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イタリアは観光資源に恵まれている点では世界一でしょう。国中に自然、文化、歴史遺産が存在し、観光客で溢れています。観光の合間には、ワインとグルメが楽しめるところはフランスと同じです。よく知られる観光スポットでは、あまりにも多くの観光客が訪ねますから、その熱気や騒々しさで楽しみが半減してしまいます。そこで、知られざるところに行くと旅の楽しさを取り返すことができます。今回は北イタリアの「知られるところ、知られざるところ」を紹介します。<br />北イタリアと言えば、先ずはスイスと国境を接する湖水地方でしょう。そのひとつが、コモ湖であり、500年前から別荘地として栄えたところです。水上バスやボートで、コモ市から湖岸の景色を眺め、ヴィラや庭園を散策し、見物をして、ヴィラ・ホテルに滞在することで、よく知られたる観光地でしょう。豪華なヴィラが立ち並ぶ中、ジョージ・クルーニーまでもが豪勢な別荘を建てましたので、最近ここが観光の目玉のひとつになってるそうな。しかし、コモ湖に唯一の小さな島が存在し、そこに唯一の一風変わったレストランがあることは、あまり知られてないかもしれません。風光明媚なテラスで木漏れ日の下、陽気なオーナーやウエイターと会話を交えて昼食をとると極めて快適なのです。ところが、料理は1976年開業以来変えてない定番のみで、不味くとも素朴なので、返って周囲の景観を損なわぬし、他での食事をより一層美味しくさせるように計らっているように思いました。島の名はイソラ・コマチナ、レストランの名はロカンダ・デル・イソラ・コマチナでオーナーは今でも開業者のベニュベネート・プリチェリで客をよくもてなします。対照的に豪華ホテル、ヴィラ・デステはよく知られた華麗なるホテル、確かに素晴らしい環境の中に佇む正に王室の御殿ですが、料金もイタリアの一般的な5星ホテルに比し、5割り増し程高く、果たしてそれだけの価値があるかは大いに疑問でした。<br /> 北イタリアでヴェネツイアを語らぬことは許されません。しかし、あまりにもよく「知られる」ところでありながら、今でも世界で稀なる素晴らしい観光地です。私の今回の訪問も生涯で4回目となります。サンマルコ広場、ドカーレ宮殿、ホテル・ダニエリとそこから眺めるサン・ジオルジョ・マッジョーレ教会辺りは観光客で溢れています。映画「ツーリスト」にも主人公男女がホテル・ダニエリの豪華スイートにチェックインし、晩はドレスアップしてカナル・グランデ沿いで、サンタ・マリア・デ・サリュ−テ教会を背景にしたテラス・レストランで食事をする場面がありました。そのレストランは、おそらくホテル・グリティー・パレスでロケしたものでしょう。私達夫婦はその並びにあるバウエル・イル・パラッツオに滞在し同じ景色を堪能しました。これらは正にヴェネツイアの代表的な景観であり、よく「知られる」ところです。しかし、カッレという小路を、小運河を渡りながら歩くと観光客は極端に減少し、自分がヴェネツイア人であるかの錯覚を与えてくれます。パラッツオ・コンタリーニ・デル・ポヴォロのような美しい建築に遭遇したり、カ・ドーロのような小さな美術館に入って、ビザンチン様式の窓を通して運河やパラッツオを眺めると、古くよき異国の地に来たことを実感させられます。<br />ところが、ヴェネツイアの貴族や商人はもっと雄大な生活空間を愉しんだようです。街の雑踏から離れ、ベネト州北部に競ってヴィラ(私は“宮殿式別荘”と解釈します)を建て憩いを求めていたようです。そのひとつ、小さなヴィラ・ホテルに滞在しました。そこはフォッリナという全く「知られざる」小聖堂のある村にありました。しかし、ここはプロセッコという発泡白ワインで有名なところではありますが、観光客は皆無という感じでした。静かで大変寝心地のよいホテルでしたし、そのレストランは、ミシェランの3レッド・フォークスが付与され、1星にも決して負けぬ素晴らしい料理を提供してくれたのです。ホテルの名はヴィラ・アバッツイア、そしてレストランはラ・コルテ。ベネト州全域をドライブするのも旅の愉みを増してくれます。ホテルの受付、レストランのウエイター兼ソムリエまでも司るジオヴァンニが自ら運転し、観光案内(有料)をしてくれました。雰囲気は些か違いますが、さながら英国のコッツウォルド地方をドライブするようでもあります。その一部を写真で紹介しましょう。1.ヴェネツイア貴族の別荘のひとつで、壮大で皇帝の宮殿を思わせるもの、2.滞在したホテルでパラッツォですが、極めて質素で小さな宮殿様式の館でした。正に”Small is beautiful”3.小さな滝のある田舎の風景(表紙写真)4.最も優れたプロセッコワインを産出するエリアで見晴のよい一角、実はこの建物は無人スタンドのバールなのです。ワインやチーズや生ハムなどが冷蔵庫に保存してあり、対価をボックスに投入して持ち出し、向かいのテラスのテーブルで美しい景色を眺めながら勝手に“やる”という気の利いたところ。イタリアでも客を信じて、このような商売をするのか、と感心させられました。<br />以上のように、あまり”知られざる”ところをゆっくりと旅することは海外旅行の醍醐味です。続いて、同じテーマの下、トスカーナとアマルフィー海岸について投稿してゆくつもりです。<br />(初めての投稿ですので、写真の貼り付け方が分かりません。別途のサイトで試みます。合わせてご覧いただけたら幸いです)

”知られるところ、知られざるところ” 北イタリア

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2011/08/15 - 2011/08/24

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tomoimaiさん

イタリアは観光資源に恵まれている点では世界一でしょう。国中に自然、文化、歴史遺産が存在し、観光客で溢れています。観光の合間には、ワインとグルメが楽しめるところはフランスと同じです。よく知られる観光スポットでは、あまりにも多くの観光客が訪ねますから、その熱気や騒々しさで楽しみが半減してしまいます。そこで、知られざるところに行くと旅の楽しさを取り返すことができます。今回は北イタリアの「知られるところ、知られざるところ」を紹介します。
北イタリアと言えば、先ずはスイスと国境を接する湖水地方でしょう。そのひとつが、コモ湖であり、500年前から別荘地として栄えたところです。水上バスやボートで、コモ市から湖岸の景色を眺め、ヴィラや庭園を散策し、見物をして、ヴィラ・ホテルに滞在することで、よく知られたる観光地でしょう。豪華なヴィラが立ち並ぶ中、ジョージ・クルーニーまでもが豪勢な別荘を建てましたので、最近ここが観光の目玉のひとつになってるそうな。しかし、コモ湖に唯一の小さな島が存在し、そこに唯一の一風変わったレストランがあることは、あまり知られてないかもしれません。風光明媚なテラスで木漏れ日の下、陽気なオーナーやウエイターと会話を交えて昼食をとると極めて快適なのです。ところが、料理は1976年開業以来変えてない定番のみで、不味くとも素朴なので、返って周囲の景観を損なわぬし、他での食事をより一層美味しくさせるように計らっているように思いました。島の名はイソラ・コマチナ、レストランの名はロカンダ・デル・イソラ・コマチナでオーナーは今でも開業者のベニュベネート・プリチェリで客をよくもてなします。対照的に豪華ホテル、ヴィラ・デステはよく知られた華麗なるホテル、確かに素晴らしい環境の中に佇む正に王室の御殿ですが、料金もイタリアの一般的な5星ホテルに比し、5割り増し程高く、果たしてそれだけの価値があるかは大いに疑問でした。
 北イタリアでヴェネツイアを語らぬことは許されません。しかし、あまりにもよく「知られる」ところでありながら、今でも世界で稀なる素晴らしい観光地です。私の今回の訪問も生涯で4回目となります。サンマルコ広場、ドカーレ宮殿、ホテル・ダニエリとそこから眺めるサン・ジオルジョ・マッジョーレ教会辺りは観光客で溢れています。映画「ツーリスト」にも主人公男女がホテル・ダニエリの豪華スイートにチェックインし、晩はドレスアップしてカナル・グランデ沿いで、サンタ・マリア・デ・サリュ−テ教会を背景にしたテラス・レストランで食事をする場面がありました。そのレストランは、おそらくホテル・グリティー・パレスでロケしたものでしょう。私達夫婦はその並びにあるバウエル・イル・パラッツオに滞在し同じ景色を堪能しました。これらは正にヴェネツイアの代表的な景観であり、よく「知られる」ところです。しかし、カッレという小路を、小運河を渡りながら歩くと観光客は極端に減少し、自分がヴェネツイア人であるかの錯覚を与えてくれます。パラッツオ・コンタリーニ・デル・ポヴォロのような美しい建築に遭遇したり、カ・ドーロのような小さな美術館に入って、ビザンチン様式の窓を通して運河やパラッツオを眺めると、古くよき異国の地に来たことを実感させられます。
ところが、ヴェネツイアの貴族や商人はもっと雄大な生活空間を愉しんだようです。街の雑踏から離れ、ベネト州北部に競ってヴィラ(私は“宮殿式別荘”と解釈します)を建て憩いを求めていたようです。そのひとつ、小さなヴィラ・ホテルに滞在しました。そこはフォッリナという全く「知られざる」小聖堂のある村にありました。しかし、ここはプロセッコという発泡白ワインで有名なところではありますが、観光客は皆無という感じでした。静かで大変寝心地のよいホテルでしたし、そのレストランは、ミシェランの3レッド・フォークスが付与され、1星にも決して負けぬ素晴らしい料理を提供してくれたのです。ホテルの名はヴィラ・アバッツイア、そしてレストランはラ・コルテ。ベネト州全域をドライブするのも旅の愉みを増してくれます。ホテルの受付、レストランのウエイター兼ソムリエまでも司るジオヴァンニが自ら運転し、観光案内(有料)をしてくれました。雰囲気は些か違いますが、さながら英国のコッツウォルド地方をドライブするようでもあります。その一部を写真で紹介しましょう。1.ヴェネツイア貴族の別荘のひとつで、壮大で皇帝の宮殿を思わせるもの、2.滞在したホテルでパラッツォですが、極めて質素で小さな宮殿様式の館でした。正に”Small is beautiful”3.小さな滝のある田舎の風景(表紙写真)4.最も優れたプロセッコワインを産出するエリアで見晴のよい一角、実はこの建物は無人スタンドのバールなのです。ワインやチーズや生ハムなどが冷蔵庫に保存してあり、対価をボックスに投入して持ち出し、向かいのテラスのテーブルで美しい景色を眺めながら勝手に“やる”という気の利いたところ。イタリアでも客を信じて、このような商売をするのか、と感心させられました。
以上のように、あまり”知られざる”ところをゆっくりと旅することは海外旅行の醍醐味です。続いて、同じテーマの下、トスカーナとアマルフィー海岸について投稿してゆくつもりです。
(初めての投稿ですので、写真の貼り付け方が分かりません。別途のサイトで試みます。合わせてご覧いただけたら幸いです)

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
5.0
グルメ
4.5
同行者
カップル・夫婦
交通手段
タクシー
旅行の手配内容
個別手配
  • コモ湖、ジョージ・クルーニーの別荘。英が好き観光客必見のスポット(別途旅行記参照)

    コモ湖、ジョージ・クルーニーの別荘。英が好き観光客必見のスポット(別途旅行記参照)

  • コモ湖、唯一の島イソラ・コマチナの唯一のレストラン「ロカンダ・デル・イソラ・コマチナ」(別途旅行記参照)

    コモ湖、唯一の島イソラ・コマチナの唯一のレストラン「ロカンダ・デル・イソラ・コマチナ」(別途旅行記参照)

  • コモ湖、5星ホテル・ヴィラ・デステ、部屋のバルコニーからの眺め(別途旅行記参照)

    コモ湖、5星ホテル・ヴィラ・デステ、部屋のバルコニーからの眺め(別途旅行記参照)

  • ベニス、狭い路から眼前に迫る美しい建物「パラッツオ・コンタリーニ・デル・ポヴォロ」(別途旅行記参照)

    ベニス、狭い路から眼前に迫る美しい建物「パラッツオ・コンタリーニ・デル・ポヴォロ」(別途旅行記参照)

  • ベニス、カ・ドーロ(美術館)のテラス窓からカナル・グランデ魚市場を見下ろす(別途旅行記参照)

    ベニス、カ・ドーロ(美術館)のテラス窓からカナル・グランデ魚市場を見下ろす(別途旅行記参照)

  • ベネート州の数多いヴィラ(宮殿別荘)のひとつ。ベニス貴族の裕福さを象徴している(別途旅行記参照)

    ベネート州の数多いヴィラ(宮殿別荘)のひとつ。ベニス貴族の裕福さを象徴している(別途旅行記参照)

  • ベネト州の小さな聖堂があり、プロセッコ・ワイン産地中心の町フォッリナの5星ホテル「ヴィラ・アバッツイア」 (別途旅行記参照)

    ベネト州の小さな聖堂があり、プロセッコ・ワイン産地中心の町フォッリナの5星ホテル「ヴィラ・アバッツイア」 (別途旅行記参照)

  • ベネト州、プロセッコ・ワインの内、最も優れたワイナリーが集まる地域の高台にある無人バール(別途旅行記参照)

    ベネト州、プロセッコ・ワインの内、最も優れたワイナリーが集まる地域の高台にある無人バール(別途旅行記参照)

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