2007/02/03 - 2007/02/05
58位(同エリア180件中)
おねこんさん
2006~07年、上海留学中のおんねこが
いきあたりばったり! 壁にばかり行き当たるひとり旅を実行してたんだよーという記録。
・せっかくだから現地のネットワークを使って旅行を手配!
→予約の確認電話がかかってくるたび胃痛が沸き起こる。なぜかって?中国語が不自由だからさ…
・旅の間は日本語厳禁!現地の人とふれあいまくる!
→忘れてた…わたし、社交性ないんだった…
・壁に当たったら立ち向かう!交渉&ねばりで問題を打開!
→中国人の粘り強さには勝てねえぜ…
ということで様々な困難に突き当たりながらも
「困難が 打ち砕けぬなら 登ればいい」
の合言葉のもと、
困難クライマーとして修業を重ねた日々の紹介です。
**********
一編めの今回は黄山。
しょっぱなからですが、この登山は友人と二人で参加する予定でした。
しかしその友人、当日私に断りなくキャンセル。
しかもこの子も中国語が完璧ではないので、
私も一緒にキャンセル扱いになって、
いちど予約していたバスが先に行ってしまうという第一関門にぶち当たりました。
電話をしてみたところ
運転手「え~?キャンセルじゃないの~?」
おんねこ「キャンセルは相方だけだよバッキャロー! とりあえず今すぐ戻ってきてくれる?」
運転手「え~もうすぐ高速のるんだけどー」
おんねこ「いいから、のってないならいいじゃん。ここで待ってるから来てよ」
運転手「うおーこいつ図々しいってかなんていうか!わかったよ待ってろ!」
ということでおっとこ前な運転手さんのおかげで無事バスに乗れました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 1.5
- ショッピング
- 2.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
一日目の宿・湯口に到着したのは午後も早めの時間。
どうしようかと迷っていると、
ホテルのおばちゃんが、近くに風景区がある、
車を回してやるから見てこい、とのこと。
(お金はとられましたけどね!)
さっそく行ったんですが、とにかく寒い!
遠く見える黄山から風が吹き下ろしてくるようで
寒いのなんの…
この写真は、鯨に見える影をたたえた湖。
水がきれいですね! -
山のすそ野だというのに、
ここからすでに「黄山」のすがたが
垣間見えます。
ごつごつした黄色のいわはだ。
根強くしがみつく緑。
山頂の景色を想像して胸が高鳴ります! -
ごつごつの川岸をまさに「ロッククライミング」しながら
さらに上流へ。
小学校の理科の時間に
石は川を流れていく中で小さくまるくなっていく
って習いましたけど、
中国ではそのスケールが大きすぎて
この時点の上流では
「岩」「石」ではなく
「岩山」でした笑
奥の方、見えますか?
岩盤が崩落している中に滝が流れています。
ここが、水の始まる場所なんですね…
いつ崩れるかとドキドキしましたよ。 -
ここまで登るまでには滝もいくつかありました。
2月は水が少ない時期だそうで
迫力には欠けましたが、
そのぶん上流まで歩いて行けたことは
とてもいい経験と発見になりました! -
比較的下流のほう。
ほそぼそと流れる滝。
周りに人はほとんどいなくて、
街からも離れたのですごく静かでした。
冬なので、動物もいません。
そんななかで岩にあたる自分の靴の音と
しずかな水音が流れるこの空間。
終末がきたな、というような
奇妙な感覚に何度も打ちひしがれました。 -
二日目!
ロープウェーで一気に登ってきました、黄山!!
想定したよりも暖かく、気候に恵まれました。
周りの中国人が言っていたことには、
「珍しく温暖な気団が来ていて、それが今夜にかけて山を通過する」
とのこと。
たしかに、昼間は15度近くある、過ごしやすい日でした。 -
雪の残る登山道を一歩ずつ、
-
山の頂を横目にすすみます。
-
山水画の中に迷い込んだみたい。
どこまで行ってもでこぼこの山ばかり。
これは本当に山??
でも一つとして同じ姿のやまはだはないのです。 -
い〜いお天気!!
-
山道でよくすれ違うのがこのスタイルのおじさん。
山の頂上へ荷物を届ける「飛脚」さんなのだそうです。
肩にあてたさおの両端に100キロちかい荷物を抱え、
慎重に歩いていきます。
重さで一キロいくら、という料金がつけられているそうですよ。 -
峰を一つ越えて別方面のロープウェー乗り場につきました。
ここが今夜のわたしの宿!
ドミトリー形式のお宿は初めてです。 -
お部屋はこんな感じ。
右手の一段目をわたしはゲットしました。
早く行ってきれいなお布団セットを確保するのも大切。
ちなみにお風呂はありませんが、
湯沸かし器があってカップラーメンくらいは食べられます。
二階には個室もあったようですが、よくわかりません。
夜は真っ暗に消灯されてしまうので、
夜中にお散歩、はかないませんでした。 -
お宿の場所取りを終えたら、荷物を整頓してまた近場の探索へ!
すごいでしょ、断崖絶壁です。
上り下りがすれ違うのにぎりぎりなくらいのひろさしかありません。 -
右側の展望台、明らかにななめってますけど!?
でもあそこ目指して歩いていきます☆ -
でっぱりのところにはたくさんの金鎖が!
じつはこの黄山、縁結びの山なんです。
詳しい話は忘れてしまったんですけれど、
昔話の中で男女が結ばれた山なんだとか。
だからこの金鎖、男女の名前が掘り込まれてます。
私?
え?
となりにだれかみえますか^^ -
うわあー!
あんなところにまで松がはえてる!
誰が植えたのかなー?? -
その後お宿に戻り、
お宿から出ている、のぼりとは逆方面のロープウェーを下ってみることに。
こんなの、よく作れますよね!
だれがつくったんだろう… -
こちら側は、入口の黄色い山!というのとは違い
緑深い山並みとなっています。 -
雨水の流れた跡がくっきり。
滝のように残っています。
もしかしたら、雨の日は滝になっているのかもしれませんね。 -
ロープウェーを降りると、打ち捨てられたような家が多く見られました。
廃墟大好きな私にとっては鼻息モノのうつくしさ。
耽美な空気が漂います。 -
くらしていける畑の区画があるのに…
もはや自然と一体化しています。 -
これを写真に撮っていたら近くのおじさんに
「おれのtんkは竹より大きくなるのが早いんだぜ」
とセクハラまがいのことを言われました。
しかし、一発で聞き取りができなかった私は
「え?tんkってなに?え??」
みたいに聞き直し、
おじさんは何度も「だから、tんk!ちnkだってば!」
みたいに説明してくれて
どっちがセクハラかわからなくなりました^^
ちなみにこの丸い植物は茶葉です。
黄山はお茶の葉がおいしいというので有名です。 -
ゆうぐれにしずんでゆく山々。
物悲しい気持ちにゆすられながら、宿へ。 -
この橋、誰が何のためにかけたんでしょうか?
その場に乗り合わせた人々との結論は
「シカ専用」
でしたが、真相を知っている方にご教授願いたいです。 -
次の朝。
まだ真っ暗なうちから宿を出発し、
ご来光が拝める峰へと急ぎます。 -
峰に到着した時にはすでにたくさんの人が集まっていました。
みんなご来光待ち。
私も石に陣取って、吹きすさぶ寒風の中ご来光を待ちます。 -
ご来光キターーーーーー!!
かすかだけど! -
朝日の中を歩き始めます。
-
展望台があんなに遠くに。
ここの中でご来光を待てば、寒くなくて済みますよ。 -
帰りは山道を下っていきます。
これも昨日の山道に幾分たがわず、
いやむしろ若干狭いんじゃないかというような
危なっかしい道ばかり。 -
帰り道の途中で出会った「迎客松」にご挨拶。
あんぜんなたびをありがとうございました。 -
聖域を隔てる「区切り」
これをこえたら、山にもう入れません。 -
足はすごい筋肉痛だけれど、
それ以上に新鮮な空気を血肉に行き渡らせてくれた黄山。 -
降り切ったときには疲れだけじゃなくて
今まであったいやなこともぜんぶ落ちて、
すっきりした気持ちになれました。
さすが整域!
ひとりでも十分登り楽しむことのできる山です。
地図を片手に「スピリチュアルひとり旅」いかがですか??
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