北京短期語学留学と食べ歩き

2012/01/10 - 2012/01/24

私の住む市に日中友好協会がありこの協会から北京中央民族大学に毎年中国の春節の冬休みを利用した短期留学が毎年あります。１５日間の留学で午前中３時間の授業とそれ以後は自由行動の観光、食べ歩きの日記です。良く学び、良く遊び、良く食べ、よく中国を知ろうがテ−マです。
今年はＭ会長と１７名の生徒、合計１８名の参加でした。

エリア 北京(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 団体旅行
• 利用旅行会社: JTB

大学の講師の紹介写真です。われわれの担当は日本語も分かる女性の老師です。生徒は１７人でしたがそれぞれのレベルが違いましたがひとクラスで中国語オンリーで上手に教えていただけました。生徒が２０人以上になれば２クラスでレベル分けするそうです。

早速授業後、天安門、故宮に繰りだしました。
日本語学科の１年生に時給２５元でアルバイトで案内してもらい、この学生と中国語、日本語で互いに勉強します。しかし１年生１８歳で北京の地下鉄の乗り換えにも苦労していました。われわれの方が観光慣れしています。

構内は広く、いくつかの学生食堂（５０元チャージされたカードで２０円ー１４０円ぐらいで食べられます）、スーパーでもカードは使えます、医院、銀行、喫茶店等もあります。

民族大学の生徒は１５０００人、職員４０００人もいますから大学の外も民族料理の店が数十とあります。この店は一番通った店で友人が１２元払ってメンバーになりカードをみせて全員の割引の恩恵をうけました。すぐ入会金の元はとれました。民大西路にあります。

故宮は沢山のひとのプロぐがあり定番ですからさらり。

故宮、われわれの人物の入った写真は省きました。

王府井です。ここも定番。

前門の北京ダックの老舗全聚徳の前は行列ができています。
前門はすっかり綺麗になりチンチン電車が５００メートルぐらい往復して観光地の雰囲気を盛り立てています。

われわれは前門を３００メートルほどあるいて右にはいるやや大きな通りにある２階の中華料理店に入りました。我々の同伴者で上海駐在時代後輩の女朋友Ｆさんが加わり彼女の紹介です。最近の中国料理店はセロハンで食器をあらかじめ包んであり衛生的です。以前はまえの人の使った汚れのついた皿やまえの人の飲んだぬるいお茶まで出された経験が数回ありました。

翌日は授業のあと和平門から文房四宝で有名な琉璃廠に男性の一年生のガイドでいきました。この学生地方からきていますから地理感がありません駅から通りがかりの中国人に行き方を聞いてばかりいます。私は１２月にひとりできていますから良く知っています。私の案内でゆっくり買い物ができました。学生は４時に用事があるとのことでしたので３時すぎに３時間分の時給を払ってかえしました。その後地下鉄一駅の前門を私が案内しました。昨日と違うメンバーだったので昨日食べた中華料理店で再び夕飯を食べました。

翌日は１５日の日曜日で授業はなかったので天津行きのチームに
加わりました。北京南駅から３０分でつく高速鉄道です。南駅は新しく飛行場のようなつくりです。

日本の新幹線のようです。往復のキッフ１２４元の一等座席指定です。

早速タクシーで古文化街に行きました。天津の名産品の泥人形や書画、骨董品や食べ物の露天もある賑やかなところです。

良くみる中国の愛らしい男女の子供の人形です。私は数年前にすでに買いました。泥人形ももっています。

こんな感じの街です。

タクシーで五大道の観光馬車乗り場まで行きました。中国人の女性ガイドがつきわれわれは８人乗りの馬車で１台３００元でした。

人数により料金がちがいます。

主にイギリスの租界などを５０分近く回りましたが中国語のガイドで詳細は分かりませんでした。

天津で一番有名な「狗不理」（犬も食べないと言う意味）ですが単なる包子の料理店の名前。王府井にも支店がありました。いろいろ１０種類ぐらい頼みました。名店だけあって一番高い割り勘になりました。
ガイドは朝鮮族のＸ小姐ですが天津は初めてです。２日前に天津の実家に帰った天津在住のＹ小姐も駅で合流する予定でしたが母親の病気で参加できないと昨日電話がありました。

このあと近くの大きな食品市場に入りました。海産物から飴．餅、何でも食品は安く売っていました。

このあとラストエンペラー（傅儀と奥方）の最後の住宅旧居の「静園」まで歩きました。２０分ぐらいと言うことでしたがＸ小姐が手当たりしだい道行く中国人に静園の場所を聞きましたがなかなか分からず３０分ぐらいでたどりつきました。この辺が専門のガイドでない学生のよわみです。

静園は入り口でビニールのキャップを靴に履かせて床が汚れないようにしています。
それからがハプニングがありました。４時ごろで５時の天津発の電車にのるためタクシーを拾おうとしましたがなかなかタクシーが見つかりません。バスも良くわかりません。駅まで大分はなれているようです。兎も角駅に向かって走りました。ガイド役のＸさんは泣きそうになりながら１台のワゴン車を止め乗せてもらうように頼みました。最初はＯＫしたのですが可愛いＸさんが乗るのかと思ったらしくわれわれ６０，７０代の爺さん、婆さんさんが乗り出したので相手はびっくり降りてくれと言い始めました。一旦降りたのですが他に道はありません。Ｘさんが再び頼み込みやっと４人乗せてもらえました。他の３人はタクシーを拾い５時少し前に駅まえに７人揃いました。時間がありませんので駅前の芝を横切りましたので管理人に大きな声で怒鳴られました。発車時間は５時５分でしたのでようやく乗車できました。天津は上手にタクシーを拾うことにつきます。

月曜日からまた授業が始まりました。３０１と言う中国語のテキスト上巻、下巻と老師（先生）の作成したプリントが教材です。始めは老師の中国語の会話が良く分かりませんでしたが段々理解できるようになりました。この３０１のＤＶＤ，ＣＤも買ってきました。授業は会話、発音中心で書き取りはありません。

民族大街には各民族の料理店があります。云南料理店も２店あり私はとりわけパイナップルご飯が気に入りました。パイナップルの中を切り抜き中にもち米にパイナップルの刻みを入れたご飯です。民大北路にあります。
バンコクで食べたマンゴーにもち米の組み合わせのご飯に似ています。
７，８人のグループで１０皿ぐらい注文、８本のビールを飲んでも割り勘でひとり５０元程度、６００円ぐらいです。

教室に入るところにかいてある白墨の文字です。見事です。

老師は日本にも数回きたことがあるらしく北海道、京都、信濃川の長さまで知っています。午後希望者には１年生による個人レッスンも１時間２５元（２時間単位で５０元）があります。私は発音を主に直されました。
ＡＮ，ＡＮＧの区別ですがＡＮと発音したつもりでもＮのあとにＧが残りＡＮＧになってしまうのです。因みに４４を中国語を勉強していない人はスウ・スウー・スウと言っても通じません。

この赤く見えるところの地下が学校のスーパーです。食品、日用品、小型の電気製品までひととおりあり便利です。現金でも学生カードも使えます。

このビルの２階が教室です。

このビルが学生宿舎です。学生はほとんど帰省して部屋はあいています。４星クラスのホテル風ですがアニメテイは何もありませんのでバスタオルからトイレットペーパー、石鹸まで持ち込みです。共同洗濯機はあります。部屋は暖房が良く効き普段着ですみます。
アメリカ人の３０名近くの留学生もこの宿舎に泊まっていました。挨拶にグッドモーニングと言ったら妳好と返事されました。彼等は留学中は中国語だけ使用し英語を使うと即退学、費用も返金無しの厳しいルールを作っているそうです。アメリカ人は漢字を知りませんから老師の口元とピンインをみて発音を覚えるようです。日本人は漢字を見すぎるようです。

この日に行った雍和宮はチベット仏教寺院で一般中国人の信仰の対象ではないようです。
入場券に名刺大のＤＶＤがついていて日本で再生しましたら寺院の案内画面が７，８分あり中国語の説明と下部に英語文がありました。親切な入場券です。危うく捨ててしまうところでした。入場料２０元ぐらいでした。

隣は孔子廊です。ここは国家祭祀の対象になる廊で一般民衆の信仰とは関係ないようです。
われわれは区別がつかず神様、仏様として拝んできました。日本にも足利学校等数箇所孔子廊があるのを知りました。入場料３０元で博物館が見学できます。

鬼街という東直門に近いところは海鮮料理、しゃぶしゃぶ鍋料理店が軒を並べています。どの店も大きく選ぶのに困るほどです。
我々は「小漁山」という東直街の本店に入りました。数軒左に分店があります。

「すっぽん」までいますから魚料理も各種あります。われわれは羊と牛のしゃぶしゃぶと他に５皿ぐらい注文しました。朋友は皆酒豪です燕京ビール、紹興酒も直ぐ飲み干します。

次の日は遠出です。バスの料金が距離によりどんどん高くなります。

北京西南１５キロにある蘆溝橋徒歩２０分ぐらいの最寄のバス停です。
蘆溝橋はもしお手元に北京の大きな地図があれば京石高速公路が永定河を渡るやや北側です。

マルコポーロが世界で一番美しい橋と絶賛したところです。マルコポーロは蘇州を東洋のベニスといっていますから観光用のＰＲでしよう。全長２６６メートルの石橋で欄干の上に違う形の獅子の彫像が５０１匹ならんでいます。ここから見る月も絶景のようです。
実はそんなのん気な処ではありません。昭和１２年日中戦争の勃発のきっかけになった場所です。日本軍と中国軍が合い対峙していた緊迫した夜どちらから発砲したのが１５年に渡る戦争のはじまりです。私はここへきて始めてしりました。歴史の勉強も必要です。

抗日戦争記念碑とあり近くに百台以上観光バスが駐車できるスペースがありますから観光コースになっているのでしょう。
城門を入ったところに記念館がありました。

兵士の像。

この記念館を訪れた有名人の写真です。館内は目を負うような日本軍の暴挙の写真です。某少尉の中国人何人切とか中国人生き埋め、死体の山々。これが真実と受け止めざるを得ません。南京虐殺事件も同様です。この資料が中国の中学、高校の教科書にのっているようです。中国人も日本人もこの記念館に来たくないという人がおおいらしいです。２００８年日本の女性２０人がこの記念館を見学した後、「中国のひとびとを傷つけたことを謝罪します」と中国語でかいた紙を前に土下座したのが中国の新聞に載ったようです。これについても日本では必要ないと賛否両論です。

この日は大学の近くの紫竹公園を散歩しました。

池は一面氷ついて元気な子供のスケートが見られました。

東門を出ると国家図書館です。エスカレーターから見た内部です。内部に入るには身分証名書か登録カードがひつようです。私は大学の名と部屋番号を書いたら入れました。パソコンがありましたのでウィンドウを立ち上げましたらパスワード、カードが必要のようでした。

２２日は中国の大晦日（農暦）です。テレビは日本の紅白のように人気歌手や手品、雑技など５時間ぐらい放映しています。帰省した人含めて一家団欒で餃子を食べテレビを見て１２時の新年をむかえます。われわれも広い部屋に集まりテレビをみながら日本から持ち込んだ日本酒やセブンイレブンで買った寿司や余った菓子を持ち寄り除夜（除夕夜）を迎えました。１２時に宿舎の前に集まり爆竹や花火を楽しみました。爆竹は耳の鼓膜が破れるかと心配するほどの大音響です。街街の各地で打ち上げ花火があがり、うるさくて眠れません。政府は北京の中心部の花火を禁止したようです。

２３日は春節の新年の初日です。３日間一般の会社は休みです。
一家揃ってお寺の縁日に遊びにいくようです。人出が多く日本の花火大会の人出のようです。

地方の民族料理の屋台が並んでいます。子供たちは喜んで食べていました。

龍譚文化寺の縁日のようです。

公園のようでもあります。縁日は数日でおわります。

このあと縁日を出て近くの中華料理店に昼飯に入りました。縁日は２万人近くの人出ですから縁日近くの食堂は込み合い入れないと思っていましたが５人の席は確保できました。やはり中華レストランは一般には贅沢なのでしょう。
この後さらに大きなアミユーズメントセンター（デニズーランド風）にバスで向かいました。中には舞台がありショーが見られます。入場料２８０元をＦ小姐がネットで半額券をゲットしてくれました。なにかとお世話になった小姐です。上海の日経企業で働いて
いたのですが失業して今北京で翻訳の仕事をしながらわれわれの呼び出しガイドを無料でしてくれました。再来年京都に留学予定があるようでそのとき返礼？を考えていますが京都は遠う過ぎます。