2011/08/20 - 2011/08/20
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TaxNaXさん
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ANAのWEBサイトではマイレージクラブ専用のキャンペーンで羽田機体工場の親子見学会を募集している事があります。
たまにWEBサイトをチェックし、見付ける度に応募しているのですが、応募を始めて数年経つものの落選の繰り返し。
ところがこの7月に何と当選の通知が届きました。
父子で見学する羽田機体工場では、大人も子供も楽しみながら学ぶ貴重な体験が出来ました。
またANA整備士による機体整備の徹底振りを目の当たりにし、次からのフライトに対する安心材料も増えました。
工場内の写真が含まれるので、一般的にはこういう場所への掲載は差し控えるべきかもしれません。
ですが機長からアルコールが検出されるなど、最近何かと印象の悪いANAも土台の部分は堅牢な事を伝えたくて、旅行記としてまとめました。
出来るだけ差し障りのないよう工場内の写真は目一杯加工しましたので見辛いかもしれませんが、『ANAはこんな活動もしています』という処を楽しんで頂ければと思います。
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄
- 旅行の手配内容
- その他
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-
朝9時30分、東京モノレール羽田整備場駅近くの待ち合わせ場所に集合。
ANAのスタッフに導かれ、送迎バスに乗り込みます。整備場駅 駅
-
機体工場社屋に入り受付を済ませすと、IDパスを貸与されました。
その後会議室へ。
先ず簡単なオリエンテーションを行い、次いで飛行機と整備についての説明が行われました。 -
オリエンテーションが始まるまでの間、会議室の展示スペースに展示されたモデルなどを見て周る事が出来ました。
このようなミニチュアモデルが幾つも展示されています。 -
整備工場のスタッフが組み立てたガンダム。
ANAバージョンです。 -
機体外装のカットモデル。
現物です。
右の緑のが現行機体の胴体。
左の白いのが新型機体の複合材胴体。
持ってみると差は歴然。
新型機体の方が圧倒的に軽い。
カーボンファイバーを固めた板材で出来ており、薄く、軽く、しなやかなんだそうです。
熱伝導率も低く、機内暖房のエネルギーも節約出来るという事でした。 -
さて、整備工場の見学に出掛けます。
ヘルメットを借りて3班(各班6〜7組・12〜14名)に分かれて見学します。
先ずは上階の見学デッキから工場を俯瞰します。
秘匿性の高い場所に一般人は案内しない筈ですが、念の為に工場内の写真は全てミニチュアライズしてフォーカスされている場所を限定しました。 -
ボーイング767がC整備中でした。
C整備とは飛行時間3000〜6000時間毎に実施される整備で、シートや手荷物入れなどを全部外して行われる本格的な整備です。
写真は機体右後方上側から撮影したものです。 -
機体左後方上側から俯瞰
-
取り外された手荷物入れ
本当に全部外してました。
後でグランドレベルに降りてカーゴルームの整備作業を見学しました。 -
見学デッキから滑走路が見えます。
着陸中の飛行機が見えたので一枚。 -
ボーイング767のエンジン
一旦外され、カバーが掛けられていました。
エンジン側方に周って近撮もしましたが、エンジンの内臓が写っているので掲載は差し控えます。
それにしても近付くとデカかったです。 -
機体工場の外は滑走路への導入路です。
燃料補給などの為にANAの機体が停まっていました。 -
停泊中のANA機の背後に着陸態勢の他社機の姿が見えます。
-
流石航空会社の整備工場。
工具管理の美しい事。
整理整頓の教科書のような管理スペースでした。
カーゴルームの整備状況を遠巻きに見学できるなど貴重な体験ができ、どの父子も子供より親が盛り上がっているようでした。
勿論我が家も例外ではありません。 -
さて、工場見学から戻ってくると昼食が準備されていました。
国内線プレミアムクラスの機内食『匠味(TAKUMI)』。
青山のフレンチレストラン『L'EMBELLIR』のお弁当です。
フレンチというより和洋折衷で、ご飯はパエヤだったので洋もフレンチの枠外でしたが、正直かなり旨かった。 -
子供用の食事はこちら。
小僧によると旨かったそうです。 -
食事を終え、休憩時間に会議室隣のロビーへ。
中央奥が売店。
右奥がコックピットのカットモデル。本物のコックピットを移設いたものです。 -
コックピット内
実際に入り込んで着座できます。 -
午後は会議室に戻って、コックピットクルー、キャビンアテンダント、機長、マーシャラー(航空機誘導員)の講話を各々30分ずつ拝聴。
キャビンアテンダントやマーシャラーは若い人が担当で、プレゼン慣れしていない様子ありあり。ただ、話しは未熟でしたが初々しくて好印象でした。
一方機長はプレゼンのスキルが高く、講話内容も興味深く、大人も十分に楽しめる内容でした。
機長の話では、自分のプロとしてのプライドが一番満たされるのは『お客様がフライト中に何事もなかったと感じられる事』なんだそうです。
危機を脱出できる操縦技術より、危機に陥らない為の事前の天候調査やコース選択の方が余程大切。それが乗客を乗せた航空機を飛ばすパイロットの仕事、という内容を力説していました。
民間機の機長ならではの感覚で、嗚呼この人はプロだ、と思った。 -
さて、子供には幾つかの実践メニューがあります。
・機体誘導の実践体験(ビデオを用いたマーシャラー体験)
・救命胴衣の実装体験
写真は救命胴衣の体験現場。
耐用期限切れの救命胴衣を活用しているのだそうです。
浮き袋が膨らむ際のガスの断熱膨張で首周りが冷たいらしく、あっちこっちで「冷たい!」と声が上がっていました。 -
最後は親子で紙飛行機造りを体験。
紙飛行機と言っても本格的なものです。
造った後に隣の体育館でコンテスト。
なかなか楽しかったです。
WEBで探したらANAのサイトに載ってました。
厚紙でちゃんと造れば滅茶苦茶良く飛びますよ。
http://www.ana.co.jp/travel/topics/papercraft.html
これにて機体工場の親子見学会は終了。
10時から15時30分までの5時間半、非常に楽しい体験ができました。
冒頭にも書きましたが、最近印象の悪いANAですが、チェックして発覚した事を公表した為にニュースになるのであって、工場見学で見る範囲では隠蔽体質のようには思えませんでした。
むしろ開こうという姿勢が覗え、個人的には印象が良くなりました。
工場見学の姿勢が本来の姿と思いたいです。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- わんぱく大将さん 2011/12/27 07:35:55
- なんとも言えません
- TaxNaxさん
お久しぶりでした。お元気でしたか?
いっぱい旅行記見ていただき有難うございます。
こちらも手始めに、“工場見学”を。まあ、私は日系は乗らないので
というか、KIXに乗り入れしてる便利な会社を選びます。
でも、ロンドン―東京を毎回、ANAさんで飛んでらっしゃる方に言わせると、JALに追いつけと必死だったころの方が、サービスもよかったと。
まあどこでもいいので、安全に飛んでくれるには縁の下の力もちにも感謝です。
大将
- TaxNaXさん からの返信 2011/12/28 00:08:00
- RE: なんとも言えません
- 大将さん
お久し振りです。
ご訪問頂き、一気に読んで頂きありがとうございます。
> いっぱい旅行記見ていただき有難うございます。
久し振りに大将さんの旅行記を覗いてみたら、『カタルニア科学&テクノロジー博物館 in Terrassa』が目に入り、内容も自分の好みのどストライク。
思わず見入ってしまいました。
その他の旅行記も読んでるんですが、どれも大作揃いなので、これがなかなか読破が大変で・・・。
まだ読み残しがあるので、これから楽しませて頂きます。
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