台湾旅行３回目①　高雄

2009/08/13 - 2009/08/16

お盆期間しか夏休みが取れない友人と３回目の台湾に行きたい！と思い立った時は既に飛行機の空席はほとんどない状態。しつこく探していると…ありました。マカオ乗継ぎ便。台湾に行くのにマカオまで行って引き返すってどうなん？とはいうものの他に選択肢はありません。しかもお盆出発のわりにお値段も手頃。前回の台湾旅行で新幹線の快適さを知った私達。今回はさらに南の高雄へ行ってみる事に決定です。
ところが8月上旬に台湾に記録的な豪雨をもたらした台風が上陸しました。多数の死者を出し、台湾南部では高雄縣小林村が土石流で壊滅するなど大災害が発生したのです。
直前までネットで情報を調べ、現地在住日本人のブログなども参考にさせてもらった結果、行くことに決めました。台北はもちろん南部でも観光客が行くようなあたりは水も引き通常通りの生活が戻りつつあるとのこと。それならば旅行をキャンセルするよりも行って観光地を訪れることが一番の支援だと判断しての出発です。

エリア 高雄(台湾)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩
• 航空会社: マカオ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: JTB

マカオ乗継で思っていたよりも体力を消耗しつつ、台北に到着しました。夜遅くに到着し翌朝は即高雄へ向かう予定だったのでホテルは空港の近くにとりました。城市商旅　航空館（シティ　スイーツ　ゲートウェイ）は空港からタクシーで５分ほど。

予約していたのはスタンダードツインでしたが、チェックインの際「アップグレードいたします」と申し出られ一瞬焦ります。旅行記などでたまに目にするけれど、、ついに私たちにも幸運がめぐってきたのです。でも初めての経験でちょっぴり疑心暗鬼になる私。ホテル都合なんだから無料だよね？よね？一応聞いておこ。「それって無料ですよね？」と確認すると満面の笑みで「もちろんです」とな。
広めの部屋はシンプルですがアメニティも充実しており、ゆっくり疲れを癒しました。

翌朝はタクシーを呼んでもらって高鐵桃園駅へ向かいました。

高鐵の駅はとてもきれいで表示もわかりやすいです。

券売機には英語表示もありチケット購入も簡単にできます。料金は日本の新幹線と比べると３分の１くらいの感覚でしょうか。

高雄までは９０分ほど。車内は冷房ががんがん利いているので用意しておいた上着を着込んでもまだ寒い。早いし安いしきれいだし、この冷房さえ改善されれば最高なんですが。

高鐵左營駅はＭＲＴが隣接しているのでとても便利です。簡単に乗り換えて市内へ向かいます。

ホテルに荷物を置いて一休みした後は町をぶらぶら。
お昼にお粥を食べ、歩いてはパパイヤミルクなど飲み、、、
覚悟はしていたけれど暑いです。

あまりにも暑いので高雄市立歴史博物館に入ってみることに。
１９３８年竣工の元高雄市役所の立派な建物で、高雄の歴史を展示しています。
また私たちが訪れた時はちょうど映画「海角七号」の特別展示が行われていました。ここで情報を得られたおかげで、日本で公開された時は見逃さずにすみました。

博物館でこってり冷やされた後はまたうだるような暑さの中じりじり焼かれます。
高雄大天宮に立ち寄りお参り。

周りの屋台でつまみ食い。

旗津地区へわたるフェリー（旗津輪渡）乗り場に到着しました。バイクも乗れるので乗り場にはバイクもずらりと列をつくっており、。船が着くと一斉に乗り込んでいきます。

便数はとても多いようで一隻が発信するとすぐに次の船が入ってくるといった具合。

気持ちいい風に吹かれてデッキに出ていると高雄の町並みが見渡せます。１０分もかからないわずかな時間の楽しい船の旅。

旗津側のフェリーターミナルは赤レンガの雰囲気のある建物です。インフォメーションもあるので旗津地区の地図をもらって海岸を目指しました。

ターミナル前には人力車がたくさん客待ちをして…と思いきや、あまりの暑さか運転手はほとんどが昼寝中。のどかな昼下がりです。

ターミナルから海岸公園へ向かう道沿いには土産物屋や飲食店がつらなりにぎやか。

海岸公園で思わず息をのみました。
無残に折れたヤシの木。

浜辺に打ち上げられた大量の木材。
台湾に到着してからはあまり意識することのなかった台風の被害が広がっていました。

海岸で話をしていると、日本語で話しかけてくる声がしました。振り返ると背筋はしゃんと伸びていますがかなりの高齢のおじいさんです。
他の国では日本語で話しかけてこられると用心に用心を重ねますが、台湾のお年寄りの場合は日本統治時代を覚えている方が親しみをもって話しかけてこられる事が多いので、素直に話を聞いてみることにしています。やはり懐かしんで声をかけてくれたようでした。

あたりを案内してもらいながらいろいろな話を聞きました。
日本が統治するようになって警察が設置され盗賊が罰せられるようになったり港湾が整備されたとか、若いころはバナナを扱う商船に乗っており神戸にも何度か行ったとか。

下旗後山には灯台があるそうですが残念ながら時間が遅くてもう閉まっていました。坂道の途中からは高雄の町並みをのぞむことができます。

流れ着いた木材に覆われた海岸も一望。

旗後砲台は坂道を２０分くらい上った小高いところにあります。清朝時代に設置されたものだそう。

砲台からは夕日が美しく、たくさんの人が眺めていました。

ずらりと並んだ海鮮レストランの前には魚介や生簀がひしめいています。

おじいさんに紹介してもらった店で好きな具材と調理法を選び、新鮮で安くて美味しい夕食をとりました。

旗津天后宮は高雄で最も古い廟で航海の神様をまつってあるそうです。
お参りした後は再びフェリーで鼓山ターミナルに戻り、バスに乗り換えました。愛河の夜景など眺めながらバスに揺られ、まだ時間が早いので夜市に寄って帰ることにしました。

六合夜市

蛇料理屋発見。

夜市にも海鮮屋台がたくさん出ています。

夜市をぶらぶらしていると「盲人按摩」という看板を発見。一日歩いて脚がくたくただったので早速足裏マッサージをお願いすることに。
古風な木の桶で足湯につかった後はいよいよマッサージですが…これがなんとも上手！やはり目の見えない方は感覚が研ぎ澄まされているのでしょうか？？
マッサージは店よりも担当者が上手か否かが大きいと思っているのですが、友人と思わず顔を見合わせ、即延長をお願いしてしまったほど。
また来たい、と思わせられた店は初めてです。

夜市からホテルまでは一駅ほどでしたが、夜更けたこともありＭＲＴで帰りました。きれいな車内はガラガラ。