2012/01/13 - 2012/01/15
20463位(同エリア27438件中)
zaruさん
10月に仕事で名古屋に行き、キーシンのリストリサイタルを聞くことができました。一流のピアニストを生で聞くと、こんなにも大きな感動が得られるのかと思いました。自宅で良く聞いているヴォロドスのコンサートも聞きたいものだといろいろ調べていると、1月にソウルでブラームスのピアノ協奏曲2番を演奏することがわかりました。バーゲン時期でもあり、ソウルに旅行することにしました。ソウルは10年ぶり3回目ですが、冬に行くのは初めてです。幸いに冬にしては暖かい日だったようです。
13日はコンサート、14日は景福宮観光と韓定食(ソッパラン)、15日は空港の免税店で買い物をしました。
なお、コンサートのチケットはInterparkというチケット屋さんの韓国語のホームページから発売時期を類推し、12月中旬に演奏会場のSeoul Arts Centerに直接電話で頼みました。つたない英語で交渉していると日本語のできる人が変わってくれなんとかチケットをとることができました。支払はカードで、チケットはコンサート会場で予約番号を伝えるともらえました。1月にSeoul Arts Centerのホームページを見ると、英語でチケットが取れるように改善されていました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 航空会社
- アシアナ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
-
1月13日は早起きをし、在来線と新幹線を乗り継ぎ、博多駅に着きました。博多駅は九州新幹線が開通し改装されてすっかりきれいになっていました。博多駅から地下鉄で福岡空港の国内線ターミナルに行き(約7分)、その後、連絡バスで国際線のターミナルに向かいました(約15分)。福岡空港の国内線は便利ですが、国際線は連絡バスに乗り換えるので面倒です。以前のように国内線と国際線のターミナルが並んでいたほうが便利です。
今回はツアーを使いましたので出発の2時間前に旅行代理店のカウンターでチケットをもらいました。後で知ったのですが、東方神起の日本で活動できない3人のファンの集いがソウルであったようでほとんど女性客ばかりでした。11年前に家族でソウルのロッテワールドに行った時は、ゴルフと19番ホールの話を声高にする男性客でいっぱいだったことを思うと隔世の感があります。
預入荷物のセキュリティーチェックで長い行列ができていました。30分ぐらいかかりました。待っている女性を観察するとべた底のブーツにものすごい厚着をした人がほとんどでした。ヒールのあるブーツで来た妻はかなり焦っていました。 -
11時30分発アシアナ航空(OZ131便)に乗りました。飛行機はきれいで、乗務員も以前の日本のように若くてきれいです。飛行機の中では軽食としてかぼちゃサンドが出ました。隣の旅慣れたおばさんたちはビールをもらって盛り上がっていました。頼めばアルコール類ももらえるようです。
12時50分に仁川空港に着きました。預けた荷物を待つ間に両替をしました。1万円が14万ウォンになり大金持ちになりました。
空港の出口で現地の係員が待っていました。担当は私たち二人だけで、外では運転手さんが待っていました。いろいろなオプショナルツアーを勧められましたが、予定がいっぱいだったので断りました。はずれの客だったようでがっかりしていました。
車内からみると池は凍結しているところがありましたが、道は乾燥しておりツルツルではないようで安心しました。10年前に来た時には戦後のスラムのようなものが残っていましたが、すっかり無くなっていました。服や髪型もおしゃれになっていました。
空港から高速道路を通って、ロッテ免税店の本店に連れていかれました。バーゲン初日のお店のように賑わっていました。中国人と日本人とがいたようです。免税店からお土産に元東方神起のクリアファイルをいただきました。
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次にホテルに向かいました。コンサート会場の近くの江南の高速バスターミナルにあるJWマリオットホテルに宿泊しました。4時がチェックイン時間でした。このホテルは会員になるとホテル内で無線LANが無料で使えました。無線LANに接続し、部屋番号と名前を入れる方式でした。
ホテルの部屋の写真です。広く、ベッドもとても良かったです。バスタブとシャワーブースが別で、これも便利でした。
テレビも画像は少し悪いですがNHKの衛星放送が見れました。 -
部屋の外の写真です。妻が休憩している間に、ホテルの出口の反対側にある連絡通路を使って、隣接する百貨店や地下鉄駅、高速バスターミナルを見て歩きました。百貨店は旧正月前の贈答品(魚の乾物が並んでいました。映画館や、食堂もありなかなか楽しめそうです。
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5時にホテルを出て、地下鉄の3号線に乗り2駅目の南部ターミナル駅に行きました。地下鉄に乗る時は1回券で乗りましたが、面倒なので、下車後コンビニでT−チケットを購入し(約120円)、駅の自販機で1万ウォンチャージしました。タクシーやコンビニでも使えるのでとても便利でした。
地下鉄の駅から500m程度歩き、Seoul Arts Centerの向かいにある百年屋(豆腐専門店)に入りました。 -
百年屋では豆腐、海藻のお好み焼きに牡蠣を乗せたもの、豆腐と野菜のビビンバ、ドンドン酒を頼みました。(日本語の分かりにくいメニューがありました。)
付け合わせは、キムチ、大根の酢の物、モヤシ、ワカメの酢の物でした。キムチ以外は辛くなくて私たちも食べることができました。
海藻の緑色(メセンイ)のお好み焼きはモチモチして少し甘みがありました。上には少し小ぶりですが牡蠣がたくさん乗っていて美味しかったです。
写真の豆腐は、係のおばさんが違うのを勧めていたようですが、韓国語ののため無視して頼みました。冷たい豆腐は、夏にたのむ物のようで、周りの人は熱々のざる豆腐のようなものを美味しそうに食べていました。
豆腐ビビンバも唐辛子味噌を入れずに食べました。これも、美味しかったです。
ドンドン酒は何を意味するのか不明ですが、黄色みがかったマッコリが出てきました。少し酸っぱくこくがあり、とっても美味しかったです。今まで飲んだマッコリの中で最高の味でした。他にはチゲを頼んでいる人が多かったようです。支払は2人で2500円でした。支払はカードで、液晶の上にペンでサインをする形式でした。韓国は以後の店もすべてこれでした。
客筋はかなり良く、コンサートに行くと思われる身なりの良い人が多かったです。現地の人ばかりのようでした。
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百年屋を出て大きな道を渡るとSeoul Arts Center(芸術の殿堂)です。美術館やコンサートホール、オペラハウスなどの複合施設です。日本語のホームページもあります。これからは、放射能を恐れて中国とソウルしか来ないコンセルトヘボウのようなオーケストラもあるでしょうから、ここまで聞きに来ないと良い演奏が聞けなくなるかもしれません。この写真の建物の中に入り、階段を上がるとコンサートホールに着きます。施設が広く東京の地下鉄の駅のようにかなり歩きます。ホワイエでは珈琲と軽食が頼めます。うどんやサンドイッチも売っていました。日本食は高級な食事としてコンサートホールのホワイエで出しているようでした。誤解かも?。珈琲は10年前はチョコレート風味の珈琲ばかりでしたが、ここは不味いアメリカンコーヒーでした。
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コンサートホールの自分の席からステージを撮影したところです。1番目のランクの席は、私が電話した時は売り切れているといわれました。1月になってインターネットで確認するとまだ残っていました。2番目のランクの席、座席番号はE-9-1、2で1人6300円でした。横に広いホールで、席はオーケストラのコントラバスの位置になります。右側の席のためピアノの音は良く聞こえました。音響も見かけもサントリーホールに似ていると思いました。
昨年の12月9日にNHKホールにコンサートを聞きに行きましたが、比較すると、韓国のほうが客層もかなり若く、毛皮率も高くおしゃれな人も多かったです。20年前の日本のコンサートの雰囲気でした。 -
コンサートのパンフレットです。200円ぐらいでした。Myung-Whun Chung指揮のソウルフィルでピアノ独奏はArcadi Volodosです。曲は前半がブラームス作曲のピアノ協奏曲第2番、後半がラベルのマ・メール・ロアとストラビンスキーの火の鳥、アンコールはラベルのラ・ヴァルスでした。
前半は少ない編成のオーケストラで音が少し出ていない印象でしたが、段々気にならなくなり楽しめました。ヴォロドスのテクニックは完璧で音もきれいでした。この曲は難局で有名で、この旅行の前にいくつかのCDを聞きなおしましたが、結構苦労しているピアニストが多い印象を受けましたが、ヴォロドスの場合は余裕で弾いているようでした。実演で聞いたのは初めてです。この曲に挑戦できるピアニストは限られるのでしょうか。
アンコールでブラームスの117−1の間奏曲を弾いてくれました。グールドを思い出す詩情あふれる演奏をVolodos in Viennaのバッハの澄み切った音で聞かせてくれました。生演奏ではピアノの音が重なって行くのを楽しめますが全く濁りませんでした。ソウルまで来た価値がありました。リサイタルもぜひ聞きたいと思います。
後半のラベルでは少なめの編成でしたが、木管の若い韓国人の奏者がうまく、感動しました。特に、クラリネットの人がうまかったです。火の鳥ではステージいっぱいの大編成で迫力のある音を出していました。弦楽器は、ボウイングがきれいにそろい、指揮者がみんなの手をとって演奏しているようでした。ここまでぴったりそろうオーケストラはあまり聞いたことがありません。木管は韓国人が中心ですがバズーンの女性がとってもうまかったです。金管はすべて欧米人の男性でした。全体に若い女性の多いオーケストラですが、12月9日に東京で聞いたN響より数倍うまかったです。音楽には感動しましたが、テレビで負け、オーケストラで負けかと、とても悲しい気持ちになりました。日本に必要なのは自分のような年寄りのリストラなのだと痛感しました。演奏会終了後はVolodosのサイン会がありましたが、長蛇の列のため断念しました。
演奏会終了後はバスで南部バスターミナルまで行き、地下鉄で帰りました。ホテルの到着は11時でした。演奏会に感動したためインターネットで子供に電話し、日本でのソウルフィルのコンサートに行くように勧めました。福岡でのコンサートもとっても良かったそうです。おまけに、ホテルに帰る途中のMyung-Whun Chungを見つけサインをもらい、一緒に写真を撮ってもらったそうです。うらやましい。 -
ホテルのベッドはとても良質で安眠できました。朝食は付いていなかったので、前日、百貨店の地下の食料品店で買った栗の餡の入ったモチを食べて済ませました。10時ごろ部屋を出て、高速バスターミナルを見物しました。この写真はその時のものです。
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地下鉄3号線に乗って12駅目の景福宮に行きました。以前の旅行ではハングルの案内しかなく、何駅目かを数えて乗りましたが、今回は駅の番号と漢字表記もあり非常にわかりやすくなっていました。地下鉄の列車もきれいになっており、中つり広告も液晶テレビで映していました。美容整形の広告も液晶テレビで流していました。
しかし、地下鉄内の物乞いと物売りは相変わらずで、盲目のふりをした物乞いの人は列車内で何ももらえないとおならをして去ってゆきました。
地下鉄の駅から少し歩き、11時に景福宮に着くと、ちょうど衛兵交代式をやっていました。 -
衛兵交代式の写真です。見物客もあまり多くなく楽しめました。
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景福宮は以前行った昌徳宮と比べると建物が新しく生活感がなくテーマパークのようでした。土の道が多く砂埃があり、靴が真っ白になりました。この日は冬にしては暖かく気持ちのいい日でした。
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慶会楼の池です。完全に凍っていました。
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香遠亭です。2月になってANAのカレンダーめくると、雪の積もったこの場所の写真がでてきました。
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12時過ぎに石坡廊(ソクパラン)という宮廷料理の店を予約していました。予約は日本から国際電話でしました。日本語が通じましたた。景福宮からはタクシーに乗ろうとしましたが、全然止まってくれません。地元の人に止め方を聞いたら、手招きをしないとだめだったようです。手を挙げただけではいけないようでした。通常のタクシーで行きましたが200円くらいでした。ただ、タクシーの運転手のナビには店の名前が入っていないようで、少し行きすぎました。店が見えたのでここでいいよと言って降りました。
周囲は少し汚い町でした。
店の前の玄関を撮影したところです。 -
このような門をくぐります。
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これがお店です。写真にするととてもきれいですが、周りがあまりきれいな街ではないため、日本の老舗の料亭のような立派な印象は受けませんでした。
宮廷料理が次々と出てきます、量は心配したほど多くはなかったです。辛くはありませんが、薄味に慣れた私たちも味が全体に付いていない印象を受けました。特別に美味しい料理とは思えませんでした。お客さんは日本人を案内してきた現地の人、お見合い?、家族のお祝い(法事)のような感じで、特別な日に来るレストランのようでした。昼の一番高いコースを食べましたが2人で17000円でした。 -
タクシーを呼んでもらい、新羅免税店まで行きました。模範タクシーのため料金は倍でした。この免税店は、JCBカードを持っていると会員になり割引になります。ゴールドカードだともっと割引になりますが、持っていかずに悔しい思いをしました。子供から頼まれた、BBクリームを買いました。持って帰るのが重いほど買って9000円くらいでした。
免税店の山を歩いて降りてふもとの東大入口の駅から地下鉄3号線に乗ってホテルに帰りました。
ホテルで休養後は、ホテル隣接の新世界百貨店やショッピングセンターをぶらぶらして過ごしました。百貨店はいろいろなブランドが入っており免税店よりディスプレイがきれいです。買っている人もお金持ちオーラの出ている韓国人が多かったです。
闇屋街の雰囲気の残る地下街や、花市場をうろうろし、百貨店の地下食料品店で翌日の朝食を買い、最後は百貨店の上階にあるレストランでサムゲタンを食べました。ぐつぐつ煮えたぎったサムゲタンが来ましたが、なかなか美味しかったです。1人900円でした。 -
朝はまだ店が空いていない10時が迎えの時間でしたので、ゆっくりしました。ホテルの前から撮ったJWマリオットホテルです。手前の建物はショッピングセンターです。この建物の裏には氷の塊があり、最近まで寒かったのが良くわかりました。
旅行社の方が迎えに来てくれて、まず、金浦空港の近くの韓国食料品店に連れていかれました。余った現金で、お茶と栗チョコレートを買いました。途中の道が悪く、3列シートの後ろに座っていた私は気分が悪くなりました。
仁川空港ではあまり待つこともなく、免税店で買い物をしました。空港の免税店が一番買いやすい印象を受けました。ドル安、ユーロ安でネクタイ、コーチのバッグ、シャネルの化粧品は日本の市価の6割ぐらいの印象でした。これから、日本の製造業は大丈夫なんでしょうか?
昼食は空港の食堂でアワビ粥を頼みましたが、ニンニクが豪快に入っていました。14時20分発のアシアナ航空の飛行機で帰りました。帰りの飛行機ではピリ辛い肉の入ったハンバーガーが出ました。一般的な韓国の食事は私たちには合いませんでした。
十年ぶりの韓国でしたが、日本が停滞しているうちに韓国が街も人もきれいになっているのに驚きました。実態をかけ離れた円高になっており、海外旅行をするにはありがたいですが、日本の製造業は大丈夫なのだろうかと心配になった旅行でした。
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