とても一日では回りきれない！大人のテーマパーク明治村

2011/12/29 - 2011/12/29

実家のある名古屋に帰省するついでに、久しぶりに、愛知県犬山市にある明治村を訪れました。
小学校の遠足以来かもしれなくて、帝国ホテル以外の記憶がなく、ある意味とても新鮮な気持ちで訪れることができました。
ここのすごい所は、明治時代の建築物を、国の重要文化財に指定されているものも含めほとんどすべて、保存しつつ公開していていることです。
訪れた人が一つ一つの建物に入ったり、写真を撮ったり、場合によっては展示物に触れたり、体験ができたりするのです。
帝国ホテルも、私が昔訪れた時は玄関の外観しかなかったのに、今は中も一部復元されて、喫茶室まで作られていました。
「坂の上の雲」や「白洲次郎」などの映画やドラマのロケ地にもなっています。
子供が遠足で行くにはもったいない、大人のためのテーマパークです。
とても一日では回りきれませんでした。

エリア 犬山(愛知)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 私鉄

名古屋駅から名鉄に乗って約35分、名鉄犬山駅に到着しました。
ミュースカイに乗れば、もうちょっと早く着きます。

ここからは、路線バスに乗ります。
1時間に3本ほどあります。
犬山には明治村のほかにも日本モンキーパークや犬山城などの見どころがあります。

約20〜25分ほどで、明治村に到着しました。
12月29日なので、お客さんはとても少ないように感じました。

正門には、第8高等学校（名古屋市瑞穂区）の正門が使われています。
もう、入り口から明治の香りが香ってきます。

入場料は大人1600円、チケットを購入し村内地図（明治村マップ）を手に入れ、荷物をロッカーに預けて、さて出発です。

村内は1丁目から5丁目の5つのエリアに分けられています。
それぞれのエリアに10棟前後の建物が保存されています。

ほとんどの建物に入って見ることができるので、作戦を立てなければ5丁目にある帝国ホテルにとてもたどりつけそうにない予感がしてきました。

また、2日前に降ったという雪が少し残っているくらい寒かったので、まずはおなかに何かを入れて温まりながら、どうまわるか作戦を練ることにしました。

入ってすぐ右手にある村内地図板を見て、どこの食堂に行こうか考えていたところ、私たちが道に迷っていると思ったみたいで、ガイドブースからボランティアガイドのおじさんが出てきて、親切に声をかけてくれました。

おじさんに、近くて比較的大きい「明治村食堂」をおしえてもらい、目指すことにしました。

なので、こちらの三重県庁舎（三重県津市）は外観見学のみ。
NHKドラマ「坂の上の雲」のロケもおこなった場所のようで、見てみたかったのですが、まずはぶれずに前へ進むことにしました。

そのお向かいにある二重橋飾電灯（東京都千代田区）

二重橋飾電灯の奥にあるのは、鉄道局新橋工場（東京都品川区）

名古屋ネコ。
あ、ついついサファリをしてしまいました。

第4高等学校物理化学教室（石川県金沢市）。
屋根に雪がまだ残っています。

2丁目の中心を貫くレンガ通り。
奥に見えるのは、東山梨郡役所（山梨県山梨市）。
こちらでは、3000円で住民登録（年間パスポート）の手続きをすることができます。

レンガ通り沿いには、いくつかの建物が並んでいます。
手前が、札幌電話交換局（札幌市大通・重要文化財）、奥に見えるのは3丁目にある北里研究所本館・医学館（東京都港区）です。

警備の人でしょうか。
明治風の制服を着た方が、2丁目内を歩いていました。

さて、ついつい写真を撮っては見とれてしまうのですが、初心に帰って明治食堂を目指します。

蟹雑炊と手羽先で暖まりました。

暖まりながら計画を立てるはずでしたが、結局もうすこし様子を見てみなければわからないということになり、無計画のまま出発。

東山梨郡役所（山梨県山梨市）に戻ってきました。
ここには、明治村の村長室があります。
現在は3代目、小沢昭一村長です。

映画「山本五十六」は、明治村の2丁目内でロケを行ったようです。

東山梨郡役所（山梨県山梨市）の2階からの景色

置いてある椅子やテーブルなどの家具は展示品ですが、実際に座ることができます。

清水医院（長野県木曽郡大桑村）内からレンガ通りを臨む。

実際に畳にあがって、座ることもできます。

第4高等学校物理化学教室（石川県金沢市）に戻り、内部へ。

この学校の同窓生であった、谷口吉郎博士 ( 博物館明治村初代館長 ) と 土川元夫氏 ( 元名古屋鉄道株式会社会長 ) のお二人が、明治の建物を保存するために明治村を創設したのだそうです。

続いて東松家住宅（名古屋市中村区・重要文化財）へ移動。
中庭にかわいい狸がいました。

入ってすぐの土間に、お正月の花飾りがありました。

奥の座敷には、日本のお正月が再現されていました。

土間から中庭方面を見たところ。

窯にも鏡餅がお供えされています。

黒光りのする、すてきな家具

２階は女中部屋と書いてありました。

隣の京都中井酒造（京都市中京区）に移動。
この建物内に「尾張茶寮」があり、炬燵にあたりながらお茶することができます。

さらに隣の安田銀行会津支店（福島県会津若松市）に移動。

待合室のようなところまでは、入れないようになっていました。

入り口すぐに、「電話室」

屋根瓦も凝っています。

隣の札幌電話交換局（札幌市大通）に移動。

誰かが残雪で作ったミニ雪ダルマとともに。

中に入ると、古い電話がいくつも展示されています。

「受話器を外してから回転盤を右へ指止め迄回してお放しなさい」と、取り扱い説明が書かれた電話。

ドラマで使われそうな古い電話。

当時の雰囲気も再現した展示です。

２階へあがることはできませんでしたが、手すりが素敵でした。

こちらは、村内を車窓越しにガイドしてくれる「村営バス」乗り場。大人５００円で乗り降り自由です。
村内はかなり広いので、乗って移動しようかとも考えたのですが、ガイドしながら走るだけあって、けっこうゆっくりな走りでしたので、結局歩きとおしてしまいました。

さきほど見かけた警備の人は、京都七条巡査派出所（京都市下京区）の巡査さんでした。
でも、実際に村内をパトロールしているようでした。

さて、やっと２丁目をほぼ見終わりました。
このペースで見て回っていると、５丁目で村の一番外れに位置する帝国ホテルに、たどりつけそうにないということになり、ここからは心を鬼にして（？）脇目も振らずに、一路帝国ホテルを目指すことにしました。

４丁目にある六郷川鉄橋（東京都蒲田・神奈川県川崎間）です。

宇治山田郵便局舎（三重県伊勢市・重要文化財）です。
こちらは、貯金、郵便、切手・はがきの販売などの郵便業務も行う、現役の簡易郵便局です。
１０年後に発送するサービス「はあとふるレター」も受け付けています。

とうとう５丁目に入りました。
聖ザビエル天主堂（京都市中京区）
こちらでは本当の結婚式も挙げられるそうです。

正面に回ると、漢字で「天主堂」と書いてあります。

金沢監獄正門（石川県金沢市）

左手が隅田川新大橋（東京都中央区）
右手が川崎銀行本店（東京都中央区）

内閣文庫（東京都千代田区）

左手が東京駅警備巡査派出所（東京都千代田区）
右手が金沢監獄中央看守所・監房（石川県金沢市）
ここには後で立ち寄ったのですが、展示されている人形たちが妙にリアルで怖かったです。

やっと見えてきました、帝国ホテル中央玄関（東京都千代田区）です。

私が子供のころに遠足で来た時には、中に入ることができなかったように記憶しています。

今は、こんな素敵に再現されています。
２階に上がることもできます。

ロビーのソファは、展示品でありながら、座ることができます。

中２階のようなところに展示されていたテーブルセット。

かつて使われていたポット。

２階の喫茶室は、本日休業でした。残念！

ロビーにあった椅子

ロビーの照明

中２階の柱飾

帝国ホテルまで行くという目的が達成できて、まずは安心。

安心したので、洋食屋浪漫亭でお茶休憩。

さて、泣く泣くとばしてきた建物たちを見ながら、戻り始めます。
こちらは内閣文庫（東京都千代田区）。
手前の電灯は、皇居正門石橋飾電燈（東京都千代田区）

皇居正門石橋飾電燈（東京都千代田区）のライオン。

内閣文庫（東京都千代田区）内部の暖炉。

こちらは大明寺聖パウロ教会堂（長崎県西彼杵郡伊王島）
外観はまるで昔の学校のようです。

中に入ると、こんな素敵な教会になっていて、そのギャップに驚きます。
キリスト教の布教が許されてすぐのころに、長崎にたてられた教会のひとつだそうで、祭壇の壁には日本語で神の言葉が書かれています。

こうもり屋根がきれいです。
こちらでも結婚式を挙げることができるそうです。

天童眼鏡橋（山形県天童市）と小那沙美島燈台（広島県佐伯郡沖美島）

まだ５丁目もすべて見ることができていない状態ですが、ホタルの光が流れ始めました。
なくなく正門（出口）に向かいます。

正門まで戻ってきました。
１６時半の名古屋駅行きバスに乗るための時間調整で、正門近辺でまだ見ていなかった建物を見学します。
こちらは、大井牛肉店（神戸市生田区）。
既に閉まっていますが、こちらでは実際に文明開化の象徴、牛鍋をいただくことができますが、一人当たり４〜５千円かかるそうです。

三重県尋常師範学校・蔵持小学校（三重県名張市）。

結局１〜５丁目まであるうち、まともに見ることができたのは１丁目と５丁目だけでした。
すべてちゃんと見て回るには、あと二日はかかるなあ〜。
小学生に遠足で見せるなんてもったいないくらい、いいところだと思いました。

この旅行記へのコメント （2）

• kemurさん 2012/01/12 23:25:18

  まさか同郷とは！

  pundamiliaさん、遅くなってしまいましたが
  明けましておめでとうございます。
  
  明治村、拝見しました！
  
  小さい頃に一度行ったっきりだったので
  とても参考になる旅行記でした。
  
  お写真とても綺麗ですね！
  雰囲気が伝わってきました。
  
  そして
  まさか同郷とは思いませんでした(+o+)
  
  それでは今年もよろしくお願いいたします。
  
  kemur

  pundamiliaさん からの返信 2012/01/14 09:08:03

  RE: まさか同郷とは！

  kemurさん、おはようございます。
  
  転勤、もうされたんですか？
  お忙しい中、書き込みありがとうございます。
  
  > そして
  > まさか同郷とは思いませんでした(+o+)
  
  そうでしたか！
  ではやはり、小学生の遠足などで明治村、行ったパターンですか。
  あのころの私にとっては、
  古い建物の雰囲気が怖かったという印象でしたが、
  最近の明治村は、写真を撮ることが目的の大人もたくさん来ているようですよ。
  
  名古屋を離れてから、犬山地域を見直しています。(^^ゞ
  日本モンキーセンターも、大人になってから行ったら
  別の視点で見られてよかったです。
  でも４トラ始める前だったので、写真がなくて旅行記は書けないんですが。(-_-;)
  
  
  では、本年もよろしくお願いいたします。