2004/04/14 - 2004/04/21
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おやゆびひめさん
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大阪に韓国船籍の定期航路があるので、船で韓国南部へ行ってみることとする。
似通った文化を持つ日韓、どんな発見があるだろうか?
パンスター・ドリームの乗船客はほとんどが韓国人で、日本にいながら外国気分。
韓国生まれで、在日韓国人と結婚して神戸に住んでいるおばさんと同部屋になる。派手な朝鮮ピンクのパンツを取り出し、「これは日本では着られないから、韓国に帰るときに着るの」といいながら穿き替える。
やたら親切でコーヒーをおごってくれる。「韓国では人と人との繋がりがとても強いけど、日本人はちょっと違うね。」とおばさんの日本に住んでの感想。自分のことを言われているようで反省。
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10:30 釜山に上陸。
すぐに統営・トンヨンにバスで移動する。
その日は、韓国は祭日で、総選挙が行われていた。 統営の観光案内所も休みで町の情報がつかめない。
とりあえず、コピーしてきた地図を指してタクシーで「ビーチホテル」に行く。ガイドブックに載っているのに小汚く、従業員もだらしなさそうに見えたので入らず、近くの韓国式旅館に投宿する。一泊w25000。シャワーの湯が出ないと言うと、「今からスイッチを入れるから、18時には湯がでる」という。
それまで町をぶらぶらする。丘の上には李舜臣の銅像が建っていた。記念撮影。統営は李舜臣が亀甲船を用いて秀吉の水軍を破り、戦局が劇的に変わったところ。 -
市場がすごく大きくて、ほとんどおばちゃんが働いている。
採れたての生きた魚、かごに溢れるほどの野菜と果物、香辛料の籠、籠。 まさしくそこはエネルギッシュなアジアでした。 -
私はこの町ですばらしい食事に出会う。
港沿いの小奇麗な食堂(薬膳料理)に入ると、一人静かにそこの主人は本を読んでいた。メニューは4つだけで、一つづつ説明してくれる。
注文が決まると、「10分ほどかかりますから」といって、その主人は微笑んだ。 「8月のクリスマス」のハン・ソッキュのような人柄の良さがにじむような笑顔だった。 さらに、彼が作った、鱈の味が滲みたもやしのスープは上品で絶品だった。 -
市外バスターミナルに行き、郊外バスに乗り換え、晋州・チンジュに行く。
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晋州城の切符売り場に荷物を預けて城内見学。 城内に国立博物館があり、二階に上がろうとすると、「school education ****」と書かれていて一般客は入れないようだ。でも、小学生にまぎれて入る。
そこは秀吉の朝鮮侵略の歴史と韓国を救った李舜臣将軍などの資料館で、戦役の始めから終わりまでの資料が展示されていた。(朝鮮との交流に働いた、湖北の出身・雨森芳洲の画像が徳川家康と並んで展示されている)
小学生が遠足のような雰囲気で学習していた。
「絵本太閤記」があったので見ると、秀吉の事蹟が描かれているのだが、日本のそれとは違って、韓国の人たちが餓死した様子が描かれていて、同じ歴史でも侵略した者と、侵略された者との違い、二面性が見られて興味深い。 -
バスで順天・スンチョンに移動する。バスターミナルで安宿を尋ねるも、連れて行ってくれたところは近くの高級ホテルだった。 順天市一番のホテルを値切ってw60000で投宿。 まともなホテルは快適、快適。
一流ホテルのフロントは親切。お勧めの順天観光の説明をしてくれ、さらに、バス会社に電話して何番のバスに乗れば良いかも調べてくれる。 聞いてもいないのに・・・・。
一人旅だと、韓国の人は心配してくれるのか、とても親切にしてくれる。
ほとんどの韓国の人は友人知人関係をとても大事にして、食事でも一人食はまれである。 普通の人は一人旅はしないので、「何で一人で旅行してるの?」と不思議がる。 -
ホテルでもらった地図を頼りに駅のほうへ行く。
途中、美しい川を渡る。韓国の山河は田舎へ行くほど、美しい。
道を尋ねたおじさんが日本語をしゃべれて、「駅の裏には日本人の家が残っているよ。」と言うのでそちらのほうへ行く。 おじさんは「日本語をしゃべるときはここが痛いよ」と言いながら、胸をさする。 60年を経てもなお日本統治の傷が疼くのだろう。 -
翌日、市外バスに乗って桟橋(Biology)という町に行き、バスを乗り換え、楽安邑城民俗村(ナカヌプソン ミンソクマウル)へ行く。
田舎へとバスを乗り換えるたびに、バスはぼろくなり、乗客の服装も粗末になるが、乗り込んだお婆さんたちの、年輪が刻まれた味わい深い顔を見られるの嬉しい。 -
楽安邑城民俗村はおわんをかぶせたような美しい藁葺きの家屋に今も人が住む村だった。 昔の韓国の村はこのように城郭のような立派な石塀で囲われ、豊かな自治が行われていただろう事が想像できた。
貴族階級の両班の屋敷は村内でも端のほうに有り、キムチの甕が庭に並べられていた。
それにしても全羅道・チュラドは豊かな土地のようだ。 -
順天に戻ってから、再びバスで一時間、韓国の三大名刹(通度寺、海印寺、松廣寺)のひとつ松廣寺・ソンガンサへ行く。秋に行くと見事なもみじが見られるのに・・・と思えるような山中のお寺だった。
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ホテルに預けていた荷物を受け取り、鉄道駅に行って、特急セマウルで順天・スンチョンから全州・チョンジュへ移動。w9600。
レールが広軌のうえに、一列3席なのでゆったりとして快適、フットレストとテレビ付。
車窓からは南韓半島の丘が広がる。日本のように杉が植林されていなくて、広葉樹の緑が錦のように織りなし、美しい。
町の近くの丘には土饅頭のお墓が散在する。墓標のないものが多いのにきれいに芝刈りがされている。 -
「全州ビビンパップ」の本場、全州・チョンジュ着。
駅の観光案内所へ行く。 案内所の梁さんは奥さんが日本人で東京に居たそうだ。 「日本人が来てくれるとうれしくて・・・」と小一時間話をする。
「明日、当番だけど代わってもらって、案内してあげる。」といわれるも遠慮する。 「何かあったら、また今度韓国に来ることがあったら、連絡して」と名刺をくれる。
こんなシーン、前にもあったなぁ。ソウルの昌徳宮で会った大学の先生も名刺をくれて、同じことを言っていたっけ。 韓国の人は情が厚い。
梁さんが紹介してくれた宿は若夫婦が二人だけでやっているスマンジャンモテルという清潔な宿だった。w30000。(この宿は慶基殿(경기전 )の裏手にあり徒歩5分の場所にある。) -
夕食は「韓国まんぷくスクラップ」に圧倒的なうまさと書かれていた「家族会館」へ石焼ビビンパを食べに行く。w8000。 どのガイドブックにも載っているような有名な店だけれど、はずれ。
食後、ぶらぶらと通りを一本越えると、そこは屋台街で大勢の若者が歩いていた。 「家族会館」は土曜日なのに客はチラホラだったけど、どの店も大勢の人だかりだった。ここらの店は安いものなぁ。 -
宿に帰ると、モテルの主人は、韓国語しか話せないのに、飛び出してきて、「明日何時に帰るのか」と聞いてくる。 「13時ごろ釜山にバスで帰る」と答える。 英語も日本語もわからないモテルの主人はどこかに電話する。 そこは観光案内所で、案内所の人を電話通訳にして、主人と私と受話器を介した、珍妙な会話が始まった。
モテルの主人がしようとしたことは、「ビビンパを食べたなら、もう一つの名物タンニャトルソッパを食べて、全州の名所を効率よく回れるように、明日のお勧め観光コースを、私に教えたかった」ようだ。 -
モテルの主人が立ててくれたスケジュールを無視して、韓屋がたくさん残っているあたりをぶらぶらする。 韓屋生活体験館には欧米人のツアーが泊まっていた。どこへ行っても、日本の「おまかせ楽ちんツアー」と違って、彼らの旅行はアクティビティだ。
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昼前、宿に帰ると、待っていた主人は車でタンニャトルソッパのおいしい店へ送ってくれる。
「高速バスターミナルへはタクシーで行くのですよ。」と何度も念押ししながら、モテルの主人は帰っていった。
韓国では、高速バスには等級があって、全州から釜山まで快適バスw19100、普通バスw12900。 もちろん快適バスで13:00出発。 途中渋滞になり、5:30到着予定が7:30ごろに、雨の釜山に着く。 -
ぶらぶらと階段を上ってタワー公園へ。相変わらず、ごみ拾いのボランティアをしている中学生と体操をしている大人がいる。
北と向き合い絶えず緊張しながら徴兵の義務を負う韓国人は、肉体を鍛えることが生活に組み込まれているようだ。 -
翌日、朝食を兼ねて、丘の上のほうへ行く。 地下鉄一駅分ほど歩いて、釜山駅の裏手に出る。慶南日報釜山支社の下に3軒ほど麺の屋台あり。 おばちゃんが粘土のように固めたものを麺棒で引き伸ばし、ちぎってタンメン風にして鍋に入れる。
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コチジャンで味付けしたスープは、めちゃうま。新菊とねぎの野菜をどばっと放り込んで食べる。 ベトナム風の味。大根キムチがついてw2000。
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釜山国際ターミナルに行く。韓国のツアーの人でいっぱい。
そのうちの一人のおじさんが話しかけてくる。韓国独立時、小学6年生だった。 「日本へ行ったら、そのとき一緒だった友だちに出すのだ」と、二通の手紙を見せてくれる。 同じ文面で「・・・・先進国日本に視察に行きます。・・・・」と書かれていた。 「折角なんだから、電話したら?」と日本のテレホンカードをあげる。
6時ごろ瀬戸大橋にさしかかる。 次々に島影が過ぎ去っては現れる。6時半、朝日がさしてくる。モノトーンだった水面はコバルト色に変化していた。 青い海に朝日がさして、ところどころがピンクに染まる。
美しい日本の再発見。 この光景を見るためだけでも、この船に乗ってもいいと思った
パンスタードリームの食事
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