩場所になっていました

あらぁ

若い女の子たちがヒゲ面のバスク男の恰好してます

私　こういうの好きだなー

雨に疲れた様子のこの子たちは何だろう？

この人込みの中、友人が「ちょっと休憩しよう」ってとても混んでるバールに入る

入ろうったって入れないじゃない！と外から見て思ったんだけど、大柄の友人が先に進んで、瞬く間に皆の分のスペースがカウンター前に出来てしまった（笑）

バスク地方の微発泡白ワイン「チャコリ」とピンチョを一人一つ食べる

アハッ

チビちゃんが可愛い♪

アフリカン
こっちにもっといたのね

河にも・・・

ベネチアのゴンドラ！

マッシュルーム兄ちゃん♪

可愛いぃ

エスキモー

この子達もいいなー

メキシカン親子

雨の中、ギターは段ボール製で正解ね

ノリノリでダンスしてたちびっ子海賊たち

真ん中の男の子がすーっごく可愛かった！

似顔絵描きの人達も、アーチストらしい恰好して

アハハハハ！

スニーカー履きなのがちょっと気になるけど、この雨じゃ仕方ない

最後の晩餐はワインの代わりにコーラとビール飲んでた（笑）

オクトーバーフェストならぬ、トローサフェスト？？

この集団　気に入った！

イカにイカスミ（黒い風船なんてよく見つけたねー）

行きに見たピノキオたちがポップな音楽で踊っていました

女の子達は真剣
男の子達はちんたら（笑）

ベアサインの友人によると、トローサの人たちは毎年2種類の仮装を用意して、日月／火水と違う衣装を着て街を散策するんだそうな。

グループで大勢同じ恰好しているのも楽しそうだけど、親子の仮装がとてもいい感じでした。

毎年、子供も大人もとても楽しみにしているんだろうなー

民芸品の店

チャールストン踊ってたグループ

子供から大人までいたから家族グループかな？

よそ者でも楽しめるカーニバルでした♪

バスク山奥でねー
こんなことやってるとは、知りませんでした。

トローサからベアサインにまた電車で帰り、ベアサイン郊外のレストランで友人ご夫婦とランチにしました。

レストランで飲むシードルは瓶入りです。

前菜はフリッター色々


油っこくていまいちでした

サラダと

友人夫婦は牛タンのフライ

こんな風に料理するんだー
マドリードではタンは余りレストランのメニューでは見かけません

夫と私はステーキ

この後、友人たちとお別れして、我々はマドリードへの帰路につきました。

今回は、とっても明るいバスクを発見できた旅になりました。


満腹バスク旅行記　3/3　（完）

この旅行記へのコメント （3）

• HIROさん 2012/03/18 17:42:06

  たのしい！

  MIFLORES様
  
  こんばんわ。
  仮装カーニバルってヨーロッパ的ですね。
  おじさんミニーとか、おチビちゃんとか、ほほえましく拝見いたしました。
  お上りヨーロッパ旅行では、なかなか伺うことのできない現地情報で、仮想カーニバルならぬ仮想旅行を楽しませていただきました。
  
  スペインに行きたいけどなかなか行けないHIROでした。
  

  MILFLORESさん からの返信 2012/03/18 21:41:08

  RE: たのしい！

  HIROさん　こんにちは！
  
  ご訪問、投票、メッセージ、どうもありがとうございます。
  
  このトローサのカーニバル、街中の人が仮装していて、近郊から遊びにくる人も仮装していて、普通の恰好して歩いている人の方が少なかったです。
  家族でお揃いの衣装がとても可愛くて、微笑ましくて良かったです。
  
  ミニーおじさんは、こんな恰好日本のお父さんはしてくれるかしら？って思いながら、笑ってしまいました
  
  HIROさんは2010年に息子さんの留学先のサラマンカにいらしたんですね！
  ゆっくりご滞在されたようで、普通の観光とは違うスペインの見方が出来たのではないでしょうか？
  
  また、いらっしゃる機会があるといいですね！
  MILFLORES

  HIROさん からの返信 2012/03/20 13:50:41

  RE: RE: たのしい！

  MILFLORES様
  
  こちらこそ、サラマンカ旅行記をご覧いただきありがとうございました。
  
  > ミニーおじさんは、こんな恰好日本のお父さんはしてくれるかしら？って思いながら、笑ってしまいました
  
  本当、日本のおじさんでは考えられないですね。
  
  > HIROさんは2010年に息子さんの留学先のサラマンカにいらしたんですね！
  > ゆっくりご滞在されたようで、普通の観光とは違うスペインの見方が出来たのではないでしょうか？
  
  息子が行かなければ、おそらく伺うことがなかった土地だったのではないかと思います。
  オスタルのシノさんご夫妻もとってもいい方でしたし、町ののんびりとした雰囲気を存分に味わい、居心地のよい時間を過ごしました。
  
  > また、いらっしゃる機会があるといいですね！
  
  是非、いや、絶対行きます！！
  
  HIRO